疥癬のキタキツネ

2018年04月04日

 今朝、車で走っていると1頭のキタキツネを見つけた。岩陰をじっと見つめて動かない、ネズミでも探しているのだろうと様子を伺っていると、通常の冬毛がフサフサしたキタキツネではないことに気が付いた。おそらく、疥癬という皮膚病を持った個体だ。北海道では1990年代後半から道内全域で広がりキタキツネの個体数が激減した経緯がある。疥癬はヒゼンダニというダニが皮膚下にトンネルを掘るように寄生し、体の毛が抜けてしまう病気だ。重症化すると皮膚が固くなり脱毛して体温調整もできなくなるため死亡してしまう。今回のキツネは、尻尾の毛が薄くなり、目の周りが腫れぼったくなっていた。年間数個体の疥癬ギツネを見かけるが、今年度初の疥癬ギツネである。数年前のドングリの大不作で個体数が減っていたキツネだが、餌となるネズミの個体数が徐々に回復しているため、今年の夏こそ、数年ぶりに可愛らしい仔ギツネを見せてほしいものだ。この疥癬のキツネは、このまま生き延びることができるだろうか?

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「疥癬と思われるキタキツネ」

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コメント

じっと見つめて動かないなんて。。。
見ていられなくなりますね。
でも人も動物も命の現実ですね。

この子は、目が見えているんでしょうか?
7年前に永遠のお別れを経験した時、勇気や強さ、生きるってことを教えてくれたのは野生動物の姿でした!春休みに知床再訪を諦めたのは自身の入院でした。病気になっても、自分の力で生きるこの子を見て愛おしく思い、見続けてしまいます。

くみさん>すぐに命を落とすとは限りませんが、どんどん症状が悪化して毛が抜けてしまうと大変です。回復してくれるといいですね。

藤田さん>顔の毛並みが悪いですね。皮膚が厚く硬くなってくることがあり、このキツネはだいぶ目の周辺の皮膚が悪くなってきているようです。さらに症状が進むと目が見えなくなってしまうかもしれません。

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