« ★ 雪解け産卵 ★ | メイン | ★ さあ巣作りだ ★ »

★ 春渡り 7.オオヒシクイ ★

2013年04月15日

春の渡りが盛り上がってきました。どんどんカモやハクチョウやガンが群れで野付湾から
飛び出していく光景が多くなりました。これから2週間が山場です。

そんな折、野付湾ではあまり見ないオオヒシクイの12羽の群れが休んでいるのを見つけ
ました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


*************************************


                 ◆  春渡り 7.オオヒシクイ  ◆

鳥に興味ない方はオオヒシクイってなに?と思いますよね。ガン(雁)の仲間ですよ。マガン
と同じ仲間で、しかも大きい。コハクチョウを一回り小さくしたくらいの大型のガンです。


水草のヒシの実をパクパク食べることから付けられた名前です。日本にはこのオオヒシクイと
ヒシクイの2種類が渡ってきます。しかもよく似ていて興味がないとさっぱりわかりません。

どうでもいいのです。でも、ちょっと興味を持ってもらうために説明しますね。

ヒシクイはオオヒシクイより小さく、嘴も首も短い。ずんぐりとしています。くちばしが付け根で
窪み、短い。片やオオヒシクイは頭から上側嘴への線が直線的で全体的に長い。下側の嘴も
ヒシクイは分厚い、オオヒシクイは薄い。

なんて違いがあるんですよ。でも、外で出会ったら区別するのは無理。見慣れるしかないの
です。野付湾ではなかなか見ることが出来ないの、それもむつかしいですね。

日本にオオヒシクイがたくさん渡って来てるのが分かったのは、1980年代のはじめです。
それまではほとんどがヒシクイだと思われていたのです。見分ける方法が確立されてなかった
からです。

日本ではまだ新しい鳥なんです。だから知っている人は少ないわけです。


研究も遅れていて、オオヒシクイがカムチャツカで繁殖(はんしょく)しているのが確かめられた
のは1999年のことです。巣と卵は未だに見つかっていません。

オオヒシクイは今なお謎(なぞ)の多いガンなのです。

渡りのこともよくわかっていませんけど、道東にやってくるのは千島列島沿いに一気にカムチ
ャッカ半島に飛んで行くようです。



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/20459

コメント

無事秋には戻ってこいよ。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

ブログ内検索

カテゴリー

最近のエントリー

バックナンバー

コメント

トラックバック