« 2011年11月 | メイン | 2012年01月 »

号外 ラッグスありがとう

2011年12月28日


 (ラッグス父さんの死亡を伝える老犬通信号外)

北海道盲導犬協会老犬ホームで発行している

老犬通信の号外が出たとヨシが見せてくれた

大見出しは

「ラッグスありがとう」

記事はこう書かれていた


12月21日午後6時10分 19歳の元繁殖犬「ラッグス号」永眠

オーストラリアから日本にやってきて、たくさんの子孫を残し

老後も多くの人に愛され、応援され続けたラッグス

生きることが辛い時もあったけど

最後は大好きなお父さんとお母さんの元でお別れしたね

子供たちの(ひたい)のシワを見るたびに思い出すよ

みんなのパパ、ラッグス いままでありがとう

安らかにお眠り下さい


号外には舌を出して寝ている姿、腹ばいになっている寝姿

それにひたいのシワの写真が彩られている

ワタシのひたいにもラッグス父さんゆずりのシワがある

顔、形もよく見るとワタシと似ている

親子だもんね

父さん 長い間、ほんとうにご苦労さまでした


ラッグス父さん 逝く

2011年12月24日


  (14日は体を起こしていたラッグス父さん)

繁殖盲導犬だったラッグス父さんが21日、亡くなった

来春には20歳を迎えるはずだった

ワタシをはじめ沢山の盲導犬の父親となり

長寿記録を更新していた父さんは

ワタシたちの誇りで、目標だった

14日、入浴サービスを受けに老犬ホームに行ったとき

ショートステイに来ていた父さんと会ったのが

最後になってしまった

その時は食事も出来て、体も起こしていた

「さあ 親娘対面だよ」

と言われたのに、そっけなくしてしまった

今はそれが、心残り

18日ごろから、食べられなくなったらしい

それでも元気で19日には自分の家に帰って来た

21日、老犬ホームの辻さんと奥村さんが見舞いに

二人は父さんの落ち着いた様子に安心して帰った

その数時間後の午後6時10分、20年近く、一緒に過ごした

 I さん夫妻に見取られて、静かに息を引き取った

ヨシは、I さんにお悔やみの電話をしていた

「今、ラッグスのお骨を前に写真を見ていたところでした」

I さんはそう言っていたとワタシに教えてくれた


狭い所が大好き

2011年12月21日


  (狭い所が居心地がよいのは、なんでかな)

狭いところにいると気持ちが落ち着く

台所のユウの足元

トイレの前

階段の下

中でも大好きなのは階段とストーブの間のすき間

スイス製の「火の用心人形」と知恵の輪の間

「また、そんな所に入って」

「バックできないんでしょ」

「出られなくなるよ」

そんなことをがみがみ言われても好きなところは好き

後ろへ下がるのは最近、難しくなってきたが

いよいよとなれば、腰を下ろして

お尻を軸にぐるっと回って脱出出来る

さもなければ、ヨシとユウに流し目で

「出して」と訴えればすむ

どうしてなんだろう

こんなに狭い所が快適なのは

ジャグジー付きの全身エステ

2011年12月16日


   (すみからすみまでシャンプーで)


   (ジャグジーのお湯の流れは気持ちがいい)

