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★ 冬の港は動物園シリーズ2・カワアイサ♂ ★

2013年02月28日

カワアイサのオスは白と黒のツートンカラー。はっきりと区分けされぼやけが全くない。くちばし
と足が渋い赤。なかなか考えられた色合いです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  冬の港は動物園シリーズ2・カワアイサ♂  ■

秋に衣替えをして、冬の時期は見事な繁殖羽になっています。3月も近くなってくると、すでに
相方を決めてペアになっている時期です。

1羽のメスに選んでもらうには冬の初頭から大変な努力をしてきたはずです。オスの求愛行動
はそれはそれはダイナミックなものです。


(ヘルメットの形をしたへんてこな頭が潜ったとき水を切るのに役立つのです)

首を伸ばし頭を背中に着けるようにして、白い胸を反らせる行動は自分の強さを強調するもの
です。この繰り返しのアピールがメスの心を射抜いてしまうのでしょうか。

すっかり落ち着いた絆を結んでいる風に見えるペアが、繰り返し水に潜って魚を追いかけてい
ました。氷の縁から氷の下に入って20㍍先の船のそばに浮き上ったり、なかなか広範囲に
泳ぎ回ります。

★ 冬の港は動物園シリーズ・カワアイサ♀ ★

2013年02月27日

根室地方には動物園がありません。その代り身近で野生の鳥や動物を見ることができます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(水浴びした後羽ばたきして水を払うカワアイサのメス)

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               ■  冬の港は動物園シリーズ・カワアイサ♀ ■


流氷が押し寄せてくると越冬してきたカモやカモメはえさを捕る場所が狭められます。あるも
のは南の方に移動して行き、あるものは数少ないえさ場に集まってきます。

その数少ない場所に港があります。港はホタテ漁に出る為、毎日氷割が行われ、海面が開い
ています。カモやカモメはそこに集まってくるのです。

この時期、根室海峡に面する港にはキュウリウオ科のチカが群れで入り込んで来たり、底に
アサリなどの貝がいます。また、フノリやアオノリなどの海草が生えています。

カモたちはそれを目当てにやってくるのです。寒くて薄氷が張っていると岸壁の近くまでやって
きてくれます。そんな時が、カモやカモメを近くで見るチャンスなのです。

ほとんどが潜水するカモたちです。中でも潜水の得意なカワアイサが多く集まってきます。
カワアイサはふだん警戒感が強くてなかなか近くでは見られないカモです。


そのカワアイサをわずか10メートルほどの距離で車の中から観察することが出来ちゃうのです。
これを動物園状態とでも言いましょうか。

カワアイサといえば水平で飛ぶ鳥の中ではおそらく一番速いと言われているカモです。また
潜っても力のある翼と水を切って進むのに適した尖った頭をして、水中でも速く泳ぐことが
できます。

メスは茶色の頭以外は灰色の羽色をして地味です。ただ、頭の羽が長く、後ろになびいて
います。これは水中に潜ったとき、渦巻く海流が起きないようにしてスピードが出る助けに
なります。


(頭を覆う水の膜を見てください。頭の羽が見事に水を流しています)

海面で水浴びをし、体を立ち上げて羽ばたきをし、体をねじって水分を出してリラックスしいる
ところなんかは、目の前ではなかなか見せてくません。


港の動物園。いいものです。

★ 冬ばれの羅臼岳 ★

2013年02月26日

このところ我が家の居間から知床連山と武佐岳、斜里岳を毎日気にして見ています。
1月は気候が安定せず、雲がかかることが多く、羅臼岳はなかなか姿を現しませんでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  冬ばれの羅臼岳  ■


知床連峰の中央に位置し、見る位置から知床富士とも呼ばれる羅臼岳。標高1660m。
本州の山々に比べると高い山ではありませんが、海岸から急直にせり上がる山姿は迫力が
あります。

写真で紹介される知床連峰はたいていオホーツク側からのものが多く、根室側からの山並み
はあまり紹介されてきませんでした。

私も野付半島に通うようになるまで、根室側からの美しさに気が付きませんでした。ところが
半島から見る知床半島は先端から斜里岳に至る知床連峰が余すところなくすべて見えるので
す。


朝日が出る時に山頂が赤く輝く姿は横に100キロ近く続くので見ごたえがあります。中でも
一番に頂上が赤く染まる羅臼岳はどっしりとして目立ちます。

羅臼岳から知床岬に至る山並みは大きい芋虫に見えます。羅臼岳が頭で、それに続く三峰、
サシルイ岳、オッカバケ岳、南岳、知円別岳、硫黄山がうねうね動く胴体、それから岬までが
お尻です。


