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★ 旬の花 1.ネコヤナギ ★

2013年04月26日

いよいよお花が愉しめる季節になりました。花はいいな。見ているだけで元気になれる。
生気をもらえる。どよーんとした空気に活が入る。どの花も形が美しい。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  旬の花 1.ネコヤナギ  ◆

最低気温がまだマイナス10℃が続く3月に銀灰色の花芽を膨らませたネコヤナギ。ビロード
みたいな繊細な毛でしっかり守られた蕾がようやく花になりました。

根室地方で春を意識させるのはネコヤナギの花芽です。厳寒の色気のない景色の中で
太陽の光に照らし出される銀灰色の花芽は私に春が近いことを教えてくれます。

最初にネコヤナギが輝くときです。それから1ヶ月、ふっくら膨らんだ花芽が森の木陰を
バックに桜の花のように浮き上ります。


まだ夜になるとマイナスの世界があり、昼間はプラスの16℃になったりと、凸凹の気温変化
にあたふたしてきましたが、ようやく花が咲き始めました。

今朝見つけた花は雄花。綿毛の中より雄しべがいっぱい伸びて華やかな黄色に変身。
光に当たってより輝いて見えます。


寒さに耐えてようやく「努力が報われた」瞬間です。


★ 春渡り 11.アオサギ ★

2013年04月25日

アオサギの姿がよく見られるようになりました。今年は雪が解けるのが遅かったせいで、野付
湾で見かけたのは4月にはいってからです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  春渡り 11.アオサギ  ◆

早い年だと3月の中頃には姿を見せますが、毎年雪解けや氷落ちの状況で姿を見せる日付
がまちまちです。


餌場となる干潟が見えてこないと生活できないのであたりまえのことです。渡りをするアオサ
ギは気候の影響をもろに受けているようです。

陽炎が立つ水際に立ち、魚を狙うアオサギの姿は春らしさを感じる穏やかな風物です。そんな
光景の先には繁殖という目的がぶら下がっています。

近くの森の中に集まって作るコロニーでは、すでに巣作りが始まっています。


★ 消えた角 ★

2013年04月24日

昨年11月3日に出会ったエゾジカのオスの断末魔。あれから半年近く、頭が砂に埋もれ、
体は外に曝され白骨化していました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ◆  消えた角  ◆

普通、海岸や林の中で見つける死体は1ヶ月もすれば鳥やキツネ、ネズミなどがやってきて
綺麗に処分されます。それが自然の摂理です。

ところが野付半島の先端の砂嘴で死んだエゾジカの遺体は、肉を綺麗に食べられ骨だけが
バラバラになることなく残りました。そこに早めに雪が積もり、雪の下で偶然保存されてしまい
ました。

写真を見た知人はあの大きな角は保存しとくといいよな、と進言してくれていました。氷が融け
雪が消えれば、確認しに行ってみようと思っていたのです。


(亡くなったときのエゾジカの太い角)

ところがなかなか雪が消えず、計画した4月7日は激しい暴風雨でいけませんでした。その
おかげで雪と氷はなくなったのですが、14日に行ってみると埋まっていた頭の部分が掘り起
こされていました。


(肋骨が状態よく残っています。とても6か月近く野ざらしにされた骨とは思えません。)

角は?。頭の部分から消えていました。埋まっていたせいで顔の周りには皮がしっかり残って
います。しかし、角は消えてありません。

よく見ると、角が出ていた頭頂部の頭蓋骨にソフトボールが入るほどの穴が開いています。
ノミのような刃物でも使ったのしょうか、頭蓋骨が見事に削がれてしまっていました。


推定6歳以上のオスジカの角。根もとが太く4尖5角の張り出しの立派な角でした。持って行
かれた方は角だけでよかったのですね。

私ならせっかく落ちないで残った角なら、首の骨をはずして頭骨を丸ごともって帰ります。
残っていた皮をきれいに落とし、角つきのしゃれこうべにしておけばいい骨格標本になった
のに。

