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やはり高級感はあふれている

2008年03月31日

アーレックスゴルフ倶楽部(胆振管内安平町早来北進246、☎0145・22・2111)を30日、ラウンドした。

ラフのそちこちに残雪を見る中、春の日を楽しみながらプレーした。乗用カートを使用、料金は8千円。スコアは46点、46点の水平賞だった。

二つのことを思った。

ひとつは、こんな高級系コース(道内ではね)でも、カートでのセルフプレーを組み入れているという点。
全体にけっこう高級感が漂う。アーリーアメリカン調のクラブハウス、ハウスへ導くアプローチ道路の石畳、ハウス内の各所に多数掲げられているモダンアート絵画…。

玄関で黒服の責任者がうやうやしく迎えてくれる。

コースも作り込んだ感じがして、半端じゃない額の造成費を思った。

それが、セルフプレーOK(昨季からだという)とは…。

安く手軽に回れるコースが増えるのは一般論として大変結構だが、ゴルフ場のすみわけも大事で、例えばグリーンの状態をどう維持するのか、課題もありそうだ。

地元のコースとして、今後を温かく見守りたい。

二つめ。レストランの名物メニュー「牧童ラーメン」(醤油味のみ、税別1200円)がやはりおいしかった。
牛の大きなスペアリブ(約10センチ四方)が麺の上にドーンと載っている。

牧童とはカウボーイのこと。早来地区は黒毛和牛の名産地であり、地産地消メニューとして説得力がある。

東京の人が喜びそう。

こってりして、北海道の寒風で冷えた体が温まる。
日常食としてのラーメンは、麺とスープだけで勝負してほしいが、ゴルフ場はハレの空間、祭りの場だから、びっくりするような突飛なトッピングも歓迎か。

ゴルフだけにともかく「オン」がありがたいよね。

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▲そばに雪が残るティークラウンド(12番ミドル)

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▲クラブハウスの前に集まる乗用カート

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▲おしゃれなクラブハウス。窓際に日があふれる


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▲牧童ラーメン。スペアリブのほかにフキ、チンゲンサイなど

    <口からシャンク>
「いつもカートに乗ってるの?」
「はい、ジョウヨウです」

山に雪、初ラウンドの感触は…

2008年03月24日

樽前カントリークラブ(苫小牧市錦岡491、☎0144・67・0131)を23日、回った。今年の初ラウンドである。

オープンしているのは、全道でここ東胆振の数コースのみと聞いた。

樽前コースでも相当量の融雪剤をまいており、コース内ではバンカーの一部に残雪があるのみだ。

日光が頬に当たり全体としては爽快だが、ときおり頂上に雪をいだく樽前山から吹いてくる風は冷たい。

これが北海道の初春。

樽前コースの難しさは、草が枯れ尽くしているいまでも、変わらない。距離が長く、いたるところにあるバンカーが健在だからだ。もちろん昨年夏の日本女子オープン開催時の「モンスター状態」とは、大分違うが。

肝心な自分のスコア。お試しのつもりでプレーしたアウトは、バーディーも出て驚異の40点。インは、疲れも出たのか、49点に終わった。

ともかく今年も始まってしまった


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▲クラブハウス近くの池。手前に雪、向こうに樽前山が見える


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▲グリーン(左側)の下は水はけのよい砂地。周囲の土壌(右側)は保水度が高くまだ凍っていて、盛り上がったままだ


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▲ 中コース8番(ショート)のティーグラウンド。冷たい風に向かって…


           <口からシャンク>
「ポカポカした春のゴルフコースでお坊さんのパーティーがプレーしているよ」
「そうかい」

詩の心、水面に見つけ…⑤

2008年03月06日

「私、死ぬことはぜんぜん怖くない。生死の問題は全部、仏さまにまかせてありますから」
作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(85)が、こんな趣旨のことをテレビカメラの前で何度か言っているのを見た。

最近の著書「老いを照らす」(朝日選書)を開いてみたら、同様の記述をみつけた。作家の遠藤周作さんや画家の横尾忠則さんがしきりに死を恐れていたことに触れ「でも私はちっとも怖くない」と言い切っている。

へー、そうなんだ。偉いね。やはり仏教者だからかね。感心した。

でも私にはこんな境地にはなれないね。とうてい。そうも思った。

例えば「川人さん。あなたの病気は重い。あと半年の命かもしれません」。医師にそう宣告されたら、きっと取り乱すだろう。涙をちびるかも。大あわてのまま、心の暗い窪みに落ち込んで、這い上がってこられないかもしれない。

ネットを調べていたら、評論家の吉本隆明さんが著書「よせやい。」(ウェイツ)で、瀬戸内さんの発言に切りつけていることを知り、買って読んだ。

こう言っている。「瀬戸内寂聴さんは『死は怖くない』とテレビや講演で盛んに言っているけど、それは嘘ですよ。つまりあの人は、ガンジス川で(お坊さんが重体の高齢者を集めて『死は怖くない』と世話をする)小屋を見て、自分も一緒に看病してきたかもしれないし、普段もお弔いに参加しているから、要するに慣れているだけです。それで『怖くない、怖くない』と言う。でも、そうなってみれば自分だって怖いに決まっているんです」

これもわかる。「瀬戸内さん、あなたは嘘をついている」と断定するのは、相当な強心臓でなければできない力技、とも思うが、やはり吉本さんに共感する部分は多い。
                     ◇
余命が半年だよ、と言われたら、私は三つのことをしようと考えている。

ひとつは腕が良くてちゃんと話ができる医師をみつけて、病の痛みの軽減はもとより、心が晴れやかになるメンタル薬を処方してもらいたい。

二つめは、家族との雑談。

三つ目は、ゴルフだ。

可能な限りコースに出てプレーしたい。
プレーの後は、レストランの窓際に座り、コース周辺の木々や空をぼんやり眺めていたい。
ときおり、テーブルの上に置いた立原道造詩集を開き、好きなくだりをつぶやいてみるのは、どうだろうか。

さらに体が弱って、コースを十分に歩けなくなったら、朝からレストランの窓際での楽しみに浸ろう。

最期は病院のベッドの上、と想定するのが現実的だ。

パソコンの画面に、ゴルフ場の写真を映し出していつまでも見ていたい。
立原道造の詩をつぶやくエネルギーが、<その時>の直前まで消えなければいいなあ。

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▲真駒内カントリークラブ・藻岩コース・アウト1番、第2打地点から。上は2007年11月17日午後3時56分撮影、下は同月18日午前11時10分撮影

「晩秋」  立原道造

あわれな 僕の魂(たましい)よ
おそい秋の午後には 行くがいい
建築と建築とが さびしい影をひいている
人どおりのすくない裏道を

雲鳥(くもとり)を高く飛ばせている
落葉をかなしく舞わせている 
あの郷愁の歌の心のままに 僕よ
おまえは 限りなくつつましくあるがいい

おまえが友を呼ぼうと 拒もうと
おまえは 永久孤独に 餓えているであろう
行くがいい きょうの落日のときまで

すくなかったいくつもの風景たちが
おまえの歩みを ささえるであろう
おまえは そして 自分を護(まもり)りながら泣くであろう


プロフィール

プロフィール

川人正善
かわひと・まさよし。55歳。北海道新聞社員。ゴルフのオフィシャルハンディは14.4。高校・大学と落語研究会のメンバーで、落語鑑賞・口演を通じての交流もめざしており「らくごるふ」は「落語流布」の意味も。妻に3女。余市町生まれ。
へぼゴルファーの喜怒哀楽を、同好の仲間たちとの交友、北海道のゴルフコースの雄大さを交え描きます。

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