羅臼岳から硫黄山まで縦走した者は変化に富んだ地形と素晴らしきお花畑、硫黄山の露出
した山肌、右と左に拡がる根室海峡とオホーツク海の美しさを思い出してしまいます。

また、標津町から望む夕焼けの羅臼岳は威容を誇る富士山の容貌に似ています。


★ 紅白のけあらし ★

2013年02月25日

今季最高の寒波。日本海側にお住いの皆様。5メートルを超す豪、豪、豪雪。心よりお見舞い
申し上げます。「去年も新記録と言われたけど、今年もまた新記録って言われてもね・・・」。
青森のお母さんが諦め顔でインタビューに答えていたのが、すごいぞと響いてきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ■  紅白のけあらし  ■


根室地方はこのところ快晴続きです。24日の朝は寒波のすごさをまじに体験しました。

いつもの日曜日と同じく4時に起床、5時に出発しました。外に出た途端、顔の皮膚に寒さが
張り付いてきました。庭の木々には樹霜がついて、暗いのに白く浮き上がって見えます。

藍味が帯びてきた東の方向に向かってミルクロードを走ります。道の両側に拡がる牧草地や
林に生える木々や枯れ草が真綿でふんわり包み込んだみたいに白い。川べりだけでなく、
原野の全てが白い。

これまで33回も冬を経験してきたけど、こんな景色は2回目です。

牧草地の中でめったに見られない「けあらし」が出ていました。樹霜で真っ白になっている木が
雪原から湧くように上がってくる白いけあらしに包まれて、浮き上っています。何とも幻想的な
シーンです。


牧舎の周りもふんわかとけあらしで霞んでいます。まだお日様が出ていないのに、風がなく
漂うけあらしです。


朝日が上がる前にオオハクチョウが眠っている野付湾の海辺に着きました。四角い太陽を
期待したのですが、水平線に雲が出ていて駄目です。水平線から10度ほどの高さより太陽
が顔を出した時、水面からわずかに立ち上がっていたけあらしが光に元気づけられ、上昇
し始めました。

そこに光が当たって、なんと、なんと、赤く輝き始めたのです。何とも大規模なけあらしです。
幽玄・荘厳・静寂。何と、自然に両手を合わせてしまいました。


すごい寒気のなせるわざ。

★ いちゃいちゃ、るんるん ★

2013年02月23日

恋の季節が始まったとお知らせしてから1週間後、根室原野のここかしこでキタキツネの
カップルが見られました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  いちゃいちゃ、るんるん  ■


キタキツネが1年で一番目立つシーズンです。車で走りながら左右に目を走らせます。白い
雪原に2匹が走り回る姿を探すのです。

一番探しやすいのは白いキャンパスが広がる牧草地。この中に2匹がそれはそれは愉しそうに
走り回る光景に出合います。


2匹は追いかけ合い、絡み合い、寝転がり、お座りし、飛び跳ね、おしっこして、周りに何が起き
ようと気にする様子がありません。

オスはお相手にしか目がいかない感じで猛アタックをし続けます。なりふりかまわず、メスにモ
ーションをかけ、目いっぱいに膨らませた太い尾を左右に、上下に振ってアピールを繰り返し
ます。

1週間前はメスが逃げ回っている風に見えたのですが、いまや両者はいちゃつくのを愉しんで
います。

いちゃいちゃ、るんるんの真っ最中というところ。これがピークにたっすると交尾になるのです。

真昼間から所かまわずよくやってくれるよ。こういうおいらはわくわくドキドキで見ているへんな
おっさんです。


(流氷が接岸した浜にいたカップル)

★ 早春のハマシギ ★

2013年02月21日

ジリリリ、ジリリリ。短い発声が厚さ80センチの氷の端から飛び立ちました。2月17日、野付
半島の先端。氷が割れて、その下に干潟の砂浜が見えています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  早春のハマシギ  ■

声の主はハマシギ。2月3日に対岸の春別川河口で確認したハマシギの群れのようです。
北上して来た群れか、もしかしたらここで越冬した群れかもしれません。

湾の入り口の氷が地震で割れて、一部が海水に運ばれ外に出てしまてから、干潮のたびに
干潟の一部が現れます。そこにハマシギの群れがえさを求めてやってきているのです。


水ぎわで少し下向きにまがった嘴を砂地の中に入れ、ゴカイや小さな虫を引き出して食べて
います。水に浸かった砂は締りが緩やかになり、嘴がスムースに入っていきます。

こまめに動き回り、探します。緩やかに曲がった嘴は砂に入りやすい角度となり、しなやかな
先は地中の獲物を探知するセンサー。効率よくさがすのです。

塩水の温度は0度近いけど、嘴は凍りません。凍らない体のシステムが機能しているのです。
太陽が当たれば光のエネルギーで風の当たらない水辺は、それなりに暖かくなります。


