« ★ 風景:地吹雪2 ★ | メイン | ★ ジャパニーズ・ピグミー・ウッドペッカー ★ »

★ 耐寒のオオハクチョウ ★

2013年02月02日

1月を振り返って。まれに見る寒さでした。マイナス20℃前後の気温が10日以上続くなんて、
私が中標津に住みついて33年になりますが、はじめてです。野付湾内が12月に全面凍るの
も初めてでした。毎年300羽は越冬しているオオハクチョウが、今季は100羽ほどしか残って
いません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


**************************************


                  ■  耐寒のオオハクチョウ  ■

越冬するオオハクチョウの多くは野付湾の外側に流れ込む春別川の河口に集まります。川は
全面凍っても海にでる河口は凍らず、開いているからです。

いつもなら河口から200mほど上流まで凍らないのですが、今季は河口入り口まで一度凍り
ました。干満による水位の上下があるのでどんなに厚い氷になっても、川が流れている河口
の氷は自分の重さで割れてしまいます。

それでも今年の氷は河口から20mの所まで張っています。ハクチョウが泳いでいる後ろの
氷の厚さは優に50センチはあります。この氷の厚さは尋常ではありません。


張った氷の上で眠る群れは、氷の上をやってくるキタキツネを警戒して水ぎわを選びます。
いつもの年ならもっと広い水面が広がる上流に寝場所があり、300羽ほどのオオハクチョウ
が逗留しているのに、今季は狭い河口しかないのです。

しかも、餌場になっている野付半島先端の海面が凍ってしまって、流れ出てくるアマモが
採れなくなっています。ここまでになると300羽がお腹いっぱいにアマモは食べれません。
100羽ほどに減っているのも、この厳しい寒さがおおいに影響している気がします。

残っているオオハクチョウは春別川の上流から流れ下りてくるアマモを氷の縁に張り付いて、
われ先にと頭を川底に入れて食べいます。100羽ほどなら養えるアマモがある川なんでしょう。


あとひと月。オオハクチョウの耐寒生活は続きそうです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/20031

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

ブログ内検索

カテゴリー

最近のエントリー

バックナンバー

コメント

トラックバック