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★ タンチョウがようやく・・・ ★

2013年03月31日

いつもの年なら3月中旬に姿を見せていたタンチョウがようやく氷が融けた干潟に帰ってきまし
た。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  タンチョウがようやく・・・  ◆

まだまだ氷で覆われている野付湾。それでも厚さが50cm以上あった氷も急速に薄くなってきま
した。真ん中の方からぽちぽち海面が見え出しました。


まだ60%くらいは氷で覆われてはいますが、開いた海面を尾岱沼の港からアサリ捕りの船が
走っていました。


干潟が出てきたのは半島の先端部。干潮のときに氷が流れ出たところからです。毎年そこで
繁殖している夫婦が一番にやってきました。

白と黒のタンチョウの羽色は雪と氷が残る3月から4月がいちばん保護色だなと思います。
干潟の黒い色と脚の黒。氷と雪の白色に体の白。岸辺を歩くとすっかり溶け込んでしまいます。


4か月ぶりに出た干潟にはゴカイやらアサリ、ツブ、コマイなどがたくさんあって、とても熱心に
ついばんでいました。

オオハクチョウも優雅ですが、優雅さにおいてはタンチョウの方が数段上かな。これから1週間
野付湾は氷開きになります。

★ 角突合せ、来季をにらむ ★

2013年03月30日

野付半島のエゾジカは年々数を増しています。正確な数は分かりませんが、夕方にナラワラの
林の中から出てくる頭数を数えたら少なくとも420頭以上はいました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  角突合せ、来季をにらむ  ◆

日に日に海岸線の雪解けが進み、枯れ草が顔を出してきています。地面はまだ凍っていますが
エゾジカにとり食べるものが増えてきているのはありがたいことです。

そのせいか、厳冬期のときみたいにピリピリ感が消え、顔の表情にのんびりとした雰囲気が
出てきました。

年を取ったオスジカ達は座り込んで、食べたものを胃から取り出してきてゆっくりと反芻して
います。冬には見られなかったたおやかな光景です。


若ジカ達にも遊ぶゆとりが見られます。3歳くらいのオスがつるみながら、ときに角合わせを
しています。余裕ができてきた体力を発散させる運動でしょうか。

角の先は冬の間に樹の幹に擦りつけたのか、すり減って白くなっています。先が尖り、角合
わせでさらに貫録が出てきています。

この角は5月には落ちてしまうので、その前に力くらべをして秋の繁殖期に備えているのです。
これを繰り返すことで頸や肩、腰、太ももの筋力を上げます。そうすることで一回りも2回りも
大きな体になっていきます。


新芽の季節に始まる一人生活にも耐えうる体力つくりがすでに始まっています。

★ 春渡り 3.ハクセキレイ ★

2013年03月29日

ハクセキレイが渡ってきました。野付半島に留まるのか、まだ北の方に行くのか、わかりません
が、とにかく野付半島では夏鳥のハクセキレイが姿を見せました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  春渡り 3.ハクセキレイ  ◆

遅い。いつもの年なら3月の中旬には来ています。こう雪がたくさん残っていて、地面が見えな
ければ、ハクセキレイが食べるものが出てこれないではないか。

早く来ちゃった奴らは面喰ったでしょうね。そのあとどうしたんだろう、とちょっと心配でした。


工事の車が頻繁に通るせいで、道路はじゅくじゅくですが地面が見えてきています。そんな
ところで何を食べてるやらわかりませんが、降りて食べ物を漁っています。


水辺大好きな鳥ですから、そこに集まるハエのような虫を探しているのでしょう。ちょこまか、
ちょこまかかき氷みたいになった泥んこの道を歩いています。

時たま道路の両側に押し付けられた雪の上に止まって、ハクセキレイらしく長い尾っぽを
上下に振って周りを見ています。

縄張りを意識しているのか、あとからやってくるお姫様を探しているのか。そわそわしている
雰囲気をまき散らしています。

★ 腹ぺこキタキツネ ★

2013年03月28日

キタキツネが必死です。なかなか食べ物が得にくくて苦労しています。ひと月前には美しかった
自慢の冬毛が薄汚れてる状況から、なりふり構わぬ努力をしてるなと推察できます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ◆  腹ぺこキタキツネ  ◆