寒さに耐えてきたハマシギは知恵を付け、生きる術を身に付けています。開いているえさ場は
少ないけれど、寒さに備えた栄養分をもっているゴカイなどを食べて丸々としています。

日に日に寒さが和らぐにつれ、干潟が多くなるにつれ、ハマシギには生活が楽な季節に向かい
ます。

★ 海岸で働く車 ★

2013年02月20日

今冬も野付半島の海岸は砂止めの突堤工事が4箇所で行われています。厳寒の中、大きな
移動式クレーンと油圧ショベル車が大活躍をしています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  海岸で働く車  ■


野付半島は今や海岸の浸食が著しく、根もとの方の海岸は海流と波でどんどん浸食され、
砂浜が無くなってきています。

そのため砂が流されていかないように、海岸と直角に突堤を伸ばし、波でさらわれた砂を
止めています。とても単純なやり方ですが、数百メートル間隔で作ることで突き出した分だけ
砂浜が出現してきます。


(流氷が接岸した中で作業するパワーショベル車)

はじめの頃は、他の場所で作ってきたテトラポットを置いて作っていましたが、波の威力が
強くてコンクリートポットが風化して壊れるのとポットの下の砂がえぐられてしまうのでうまく
いきませんでした。

そこで考えられたのが自然の岩石を使うことでした。一抱えほどに割られた石をたくさん用意
して、丁寧に積み重ねながら沖の方に伸ばしていきます。


(石を挟み込んで海の中まで運んで行く移動式クレーン車)

自然の石は密度があり重く、砂の中にどんどん入り込み土台がしっかりします。その上にさら
積み上げ強固な堤防を作っていきます。

自然石は波の力にも強く、力がかかるほど締まってくるようで崩れません。


(油圧ショベル車にもハイブリッド車があるんですね)

下組ができるとその上に見栄えが良い8画ブロックを組み合わせて堤防が出来上がります。

その石やブロックを積み上げていく仕事を移動式クレーン車と油圧ショベル車がやるのです。
働く人は車を操作する人と下で石組を指示する人たち。わずか10人前後です。


★ 氷割り ★

2013年02月19日

オオハクチョウたちが耐えています。いつもの年なら2月の中旬になると湾内の氷が割れだして
開氷面が広がるのですが、今年は寒気が頑張っています。開いてもすぐに氷が張っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                       ■  氷割り  ■

困っているのは湾内に生えているアマモを主食にしているオオハクチョウです。昼間、開氷面を
探して移動して回るのですが、見つからないと春別川の河口で上流から流れてくるアマモや他
の食べ物で何とか凌がないといけません。

オオハクチョウの一日は太陽が上がると始まります。それまでは河口まで張りつめた氷の
端に集まって眠っています。長い首に乗っかった頭を折りたたんだ翼の中に挿し込むように
入れて寒さに耐えています。


岸辺でその様子を眺めていると、肉まんやあんまんが蒸かす前に並べられる店先を想像して
しまいます。時々頭を上げるハクチョウがいなければ、なんだろうと訝るか、気づかずに通り
過ごしてしまうかのどちらかです。


オオハクチョウが起き出して行動し始めるのは、太陽が出ることとは一致しないようです。遅い
ときや早いときとバラバラです。

観察を続けて思うには、干潮に向かって潮が引きだすときは早く、満潮になっていくときは遅く
なります。引き潮によって水の流れが速くなり、アマモをはじめとする食べるものが流れてくる
からでしょう。

起き出して、まずやらねばならないのは夜に張った氷を割って泳げる場所まで出て行くこと
です。これがけっこう笑えます。先頭に立つ奴が氷の上に乗かって、自分の体重で氷を割り
ます。その時長い首を前に伸ばし、体全体が氷の上に乗るよう後方の足で蹴ります。


まな板の鯉みたいに氷に乗ったとき、氷が割れればいいのですが、割れない時は哀れです。
慌てて戻り、バツが悪そうな表情をします。後ろから来る家族は我関せず風でのんびりと付い
てきます。

一仕事終えると、水を得た魚のごとく姿勢を正してすいすい泳ぎだしていきます。


★ 只今、満氷 ★

2013年02月17日

お待たせしました。流氷がどっさり根室海峡になだれ込んできました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ■  只今、満氷  ■


とうとう北東の風が吹きました。知床半島と国後島に押し付けられるように止まっていた流氷
が根室海峡に押し出されて流れ出してきました。

今朝の海峡は標津港沖一帯から国後島まで流氷がびっちり。しかもこれまで小ぶりの氷
ばかりでしたが、今回は厚さが3メートル以上はある大物の氷がたくさん混じっています。


風が強かったせいで、氷どうしが押しつぶされたように立ち上がり、流氷原はいがいが状態
です。紋別や網走沖にやってくる真っ平らな流氷原と違い、割れたガラスが突き刺さったよう
な感じです。

