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40歳初Vの歓喜を語る。遼君のコメントも良いけど…

2009年06月08日

男子ゴルフ・UBSツアー選手権(6月4日―7日)で、五十嵐雄二選手が勝った。プロ18年目でのツアー初優勝。40歳。メジャー最年長の栄冠だという。

                    ◇

初優勝者のインタビューを聞くのが私は好きだ。


先週の三菱ダイヤモンドカップで同じく初Vに微笑んだ兼本貴司選手(38)のインタビューも、誠実さが漂って胸にキュンときたが、今回の五十嵐選手の場合は一層感銘が深かった。


胸にキュン(×2)ときて、温かい何かがこみあげてきそうになった。


お祝いのマイクの前に立った顔が、言葉がみつけにくいほど味わいがあったからだ。


一見すると庶民ゴルファーそのもの。


プロのスター性が、ほとんど伝わって来ない。


日に焼けた単なるおじさん。地方のゴルフコースに普通にいるクラブチャンピオン経験者、と言えば誉め過ぎの感さえある。


                    ◇
しかし、その庶民顔が、メジャー制覇を成し遂げて満面の笑みを輝かせた。


その落差がドラマの風を届けてくれた。


風に遅咲きの花が揺れる。


マイクに語り込む内容も良かった。


「これまで稼げなかった。しかし好きな道だから、苦労だとは思わなかった。体が続く限り(勝利へ向け)やりたいと心を決めていた」

いいなー。

これ以上のコメントを聞いたことがない。そんな気がした。


例えば片山晋呉選手の少しとぼけたような軽妙な談話も悪くない。石川遼選手の、周囲の風を読み切った優等生コメントも、「遼ブランド」のセールスを活性化するようで頼もしい。


しかし、五十嵐選手の飾らない言葉遣いには別の深さがあった。


見ていて、心を引かれなかったゴルフファンは少ないだろう。

                       ◇

 (後に道新スポーツで読んだことだが)お兄さんが、選手本人には内緒で、8年前に69歳で亡くなったお母さんの遺影をキャディーバッグに入れていたという。


そうか。


母さんのおかげで優勝できたんだ。


そうだよなー。

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▲五十嵐選手の初勝利を報じる道新スポーツの紙面(8日)


              <口からシャンク>

池ポチャ、連続3回。ゴルフの神様を恨んで…。

「神様、スイブンじゃありませんか」

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川人正善
かわひと・まさよし。55歳。北海道新聞社員。ゴルフのオフィシャルハンディは14.4。高校・大学と落語研究会のメンバーで、落語鑑賞・口演を通じての交流もめざしており「らくごるふ」は「落語流布」の意味も。妻に3女。余市町生まれ。
へぼゴルファーの喜怒哀楽を、同好の仲間たちとの交友、北海道のゴルフコースの雄大さを交え描きます。

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