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黒き背びれ

2009年04月18日

 事務所から窓を眺めていると、アザラシがぽっこりと顔を出していた。ずいぶんとひさしぶりのお客さんだなどと思って双眼鏡を覗いていると2、3頭のアザラシがいて、そのうち1頭はずいぶんと岸近くにいた。と、そのとき、沖合いに鯨類独特の潮があがり、黒い背びれが海中から飛び出した。3、4頭のシャチの群れだ。

090418.jpg
「水面から現れたシャチの背びれ。悠然と泳いでいることだろう」

 勢いよく水面上にジャンプし、着水する大きな水しぶきとともに一緒に見ていたスタッフの歓声が沸く。水面から立ち上がるような雄の大きな背びれも印象的だ。カモメたちもシャチたちがいる周辺をグルグルと飛び回り、魚の群れか何かがいることを私たちに教えている。知床の海の豊かさがたくさんの動物たちを支えている。それが実感できる出来事だった。

*写真は見やすいようにトリミングしています。

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藤川友敬
 1977年、山形県出身。2003年から2006年まで(財)知床財団にて自然解説員として勤務。2006年4月に知床財団から普及事業のメンバーと(株)知床ネイチャーオフィスを設立し、現在に至る。写真撮影も行っており、さまざまな自然関連書籍、パンフレットへの提供を行っている。
 2004年より北海道新聞社webサイト「生命の森で」―知床自然日記―を担当。NHKほくほくTV「知床季節の便り」で毎月、自然の話題を映像などで紹介している

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