情報を見て早朝から流氷を撮りに来られたカメラマンが今日はいっぱいでした。札幌や旭川、
関西から来た人たちが歓声を上げて、シャッターを押しまくっていました。

「ようやく会えました。3年がかりで根室海峡の流れる流氷を見ることができて、ほんと嬉しい」
と札幌の方が笑顔していました。


地吹雪吹き荒れる中、素晴らしき満氷でした。皆さんもぜひ見に来てください。

★ 今が旬 根室海峡ホタテ ★

2013年02月16日

根室海峡のホタテ漁が最盛期を迎えています。アムール川の森の栄養をたっぷり含んだ川水
に発する流氷が根室海峡に流れ込むこの時期、海峡の海水は栄養に満ち満ちます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  今が旬 根室海峡のホタテ  ■

この栄養分をたっぷり取り込み、海峡の流れの速い潮で育まれるホタテは旨さが倍増します。
国後島と野付半島に挟まれる海域のホタテは、オホーツク海の中でも、その味わい、貝柱の
締りが格別です。


尾岱沼の港から朝6時に、ホタテ船団が1列縦隊になって出発して行きます。日の出前に出
て行く船団の光が青くなった空に浮かびあがり、なかなかの美しさをかもちだします。


各船団はきめられた海域に向かいます。海域は海図に細かく区切り、それぞれの区域を4年
ごとに漁をするように計画されています。天然の養殖場にしているのです。

毎年この海域に3億枚のホタテ稚貝が放流されます。稚貝のお値段は1枚3円ですから9億円
の投資が根室海峡になされています。


つまり獲るばかりでなく、育てる漁業を積極的に行っているのです。すたれない漁場作りがしっ
かり行われているところなのです。

放流はしますが、あとは自然任せ。何とも大胆な養殖といっていいでしょう。

ロシアがかってに引いた国境線を気にしながらたくましい漁が3月まで続きます。

(国後島の羅臼山をバックに漁をする船団)

★ あごひげ ★

2013年02月15日

2月に入ってからエゾジカが日中でも草地に出てきて、雪の下の枯れ草を掘り起こして食べて
います。ひもじさが警戒心を薄くしているようです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                       ■  あごひげ  ■

ふっくら肉つきの良かったオスの体が最近細くなってきました。背骨の周りの脂肪と筋肉が
削げてきています。


毛つやが鈍くなって、全体にみすぼらしくなってきています。動きも緩慢でとろとろしているし、
日中でも雪の上に座り込んで、口をもぐもぐして食べたものを反芻しています。

爺臭く見える立派な角を持ったオスが座っているとつい寒さで弱り切っているのでは、とつい
近寄ってみたくなります。たいていすぐに立ち上がって逃げてしまいますが。

警戒心の薄いオス達を近くで見ているうちに、あごから喉にかけて毛が長く伸びたオスが気
になりだしました。若き奴から老けたように見える奴まで双眼鏡で覗き見してみると、長いの
やら短いのやらいるのです。


さすがに若いオスには長いのはいません。角が3叉4尖になった体格のいいオスは必ず
あごひげが伸びていて、顔の輪郭を大きく見せ、威厳を出しているようです。

その中でもさらに長いやつがいます。人間では男性ホルモンが強い人が髭が濃くて、伸びる
とがしっとして立派に見えます。エゾジカは老いたシカが長いわけではなく、体力と気力が充実
しているシカが長そうに見えました。


立派な角はメスジカにもてる大きな武器ですが、そういうオスはあごひげも立派なのかもしれ
ません。このあごひげに関して興味を持って調べた人はいないようで、どんな働きをしている
のか興味があるとこです。

たぶん・・・、威厳と威嚇を相手に見せつける体のパフォーマンスに使われているような・・・。

★ ウソ ★

2013年02月14日

窓辺に来て食事をしているウソを見て、名前を聞かれる方に「ウソですよ」と答えると、必ず
きょとんとされます。嘘・本当のウソじゃなくて「ウソ」という本当に鳥の名前です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                      ■  ウソ  ■

ウソの名前は鳴き声から付けられたようです。「フィーフィー」と柔らかな縦笛のような樹冠
から湧いてくる声を口笛に聴きなし、口笛を吹くの意味の古語「うそぶく(嘯く)」が当てられた
ようです。

スズメより多少大きいのですが、頭がでかく、頸回りが太く、ふっくらした胸まわりのせいか
太って見えます。ずんぐりむっくりのイメージ。

そのためか英名は「Bullfinch」。Bullとはオス牛のこと。顔が大きく、丸太みたいな頸をした
オス牛の「おおきさ」をイメージして付けられたものと思われます。

