到着。煙が雲に溶け込んで

2015年10月02日

 第6回の今回はSLが目的地に到着し、安堵したかのように流れ出た黒煙が雲に溶け込んだ瞬間を捉えた写真です。午後の淡い太陽光が期せずして煙の彫りを深めてくれました。1972年1月の撮影。機関車は五稜郭機関区所属の貨物用D52 140で、五稜郭操車場から下りの長大貨物を引いて出発。長万部を通り、東室蘭駅と鷲別駅中間にあった東室蘭操車場に至ります。D52の務めはここまでで、平坦地が多い東室蘭以降はD51に託すのです。D52はいったん解放されて鷲別機関区で一休みし、今度は上り貨物の先頭に立って五稜郭に戻ります。東室蘭操車場は1970年代まで広大な敷地に無数のレールが展開され、道央と道南、あるいは炭鉱地帯の夕張などとを結ぶ拠点でした。マンモス機関車D52はこの撮影から1年前後で全機が引退しますが、その存在は他を圧していました。今は鷲別機関区も廃止されて寂しい限りです。

原田 伸一第6回 1972年1月 東室蘭に到着したD52140.jpg

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