「もうすぐお正月だから、体をきれいにしようね」

そう言われて盲導犬協会に連れて行かれた

イボの治療だとか耳そうじだとかで協会は鬼門

そんな気持ちのせいか入り口でウンチが出ちゃった

老犬ホームの辻さんや佐藤さんは「いらっしゃい」と出迎えてくれた

その笑顔にすこしほっとする

「さあ まず体を洗おうね」

辻さん、佐藤さん、それにユウとヨシの4人がかりで

シャワーでお湯を掛けられてシャンプーで全身洗い

体はいいけれど、顔はつらいよ

でも、がまんがまん

「オパちゃんはおとなしい、いい子だね」

ほめてもらっても、うれしくはない

いったん流したあと、もう一度ゴシゴシ

シャンプーをきれいにすすいで今度は浴槽へ

重いのか3人がかりで

「入浴剤入りだからね」

効能書きには「腰の痛みにきく」 とある

緑色の泡がぶくぶく  体全身を刺激する

初めは緊張していたけれど、しだいにリラックス

10分位入っていたかな 今度はヨシが抱いて出してくれた

ぜいたくにバスタオルを何枚も使って水気を取ってくれる

その間に大型温風機がセットされていて

「はい こちらへどうぞ」

辻さんが小型のドライヤーも使って隅々まで乾かしてくれる

30分以上はかかったかな

全部で3時間はたっぷり

全身エステはようやく終わった

クリーム色の自慢の毛並みがよみがえった

うれしいはずなのに、なぜか気持ちがしっくりこない

老犬ホームで布団の上にオシッコをしてしまった

「わざとではないよ」

鏡をみていないのでわからないが

薄汚れていた顔のあたりもきれいになったようだ

家に帰って、オヤツをもらったら夕方まで熟睡だった


よっこらしょ 

2011年12月10日


  (お腹に手を回して立たせてもらうワタシ)

足が弱くなっちゃったなあ

布団から立ち上がるときがターイヘン

後ろ足が伸びきったままで力が入らない

前足でひっかいて体を引っ張り上げようとするけれど

どうも、うまくいかなくなってきた

「ほらほら あわてないで」

そうは言うけれど、もがくと、よけいに足が滑って

「よっこらしょ」

見かねてヨシがお腹に手を回して

立たせてくれる

こんなことは、なかったんだけれどな

立ち上がっても、足の筋肉が震えている

特に右後ろ足がブルブル

なかなか止まらない

家の中ならまだいいけれど

つるつる路面で滑って転んだら起きられない

それでなくても外に出るのが嫌いなワタシ

オシッコをしたら、そそくさと家の中へ

横になると立つのがやっかいなので

つい立ってヨシとユウの回りをうろうろ

「オパ 落ち着かないね」

と言われることが多くなってきた

がんばろうね! フクシマ

2011年12月05日


  (早く食べさせて、と目で訴えるワタシ)


福島市にいるヨシのお姉さんからリンゴが届いた

箱からはつややかな見事な出来栄えの逸品が

ワタシはいつも毎年届く、このリンゴを楽しみにしている

蜜が入っていて、とても甘くて、おいしいから

でも、今年はちょっと違った文書が入っていた

「消費者の皆様へ」と書かれた佐藤雄平福島県知事の手紙

「福島県では出荷前から放射性物質の緊急時モニタリング検査

を定期的に行っており、暫定規制値を下回っていることを

 
確認しております」と県産リンゴの安全性をPRしている

それと福島在住の詩人、和合 亮一さんの詩「決意」も

  福島に風は吹く
  福島に星は瞬く
  福島に木は芽吹く
  福島に花は咲く
  福島に生きる

  福島を生きる
  福島を愛する
  福島をあきらめない
  福島を信ずる
  福島を歩く

  福島の名を呼ぶ
  福島を誇りに思う
  福島を子どもたちに手渡す
  福島を抱きしめる

  福島と共に涙を流す

決意はまだまだ続く~~

そして最後に

  福島で生きる
  福島を生きる

で、しめくくっている

ヨシはこれを読んだ後、リンゴをむいて

ほんの少しだけ、食べさせてくれた

放射能禍と向き合うフクシマの人たち

の苦労と無念さが、甘さの中に感じられた

「おいしかったよ フクシマのリンゴ がんばろうね」

     ワタシもそう思う

プロフィール

プロフィール

オパール
 日本初(?)のブロガー犬。16歳、雌。新潟県長岡市で10年間、盲導犬として働き、2008年夏、引退。生まれ故郷の札幌に戻り、リタイア犬委託ボランティアのヨシ、ユウと暮らす。

ヨシ(児玉芳明)
 2008年夏、プロサッカー運営会社を退職。いくつかのボランティアをしている。パピーウォ―カーとして5頭の盲導犬候補犬を育てた経験を持つ。元新聞記者。

ブログ内検索

カテゴリー

最近のエントリー

コメント




トラックバック

バックナンバー