ちゃんと採収して持って帰られた方、ご苦労様。しっかりお弔いしてあげてください。

★ 春渡り 10.オナガガモ ★

2013年04月23日

春の渡りは忙しい。短期間でいろいろな種類の鳥たちが姿を見せ、北上して行く。今はなに、
と言われると・・・カモでしょうと答えます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  春渡り 10.オナガガモ  ◆

ユーラシア大陸南部の温帯から熱帯、アフリカ北部に渡って越冬していたオナガガモが北上
してきました。その数がどんどん増えてきています。これから5月にかけさらに増えてきます。

今、やってきているオナガガモはあまり留まらず、どんどん国後島方面に飛び出して行きます。
5月にやってくる群れとは越冬している地域が違うようで、寒さに強いオナガガモに見えます。


北海道から南西諸島までの広い範囲、日本で越冬していたオナガガモが一足早くやってきて
いるかもしれないと、根拠もなく考えを巡らせています。

北海道を通過して行くオナガガモは、東部シベリヤやカムチャッカ地方で繁殖するものが多い
と思われています。寒さに強く、繁殖地に早く到着した方が縄張りや巣作りにとても有利になる
はずです。


道東のような厳しい寒さの中で冬を越すカモと南の暖かいところで冬を越すカモでは、どこか
有利、不利に働く要因がないと「やってられません」はずです。

春の渡りは同じ種であっても、いろいろな形態があるのだと思います。多くの鳥が生き残りの
戦略を必ず持っているはず。それが分かれば・・・。

わからん、わからんことばかりですわ。


★ サケのぼりが泳ぐ? ★

2013年04月22日

まだ雪が降っているのに鯉のぼりが泳ぎだしました。毎年見るたびに「元気があっていいな」と
つぶやいてしまいます。根室地方の鯉のぼりは幸せだなと思います。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  サケのぼりが泳ぐ?  ◆

酪農家や漁師の敷地で泳ぐ鯉のぼり。がっちりとした支柱に張り付いて、風をいっぱい吸い
込み、大きく膨らんで、遠慮なく力強く泳いでます。

隣の家に気遣うことなく、遠くまで飛んで行くかもしれないほどの体の動かしようです。


都市周辺の狭い敷地やマンションでは、思い切り鯉のぼりを泳がせてあげるのは難しく、
童謡の「こいのぼり」の歌詞に出てくるような光景はなかなか実現しません。

その点根室地方は

甍(いらか)の波と雲の波、
重なる波の中空(なかぞら)を、
橘(たちばな)かおる朝風に、
高く泳ぐや、鯉のぼり。

の風景が普通に見られます。


できれば、地方に即した「鮭のぼり」にしてほしいと思っています。

生まれた川から海に下り、太平洋を北上し、アラスカやカムチャッカ半島近海を巡り、故郷の
川に戻る。それから産卵しに急流や滝を登る。しかも4年も5年もかかる大冒険をして帰って
くるのです。

我子が健康に育ち、将来大きくなって、りっぱな人生を送って欲しいとの気持にぴったり当て
はまる出世魚です。

江戸中期に庶民の間から町民のアイデアで生れたのが鯉のぼりなら、鮭を食べて暮らしてきた
人たちが鮭に思いを寄せ、「鮭のぼり」を泳がせて欲しいな。

いつか根室地方が、鮭のぼりがいっぱい泳ぐところになったら壮観だろな。

★ 春渡り 9.オオハクチョウ繁殖地へ ★

2013年04月21日

また雪です。どんどん地面が白くなっていきます。そんな中、野付半島から帰ってくるときに
32羽のオオハクチョウたちが牧草地の上を飛んで行きました。まさに北帰行の真っ最中だと
実感するシーンです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ◆   春渡り 8.オオハクチョウ繁殖地へ  ★

この1週間毎朝、毎夕、我が家の上をオオハクチョウが大きなトランペットコールを発しながら
知床半島の方に向かって飛んで行きます。

今季は野付湾に集まってくるオオハクチョウが例年に比べると多くありませんでした。寒さが
厳しくて、氷が融けるのと雪解けが遅れたせいでしょうか。多くのオオハクチョウたちが牧草地
に降りて北帰行の準備をしていたようです。

