「今季はなんとしてでもパッティングの精度を上げたい」.
そう思い、自室でも気軽に使える練習用具を先日、手作りした。
読み終えた文庫本を5冊重ねてビニールテープで束ねたもので、じゅうたんの上に置いて標的にし、これにボールをぶつける仕組みだ。
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以前、文庫本のサイズについて調べる機会があった。
文庫本は「A7」サイズ。縦が148ミリ、横が105ミリ。
この横の105ミリというのが頭に残っていて、グリーンに切られるカップの直径・108ミリ(人間の煩悩の数だよね)と今回結びついた。
差はわずか3ミリ、十分代替が可能だ。
オレも考えるもんだ。
選んだ文庫本は、岩波文庫の「戦争と平和」。
米川正夫さんの訳で、奥付の発行歴を見ると「1927年第1刷」「1955年第29刷改版」「1976年第54刷」の3行が記されている。
1セット8冊。あまたある日本の出版物のなかで、メジャー大会のチャンピオン的存在であることが、あらためて分かる。
私の場合、学生時代の終わりごろに買ったものだろう。
小説の筋はほとんど忘れてしまったが、<長い長い>と思いながら頑張って読み通したことだけは記憶にある。
8冊のうち本棚の隅に残っていたのは6冊だけ。残り2冊は、どこかに散逸したらしい。
6冊のうち第1冊だけはそのままにし、5冊をビニールテープでぐるぐる巻きにした。
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カップインをねらうパットは強めに。
うまく入れば平和が来る。はずれて妙な距離が残れば戦争が続く。
その境目にドラマがある。
パッティング練習にぴったりの小説には違いない。
◇
実際に、じゅうたんの床に置いて、ぶつけるべく、ボールを転がしてみた。
1個、2個、3個、4個…
うーん。
練習用具としては悪くない。しかし、肝心の腕の方が。
今季もやはり、戦争と戦争か…
▲居間の床に置いた<文庫本パット練習器>。さて効果のほどはいかに
<口からシャンク>
「ドライバーの大振りは禁物。力を抜いて小振りで」
「はあはあ」
「ドライバー イズ 小(ショー)」
「パッティングに教科書なしというが、違うよ」
「はあはあ」
「うまい人の動きを、模倣するべきだよ」
「はあはあ」
「パット イズ 真似」
「はあはあ」