最近たびたびキタキツネに出くわします。海岸での出会いがほとんどです。


2月の恋の季節が終わり、美しかった金色の毛は用無しになりました。毛つやが無くなり、毛並
みも悪くなり、汚れが付いて煤けた感じになっています。

一言で言うなら「みすぼらしい」姿です。あの栄光は何処に飛んで行ってしまったんだと叫びたく
なるほどです。

強かった警戒感が雪解けと並行して無くなりつつあります。波ぎわに出てきて、私がいるのに
目の前で砂をほじくって餌を取り出します。命より食べ物。生きるためにはなりふり構わず食べ
るもの探す。


全身から「生き抜くオーラ」がビシバシ出まくっています。強い風が密集している毛を分けると
皮下脂肪がすっかり落ちて、背骨が浮き立っています。

氷が割れて出てきた干潟にもやってきて、砂から顔を出しているアサリやゴカイなどを探してい
るます。急に現れた見知らぬおっさんに驚いて、慌てて走り出すのは隠れ家を持たぬ半島の先
に棲むキツネ。


トップスピードに入る速さはさすがキタキツネ。氷と雪が消えるまで厳しい生活は続きます。

★ 春渡り 2.オオハクチョウ ★

2013年03月26日

オオハクチョウが目立ち始めました。白く大きい。しかも声がトランペットコールと言われるように
よく響きます。遠くからでもその存在を確かめられます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ◆  春渡り 2.オオハクチョウ  ◆

ここ3年、越冬するオオハクチョウを取り巻く環境は大きく変わりました。それまで越冬地域では
自然教育、自然観察、観光などの目的を持って給餌が行われ、手厚く保護されてきました。

ところが鳥インフルエンザの感染が全国で確認されてから、人との接触を避けるために各地の
越冬地では給餌が取止められました。しかも、日本海側では大雪が続き、ハクチョウ達は苦境
に立たされたと思います。

全国でオオハクチョウを観察されている人たちのネットワークの報告によると、関東の方まで
南下して来たそうです。それまで観察されなかったところにオオハクチョウがやってきたのです。


そんなオオハクチョウたちが3月に入って旅立っているとニュースがネットやラジオなどから
入ってきます。いよいよ来るぞと身構える時期です。

去年は雪解けが遅く、野付湾の氷が落ちるのが遅かったせいで、多くのオオハクチョウが牧草
地にできた水たまりに集まって待機している風景がありました。

今季はどうなるか心配ですが、24日現在順調に数が増えてきています。その数、2610羽。

海流の関係で海草が押し寄せる春別川の河口と氷が落ちて海面が開いてきた半島の先端部
にたくさん集まって来ています。


湾内の氷の融解状態が進んでいないせいか、国後島に向かう一群もかなりの数が見受けられます。

★ 春渡り 1.スズガモ ★

2013年03月24日

生物界はいよいよ活気にあふれてきました。忍耐強く冬を過ごした鳥や動物が繁殖の準備
を始めています。目立つのはやはり鳥たちです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ◆  春渡り 1.スズガモ  ◆

本州からの情報では、カモもガンもハクチョウもどんどんいなくなっているそうです。

そうなってくると雪解けが始まった北海道にこれから4月にかけ北上してきます。まずやって
くるのは海で餌を捕る鳥たちです。


いち早く海水温度が上がり、プランクトンがたくさん発生して、小魚やエビ、カニ、貝が集まり
体力をつけるにはもってこいの季節に入るからです。

カモの仲間で、数が増えてきているのがスズガモです。野付湾内は浅く、海底は砂地なので
アサリが大量に繁殖しています。そのアサリを好物にしているスズガモは氷が無くなった海面
に集まります。


今年は氷がまだ70%以上残っているため、集まるところは湾の入り口の方です。群れになって
泳ぎながら移動してきます。じっくり見ると1羽1羽が次々に潜って、アサリを飲み込んでいます。

ときどきオジロワシやオオワシがやってくると一斉に飛び立ち、その数の多さにびっくりさせられ
ます。


★ 眩しい ★

2013年03月23日

太陽の日射しが眩しい。春分の日が過ぎて、こちらの日の出は5時20分ごろになりました。
いつの間に、と思ってしまいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                       ◆  眩しい  ◆

日射しに力強さをすごく感じます。雪の上や氷の上を歩いていると反射してくる光がもろに目に
入ってきます。

目蓋を極力細め、光を入りにくくしながら歩くようにしているこの頃。年を取り、細胞に力がなく
なっているのを感じるようになりました。陽射しが網膜に当たると痛みを感じます。

2,3年前は別に感じることもなかったのに、光が怖いと思います。8000m級の山に登る人
や南極に行く人がサングラスをしっかりかけ、目を守っているのがようやく理解できるように
なりました。

