強い寒気の影響で、知床では、低地でも雪が降った。その影響で、知床横断道路も凍結の恐れがあるため、通行止めとなっている。明日も気温が低いため、道路情報には注意が必要だ。
今日は、標高600m付近の森を歩いていたが、雪解け済んだ場所は一面真っ白の雪景色に戻っていた。霧と雪の中、エゾシマリスやさまざまな野鳥は元気に動き回っていて、小さな動物たちがたくましく見えた。倒木に生えた苔の上に、小さな氷の粒がたくさん積もっている様子が、とても美しい。

「苔に積もった季節外れの雪」
2012年05月11日
強い寒気の影響で、知床では、低地でも雪が降った。その影響で、知床横断道路も凍結の恐れがあるため、通行止めとなっている。明日も気温が低いため、道路情報には注意が必要だ。
今日は、標高600m付近の森を歩いていたが、雪解け済んだ場所は一面真っ白の雪景色に戻っていた。霧と雪の中、エゾシマリスやさまざまな野鳥は元気に動き回っていて、小さな動物たちがたくましく見えた。倒木に生えた苔の上に、小さな氷の粒がたくさん積もっている様子が、とても美しい。

「苔に積もった季節外れの雪」
2012年05月04日
森の中で猛毒のキノコを見つけた。シャグマアミガサタケというキノコだ。雪解け後に生えてくるキノコで、とても強い毒を持っている。アミガサタケやアシボソアミガサタケなど生えてくる時期と形が似ている食用のキノコと間違えないように注意する必要がある。

「シャグマアミガサタケ」
2012年04月28日
今日は、春の知床らしいものを見つけた。草むらに落ちていたのはエゾシカの角。落角(らっかく)といって、3月下旬~5月上旬にかけてエゾシカのオスは、角を落とすのだ。たまたま歩いている場所に、それが落ちていた。角はまだ小さく、3歳くらいのシカのようだ。平地の雪どけも、ここ数日のあたたかさで一気に進み、春の訪れを実感した。

「落ちたエゾシカの角」
2012年04月20日
今日の11:00に道道93号 知床国立公園線の冬期通行止めが解除され知床五湖の散策ができるようになった。今日から5/9までは、植生保護期としての利用となり、レクチャーを受講することで二湖・一湖の地上歩道を散策することができる。五湖から三湖までの遊歩道は積雪や地上歩道の整備ができていないため利用することができない。高架木道からはオホーツク海を見渡すことができるが、水平線にはまだ流氷を確認することができた。

「知床五湖・一湖」
2012年04月11日
4月に入り、雪解けが進んできた。今年の春の森は、例年とは違う様子となっている。この冬、知床でも積雪量が多かったこともあり、あらゆるところでエゾシカによる樹木の皮が剥がされた痛々しい姿が目に飛び込んでくる。道路の脇は、除雪によって山になった場所は、雪が締って固いためその上に乗り高いところまで食べ尽している。フレペの滝遊歩道でも、たくさんの樹が食べられてしまった。この冬の厳しさを物語っている光景だ。
1月から知床国立公園内でエゾシカの駆除が始まり、個体数を減らしていこうと取り組んでいる。長い時間が必要だが、失われてしまった草原の植物、森が再び回復してくれることに期待したい。

「道路脇の樹皮剥ぎされた木々とエゾシカ」
2012年03月29日
今年は流氷をまだ見ることができている。ここ数年、3月下旬まで残っていることがなかったため、冬らしいオホーツク海が広がっている。通常、オオワシも成鳥は、ロシア方面へ繁殖のために戻るので、姿を見なくなってきて幼鳥ばかりになってくるが、まだ十分観察できており、オホーツク海の北側は、まだ厚い氷に閉ざされているのではないだろうか。

「流氷上のオオワシたち」
2012年03月14日
3月に入ってくると気温も高くなり、流氷も沖に離れたり、接岸したりを繰り返している。そんな暖かそうな陽だまりの中でエゾシカがのんびりとひなたぼっこをしていた。ぽかぽかとした日差しは、私たちでも暖かく気持ちがいい。こうして座って休憩しているシカをみていると、私自身、シカのとなりでゴロンと一緒に寝転んでみたくなる。

「座って休憩しているエゾシカ」
2012年03月08日
3月になり日中、気温の高い日が多くなってきた。つい数日まで海を埋めていた流氷もゆるんで沖合に離れている。傾いた日差しが海面に当たるとオレンジ色の光がキラキラと輝き、春の海を感じさせた。

「春らしくなったウトロの海」
2012年02月20日
森の中に入ると、エゾモモンガがトドマツの葉を食べた痕跡を多く見かける。2月は、エゾモモンガの繁殖期だ。通常、夜間に活動しているエゾモモンガだが、繁殖期は日中でも活発に活動するときがある。ご案内中のお客様と大きな目のかわいらしいモモンガの姿をじっくりと観察することができた。

「トドマツの葉を食べるエゾモモンガ」
2012年02月16日
冬の原生林を歩いていると、昨年の秋の痕跡がいたるところに残されている。トドマツの幹に刻まれているものは、ヒグマの爪痕だ。鮮やかなオレンジ色に傷が付いているのがよくわかる。こうした爪痕が残されている木の周辺をよく観察すると必ずといって良いほどヤマブドウやサルナシ(コクワ)の蔓が絡みついている。秋の実りの時期に、これらの実を食べたということだ。今は、雪の下で眠りについているはずだが、ヒグマがこの森に住んでいることを感じさせてくれる。

「トドマツに残されたヒグマの爪跡」
藤川友敬
1977年、山形県出身。2003年から2006年まで(財)知床財団にて自然解説員として勤務。2006年4月に知床財団から普及事業のメンバーと(株)知床ネイチャーオフィスを設立し、現在に至る。写真撮影も行っており、さまざまな自然関連書籍、パンフレットへの提供を行っている。
2004年より北海道新聞社webサイト「生命の森で」―知床自然日記―を担当。NHKほくほくTV「知床季節の便り」で毎月、自然の話題を映像などで紹介している
知床ネイチャーオフィス
大いなる知床「生命の森で」バックナンバー