樹をたたく

2010年03月15日

 今日は、お客様と原生林をスノーシューで歩いてきた。静まり返った森の中は、冷たい空気がより一層、冬らしさを感じさせてくれた。太いミズナラやハリギリが立ち並ぶ森の奥から、「トントン」と樹をたたく音が聞こえてくる。冬の森の静けさは、森で暮らす動物たちの音をはっきりと私たちに届けてくれた。ゆっくりと脅かさないように近づくと、音の主は日本で一番大きなキツツキ、クマゲラだった。トドマツの幹を必死になって掘っていた。中には食べ物となる昆虫がいるのだろう。夢中になって顔を樹の中に入れてモゾモゾと動かしていた。クマゲラは、私たちが観察してるのも気にもとめず、樹をたたき続けていた。

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「樹をたたいて掘るクマゲラ」

シカの角

2010年03月09日

 今日は、青空が広がりとても気持ちの良い1日だった。外を散策していると1頭のエゾシカの雄に出会った。よく見ると、このエゾシカの角は奇形のようだ。左の角はとがった枝別れが5つ。右の角は3つだ。角の枝別れは、基本的には成獣の場合、とがった枝別れが4つになる。奇形の角は、老齢の個体がホルモンバランスなどを崩した時に見られる場合があるとのことだが、このシカは比較的若い個体に見える。なぜ、このシカの角は奇形になったのか理由はわからないが珍しい角の形に見入ってしまった。

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「奇形の角を持ったエゾシカ」

テレビ番組のお知らせ

2010年03月01日

テレビ番組のお知らせがあります。

2010年3月7日 放送予定

時間: 18:30~19:00

テレビ朝日 系列全国24局ネット
「奇跡の地球~近未来創造サイエンス~」

世界自然遺産 知床、流氷がはぐくむ生態系ということで、今回は流氷をテーマにした内容です。私の所属する株式会社 知床ネイチャーオフィスが取材協力をしました。是非、ご覧ください。

オオワシ

2010年02月24日

 羅臼の観光船に乗る機会があり、冬の根室海峡の景色と海鳥たちを観察してきた。薄く曇っていたため、国後島をはっきりと確認することはできなかった。オホーツク海側のウトロ沿岸部では、流氷が沖に離れてしまい青い海が広がっている。羅臼の海でも陸地からは流氷を確認できなかったが、観光船が進んだ先には白い氷と、その上に佇むたくさんのオオワシやオジロワシの姿を見ることができた。アムール川沿岸周辺から渡ってくるオオワシ。知床は最大の越冬地だ。羅臼で観光船に乗るとそのことを改めて再認識させられる。

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「流氷上を飛ぶオオワシ」

オジロワシ

2010年02月14日

 流氷がやってくるとオオワシやオジロワシを多く見るようになる。斜里からウトロにかけて伸びる国道334号線を車で走っているだけで10羽くらいは目にすることができる。ところどころに駐車帯があるので、車を止めて、双眼鏡などを使ってじっくり探せば、大きな木の上や流氷の上に彼らの姿を見つけられるだろう。ほとんどの人が気がつかずに通り過ぎてしまっているが、ほんの少し注意して見ていただきたい。冬の知床を象徴するワシたちを身近に観察することができるはずだ。

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「オジロワシのつがい」

寄ってくる

2010年02月08日

 大雪のニュースが全国をにぎわせた嵐が、知床でも過ぎて行った。一度はびっしりと入り込んだ流氷だったが、今朝は、沖合に離れて漂っていた。お昼を過ぎると弱い北西の風が吹いて、次第に流氷が近づいてくる。午後1時にはまだ離れていた氷は、約1時間後には、ウトロの沿岸を細かな氷で埋めていた。一晩で海が埋め尽くされたり、また青い海が広がったりとよく表現するが、流氷とは、不思議なものだと感じる。

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「プユニ岬よりウトロを遠望」

冬の知床五湖

2010年02月02日

 2年前に試行的に始まった知床五湖の冬季利用が3年目を迎えた。距離もあり、なかなか立ち入ることができない場所だが、自然ガイドとともに冬の知床五湖を散策することができる。岩尾別川から知床五湖まで片道5km、知床五湖を周回して約12kmと丸1日かけてご案内する。今日は、その知床五湖をお客様と訪れてきた。雲が多く、知床連山は顔をなかなか出してくれなかったが、湖は白い雪原となって広がっていた。自動車の音などもなく、ただただ静まり返った空間をお客様は感じ取っていたようだ。

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「知床五湖(四湖)」

冬の知床五湖を訪れる場合は、知床ネイチャーオフィスの「冬の知床五湖スキーツアー」にご参加ください。

テレビ番組のお知らせ

2010年01月28日

2010年1月29日 夕方18:30~ 放送予定

テレビ北海道 「遊びなDJ」

放送は道南・道央地域となります。

冬の知床の楽しみ方を紹介ということで、レポーターの方と一緒にスノーシューを履いて、フレペの滝の遊歩道を歩いてきました。どんな景色や動物たちに出会えたでしょうか? 是非、ご覧ください。


2010年2月1日 11:30~ 放送予定
NHK総合 「ほっからんど北海道」

放送は道内となります。

 流氷がやってくる厳冬期、厳しい冬を生き抜いている野生動物がいます。今回は、オオワシやオジロワシを探しにでかけました。オオワシやオジロワシは翼を広げると2mを超える大きなワシです。知床で暮らすワシたちをご覧ください。


冬の知床の楽しみ方はたくさんあります。知床ネイチャーオフィスの「冬の自然体験プログラム」にご参加ください。。

流氷初日

2010年01月22日

 寒気が流れ込み、ウトロの朝の気温もぐっと冷え込むようになった。流氷が近づいてきたということも影響している。そして、今日のお昼過ぎ、水平線ギリギリの場所に白い氷の帯を確認することができた。昨年は2月3日が流氷初日、今年は、去年より12日早い流氷初日となった。風の向きが今夜から南向きに変わるため、接岸はもう少し後になりそうだ。

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「水平線に見える流氷の帯」

凍る滝

2010年01月18日

 この数日、冷たい北風が続き、雪も降り続いたため知床の森や草原は真っ白い雪で埋め尽くされた。ここ数年、積雪が1mにも満たず非常に少ない状況が続いていたが、今年は、場所によっては1mほどの積雪があり平年並みといったところではないだろうか。フレペの滝遊歩道もスノーシューを使わないと歩けないほどの雪がある。フレペの滝も凍りつき、美しいアイスブルーの柱ができあがってきている。

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「凍ったフレペの滝」

プロフィール

プロフィール

藤川友敬
 1977年、神奈川県生まれ、山形県育ち。2003年から2006年まで(財)知床財団にて自然解説員として勤務。2006年4月に知床財団から普及事業のメンバーと(株)知床ネイチャーオフィスを設立し、現在に至る。写真撮影も行っており、さまざまな自然関連書籍、パンフレットへの提供を行っている。
 2004年より北海道新聞社webサイト「生命の森で」―知床自然日記―を担当。NHKほくほくTV「知床季節の便り」で毎月、自然の話題を映像などで紹介している

知床ネイチャーオフィス

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