3月に入って、野外で行動するときはサングラスをできるだけかけています。カメラを使うときは
とても不便ですが、仕方ありません。

自然の光で物を見るのが大好きなので、サングラスを通してみる景色はいやです。本当は
かけたくない。でも眼は大切にしないといけない。これから何年使うかわからないけど、物を
いつまでも美しく見たい。

最近、眼の中で小さな浮遊物が飛んでいるように見えだし慌てました。形は糸状に丸い粒が
連なり、眼を動かすたびにふわふわ動きます。邪魔で仕方ありません。一時急に増えたので
心配になって調べたら「飛蚊症」だと分かりました。

老化の症状です。紫外線が眼に入って、、眼の中のゼラチン様の硝子体にいたずらしたので
す。硝子体の中で【活性酸素】が発生し、その結果たんぱく質や脂質が酸化されて生まれた
のです。

眩しさを馬鹿にしていけませんね。


(強い光で氷がどんどん融けています)

★ 雪解け エゾジカ ★

2013年03月22日

厳しく寒い冬が終わりました。気温はまだマイナス10℃近くまで下がるけど、太陽が出ると
気温はどんどん上昇します。強くなった陽射しは面白いように雪を融かしていきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ◆  雪解け エゾジカ  ◆

今年の冬は雪が多かった。海に突き出た野付半島は海水のおかげでいつもなら雪が少ない
し、降っても地吹雪で運び去られるのでたくさん積もることはありませんでした。

ところが今冬は降っては吹きだまり、締まり、積もっていきました。おかげで道路は通行止め。
本当に波ぎわしか歩けない日が続きました。

その影響はもろに生活する生き物に。はじめに小鳥。海岸の雪が溜まらない地面で植物の種
を拾って生活していたのに雪のせいで姿を見せなくなりました。

その次はネズミを捕るタカやフクロウ。キタキツネももろに影響を受けました。最後に体の大き
いエゾジカでした。


(群れを率いるボスのオス。左側。毛つや、筋肉の付き方、角の形。右の若オスよりりっぱ。)

まだ雪が少ないときは前足で雪をどけ、根もとの茎や地下茎を食べていました。しかし、雪が
締り、硬くなると大変そうでした。

次第に雪の少ない海岸線に出て来るようになりました。さらに、いつもならオスはオス、メスは
メスの群れを作って行動をしているのに、今年の冬は違いました。


(左側にメスの群れ。真ん中に雄たち。普段は別々なのに。違和感なし)

会うたびに混群で食事をしていました。観光客が少ない日には道路の縁に昼間から出てきて、
警戒することもなく行動しているありさま。

「君たちは野生のシカなんか」と問いかけたくなるほどでした。

それは3月になってもまだ続いています。立派な角を持ったオスたちが子持のメスたちを守る
かのように海岸線に出てきて、枯れ草を食べています。


(突堤工事をしている海岸線で食事をとるエゾジカの群れ)

でもあと少し。流氷が消えるとともに地面が急速に開きはじめました。

★ お帰りコクガン ★

2013年03月19日

やっと姿を見せてくれました。1月14日から確認が出来なかったコクガンが3月17日に野付湾
内に帰ってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ◆  お帰りコクガン  ◆

いつもの年なら300羽ほどのコクガンが越冬して来たのに、今季の冬はあまりにも厳しい寒さ
で全てが南の方に渡って行っていました。


12月半ばから野付湾は水面が凍りはじめ、正月には全面が氷で覆われました。しかも自前の
流氷まで流れ出すほどの厳寒がしっかりはびこりました。

そして1月13日に確認した182羽のコクガンは、14日に姿を見ることはありませんでした。
その日以来野付湾からいなくなったのです。10年の観察を通して初めてのことでした。

1月、2月と今年は氷が割れて流れ出ることはなかったので、多くのカモやわずかに残った
オオハクチョウたちも野付湾内から追い出されて、外側で何とか越冬していました。

3月に入ってもすさまじき地吹雪を伴う強烈低気圧が次々にやってきて、オオハクチョウや
コクガンの渡りが遅かったようです。

いつもの年なら2月の末にはやってくるコクガンの群れ。今年は大幅に遅れてやってきました。


地吹雪のために道路に吹きだまりができて、コクガンがいるところまで氷の上を歩いて行きま
した。片道12キロ。マイナス8℃なのにさすがに汗をかきました。

予想どうり、氷が割れて流れ出た湾内の入り口に1500羽以上の群れがやってきていました。

一斉に飛び上がる群れは力強く、活気にあふれていました。黒い姿が斜里岳の白い雪景色に
浮き上って美しかった。


(武佐岳をバックに飛ぶコクガン。斜里岳は右の方にあります)