はじめの頃は4,5羽の群れが多かったのですが、ここ3日は30羽から50羽ほどの群れに
なって移動して行きます。

今朝も6時前に知床半島方面に向かう大きな群れを4群ほど見ました。日の出前に起きて待機
していればもっと多くの群れが見れたかも、と反省していました。


多くのハクチョウは昼間に移動するよりも早朝や夜に移動する数が多いと考えられています。

その理由については、「大気構造説」という仮説があります。夜は上昇気流が起きないので
乱気流が起こりにくく、大気の状況が安定していて、直線距離を長い間移動するのに適して
います。

しかも気温も低く、飛行により発せられる大量の体熱を冷やせるというメリットがあります。

天候という最大の条件が加わりますが、天候が安定すればいい旅立ちができます。


秋に再び子連れで無事に帰ってくることを祈ります。

★ 雪のしずく ★

2013年04月19日

名残り寒波がやってきた。湿り気いっぱい。昨夜は雨だったのに今朝目覚めたら2センチば
かりの雪が積もっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ◆  雪のしずく  ◆

根室地方では毎年の行事みたいなもの。4月か5月の初めまでに必ず名残りの雪が降ります。
早く夏タイヤに変えたいのに、変えないのはこの雪を待っているからです。

最低気温がマイナス1℃では、日が開けて太陽が上がりだすと気温は瞬く間にプラスになって
しまいます。私が散歩をする時間帯には、樹の枝に積もっていた雪がとけ出してぽたぽたと
落ちてきます。

雨だれと違い雪のしずくは粒が大きい。ぽったん、ぽったんと重い。湧水が貯まる水たまり、
しずくが落ちて水面で跳ねていました。じーと見ているとなかなか愉しい。


大きなしずくが落ちてくると水面が大きく跳ねます。輪ができて広がり、そこにまたしずくが落ち
てきます。水面が乱れ、変わった模様が乱れます。

錯乱する水面の光具合がなかなかいい。


それを見ながら、先だってWOWOWで見た「初音ミク」のコンサートで聞いた「雪の雫」の一節
を思い出した。


ひらり ひらり 舞い落ちる雪
淡く 儚く燃えて
そこに 生きる 四月の花
いまも ひとり 抱きしめる


いいね。

★ 春渡り 8.オジロワシ ★

2013年04月18日

4月に入ってカモの群れがたくさん北上してきています。広い野付湾では分散して休むので、
多いと実感が湧きません。でも遠くを見ることが出来るプロミナーで探すと海面にすごい数の
カモが浮いています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  春渡り 8.オジロワシ  ◆

カモが集まると必ず狙いに来る鳥がいます。カモを食べるプリデターたちです。その筆頭が
オジロワシです。

オジロワシは真冬にもいますが、この時期に急に増えてきます。私がカウントしただけでも
野付湾の中に50羽以上いました。


彼らが狙うのは弱ったカモ。周期的に群れのいるところに飛んできて、群れを飛ばします。
たいていは素通りして行くように見えます。カモもワシが行ってしまうとすぐに戻ってきて、なに
ごともなかったように海面や岸辺に降ります。

オジロワシは日に何度も繰り返し、偵察飛行をするのです。そのうち、飛び立ちが遅いもの、
行動がにぶいもの、飛び方が変なものを鋭く見分けます。

数万羽もいれば、必ず体調がおかしいカモがいます。オジロワシのあぶり出し行動です。


見つけると、それまでゆったりと飛んでいたオジロワシが豹変します。的を絞って急激に
スピードを上げます。追撃です。遅そうに見えたオジロワシがカモにどんどん近づいて行き
ます。

カモも必死で方向転換をして逃げます。弱っていると持続力が持ちません。運尽きて大きな
オジロワシの足でふっぎゅとつかまれます。即死です。


決して成功率は高くありません。それでもオジロワシたちは他の物を食べながら、ひたすら
カモを狙います。

そして、カモとともに北上して行きます。

★ さあ巣作りだ ★

2013年04月17日

氷が消えたら、自然界に活気があふれだしてきました。自然の中にに立っているだけで湧き
出てくる精をびんびん感じます。心がわくわくしてきて、自然に体が熱くなります。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ◆   さあ巣作りだ  ◆

