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★ アニマル・トラッキング ★

2013年02月05日

雪が降って見えてくるものがあります。それまでは残らなかった足跡がどうしてもついてしまうの
です。夜中であろうが昼であろうが、抜け殻が残るように足跡を残していきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  アニマル・トラッキング  ■

ほぼ毎日散歩するタワラマップ川沿いのコースは雪が降っても愉しめます。はじめの頃は雪が
降ると景色が単調になってわくわくすることが少ないかもしれない思い込んだところがありました。

はじめてみると、天候や気温、風、時間帯で自然が見せてくれる表情がより変化に富んでいる
ことを発見してしまいました。しかも明るくて目覚めを促進してくれます。

スノウシューを手に入れてからは、いやだった散歩道づくりが愉しくなりました。汗をかくのは
最初の二日だけ。あとは雪のないときとさほど変わらないくらいで歩けます。

雪のコースを歩くときに一番気になるのは、動物の足跡です。それぞれの動物が特徴のある
歩き方と足跡を残していきます。その痕跡からどんな動物がどれくらいいるか見当が付きます。


(一直線に歩くキタキツネの足跡。)

足跡を見ながら、そいつの考えていることを想像する楽しみがあります。単調に歩いているとか、
ドラマチックな出来事が起きた現場だとか、獲物を見つけたかなとか、キリがないほど想像して
してしまいます。

今季見つけた足跡は、キタキツネ、エゾリス、エゾユキウサギ、エゾヤチネズミ、ミンク、
クロテン、エゾジカです。

中でも目立つのはキタキツネ。行動範囲が広いせいか、よく見かけます。足跡の航跡は直線的
で、足取りが軽い。ただ、雪が深いと歩き辛くなるのか、吹雪いたり、日中暖かくて表面が融け
夜に気温が下がることで雪の表面が硬くなって埋まらなくなるまで足跡は増えません。

彼らも賢く私が付ける散歩道を有効に使います。

次に目立つのは最近増えたエゾリス。雪が深いと移動しにくいので木から木へと移動することが
多いのですが、時たま地面に降りて移動するときに足跡を残します。走ったなと思える足跡が
多いです。


私の散歩コースにはユキウサギがいる場所があります。南に面した林の中にある湧水の周り
です。そこはクレソンが水の中でロゼッタ状に葉を広げ、越冬しているところ。とろとろ流れて
いるところには、もう発芽を始めた小さな新芽がたくさん生えてきています。


たぶんそれを細々食べているのです。小さな沢ごとに湧水が出ているので、そこをえさ場に
生活をしているようです。


(林の中から出てきたウサギの足跡)

(エゾユキウサギの足跡)


これからよく見かけるのはエゾヤチネズミ。雪が多いときは雪の下で生活しています。それでも
時たま雪の中から出てきて、数メートルほど移動してまた雪の中に入った後を見かけます。

雪が重みで沈んで、通りづらくなってかもしれません。


(エゾヤチネズミの足跡。行ったり来たり)

川のそばではミンクの足跡があります。川に氷が張ったとき、川の中のヤマメを探して水の中
を動き回り、たまに氷の上を歩いて移動した跡です。

けっこう多くの種類が動き回っていることが、雪のおかげでわかります。飽きません。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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