中標津では平地から山地まで見られます。冬も平地では見られ、1年中いる留鳥に見えます。
針葉樹があるところを好み、巣は針葉樹の中に作ります。


ウソが大好きな人がおられ、外国から取り寄せたウソを飼育されています。毎年10羽以上
のヒナを育て上げておられ、その巣引きの秘訣はゲージに針葉樹を入れ、その中で巣を造ら
せることだとか。

冬場に姿を見せるウソの特徴は、なんといっても頬から喉の鮮やかな紅色です。昔よりこの
緋紅ともいわれる羽色を持つオスを「てりうそ」と呼び、この紅色のないメスを「くろうそ」と呼ん
でいます。


ウソを見るといつも米粒を付けた赤ん坊みたいに、嘴の横に食べたもののかすが付いている
ことが多いです。なんかいかついのだけどやんちゃな子供の感じがする小鳥です。


(胸からお腹が馬糞色の地味色のメスのウソ)

★ 暴風と白い流氷 ★

2013年02月13日

関西からお姉さんたちがやってきました。毎年この時期を狙って、最高のネイチャーワールド
を愉しむために。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  暴風と白い流氷  ■


2月8日は朝から強風が吹き荒れていました。東京発の飛行機は中標津上空で何度も何度
も旋回してようやく着陸できました。ジェット機はすごい。

予定ではそのまま羅臼に向かってバスで行く予定でした。ところが乗る直前に国道が封鎖
され、翌日楽しみにしていたたくさんのトドをまじかに見ることができなくなってしまいました。

夜、再会を祝し、いつも行く居酒屋「いちばん星」で飲み始めました。ニシンの刺身、ホッケの
ルイベ、根室の氷下カキに舌鼓をうっている間に猛烈な烈風になってしまいました。

タクシーは営業中止、道には吹きだまりができて歩くのもやっと。着いた早々なんとも荒い
歓迎を受けてしまいました。

翌日は早朝から嘘のような快晴無風。快速低気圧にびっくり。さらに日曜日は気温が下がり、
車で走る牧草地の沿線は、樹霜のに輝く木々が美しこと、美しいこと。


「山に行かんでも、樹氷は見えるんやね」

野付半島は烈風の風向きから流氷は期待できませんでした。予定どおりワタリガラスをせめ
て識別できるまで観察することにして、国後島に一番近いところまで行きました。


するとです・・・。半島が回り込む南側に一度やって来ていた流氷の一部が何とか残って
浮いていました。かわいらしい小さな氷ばかりです。その上にオオワシたちが乗ってくつろ
いでいます。


珍しく蜃気楼で浮き上って見える根室の街の下に、おそらく野付半島をかすめて行った
流氷の本隊が水平線いっぱいに漂っていました。

昔のように2,3メートルもある厚さの氷は見られませんが、何とか流氷が見れて良かった
ことにしました。

★ 恋の季節 ★

2013年02月12日

それは・・・突然やってきました。キタキツネが二頭で走り回っている光景があちこちで見られ
ます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ■  恋の季節  ■

牧草地の硬く締まった雪原をキタキツネが走っていく姿を運転しながら見つけました。そこから
20㍍離れた場所を別なキタキツネが追いかけている姿がありました。

追いかけているキツネは金色に輝くふっくらほわほわの毛をまとった美しいオス。その先を
小ぶりのメスが思わせぶりに走っていきます。


少し立ち止まってオスの方を振り返り、付いてくるのを確かめるかのような色っぽい仕草です。
オスが追うのを止めると不安になるのか、オスの方に帰ってきます。前足を伸ばしてお尻を
高く揚げ、尾っぽを上に突き立てる踊りをします。オスも同じような踊りをし返します。


熱々、ラブラブだなと思わせる一瞬です。

遠くにいる私に気づくとさすがに警戒して、素早く遠ざかります。まだ恥ずかしいと思うほどの
初々しい恋の始まりのようです。


そんな光景を牧草地や野付半島の雪原で同じ日に3組も見届けました。

★ 黒い流氷 ★

2013年02月09日

根室海峡の流氷は気まぐれです。1月23日に知床半島と国後島に阻まれていた氷の一団が
根室海峡に入ってきました。根室海峡の流氷初日です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  黒い流氷  ■

流氷情報を見ていると今のところ国後島側を根室方面に流れていて、野付半島側にはやって
きません。北西の風が多くて国後島へ押しやっているのです。東からの風がなかなか吹いてく
れないのです。
                

1月下旬に1回だけ東からの風が吹いて、流氷がやってきました。情報を見て2月3日に
行ってみました。海上にはひとかけらの氷もありません。

根室海峡の流氷は足が速く、風向きが変わった途端に左向きに動いていた氷の帯が右に
走り出します。海岸に腰かけて海を眺めていると、ゆっくりそうに見えて速いのです。

海岸沿いに流れゆく氷と沖合を流れていく氷では、速さが違います。もちろん沖合の方の氷
が速く、海岸沿いのものは遅いです。氷の下がそこに着いてスピードを鈍らせるのです。

