こんな「長いも」があるのか!? 帯広市川西農協
2008年02月25日
十数年前に十勝の本別町に暮らしておりました。それ以来の十勝ファンです。食いしん坊ですから、忘れられない食べ物の思い出がいくつかあります。特に印象的だったのは長イモでした。以前に住んでいた札幌で私が食べていた長イモといえば、摺りおろして少し時間が経つと茶色に変わってしまいました。これが普通の長イモです。ところが、十勝の長イモはいつまでも鮮やかに白いままだったのです。
「えっ、茶色くならないぞ!こんな長イモがあるのか」と、家内ともども驚きました。
これが実はJA帯広川西の「川西長イモ」だったのです。

新鮮で甘みがあり、コクもある…。そういう美味しい作物を育てたのは、十勝の大自然です。日中はもとより、年間を通じて十勝では寒暖の差が大きく、それが野菜の甘みをグーンと増すのだそうです。一つの畑で、1,000個の種芋から4個以上の病気のイモが見つかれば、まるごとその畑を除外してしまうといいます。農家が厳選管理していることも、良い製品が供給される背景にあります。

さて、炊きたてのご飯にトロロにした長イモを掛ける。舌の上できめ細かいトロロが、「どうです? 気にいりましたか」と語りかけてきます。淡泊な味わいの中にうま味が広がる。ご飯を三膳は食べてしまうなぁ。
7年ほど前、青森を旅したことがありました。その時に地元の新聞社・東奥日報の方に連れられて小料理屋さんに行きました。そこで、素敵な女将さんの手料理で、長イモのフルコースをいただきました。見たこともない料理の数々に驚き、感心し、驚嘆の末に感動が続きました。私の舌の上で長イモ料理のめくるめく饗宴が繰り広げられます。記憶が定かではありませんがオムレツや和菓子もあったように覚えています。中でもしゃきっとした歯触りと食感を生かした長イモの握り寿司が絶品でした。青森の地酒「田酒」と相まって壺中の夢に酔い、心は広大無辺なる自由空間を漂います。あぁ、ただひたすら美味かったなぁ。
北海道は、特に十勝では、素材があまりにも素晴らしいのでそのまま生で食べますが、青森で食べさせてもらったように川西長イモを調理したならば…さて、どのような贅沢な味を楽しむことができるだろうかと夢想するのです。絶品であることは確か。あの旅で東奥日報さんからいただいた長イモ料理の本を手にし、よーし、もうすこし包丁修行を積んでから、川西長イモに挑戦させていただこうと密かに期している次第です。(俊)