★ ようやく野菜が ★

2013年03月17日

日中、太陽が燦々とふりそそぎ、気温が上がる南斜面の湧水どころ。小さな新芽がもっこり
出てきました。いよいよ大地の恵みがわが家の食卓に上がる幕開けです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ◆  ようやく野菜が  ◆

6か月ぶりのご無沙汰でした。散歩で朝採りしてくる森の恵みがようやくお目覚めです。

冬の間、エゾノウサギの足跡が着いていた湧水の沢に双葉の新芽が密集して吹いてきました。
この芽は夜の気温がマイナス10℃以下になってもへこたれません。水をたっぷり含んで、寒さ
を弾き飛ばすんです。


名前が分かりません。お分かりの方教えてください。ひと芽ひと芽は小さいのですが、こんもり
集まっているので食べれるだけ採って帰ります。水で洗ってお皿に盛ると、一握りあれば十分な
量になります。


癖がなくしゃきしゃきして、ドレッシングやマヨネーズに合います。味噌和えでもいけます。朝の
一品として元気をいただきます。

さらに丸太で塞き止めた水たまりには、クレソンのロゼッタががっしりとスクラムを組んでします。
太陽の光をいっぱい取り込もうとしてか、葉が紫がかっています。そこに栄養分をたっぷり貯め
込んでいるのです。


これからすこしづつ採って毎日食べられます。クレソンは食欲を増進してくれますし、抗菌効果、
血液の酸化防止に威力を発揮してくれます。

私にとって健康維持のありがたいサプリメントです。

一番うれしいのはカロチンをたくさん摂れることです。βカロチンは抗発ガン作用や動脈硬化の
予防で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維
持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれてい
ます。

まるで健康を維持してくれるかかりつけの先生みたいな食べ物です。


★ Here Comes The Sun ★

2013年03月15日

春よ来い・・ルルルル 早く来い。 早く・・ルルルルルル・・・。
歩き始めたミイちゃんが
赤い鼻緒のじょじょはいて
おんもに出たいと待っている・・・・・・・

日本の童話「春よ来い」の歌詞でビートルズの「Here Comes The Sun」を口ずさみたくなった
朝でした。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ◆  Here Comes The Sun  ◆

今朝は久々に雲一つない快晴の朝でした。煙突から出る白い煙が真直ぐに青空に向かって
上がっていました。


毎日散歩するタワラマップ川。強い春の陽射しで雪が引き締まってきました。スノウシュウが
あれば今は埋まることなくどこでも歩けます。

川の水位はまだ解けた雪が雪に吸収されまだ届かず、浅いままです。川の淵はもう地面が
見え出し、陽炎が上がり始めました。もうすぐヤマメのピンコの姿が見え出します。


湧水の下流ではマイナス10度だというのにフキノトウが花を咲かせる準備をしています。
淡い緑色がとても力強く感じさせます。


ネコヤナギの花芽が厚い皮を恐々脱いでいました。暖かそうな毛がふっくらとしてきました。


こんな小さな兆しがあちこちで見え始めました。嬉しい・・・。

元ビートルズのギタリスト、故ジョージ・ハリスンが作った「Here Comes The Sun」がぴったり
はまる季節です。


太陽がやってきた
陽が射してきた
もう大丈夫

愛しい人よ
長く冷たく寂しい冬だったね
愛しい人よ
ずっと太陽を忘れていたような気がするよ

太陽が現れた
陽が射してきたんだ
もう心配いらないよ

★ アザラシの遺体に感謝 ★

2013年03月14日

すっかりぽかぽか陽気。わずか4日前は猛吹雪だったのに。なんか、遠き昔のことように
感じるのは私が年を取ったせいかな。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ◆  アザラシの遺体に感謝  ◆

1月。コマイ漁が終わって定置網が揚げられたとき、13頭のアザラシの遺体が浜に安置され
ました。厳寒だったので一晩で硬く凍ってしまいました。

その遺体が置かれた翌日から、オオワシやオジロワシ、ワタリガラス、ハシブトガラス、シロ
カモメといった肉喰う鳥たちとキタキツネが集まってきました。


でも硬く凍ったアザラシの遺体ははいくら鋭く、力強い嘴を持ったオオワシでさえ引き破って
中の肉を食べるのが大変そうでした。

1週間おいて見に行っても、まだ刃が立たずに手がついていない遺体がたくさん残っていま
した。みんなが根気よく引きちぎり次第にろっ骨や背骨が露わになっていく遺体。いつもなら
皮と骨しか残らないのに、とてもゆっくりな食べ方です。