わが家の上空をオオハクチョウとオオヒシクイ、ヒシクイの群れが朝方と夕方に飛んで行く光景
が増えてきました。カムチャッカ地方や北極圏地方の繁殖地に向かう連中です。

そんなあわただしい時期、根室地方ではもう巣作りが始まりました。地付きの小鳥や早くから
渡って来ていたマガモたちです。中でもカラスは地道に巣材集めをがんばっています。


まだ芽吹きが始まっていない裸の木の中腹に落ちた枝を拾ってきて、しっかりした骨組みの
荒っぽい巣を完成させています。あとは卵を産む床つくり。材料の選び方で保温の能力に差が
でます。

荒床つくりの最中でしょうか。ハシブトガラスの夫婦が湿地に材料集めに来ていました。選んで
いたのは漁師が使う荒縄や細いロープの切れ端。細工がしやすいのでしょうか。

嘴にくわえやすい切れ端を選んだと思いきや、目の前に細引きのロープを見つけ引き出し始
めました。脚でつかみあげ、嘴にくわえて思い切り引っ張る。自分より10倍は長いものを掘り
起こしてしまいました。



それをどうするかなと見ていると、まあ実に上手に丸めて行きます。コンパクトで嘴で運びやすい
工夫をしているのです。お見事というしかない業です。


カラスの知恵を見せつけられるほど、カラスにのめり込みそうです。

★ 春渡り 7.オオヒシクイ ★

2013年04月15日

春の渡りが盛り上がってきました。どんどんカモやハクチョウやガンが群れで野付湾から
飛び出していく光景が多くなりました。これから2週間が山場です。

そんな折、野付湾ではあまり見ないオオヒシクイの12羽の群れが休んでいるのを見つけ
ました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  春渡り 7.オオヒシクイ  ◆

鳥に興味ない方はオオヒシクイってなに?と思いますよね。ガン(雁)の仲間ですよ。マガン
と同じ仲間で、しかも大きい。コハクチョウを一回り小さくしたくらいの大型のガンです。


水草のヒシの実をパクパク食べることから付けられた名前です。日本にはこのオオヒシクイと
ヒシクイの2種類が渡ってきます。しかもよく似ていて興味がないとさっぱりわかりません。

どうでもいいのです。でも、ちょっと興味を持ってもらうために説明しますね。

ヒシクイはオオヒシクイより小さく、嘴も首も短い。ずんぐりとしています。くちばしが付け根で
窪み、短い。片やオオヒシクイは頭から上側嘴への線が直線的で全体的に長い。下側の嘴も
ヒシクイは分厚い、オオヒシクイは薄い。

なんて違いがあるんですよ。でも、外で出会ったら区別するのは無理。見慣れるしかないの
です。野付湾ではなかなか見ることが出来ないの、それもむつかしいですね。

日本にオオヒシクイがたくさん渡って来てるのが分かったのは、1980年代のはじめです。
それまではほとんどがヒシクイだと思われていたのです。見分ける方法が確立されてなかった
からです。

日本ではまだ新しい鳥なんです。だから知っている人は少ないわけです。


研究も遅れていて、オオヒシクイがカムチャツカで繁殖(はんしょく)しているのが確かめられた
のは1999年のことです。巣と卵は未だに見つかっていません。

オオヒシクイは今なお謎(なぞ)の多いガンなのです。

渡りのこともよくわかっていませんけど、道東にやってくるのは千島列島沿いに一気にカムチ
ャッカ半島に飛んで行くようです。



★ 雪解け産卵 ★

2013年04月14日

ようやく毎日散歩するタワラマップ川の道が雪解けを迎えました。スノウシュウで歩いたところ
だけが浮き残っています。圧雪した雪は融けにくいのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ◆  雪解け産卵  ◆

道の北側にある斜面から湧き出てくる水が溜まる水たまり。大きくならないトゲウオもいたりして
興味が尽きない場所。そこにエゾアカガエルが4月12日、ようやく産卵しました。