私はこの流れる流氷が大好きです。斜里側の流氷は押し付けられて動かないので、「動かず
の流氷」でほんま物の流氷と言いません。などと冗談を言っています。

めげずに海岸に降りてみると置き土産がありました。少ないけれど打ち上げられた流氷が
砂まみれになって残っていました。


風が強くて波が海底の砂を巻き上げて、氷に覆いかぶさった痕です。白いイメージは全くなく
黒々とした黒い流氷になって、海岸に転がっていました。


黒のせいでマイナス5℃はある気温なのに、太陽が当たって融けだしていました。できた水
滴が白くなって、元の氷に変り、海獣の歯みたいになっています。


これもなかなか味わい深い冬の風景です。

★ 地震とカワアイサ ★

2013年02月08日

先日の地震で津波は来ませんでしたが、さすがに震度5弱の威力は強いと実感しました。
野付湾に張っていた厚さ50cm以上の氷に亀裂が入っていました。そのせいか湾の入り口の
方の氷が潮の移動でかなり外洋に流されていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  地震とカワアイサ  ■

おかげで湾内に海面が現れ、それまで閑散としていた大氷原にオオハクチョウとカモがえさを
捕りにやってきました。


(カモやオオハクチョウを狙ってオジロワシもやってきます)

中でも潜水が特異なカワアイサが目立ちます。白と黒のコントラストが美しい大型のカモで、
くちばしがギザギザののこぎり状になっており、捕まえた魚は逃がしません。

氷が湾内を覆い尽くしていた時は、尾岱沼港の周りにたむろして、回遊して来るワカサギの
仲間のチカやカレイを捕っていました。その時は100羽ほどの群れを作るときがありました。


海面が空いたことで、カワアイサが分散を始めました。氷の割れ目の海面は見ていると小魚
が集まるようで、そこにカワアイサが集まってきます。

体が大きい分食欲が旺盛で、頻繁に潜ります。意外と警戒感が強くて近寄る前に飛び立って
しまうので、落ち着いて観察ということが難しいカモです。

地震のおかげで半月以上早く開いた海面は、鳥たちにはいいプレゼントになったようです。


★ あれ?彩雲 ★

2013年02月07日

建築家&アーティスト・清水尚が私に残してくれた遊び方に「雲遊び」があります。朝起きて
東の空を見て、美しいと思った雲を写真に収めておく。時間とともに変化していく光の当たり
具合で雲の表情が変わっていく。この変化をあとで愉しむ。するとその時に見逃していた
色合いや雲の形でけっこう楽しめるというアドバイスでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  あれ?彩雲  ■


以来、野付半島に行くと暇なとき空を眺めることにしています。野付半島から見る空は広く、
ぐるーっと360度見回すと面白そうな形の雲や雲から漏れてくる光の陰影、ときには美しき
虹などを見つけたりします。

先日の夕方、黒い雲に入り込んだ太陽から光が下と上から飛び出してきました。ふと上の雲を
見ると白っぽく照らされた綿雲がかすかに色づいているのに気づきました。


七色までは数えれませんがオレンジや赤、青、緑に色づいています。あれ?。これって彩雲と
いうやつ。雲の図鑑に確か載っていた自然現象じゃないか。と、閃きました。

彩雲。よく聞いた名前です。米子にいたときお菓子屋に「彩雲堂」いうのがありました。京都でも
画材屋さんに同じ名前の店がありました。確か和食屋にもあったな。彩雲は昔から吉兆とされ、
縁起のいい名前なのです。

太陽の光線で白い雲が緑や赤、青など鮮やかに色づくことがあり、この色づいた雲のことを
彩雲と言います。大気が安定した晴れたときに現れやすく、空気のちりが少ないときによく見
かけるらしい。この日は雲が多かったですが。


この現象は、光が雲の中の水滴や氷の結晶によって回り込んで進む、光の回折現象です。
一つの雲の水滴の大きさは、中心部が大きく、外側が小さいのが普通です。でも時には、雲の
中で同じ大きさの粒が帯状になり、幾重にもなるときがあります。

そこに太陽の光が水滴や氷の結晶の中を通過すると、回り込んできた光が波長ごとに分かれ
雲が色づくのです。彩られた雲。自然のいたずらです。


ゆっくり見ていると色の濃さが雲の移動とともに変化して、薄くなり濃くなりしていました。
愉しめたひとときでした。


★ トリックスター・ワタリガラス ★

2013年02月06日

野付半島には、冬季、スターがロシアからやってきます。肉への志向が強く、アザラシやシカの
死体があるところ、間違いなくやってくるスカベンジャースターです。その名はワタリガラス。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  トリックスター・ワタリガラス  ■