遺体がいかにしっかり凍っていたかが、毎週行く度に多くの鳥たちが集まっている様子から
よくわかりました。

強いものがぺろりと食べれないので、多くのものが少しずつでも食べれるチャンスに恵まれた
ようでした。2月になってもまだ残り、3月に入っても多くの鳥が集まっています。

鳥たちが破れないところをキタキツネがほじくり、突破口を開く。そこにワタリガラスが入り込み
だんだん他の鳥が食べやすくなる経過で、アザラシの遺体は骨格になって行きました。

疥癬症になって尻尾がみすぼらしくなったキタキツネ。寒さで体力が落ちて来るのに、この厳寒
な冬を過ごせたのはアザラシのおかげ。


来週はきっと骨格ばかりの遺体が浜に残されているでしょう。

★ 北帰行始まる ★

2013年03月13日

日に日に夜が明けるのが早くなり、気温がプラスになること多くなりました。雪解けがどんどん
進んでいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ◆  北帰行始まる  ◆

景色は真冬と変わらないのに、河口で休んでいるオオハクチョウの数が急激に増え始めまし
た。

2週間前は147羽ほどしかいなかったオオハクチョウが、10日は800羽以上に増えていまし
た。


本州から飛んできたと推察できる個体が沢山見受けられました。頭から頸にかけて赤く染まり、
うすら汚れたオオハクチョウが群れの中で休んでいます。

本州の田んぼや池、沼などの泥の中に頭を潜り込ませて汚れが付いた個体です。赤茶色は
鉄分を多く含んだ泥の色。これから真っ白なハクチョウのイメージを壊す、赤茶けた汚れを
全身に染み込ませたオオハクチョウが目立ち始めます。


(頭から頸にかけて赤茶色の汚れが付いたオオハクチョウが目立ちます)

オオハクチョウの調査をしている人はこの汚れを見て、何処の地方からやってきたか推測で
きるらしい。また、足環をつけたものや首輪を付けたものも紛れてきています。

本州で標識された個体かと思われます。

そして、カモも増えてきました。マガモやハシビロガモ、オナガガモの数が増えています。スズ
ガモの群れも大きくなりました。

流氷が押し寄せたときは3000羽以上のコオリガモが集まって来ていました。


これから4月にかけて全国で冬を過ごしていたオオハクチョウやガン、カモがたくさん集まって
きます。

★ 冬の港は動物園シリーズ8・ユリカモメ ★

2013年03月12日

ユリカモメが根室海峡で越冬していることは珍しいことですが、たまに港で見かけます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ◆  冬の港は動物園シリーズ8・ユリカモメ  ◆

ユリカモメは冬鳥としてカムチャッカ半島の方から日本にやってきます。北海道から南は沖縄
の方まで渡って越冬しています。

北海道では秋には多く見られますが、厳寒期にはほとんど見られなくなります。昔からミヤコ
ドリといわれ、京都や東京などでは大きな群れでごくごく普通に見られるカモメです。

が、根室地方で冬に観察するのは難しいカモメです。オオセグロカモメや、セグロカモメ、カモ
メ、シロカモメ、ワシカモメ、ミツユビカモメは普通にいるのに、ユリカモメはいないのです。

そんなんでも変わり者はいるのです。わざわざ南の方に行かなくてもカムチャッカ半島に近い
ところで冬を過ごす奴がいるんですね。


ヒヨドリをはじめ、シメやヤマガラなどの小鳥たちみたいに冬でも北海道で過ごすユリカモメが
増えだしているのでしょうか。

他の大型カモメに比べ、ユリカモメは港の中で軽快なフットワークで飛び回っていました。


★ 今週も爆弾低気圧 ★

2013年03月11日

毎週、毎週、週末に爆弾低気圧がやってきます。そろそろ春の兆しです。10日の低気圧は
4時間ほどで通過して行きました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  今週も爆弾低気圧  ■


野付半島にいると低気圧が通過して行く様子を直に感じることができます。晴れているときは
100キロ以上先から低気圧の最前線の雲が向かってくるのを見ることが出来ます。

風が突然激しく吹きだし、風向きが変わったりします。一時的なときもあれば、ますます激しさを
増してきたりします。いろいろ個性があります。

3月2日のときも5時までは穏やかでした。それが突如の突風と雪になり、そしてぶっ続けでした。

10日の朝は穏やかな曇りもようでした。それが10時過ぎから東の風が吹きはじめました。気温
はマイナス1度。生暖かい風ですが、強くなるにつれ雨粒のようになった雪が激しく頬に当たりだ
しました。