いつもより20日ほど遅い産卵初日でした。原因は雪とシバレ。雪が融けて、お日様が水を
温め、ようやく冬眠していたカエルの体が温まったのでしょう。

水の中でじだんだ踏んでいたでしょうから、さっそく早いものから卵を産んだのです。卵の量
からしてまだ2匹くらいです。すっかり水を吸い込んで、真ん中の卵がしっかり保護されました。


このふっくらした卵の塊、見た目がとても美味そうではないですか。以前1度だけ小さな塊を
口にしたことがあります。するりと飲み込むのは失礼かと思い、口の中で噛み砕こうとしました。

その瞬間、おぇっとなるほどの強烈な苦味が口の中に拡がりました。慌てて吐き出しました。
唾液をいっぱい出して、口の中から洗い流そうとしましたが、苦味は浸み込んで取れません。

しばらく気分が悪かった。あとでカエルによっては毒のあるのもいると知り、何ともなくて
よかったと思いました。みなさん、気を付けてください。


すっかり雪が消えると、第二団が這い出してきます。


★ タンチョウの足跡 ★

2013年04月13日

旬じゃなくなるので優先します。春先しか見れない氷の上のタンチョウの足跡。意外に珍しい
ものです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  タンチョウの足跡  ◆

タンチョウが繁殖地に帰ってくる3月の中旬、氷が早く融けて、ないことが多い。ましてや氷の
上を歩くことがあまりないので、めったにお目にかかれません。


今年はラッキー。3月31日でもいつもならない干潟の上の氷が残っていました。さすがに薄く
なって、ところにより穴が開くところがありましたが、何とか上を歩けました。

そんな状態の氷の上にタンチョウが歩いた足跡が残っていました。あし指が3本、矢印みた
いに続いています。歩いて行った方向は矢印とは反対側なのですが。


野付湾に来る鳥の中で一番大きい鳥だけあって、足跡は大きい。私の靴底を横に付けて
みました。大きいでしょう。

この足跡は本当は趾(あしゆび)とと言います。足のつま先にあたる部分なのです。鳥の
趾は私たち人間と同じく5本ありますが、第5趾が完全に退化し、4本の趾を持ちます。

多くの鳥は前に三本、後ろに一本、あしゆびを持っています。タンチョウは地上で過ごすこと
が多いので、前の三本のゆびが発達し、うしろゆびは使われていません。


早く歩くのに都合よくした形をしています。軟らかな湿地でも埋まらないように広く開いた形
です。実際牧草地などで出会うと、軽快なスピードで歩き去っていき、瞬く間に林の中に消え
てしまうことがよくあります。

この一週間、牧草地で見かけたという情報が四件ありました。

★ 雪解け ★

2013年04月11日

急速な雪解け。締まっていた雪がザラメの雪に変わり、足を踏み入れてもさくっと入り、歩くのが
らくです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ◆  雪解け  ◆

海岸線の雪解けは海水のおかげで内陸よりさらに急ピッチ。雪も氷も融けだし、水たまりが
あちらこちらと見え出してきました。

水は動物や鳥たちを引き寄せます。湿原の水は太陽と土で心地よき暖かさに上昇します。

ヨシみたいに水の中で地下茎が冬を越す植物は新芽を伸ばしだします。新芽は柔らかく
栄養がたっぷり。それを枯れ草ばかり食べていたエゾジカ達が食べに来ていました。


水辺に集まるシカたちは乾季のアフリカの草原のイメージ。乾季にトムソンガゼルやインパラ
が水辺に集まってくるシーンを思わせるのです。

ここにはライオンやハイエナ、チータなどはいませんが、いればエゾジカはもっと引き締まった
体つきをしてるかな。冬場になまった体はだぶだぶしています。

雪を舐めて喉を潤していた時期が去って、並々と水が飲める喜び。張りつめていた体が急に
しぼんできたように感じます。


オスのグループがいます。大きな貫録のある角を持った体のでかいオス。可愛らしい角が
2本しかない若いオス。若から老体までオスが力を合わせてのりっきた冬。どこかホットした
様子が顔つきに出ています。

