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★ 来年も・トビ・ます ★

2012年12月31日

みなさま。今年1年、小太郎のブログを読んでいただきありがとうございました。皆様の
応援に励まされ、自信をつけていただき、すぼむことなく、自分に愉しむことができました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  来年も・トビ・ます  ■

来年も私のワンダーランドである根室地域からナショナル ジオグラフィックや英国BBC放送
の自然番組を超えるようなネタを発信していきたいと思っています。

北極から南極まで行き来をするシギやチドリ、ミズナギドリ、アホウドリ。海を移動するクジラ
やシャチ、アザラシ、トド。アムール川からオホーツク海を移動してくる世界でも珍しい流氷。

オーストラリアや東南アジアからやってくる夏鳥。ロシアの極東・北極海沿岸で繁殖して日本
に渡ってくるオオワシやオオハクチョウ、カモの仲間。

根室は世界に通じているのだと実感できる場所です。

そしてトビは全世界にいるタカの仲間。来年も新しい発見、感動、驚き、喜びに恵まれんこと
を願って飛びたいと思います。


良いお年を・・・。

★ 吹雪でもエゾリス ★

2012年12月30日

根室地方で12月に3回も雪かきをすることは過去30年ありませんでした。地面はほとんど
雪に覆われ、出ているのは湧水のところと川っぷちくらいです。エゾリスが地面に埋めて
いたものが取り出せなくなって少々困っている風です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  吹雪でもエゾリス  ■


エゾリスは冬眠をしません。夜は木の洞に入って眠り、日中は食べ物を探して木から木へ
移動し、食べるものを探します。

雪が多く降ると地面に埋めておいた食べ物を掘り起こして食べれなくなります。その分必死で
食べ物を求め、動き回らなければなりません。腹が減っていれば、朝早くても出動します。

わが家のえさ台には毎日太陽が顔を出す前に、ヒマワリの種を両手山盛りに2杯置きます。
小鳥たちが近くまでやってきて待機しているからです。

女房はえさ台に来る小鳥たちを見ながら、静かにビールを1杯やるのが最高の幸せだと豪語
し、そのための演出をしているわけです。

吹雪の朝はさすがに出勤は遅いのですが、小鳥たちはそれにも負けずやって来てくれます。
期待されるとやらざるを得ません。最近エゾリスが餌の時間帯を覚えて、早朝からやってきま
す。


エゾリスは小鳥と違い、ヒマワリの種を1個づつつまんで他に行って食べません。食べだすと
お腹がいっぱいになるまで独占します。その間、小鳥たちは寄りたくても寄れず、近くの木の
枝で待機です。

強いものが独占するのは自然界ではあたりまえのことです。吹雪で雪まみれになっても硬い
剛毛で雪をはじき飛ばし、雪の中に顔を突っ込み、ヒマワリの種を取り出して食べる繰り返し。


機敏で小動きの多いエゾリスを撮るのはけっこう大変です。

★ オオワシの季節 ★

2012年12月28日

オオワシがやって来た。湧くようにどどっとやってきました。知床半島のサケやカラフトマスの
遡上が少なくなって、タラの仲間が産卵にやってくる野付半島に移動してきたのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ■  オオワシの季節  ■


オオワシは毎年11月初めに先発隊がやってきます。が、あまり食べ物が手に入らないのか
せいぜい多くて20羽以内で、増えたり減ったりを繰り返します。手に入る場所に移動して
定着はしません。

12月23日。野付半島に行ってみると浜にオオワシがたくさん集まっていました。砂浜に降りて
風よけでもしている風です。海に背を向けて休んでいます。とうとう知床に来ていたワシとカム
チャッカ半島の方から南下してきたワシがやってきたのです。


ほとんどが鮮やかな黄色の嘴、肩羽と尾の羽が白い成鳥です。幼鳥がほとんど混じっていま
せん。世界最大のワシ。世界で最も美しいワシ。そのご本尊が10羽20羽ではなく100羽以上
目の前にいる驚き。


毎年見ているのに、感激また感激。感動また感動。わくわくどきどき、血飛沫がパーッンと弾
ける衝動に打たれます。

やってきたのには理由があります。野付半島の沖合でスケソウダラとコマイが産卵に集り出
したのです。スケソウダラというと羅臼沖が定番なのに、ここ数年野付半島の沖合でよく捕れ
るのだそうです。

海面にあがってくるスケソウやコマイを捕りに行くか、定置網に入った魚のおこぼれを捕るか。
彼らなりに知恵を絞って食にありついています。


(魚をつかんで飛び立つ若鳥)