低気圧の中心に向かって太平洋から暖かい空気が吹き込んできているようです。やがて強風に
なり、寒冷前線の先頭が入り込んで来たら、雨粒もどきの雪は柔らかな本物の雪になりました。

それからは猛吹雪です。地吹雪になって前がほとんど見えなくなってしまいました。


海岸で食料を探していたカラスたちは、雪面におりて風が直接当たらないように体をかがめて
います。


それまで押し寄せてくる波の中から食べ物をあさっていたカモメたちは地上に降りて、集団で
風をやり過ごしていました。


こういう時には、彼らの流線型の頭が風を抵抗なくやり過ごすのに役立っています。

嵐をやり過ごすたびに春が近づきます。

★ 冬の港は動物園シリーズ7・ワシカモメ ★

2013年03月09日

なんでこんな名前が付けられたのだろう。ワシカモメ。聞いただけで威圧感猛々しいカモメを
想像してしまいます。現物は、というと清潔感溢れる美しいカモメです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(他のカモメよりくちばしの先端が太い。そういわれても難しい)


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               ■  冬の港は動物園シリーズ7・ワシカモメ  ■

「ゴメ」と呼んでカモメをひとくくりにしてしまう土地柄ですから、漁師にカモメを識別する気は
さらさらありません。翼が白くても、黒くても、「ゴメだな」でかたずきます。

ワシカモメを白黒で分類すると「白いカモメ」です。ワシですから体は大きい。カモメの仲間の
中でも大型のカモメです。

野付半島の周りに集まるカモメはシロカモメが多いのですが、時たまワシカモメが混じってい
ます。その中からワシカモメを見つけるとなるとじっくり観察しないといけません。

背中や翼の色が青味を帯びた灰色をしていますが、野外で見るとシロカモメの白と見分ける
のはなかなか大変です。雪の反射光で白く見えてしまうからです。

そこで何とか違いを見出すには翼の先の白と灰色の縞模様です。シロカモメにはありません
から。とはいえ難しい。興味がなければ諦める、あれば繰り返し比較して観ることです。


(翼の先が白と灰色の縞模様になっています。と言ってもね。)

ワシカモメは寒い地方の厳しい条件下で繁殖しています。千島列島からカムチャッカ半島、
アリューシャン列島、アラスカ北西部などの海岸。周りに素晴らしい漁場があるからです。

さかな大好きですが、生きていくためには死肉でもなんでも食べます。港に入ってくるときは
カモたちがいるところにやってきます。潜ったカモがくわえて上がってきた魚を横取りするため
です。


チカみたいに小さな魚だと一口で飲み込むカモですが、カレイみたいに一気に飲み込めない
魚はおたおたしているとカモメが横取りしてしまうのです。


チャンスは多くありませんが、エネルギーを使わずして食べ物にありつけるいい方法です。
静にして浮かんでいて、瞬間に横取り。みごとです。

★ 白い浜、白い樹氷 ★

2013年03月08日

めったにない珍事。野付半島の樹木から草まで、すべてに樹氷が着きました。雪の上に出て
いるあらゆる植物に白い結晶が張り付き、白い世界が誕生していました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  白い浜、白い樹氷  ■

もう遠い昔。2月24日の朝。野付半島に行ってみるとそれはそれは美しい世界が誕生して
いました。

かれこれ10年は野付半島に毎週のように通っていますが、一面の樹氷の世界に巡り合えたの
今回で2度目になります。

はじめてであったときは、「ああ、こんなきれいな景色があるんだ」と軽く思っていました。それは
冬ならば時々見られるものだと思い込んだからです。以来、浜での樹氷は1度もお目にかかれ
なかったのです。

待ちに待った浜の樹氷がとうとう出現したのです。マイナス20℃。海には気あらし。快晴無風。
あらゆる気象条件が揃ってはじめて出現する自然の芸術。


われ見たり。最高。最高。

とにかく写真をご覧あれ。


★ 冬の港は動物園シリーズ6・ヒドリガモ ★

2013年03月07日

ヒドリガモも秋に大群でやってきます。干潟や草地におりて植物の葉っぱや種子を食べつくす
とほとんどが南の方へ飛んで行ってしまいます。冬季に残るのは数えるほどしかいません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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           ■  冬の港は動物園シリーズ6・ヒドリガモ  ■