新しい希望の季節。みんなで乗り切った苦難の季節からのお別れ。よかったね。


★ 春渡り 6.ハマシギ ★

2013年04月09日

東京湾の三番瀬の干潟はここにきてシギ・チドリの渡りが本格化して来たそうです。これから
たくさんのシギ・チドリが北に向かって渡ってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ◆  春渡り 6.ハマシギ  ◆

今年もシギ・チドリの初陣はハマシギでした。三月の初め、野付湾の氷が全面覆っているときに
半島の先端にやってきた14羽のハマシギがお初のシギでした。

北極海沿岸のツンドラ地帯で繁殖するハマシギは寒さに強い。マイナス10℃以下の環境でも
凍らない海岸で食べ物を探して、生活することが出来てしまう。

何ともバイタリティーにあふれたシギです。3月24日には48羽の群れがやってきました。数百
羽の群れが次々にやってくる先付のシギたちです。

根室海峡の海面すれすれに群れが飛んできます。岸に近づくとこまめに方向転換し、背中と
お腹を交互に見せます。イワシやニシンが海の中で方向転換するみたいに、白と黒の変化が
群れ全体でシンクロナイズするので見つけやすいのです。


干潟が出ているときはしっかり餌どりをして、満潮になると浜にやってきて休息に入ります。
小石混じりの浜におりると彼らの羽の色が保護色になり、周りに紛れてしまいます。

頭を翼に入れると、石ころ同然になるのでそばに寄るまで分からないことが多い。ハマシギも
自信があるのか、近寄っても逃げません。


彼らを狙う猛禽類がまだ来ていないせいか、警戒感が薄いようです。

★ 花まつり ★

2013年04月08日

4月8日、今日は何の日?お釈迦様の誕生日。お釈迦様は旧暦の4月8日に生まれたという説
が伝えられています

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ◆  花まつり  ◆

京都の東福寺に下宿していた時、4月8日に広い境内の片隅で花まつりが行われていました。

花まつりはお釈迦様の誕生をお祝いするものです。仏生会(ぶっしょうえ)といわれています。


境内にはテントが張られ、花で飾った花御堂(はなみどう)という小さな御堂が作られていました。
御堂の中には右手を上に、左手を下にした誕生仏という仏像が安置されていました。

その前に甘茶で満たされた桶があり、お参りされる方々が柄杓(ひしゃく)を使って誕生仏の頭
へ甘茶をかけてお祝いしておられました。

甘茶をかけるのは、お釈迦様が誕生したとき、天から甘い露が降り注いで身体を清めたこと
からきています。

天から甘い露が降り注いだらお釈迦様はすぐに立ち上がり、7歩進んで右手で天を指し左手で
大地を指し、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われたそうです。

これは、「この世に自分より尊いものはない。人間ひとりひとりが一つしかない命をいただいて
いる尊い存在である。」いうことを意味しているのだそうです。このときの立ち姿が後に誕生仏
といわれるようになりました。

お参りした時にいただいた甘茶、口に入れてしばらくするとほんわかと爽やかな甘みがひろが
りました。いつまでも忘れられない甘みです。

北海道に来てからは飲んだことありませんが、タワラマップの湧水を甘露として飲んでいます。


★ 鮮魚が喰える ★

2013年04月07日

氷が割れ、雪が融け下から黒い大地が見えてきました。中でも喜んでいるのはカラスたちです。
冬の間、地面に埋められた魚やアザラシの死体をつついて、細々とたくましく生活してきた強者
達です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ◆  鮮魚が喰える  ◆

渡りをあまりしないハシブトガラスやハシボソガラス。厳しい冬の環境で乏しい食べ物を見つけ
て生き抜かねばなりません。

氷と雪に覆われる野付半島で頼りになるのは海岸だけです。海から打ち上げられるホタテや
ホッキ、アサリ、ときに魚やアザラシの死体が冬の恵みです。

時たまやってくる強力な低気圧は彼らにとり神様です。海のものをプレゼントしてくれるからで
す。食べれるものはなんでも食べて、命の糧にしてきました。

春。雪解けは彼らに待ち望んでいた大地を解放します。その中でも干潟は計り知れない食料
を与えてくれます。氷が割れ、その隙間から現れる干潟にはたくさんの貝や小魚がいます。