野付半島は出かける時の基地に、嵐のときの避難場所に、最適な場所になっているようです。

これから1月後半まで、スケソウとコマイが産卵に来ている間は賑やかです。


★ 地吹雪のあとの牧草地 ★

2012年12月26日

地吹雪の翌朝、ミルクロードを走ります。朝早くから酪農家が搾った牛乳を集めたタンク
ローリーが雪煙を巻き上げて走ってきます。重量があるのですれ違うとすごい風圧を受け
ます。雪道での出会いは怖い。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  地吹雪のあとの牧草地  ■

地吹雪のあとにミルクロードを走るのひやひやものです。道路を横切った雪がところによって
は高い堤防のように道路を封鎖してしまうからです。  

見誤ってそこに突っ込むと、硬く引き締まった雪の上に車の底がのり上がり、車輪が浮いて
しまいます。そうなるとカメさんを石の上に乗っけたようなもの。タイヤは空回りするばかり。
抜け出すのに数時間もかかってしまいます。

除雪車が入るまで待ち、出かけます。遅くなってもいいのです。その代り、牧草地ならではの
美しい風景が待っていてくれます。

除雪後のスノーハイウエー。さすがにみなさん日頃の80%で走っていきます。

吹雪はよけいな雪をきれいに削り取って、柔らかな曲線美を雪面に生み出します。

雪面を走ってきた雪を道路に溜まらないようにする防雪柵。道路の北側に設置されること
多い。隙間を開けて風が通りやすくしてあります。柵の影が幾何的でいいもんだ。


集めるのが面倒だったのか、地面が凍ったあと、地面を痛めないように集めるのか。残された
ロールがいっぱい。白いロールと白い雪面。同系色は互いに引き立てます。

★ 夕焼けとオオワシ ★

2012年12月25日

朝陽が出る前、野付半島に行きます。コクガンが根室海峡から野付湾に入ってくる時間を
記録するのが目的です。朝陽が出てくる前にやってくるコクガンの編隊は感動します。でも
それは天候次第。運よくば、四角い太陽をバックに入れ、水平線からやってくるコクガンの
編隊を写真に撮ってみたい。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  夕焼けとオオワシ  ■

このところ日曜日は吹雪や強風、厚い雲に邪魔をされて日の出を見ることはできません。
期待は打ち砕かれ、寒さに八つ当たりをするばかりです。
 

低気圧が東方海上に去って西高東低の気圧配置になって、大陸から強力な寒気団が張り
出してくると読んで行ってみると、憎たらしい小さな低気圧が通過中だったり、全くツキから
見放されています。・・・クッソたれ。

そんな日はお昼過ぎから本物の寒気団がやってきます。憎き細切れの雲たちを押し出すよ
うにやってきます。

こんな時は綺麗な夕焼けにお目にかかれることが多い。23日は久々に雲と太陽との美しき
饗宴を見ることができました。


地平線より少し上にかかった雲の後ろに太陽が入って、雲の輪郭を鮮やかな黄金色に輝き
上げました。寒気の空はときに赤色を飛ばして金色を際立たせます。

すっきりして気持ちいい光です。

水平線に沈むとき、どどっとやって来たオオワシの1羽が杭に止まって、後光を背負っていま
した。

★ 冬でもヒヨドリ ★ 

2012年12月23日

北海道に来た頃は、冬にヒヨドリを見かけることはありませんでした。そのヒヨドリが今
や根室地方で冬にも見られるようになりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  冬でもヒヨドリ  ■


1970年ころ根室地方で夏季にヒヨドリを見かけることはありませんでした。それが
1990年頃から特徴的な声が聞こえるようになりました。


数は多くなく、珍しい鳥でした。あのうるさ型のヒヨドリがやってきたんだ、と感慨深く思
ったものです。それが年を追うごとに数が増えてきて、我が家の桜の花にもよく来出し
ました。

ならばわがえさ台にも訪問してくれないものかと、7年前に砂糖水を置くことにしました。
ヒヨドリはご先祖が熱帯に棲んでいたせいで、花の蜜や果物が大好きだからです。

さすがに1年目は来てくれませんでしたが、2年目の秋に2羽の番いがやって来てくれま
した。さすがに寒くなるといなくなりました。

3年目に2羽の番いが厳寒の冬になってもえさ台にやってきて、とうとう越冬してしまい
ました。もしかすると食べ物さえあれば留鳥になるかもしれないと頭をよぎりました。


札幌ではすでに冬を越すヒヨドリが現れていましたから、根室地方も時間の問題だと
思いました。

今や全国で見られる留鳥ですが、かっては違いました。1970年ころまで、東京では10月
にやってきて4月渡り去っていく冬鳥でした。それが1年中棲みつく留鳥になりました。