港にいるヒドリガモを見るには、夕方の陽に当たるときが美しく見えます。特にオスは輝きます。

オスの額から頭にかけてのクリーム色の羽、顔から頸の茶色の羽、薄っすら紅色の胸羽が
夕陽の赤みの強い光に当たると燃えてきます。


このような燃えてくる赤系の色を「緋色」と呼び、江戸時代にはヒドリガモを緋鳥(ヒドリ)と呼
んでいました。のちに鴨を付けて緋鳥鴨としたようです。

ヒドリガモは水面で餌を採るカモの仲間です。地上や逆立ちをして植物を取ります。しかし、
水面に潜っては取りません。

潜水するカモと違い、お尻は少し上がり、尾は水に浸かりません。体は横に保ち、足は体の
中央にあります。そのせいで助走をしなくても飛び立つことが出来ます。


(尾羽の中央の2枚が少し長く伸びています。)

オスの背中から胴体の羽の模様がオナガガモとよく似たさざ波模様をしています。きめ細や
かで本当にきれいです。また、背中の肩羽が大振の蓑笠みたいな飾り羽になっています。これ
オナガガモとよく似ています。


さらにじっくり見てみると尾羽の中央の2枚が少し長く伸びています。これもオナガガモと似た
特徴です。

メスは全体に濃い褐色。眼の周りがさらに濃くなって艶っぽい。波打つような胸の羽がリズミ
カルでいいです。でもやっぱり地味だわ。


港の中では浮いてくる海草が目当て。潜水するカモが海底を引掻くときに浮いてくる物を
取って食べています。なんかひもじそうです。


★ 冬の港は動物園シリーズ5・オナガガモ ★

2013年03月05日

秋には大群で渡ってくるオナガガモ。どれほどの数なのか、広大な野付湾では「おそらく」を
付けて10万羽以上。でも、厳寒の冬季に残って越冬するものはわずか100羽もいるでし
ょうか。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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             ■  冬の港は動物園シリーズ5・オナガガモ  ■

オオハクチョウやコクガンがいる間はえさ場で行動を伴にします。オオハクチョウが引っこ抜く
アマモを周りで分けてもらい、労せずお腹を満たすことが出来るからです。

オナガガモの大群のほとんどは11月中に南へ渡って行きますが、残って越冬するものが
少数います。その年の気候状況で多かったり、少なかったり、変化します。

かってオオハクチョウが餌付けされ、毎日餌を供給されていた時は300羽以上はハクチョウ
とともに冬を越していたものです。

それが今では20羽ほどしかいません。餌付けがどんなにカモたちに頼られていたかが如実に
分かります。

数少ないオナガガモは、港の岸壁の上で休んでいることがよくあります。ふだん漁師さんが
脅さず仕事をしているせいか、人に対して全く警戒していません。


オオワシやオジロワシが飛んでくるとさすがに飛び逃げますが、人がわずか5メートルまでも
近寄っても顔を上げて立ち上がる程度の反応しかしません。こんなに信頼を寄せてくれて、
いいのかなと不安になります。

でもこんな時こそ、じっくりと観察ができるというものです。

オスはくちばしの両側が明るい灰色をしています。頭と首の背がきれいなチョコレート色。
背中の肩羽が大振の蓑笠みたい飾り羽になっています。特に体の縞模様が美しい。きめ
細やかで繊細。加山又造の絵模様がこれを真似たのでは、と思わせます。


オナガガモの名前の由来、尾羽の中央の2枚が細く長く伸びているのがしっかり見れます。
剣先みたいに尖っているけど思ったほど長くない。でもバランスがいい。


メスは褐色で地味といわれるけど、茶色に褐色、白を織り交ぜた鱗模様。これまた重ねの
落ち着いた美しさ。私はオスの模様よりも好きかも。



色模様だけでも引き込まれてしまうオナガガモの姿です。

みなさんいかがですか。



 

★ 轟音・豪風雪 ★ 

2013年03月04日

2日の午後5時過ぎから雪混じりの強風が吹き始めました。7時には仕事場から母屋に行く
戸が押しても開かない状態になりました。雪が吹きだまって押してもびくともしなくなっている
のです。

おばんです。皆さん、すごい低気圧でした。小太郎でごじゃります。


(暴風雪が去った朝の窓辺。シジュウカラが食事をねだりこちらを覗いていました)


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                     ■  轟音・豪風雪  ■


とてつもない風でした。丸8時間以上、樹に当たる風の音が「ボゥオーン」という轟音を鳴らし
続けました。それは唸る、喚く、大声を出すなんてものではありません。湧き上がる大地の
わめきに聞こえました。