意味不明な行動をとる道化者。残酷であり、偉大でもある不思議な存在を持つ社会の逸脱も
の。それが「トリックスター」です。

ワタリガラスはそのような特徴的な行動を備えるがゆえに、「トリックスター」と呼べれてきました。


12月から4月、野付半島のカラスは3種類のカラスがいます。細身の嘴を持ち、小柄な
ハシボソガラス。おでこがでっぱて、数が最も多いハシブトガラス。2種に比べ数が少ない
ワタリガラス。

3種は大きさが明らかに違います。大きさの順では、ワタリガラス>ハシブトガラス>ハシボソ
ガラスになります。

ワタリガラスはタカ(ハヤブサ)よりも大きく、がたいがでかい。翼が長く、その翼で風を捉え
帆翔する飛行姿はワシかなと思わせます。


(おでこのないカラス。くちばしの半分以上に羽毛が生えています)

他のカラスに比べ、周囲に神経を張り巡らせ、警戒感が強い。そのため近寄る前に飛び立
ってさっさと避難して行きます。


比較すると大きさは確かに違いますが、野外で見ると他のカラスとなかなか区別がつきません。
そんな状況で頼りになるのは、体のイメージとは違うひょうきんな声です。


喉の下を大きく膨らませて鳴く「カポン、カポン」という小馬鹿にしたような声です。カラスの声の
イメージ、「カーカー」や「ガァー、ガァー」とは全く違う発声で目立ちます。生態を知らない時は
ひょうきんな声がとても頼りになるのです。

ただ、いつも鳴いてくれるとは限らないので見つけるのは大変ですが。

なんとか会える手段は野付半島によく打ち上げられるアザラシの死体です。ワタリガラスは
肉への嗜好が強く、アザラシの死体を見つけてしばらく粘ることです。警戒して逃げても少し
時間を置くと、必ず帰ってきます。


(ワタリガラスは逃げた後。みんなハシブトガラスです。おでこが出ていますね)

それを遠くから見ればいいのです。時たまこっちに向かってきてくれたり、海沿いに飛んで
くれたりして、思わず近くで見れるチャンスに恵まれることがあるのです。

夫婦なのかよく2羽でつるんで飛んでいます。4,5羽で集まっていることが多いようです。
遊び好きらしいのですが、そこまで見る力がこちらにありません。


★ アニマル・トラッキング ★

2013年02月05日

雪が降って見えてくるものがあります。それまでは残らなかった足跡がどうしてもついてしまうの
です。夜中であろうが昼であろうが、抜け殻が残るように足跡を残していきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  アニマル・トラッキング  ■

ほぼ毎日散歩するタワラマップ川沿いのコースは雪が降っても愉しめます。はじめの頃は雪が
降ると景色が単調になってわくわくすることが少ないかもしれない思い込んだところがありました。

はじめてみると、天候や気温、風、時間帯で自然が見せてくれる表情がより変化に富んでいる
ことを発見してしまいました。しかも明るくて目覚めを促進してくれます。

スノウシューを手に入れてからは、いやだった散歩道づくりが愉しくなりました。汗をかくのは
最初の二日だけ。あとは雪のないときとさほど変わらないくらいで歩けます。

雪のコースを歩くときに一番気になるのは、動物の足跡です。それぞれの動物が特徴のある
歩き方と足跡を残していきます。その痕跡からどんな動物がどれくらいいるか見当が付きます。


(一直線に歩くキタキツネの足跡。)

足跡を見ながら、そいつの考えていることを想像する楽しみがあります。単調に歩いているとか、
ドラマチックな出来事が起きた現場だとか、獲物を見つけたかなとか、キリがないほど想像して
してしまいます。

今季見つけた足跡は、キタキツネ、エゾリス、エゾユキウサギ、エゾヤチネズミ、ミンク、
クロテン、エゾジカです。

中でも目立つのはキタキツネ。行動範囲が広いせいか、よく見かけます。足跡の航跡は直線的
で、足取りが軽い。ただ、雪が深いと歩き辛くなるのか、吹雪いたり、日中暖かくて表面が融け
夜に気温が下がることで雪の表面が硬くなって埋まらなくなるまで足跡は増えません。

彼らも賢く私が付ける散歩道を有効に使います。

次に目立つのは最近増えたエゾリス。雪が深いと移動しにくいので木から木へと移動することが
多いのですが、時たま地面に降りて移動するときに足跡を残します。走ったなと思える足跡が
多いです。


私の散歩コースにはユキウサギがいる場所があります。南に面した林の中にある湧水の周り
です。そこはクレソンが水の中でロゼッタ状に葉を広げ、越冬しているところ。とろとろ流れて
いるところには、もう発芽を始めた小さな新芽がたくさん生えてきています。