しかも生きています。死体ばかり食べていた体には不足していたビタミンをしっかり補給でき
ます。細胞は活性化して、体に気力とやる気が出てきます。

水が引いていく浅瀬にやってくるハシボソガラスは暖かい水を求めてやってくる小魚の群れを
狙います。動きの速い小魚をサギみたいに素早く嘴でつかみます。透き通った魚の何とも旨そ
うなこと。


カラスの表情が明るく見えます。ときには氷の下にいるコマイの小さいものを捕ってきたりしま
す。その時の嬉しそうな顔つき。その場で食べようとしますが、別なカラスやカモメに横取りされ
そうで、すぐに嘴にくわえ飛び立ちます。


のどかな、のどかな春の干潟です。

★ 落冬 ★

2013年04月06日

明日は急速に発達している低気圧が来る予報。今19時で、雨が屋根をざわざわ打っています。
激しい雨になりそうです。そのあと風景が一変しそうです。その前に…。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ◆  落冬  ◆

長い冬でした。厳しい寒さでした。灯油が値上がりして、家計におおいに響きました。やっと、や
っと灯油代が少なくなるわ、と思ったら1ドル97円の円安。家計の冬は続くかも・・・。

とはいえ、もう凍らないとなると嬉しい。陽気な日々が始まります。そんな期待を込めた
落冬の光景を拾ってきました。

上流の川はすっかり顔を出しているのに海の近くはまだ氷が落ちていません。その少し上の
方で落ち行く氷を見つけました。水の増減で、氷は自分の重さで割れて行きます。雪解けが
順調に進んでいるせいです。


野付湾の氷も急速に融けだしていきます。さっそく漁師は船をだし、氷の縁に刺し網を仕掛け
カレイ漁を始めます。

ミルクロードの路肩の雪はすっかりやせ細り、もう吹きだまりの心配はなさそうです。陽射しで
温められた路面から陽炎が立ち始めました。


牧草地の雪は強くなった陽射しで雪面が融け、夜に凍るので、テカテカのボコボコになってい
ます。朝の射光で浮き立つ模様は、厳しかった風の風紋跡。この時期ならではの美しさです。


今季も美しき冬を十分に満喫できました。では9か月後に。

★ 春渡り 5.ヒドリガモ ★

2013年04月05日

賑やかなカモたちが姿を見せ始めました。中でもヒドリガモは数が多いので目立ちます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  春渡り 5.ヒドリガモ  ◆


繁殖期にユーラシア大陸の高緯度地方のツンドラ地帯や針葉樹林にある湿地などで過ごす
ヒドリガモ。日本で最も普通に見られるヒドリガモ。

南の方で冬を過ごしていたもの達が3月中頃から増えてきました。これから5月までどんどん
やってきます。


野付湾から流れ出てくるアマモが押し寄せる海岸線や干潟に集まります。春別川の河口は
海流のせいで多くのアマモが押し寄せ、オオハクチョウに混じってアマモを食べています。

オオハクチョウが大きいので、小さなヒドリガモは隠れるようにして存在が薄いです。ただ透き
通るピュー、ピューという声だけが目立ちます。

ときどきやってくるオジロワシに反応して一斉に飛び立つときはびっくりです。こんなにいたの
と思えるほどの数が空に舞います。その数1000羽以上。

春の息吹、群れが出すエネルギーを実感できる羽音です。


干潮で現れる干潟はまさに彼らのオアシスです。水の中に沈んでいた新鮮なアマモがいっぱ
い生えている場所が現れるからです。


春の干満は大きいので、干潟がたくさん現れます。そこにたくさんの群れが集まり、体力を
付けて行きます。ますます活気が出てきます。


★ 春渡り 4.ムクドリ ★

2013年04月04日

ムクドリがやってきました。雪が無くなった浜辺の草地でせっせと食べ物を探しています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  春渡り 4.ムクドリ  ◆

