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ゴルフ人生のお手本にしたい

2009年05月22日

5月吉日。土曜日の午前9時過ぎだった。


千歳カントリークラブ(千歳市協和814、電話0123・21・2301)の練習グリーン。

ハーフターンの時間待ちをしていた。


春の陽があふれている。ヒンヤリとした風は時折吹くが、天空から届く温もりが全体としては勝っていて、ポカポカと心地よい。


いいなあ。

                 ◇

おや、あれは……

……ふと、会社のOBの顔を見つけた。

久しぶりだ。


10年余り前に退職された職場の大先輩で、仕事でもお酒でもいろいろ世話になったことがあり、以前は年賀状をやりとりさせてもらっていたが、どちらかの家族の不幸をきっっかけに、年賀状も途切れてしまっている。
(こういう申し訳ない関係って現実には結構あるよね)


                   ◇

パッティング練習に打ち込む真剣な横顔に向かい、思い切って手を上げながら、声を掛けた。

「石田さーん(仮に石田さんとしておく)……お久しぶりです」。頭を下げた。


石田さんの相好が崩れた。


近況を報告し合い、互いの健康を喜んだ。


聞いてみた。

「石田さんは、年に何回ぐらいラウンドされているんですか?」


余裕の笑みをにじませながら「減ったけどね……30回ぐらいかな」と答えてくれた。

 積雪期が長い北海道で、年間30ラウンドとは、70歳を過ぎても心身が活性化している証拠に違いない。

                       ◇

やがて石田さんの後半スタートの時刻がきた。


大勢の仲間と一緒らしく、聞いてみると、レッスンのプロに率いられてのグループラウンドという。


そのプロは、小柄だが太ももが逞しく(イアン・ウーズナム選手を思わせる)、髪の一部を茶に染めていて、底抜けに明るい顔で声を出し、石田さんらの世話をしている。


好感が持てた。


石田さんは仲間と肩を組むようにして、カートに乗り込み、ティーグラウンドに向かっていった。


多くは語らなかったが、いまとても幸せなゴルフ人生を送っている。そう直感させられた。

                  ◇
いいなあ。

大事なのはクラブのスイングより人生のスイングだ。


石田さんをお手本にしよう。


機会をつくり、秘訣を聞いてみよう。


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▲千歳カントリークラブのドライビングレンジへの道=07年11月撮影


              <口からシャンク>

体が強張(こわば)ってミスショット……。

「無念。……山本リキンダ」

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プロフィール

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川人正善
かわひと・まさよし。55歳。北海道新聞社員。ゴルフのオフィシャルハンディは14.4。高校・大学と落語研究会のメンバーで、落語鑑賞・口演を通じての交流もめざしており「らくごるふ」は「落語流布」の意味も。妻に3女。余市町生まれ。
へぼゴルファーの喜怒哀楽を、同好の仲間たちとの交友、北海道のゴルフコースの雄大さを交え描きます。

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