たぶんそれを細々食べているのです。小さな沢ごとに湧水が出ているので、そこをえさ場に
生活をしているようです。


(林の中から出てきたウサギの足跡)

(エゾユキウサギの足跡)


これからよく見かけるのはエゾヤチネズミ。雪が多いときは雪の下で生活しています。それでも
時たま雪の中から出てきて、数メートルほど移動してまた雪の中に入った後を見かけます。

雪が重みで沈んで、通りづらくなってかもしれません。


(エゾヤチネズミの足跡。行ったり来たり)

川のそばではミンクの足跡があります。川に氷が張ったとき、川の中のヤマメを探して水の中
を動き回り、たまに氷の上を歩いて移動した跡です。

けっこう多くの種類が動き回っていることが、雪のおかげでわかります。飽きません。

★ ジャパニーズ・ピグミー・ウッドペッカー ★

2013年02月03日

昨夜の地震は「でかいかも・・・?」と身構えました。地震が来る10秒前くらいでしょうか、テレビ
から緊急地震警報があり、すぐ揺れ出したので根室地域だと思いました。小刻みに揺れだし、
だんだん強くなってきた後に「どっすん」と縦揺れが来ました。長く感じました。1~2分なのか、
3~4分だったのか、わかりません。震度5弱でホッとしました。20年前の釧路沖地震のときに
比べると揺れが弱く、地面の唸りもなかった。あの時は中標津でも震度6はあったと思います。

皆さん。こちら大丈夫でした。おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  ジャパニーズ・ピグミー・ウッドペッカー  ■ 

日本にいるキツツキの仲間で一番小さなキツツキ・コゲラの英名です。コゲラはスズメほどの
大きさでです。日本では留鳥として北海道から本州、四国、九州、南西諸島、伊豆諸島に分布
します。

平地から山地まで様々なタイプの林に棲んでおり、日本でもっとも普通に見られるキツツキで
す。


わが家のえさ台には真夏以外は常連さんで、よくやってきます。脂身が好きで、新鮮な豚の
脂身を網に入れた上げると嬉しそうにやってきます。

人の個体識別をするようで女房に対しては全くの無警戒で、手が届きそうなところに行っても
逃げません。

体は白と黒の横縞模様で、目が黒くつぶらな美しさを持ち、とてもかわいいと思わせる姿です。
よほど樹の肌に紛れることに自信があるのか、カラスやタカなどが来ると止まっている木に
しがみついたまま身動きを止めてしまいます。


見ていると必ず陰の方に止まっていて、確かに見にくいです。小柄なせいかとても動きが敏捷
で、樹の幹から横枝、小さな枝まで器用に動き回り、カラの仲間と間違えそうです。

ピグミーと呼ばれても不思議ではありません。これからプロポーズの時期が始まり、森の中で
枯れ枝をドラムみたいにたたくドラミングで囀り代わりをします。「タラララララ」と聞こえたら
春です。

★ 耐寒のオオハクチョウ ★

2013年02月02日

1月を振り返って。まれに見る寒さでした。マイナス20℃前後の気温が10日以上続くなんて、
私が中標津に住みついて33年になりますが、はじめてです。野付湾内が12月に全面凍るの
も初めてでした。毎年300羽は越冬しているオオハクチョウが、今季は100羽ほどしか残って
いません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  耐寒のオオハクチョウ  ■

越冬するオオハクチョウの多くは野付湾の外側に流れ込む春別川の河口に集まります。川は
全面凍っても海にでる河口は凍らず、開いているからです。

いつもなら河口から200mほど上流まで凍らないのですが、今季は河口入り口まで一度凍り
ました。干満による水位の上下があるのでどんなに厚い氷になっても、川が流れている河口
の氷は自分の重さで割れてしまいます。

それでも今年の氷は河口から20mの所まで張っています。ハクチョウが泳いでいる後ろの
氷の厚さは優に50センチはあります。この氷の厚さは尋常ではありません。


張った氷の上で眠る群れは、氷の上をやってくるキタキツネを警戒して水ぎわを選びます。
いつもの年ならもっと広い水面が広がる上流に寝場所があり、300羽ほどのオオハクチョウ
が逗留しているのに、今季は狭い河口しかないのです。

しかも、餌場になっている野付半島先端の海面が凍ってしまって、流れ出てくるアマモが
採れなくなっています。ここまでになると300羽がお腹いっぱいにアマモは食べれません。
100羽ほどに減っているのも、この厳しい寒さがおおいに影響している気がします。

残っているオオハクチョウは春別川の上流から流れ下りてくるアマモを氷の縁に張り付いて、
われ先にと頭を川底に入れて食べいます。100羽ほどなら養えるアマモがある川なんでしょう。


あとひと月。オオハクチョウの耐寒生活は続きそうです。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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