ツグミ、ヒバリ、ハクセキレイについで早く渡ってくる小鳥です。早く渡ってくる小鳥の特徴は
地面のものを探して食べることです。

ムクドリは地上を歩いて餌をさがすことが多く、地面に落ちている草の種子や枯れ草の茎や
根もとに潜む虫の幼虫を探します。

細い嘴は草株の間に突き刺すように入れ、開くことで隠れ潜む幼虫を見つけるのに役立ち
ます。こんなことをやられたら、上手く隠れたつもりの幼虫は堪りません。かなりの幼虫が
食べつくされます。


かっては農作物に害を及ぼす虫をたべる益鳥でした。研究による試算では、平均的な親2羽と
6羽のヒナが1年間で食べる虫は百万匹以上というとてつもない数です。

春先にやってきて子育てをして、秋に南に渡っていく間にどんだけの虫を食べるのでしょうか。
野付半島の植物にはかなりの貢献をしてくれてそうです。


若葉が出てくる5月には森に入ってしまうのでたやすく見られなくなりますが、秋になると群れに
なり現れます。

本州の方では冬季、ムクドリの大群が街路樹や電線上に集まり、フンや騒音の被害が各地で
出ているそうです。かっての益鳥が、今では都市部の害鳥と化しています。

所変われば「いい子」になったり、「悪い子」になったり、そんな問題を抱えるムクドリさんです。

もちろん野付半島では「いい子」のムクドリですが。


★ 根室も花入り ★

2013年04月02日

とうとう花入り。雪が速く融けた、南斜面にフクジュソウが黄金色の花を咲かせました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ◆  根室も花入り  ◆

春のめざめはなんといっても福寿草でしょう。タワラマップ川の散歩道で最初に咲く場所は
ハルニレの古木が5本囲むように生えているすり鉢状の斜面。太陽の光と地面からの陽気が
籠る気持ち良き場所です。

去年の落ち葉が雪で押し付けられ、枯れ葉の布団になったところにフクジュソウは顔を出して
います。まぶしいばかりの黄色の花びらは枯葉をバックに浮き上ります。


天使や、天使やと叫びたくなります。気持ちが昂る鮮やかな黄色です。その場所から離れたく
ない狂おしい気分にさせます。

出たての蕾や花の美しさはほんのひと時。明日になると今日の美しさは薄れます。だから出会
いの朝のひと時を大切にしたい。


朝日が当たると開く花は、光で輝き、光を中に集め、熱を貯めます。そのめざめの黄色で虫を
引きつけ、貯め込んだ熱で虫を中に誘引します。


美味い蜜との交換で受粉を完成します。何ともすごい戦術です。エライ、エライ。あんたは最高
の目立ちがり屋だわ。


★ 脚がない?カモメ ★

2013年04月01日

3月。本州の方では平均気温が高かったというのに根室地方は夜になるとマイナス10℃前後
まで下がる日が続きました。おかげで、4月1日、雪がたっぷり残っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ◆  脚がない?カモメ  ◆

新年度が始まりました。けじめとして「ヨシ!気合を入れよか」。いま、カモメのジョナサンの気分
です。

さて、カモメが急にいなくなりました。みんな繁殖地に向かったようです。2週間前は吹雪を避
けて地面にたくさんのカモメたちがうずくまっていたのに。

まだ残っているカモメたちもきれいな衣装になっているものが多い気がします。春のカモメは
一年のうちでいちばん美しい。それは当然でしょう。いいお相手をゲットしないといけないから
です。

いつも見慣れているカモメですが、真上に飛んできたときに足がないのに気づきました。いつも
ならピンクの足が尾の方に向かって伸びているはずなのに。ない。


あれれ。もしかしたら飛行機みたいに胴体の中に仕舞ってる?

脚はしっかりお腹の羽毛の中に入っていました。空気の抵抗を少なくするためにも、後方で
空気が渦を巻かないように、頭から尾までのラインがとても無駄のない曲線をしています。

カモメはいつも美しいを思っていましたが、「見よ、体のライン」。削いで削いで、空気の抵抗を
消してしまう究極の姿なのです。

7月まで、バイバイです。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

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