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★ アサリ落とし ★

2013年01月30日

冬の根室海峡は荒れます。天気が良くても地吹雪が走っていたり、風向きで波が高かったり、
おまけに高潮が重なり、生き物には暮らしにくい日々が続きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ■  アサリ落とし  ■

地吹雪の中でオオハクチョウを観察しているとオオセグロカモメが波ぎわで小石みたいな塊り
を嘴でくわえては飛び上がり、高いところで落としていました。


双眼鏡で確認すると、どうもアサリのようです。固く閉じている殻を高みから落とし、その衝撃で
貝柱がゆるむまで続けています。何回でも繰り返し、2枚の殻に隙間ができるのを待ちます。

嵐はつらいけど、海の中から食べ物を岸辺に運んでくれます。アサリやホッキ、ホタテ。時には
ホヤや魚、海藻、エビ、カニまで打ち上げてくれます。

カモメたちは海岸を探索して、だれよりも早く見つけて食事にありつきます。早いもん勝ちです。


砂地の浜に打ち上げられるもので一番多いのはアサリです。海水の中だと何とか逃げれる
アサリでも陸に打ち上げられると身動きができません。固く殻を締め付けて、満潮になったとき
に波が海に戻してくれるのを待つしかありません。

でも、カモメやカラスに見つかると終わりです。くちばしに挟まられると必ず彼らの胃袋に入って
しまいます。


高みからの衝撃を繰り返されているうちに、貝柱の閉める力が萎え出して殻に隙間ができます。
そうなるとカモメは氷の上に来て、殻をこじ開けます。時には横取りする輩がいるので、銜えて
逃げ回ります。

みな、生きるのに忙しそうです。


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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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