詩の心、水面に見つけ…③
2007年12月30日
ひと月ぶりに、このブログを書く。
ひと月も間隔が開くブログなんて、下の下なのだろう。
書かせてくれている担当者に申し訳がない気がする。
ひと月さぼっていた理由の大半は、怠け癖なのだが、今回はひとつだけ別な要因があった、と言ってみたい。
「たかを観光」が12月6日、民事再生法の適用申請を開始した。2度目の倒産である。
たかを観光は、私がメンバーである札幌カントリークラブ(真駒内、滝の、羊ケ丘3コースの総称)を所有・運営する会社である。
私が会員権を購入したのは8年前の春。いろいろ借金をし、涙目で女房を拝み倒してなんとか手に入れた。
1度目の倒産のあと、和議による10年間の経営再建が始まって間もなくだった。
以来、楽しくプレーを重ねてきた。
今回の倒産を北海道新聞の紙面で初めて知って、「やっぱりな」という感じがした。
和議開始時の負債が226億円あり、これを処理しながら10年間で正常な経営に戻すには、年間の予算規模が20億円未満の同社では、やはり無理があろうと言うものだ。
第2のゴルフ場バブルでも膨らめば別だが、膨らむはずもなく、また膨らんでもらっても迷惑だ。
私が持っている「預託金」は60万円余りだが、新しい再生計画では、60万円が15万円程度にカットされる見込みという。
やれやれ。だが、プレー権は完全に保障すると約束しているので、現実を承認してコマを前に進めるしかない。
――――と、ここまでたどり着くのに「ブログなし」のひと月が必要だった、というわけで……。
私がゴルフ場に求めるものは「長い年月変わらない」ということだ。
会員権の値段で言えば、本人の重い病気や死亡によって権利を手放すまで、購入時の価格レベルが維持される。年会費(札幌カントリークラブの場合3万1500円)だけはきちんと払う。
それが理想。
コース内もおいそれと、改造してほしくない。
木立や池やスロープなどは古いままが良い。パッティングに趣を出そうとグリーン面をいじるのも最小限に。
ゴルフコースの各風景に、ゴルファーの思い出がこびりついている。
風景がゴルフの心に語り掛け、ゴルフの心が風景に寄り添う。そうして静かに歳月が流れていく。
(どこかで聞いたような文句だけど…)
ここで写真を見てもらっている「真駒内カントリークラブ・藻岩コース・アウト1番」の池の風景。
立原道造の魂が漂う、この風景が、いつまでも変わらずにいてほしい。
▼真駒内カントリークラブ・藻岩コース・アウト1番、第2打地点から。2007年8月18日午後1時25分撮影
「甘たるく感傷的な歌」 立原道造
その日は 明るい野の花であった
まつむし草 桔梗(ききょう) ぎぼうしゅ おみなえしと
名を呼びながら摘んでいた
私たちの大きな腕の輪に
またあるときは名を知らない花ばかりの
花束を私はおまえにつくってあげた
それが何かのしるしのようにお前はそれを胸に抱いた
その日はすぎた あの道はこの道と
この道はあの道と 告げる人も もう
あまえではなくなった!
私の今の悲しみのように 叢(くさむら)には
一むらの花もつけない草の葉が
さびしく 曇って そよいでいる