雪が水平にぶっ飛んで行きます。10メートル先の看板の光が薄く霞んでしまっています。
完全なるホワイトアウト。ここで出ればすぐに方向が分からなくなるでしょう。


(夜はこの木がほとんど見れませんでした)

WBCのブラジル戦を見ながら、時々外の様子を見るにつけますます轟音はパワーアップ
してきます。7回に入ってもしかしてこの貧打なら負けるかもと頭をよぎりかけた9時過ぎ
にはグィーン、グィーンと高音になってきています。

その勢い収まりそうにありません。明日は2日連続の雪かきだ。諦めて寝始めましたが、
外の轟音が家の周りで共鳴してうるさいこと。2時間ごとに目覚めました。

音がしなくなったのは朝方4時ごろでしょうか。ブラインドを開けて外を見ると雪はまだ水平に
走っていましたが、視界がありました。


(西寄りの強風でしたから窓辺に雪が吹きだまって埋もれました。しかも締まって重かった)

6時のNHKのニュースで悲報が伝えられました。我が家から20キロほどのマタオチのミルク
ロードで雪に埋もれた車の中で親子4人死亡。

あってはならぬ事故が起こっていた。それほどひどい暴風雪が通って行ったんだと改めて
実感しました。

街中は昼まで全く機能せず。除雪車がわが家の前の道道に現れたのは11時でした。


★ 冬の港は動物園シリーズ4・スズガモ ★

2013年03月02日

スズガモはアサリが大好きです。ですから、アサリが沢山生息する野付湾には春と秋の渡りの
時期に大群が姿を見せます。秋に渡ってくる群れは湾内に氷が張りだすとほとんどが南の
方に移動します。が、ほんの一部の群れはアサリの魅力で越冬しています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  冬の港は動物園シリーズ4・スズガモ  ■

砂地を採掘して造った根室海峡の港の中はアサリが沢山います。そのせいか、アサリを好む
スズガモがいつも港の中にいます。


(スズガモのオスとメス。上が♂。下が♀。)

スズガモの嘴は砂を掘るために上に少し反り上がっています。潜って行って嘴を砂地に挿し
込むとアサリがころりと押し出されます。

それをぱくりとくわえ、海面に上がってきます。そこで落ちないように上を向き、食道に入り
やすくアサリの位置を変え、ごくりと丸呑みします。

固い殻で身を守っているアサリなのに、ひとのみされてしまっては堪りません。スズガモは鶏の
砂肝(筋胃)よりもっと強力な砂肝を持っていて、入ってきた貝を見事に砕いてしまうのです。


(がっちりとした嘴。すごく硬いそうです)

こんなアサリ捕りを見ているだけでも飽きることはありません。

色合い的にも地味地味なカモですが、光沢のある灰色の嘴、洗練された形、眼光鋭い金色の
小さな眼、背中のさざ波模様の羽と魅力いっぱいです。


スズガモが繁殖する地はハジロ類の中で最も北、北極海に面したユーラシア大陸や北アメリカ
の北部。おそらく海岸にはたくさんの貝がいて、スズガモの食欲を十分に満たしてくれる場所
なんだろな。

その貝はとてつもなく旨いだろうな。

氷の港から北極の海を想像しています。


★ 冬の港は動物園シリーズ3・シノリガモ ★

2013年03月01日

海が荒れたり、流氷が押し寄せてくると日頃は岩場の海を好むシノリガモも港に避難してきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  冬の港は動物園シリーズ3・シノリガモ  ■


シノリガモは遠くで見る限り地味な色合いのカモで、岩場で泳いでいるときは黒っぽいので目立
ちません。

それが港に入ってきて目の前で見ると、羽の緻密さと模様の美しさにくぎ付けになります。
紺の地にしろと赤の模様がくっきりと浮き上っています。。白の模様は筆書きしたみたいに
勢いがあります。

奇抜な模様はマチスの貼り絵を思わせます。味方によっては「し・の・り」を張り付けたようにも
見えます。

また、この白い斑点模様は大きな波に素早く潜ることから、波しぶきに似せて進化してきた説も
あるくらいです。


とにかくハーレイクイーンダックという名前をもらうくらい奇抜な模様で、一度見ると二度と忘れ
ない綺麗さを持ったカモです。

繁殖は山間の流れの速い渓流でしており、潜りはとても巧い。港のようなあまり流れがない
ところでは泳ぎの上手さを見ることは難しいけど、良く潜ります。


すばしこさを愉しめるシノリガモです。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

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