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★ 鳥の王 ミソサザイ ★

2013年01月06日

念願だったミソサザイを撮らえることができました。警戒心が強く、見つかると「ジジッ」という
よく透る鋭い声を出し、逃げてしまうからです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ■  鳥の王 ミソサザイ  ■

雪が積もった散歩道の道端。湧水が湧きだして凍らない小さな小さな流れのところで出会い
ました。枯葉や枯れ茎が落ちている水の中で食べ物を探していました。


雪深い地方でのミソサザイの冬の行動はほとんど観察がありません。ですからすごく興味を
持ってミソサザイの行動を見ました。

タワラマップ川の両側には小さな湧水がたくさんあり、雪が降っても融けて露出している水た
まりがあります。ミソサザイは転々と移動して、そこで食べ物を探しています。

たぶん葉っぱの下にいる水生昆虫の幼虫を食べているのだと思います。食べ物を探すとき
ミソサザイが水際に覆いかぶさる枯れ草の中に入っていき、なかなか出てこないことに気づ
きました。雪が上から覆っていますが、枯れ草の中は相当広いのです。


実はこの行動を見て、アイヌのミソサザイ伝承のことを思い出しました。人を食い殺すクマを
退治するため、ワシやツルも尻込みする中で、ミソサザイが先陣を切ってクマの耳に飛び込
み攻撃をしました。その姿に励まされ他の鳥たちもあとに続き、最終的にはマサイクル神も
参戦して、凶暴なクマを倒しました。小さいけれど立派な働きをしたとマサイクル神によりミソ
サザイが讃えられるといものです。

ミソサザイの物おじせずに物陰や木の洞などに入っていく行動が、こんな伝承を生んだので
はないでしょうか。


西洋各国の民間伝承にも、しばしば「鳥の王」とされています。ちなみにミソサザイは広くユー
ラシア大陸、北米大陸からアフリカ大陸北部に至るまで生息し、古くからよく観察されてきた
鳥です。

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コメント

ミソサザイはえらいんだ。しりませんでした。

はじめまして
桝田さんからご紹介いただきました山口と申します。神戸に住み近所の自然を観察する会社員です。よろしくお願いします。
北海道は観光でお邪魔したことがあるだけです。雄大な大地、北海道ならではの動物たちなどいくら見ても飽きることはないでしょうね。自然は厳しいですが素晴らしいです。

ミソサザイは厳冬期でもこういうところで活動しているのですね。まだ見たことのない鳥なので、憧れをもって見入ってしまいました。自宅周辺はカワガラスのいる川は2,3ありますが、本種は生息していません。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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