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★ 日本産流氷 初日 ★

2013年01月11日

今冬の流氷初日は1月1日、元旦でした。野付湾の氷結が年末から急速に進み、元旦は
湾面積の60%以上に氷が張りました。海面の出き立て氷が風によって湾外に押し流され、
続々と海峡に流れていってました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  日本産流氷 初日  ■

流氷はロシア産ばかりではありません。日本でもできるのです。私が知る限り野付湾と風蓮
湖の中でできた氷が流れだし、根室海峡に出て日本産流氷になります。

それが根室半島に当たって、流氷として溜まります。そこで初めて流氷として認められます。

年によっては、行き着くまでに融けて消えてしまうので、ホタテ漁に向かう漁師しか見ることが
できません。

野付湾には茶志骨川、当幌川、飛雁川が流れ込み、真水が浅い湾内の表面を覆いつつ、
次第に海水と混じっていきます。奥の方から凍っていくのは真水の成分が濃いからです。

できた氷は干潮と満潮で動く海水と風によって湾の外に流れ出していきます。気温がマイナス
10℃以下、頬に当たる外気がちくちく突き刺さるときです。


(出来立てほやほやの氷。隣同士がすれ合うので蓮の葉っぱみたいになっています)

打ち寄せてくる波の表面をかき氷のような粒の氷が一面に漂って、艶々した波の色合いを
光を反射させないすりガラスみたいにしてしまいます。海面を和紙で覆い、その下を波が
うごめく感じです。


(粒粒の氷が海面を覆い、波を押し付けています)

海水でさえ凍る厳しい気温なのです。それまで湾内でアマモを食べていたコクガンやオオハ
クチョウも氷が流されてくるので、湾の外に退避してしまいます。


(帯状に広がる流氷の上を飛んで行くコクガンの群れ)

それから1週間。日本産流氷はどしどし生産され、根室海峡に流れ出ています。

そして今日、知床半島にはロシア産流氷が流れ着きました。いよいよ流氷本番。今年は
でかい流氷が愉しめそうです。

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コメント

流氷のために海獣ツアーが中止になると困りまする。

野付湾は100%凍ってしまいました。
オオハクチョウが100羽ほどになりました。

羅臼の人の話では知床半島の先端までやってきているそうです。
オオワシが少なくなっているのは、流氷が関係してるかもしれません。

海獣ツアーはトドとオオワシ、オジロワシが目の前で見られるはずです。
迫力ありますよ。

流氷が適度に来ていると波を消してくれるので、大きなうねりが来ないのが
いいのですよ。

いい天気であること今から祈っています。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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