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★ ワシのお祭りだ ★

2013年01月23日

野付半島のコマイ漁が終わりました。今季は不漁で浜に投げられる(捨てられる)雑魚が
少なく、それをあてにしていたワシたちが分散してどこかに行ってしまっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(オオワシの若鳥が海からやってきました)

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                    ■  ワシのお祭りだ  ■

20日の日は沖に兎が走るほどの強風で鳥の姿がほとんど見られません。カモメが海岸線に
そって飛んでいる程度。寒々とした冬の風景です。

重機を積んだトラックを先頭に漁師の車が隊列を組んで帰ってきます。知り合いの漁師が
「さっぱりだ。終わり終わり。網さ上げてきたぞ」とすれ違いに教えてくれました。

はじめは順調に見えたスケソとコマイの漁が思うほどなくて、早々に定置網を引き揚げたの
です。知床半島の先端まで流氷が来ていることも、早まった理由でしょう。

しかたなく先端まで歩くだけでもしておこうと車で行きますと、海岸にオオワシの姿がちらりと
見えました。「よっし」と気合が入りました。長年の経験で、2羽見つければその周りには複数
のワシが必ずいるはずです。

車を降りて作業小屋の近くまで姿を隠しながら遠巻きに近寄りました。オオワシは神経質で
人の姿を確認するとすぐに飛び立ちます。小屋の陰から状況を見ます。


(オオワシ・オジロワシの若たちが集まっています)

います、います。砂浜に25羽、18羽、35羽、21羽とかたまって下りています。若者の集まり
成鳥の集まりと分かれています。


(成鳥たちだけ集まります)

沖からもやってくるワシがぽつぽつといます。理由はすぐにわかりました。いつもの奴です。

網上げのときに、網に入り込んで溺れ死んだアザラシが浜に集めて置かれているのです。
ワシのための漁師からのプレゼントなのです。

分散していたワシたちがここぞとばかりに集まって来ているのです。こんな風景、ロシアの
カムチャッカ半島に行かないと見れない風景です。


年に1度のワシたちのお祭りだ。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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