留鳥化傾向はどんどん北上しているみたいで、とうとう北海道でも見られ、さらに日本で
一番寒い地域とされている根室地方までやってきたのです。

ただ今も、北海道で夏季に繁殖したヒヨドリは秋になると津軽海峡を渡って本州や四国、
九州へ渡っていきます。みんなが留鳥になるわけではなく、先駆者たちが今のところ
残っているのでしょう。

去年は20羽近いヒヨドリが冬を越しました。えさ台の食べ物だけではなく、ナナカマドの
実などもしっかり食べているので、だんだん適応してきてるのです。


さて、今年はどのくらいがわが家の近辺では残るでしょう。

★ 雪にも負けず ★

2012年12月22日

エゾジカの繁殖期が終わったようです。メスと小鹿の小さな群れが草原の中で静かに
草を食べています。あれほど周辺に付きまとっていた立派な角のオスは使命を終え、
周辺にはいません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  雪にも負けず  ■

低気圧が通過するとき、野付半島は烈風が吹き荒れます。護岸壁に当たって高く飛び
出してくる波の頭は、強風にあおられて横に飛んで行きます。


雪が降り出すと、湿り気をたっぷり含んだ重い雪でも地面に平行に走ります。外に出て
立っているだけで、水を含んだちり紙の破片のような牡丹雪が張り付いてきます。

そんな中を4頭のエゾジカの親子が草地に来て、昼間から草を食べていました。少しでも
風邪と雪をよけるためか、少し草丈の高いススキやハマナスが生えている草地の中に
いました。


背中の毛は張り付いた雪が融けて、びっちょり濡れています。立っていた硬い毛は下向
きになびき、水分が流れやすくなっています。シカは気になるのか、時々背中の雪を舌で
舐めています。


冬毛になったとはいえ、横から強力な風に曝されると寒そうです。お尻を風上に向けて
できるだけ風の威力を少なくして体力の消耗を少なくしています。

母ジカ達に挟まれて小鹿が食事をしています。さりげない立ち位置ですが、お母さんの
小鹿への配慮がうかがえます。

頑張れ、シカたち。

★ マイナス14℃の朝 ★

2012年12月21日

朝6時、ラジオを入れてうとうと。30分、ラジオ体操の音楽が始まって起き出す。ラジオ
体操は体を目覚めさせるには、本当にいい運動です。今朝は久々の快晴です。外の
温度計を見るとマイナス14℃。きました。今季最高の寒気です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(エゾリスの吐く息が真っ白です)


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                ■  マイナス14度の朝  ■


外に出てみると履物の底に昨日除雪した雪の塊が張り付いて取れません。つま先で
とんとんと打ち付けても剥がれませんでした。

えさ台にエゾリスが朝の食事をしにやってきていました。彼らはお腹いっぱいになるまで
ヒマワリの種を食べ続けます。耳の毛や体の毛、長いふっくらした尾っぽの毛がもこもこ
で暖かそうです。

ただ手のひらは毛が少ないせいか、丸めてつめたそうにしています。吐く息が光で白く
浮き上っています。牛みたいに吐く息の量が多くないので、薄っすらと輝きます。寒そう
です。

太陽が上がってきたところで散歩に出ました。一昨日降った雪で積雪30センチを超えた
ので、昨日からスノウシューで雪を圧雪して、道を作っています。今朝の寒さで湿っていた
雪が乾燥して、軽くなってきています。

おかげで昨日よりサクサクして歩きやすい。タワラマップ川の森は予想どうりダイヤモンド
ダストが舞っていました。森陰をバックに結晶がキラキラと太陽の光を反射させて、何とも
静寂な美しさです。

樹の枝に川面から上がって来た湯気が結晶化して、木々の枝が薄化粧をした感じになって
います。森の上にあがった太陽の光が当たって、結晶がキラキラと輝きます。


ダイヤモンドツリーの誕生です。私がクリスマスツリーを飾らないのは、朝に見るこのツリー
が見られるからです。ダイヤモンドツリーを見てしまうと電飾のツリーがどんなに頑張っても
かないません。

森を通してみる太陽が太陽でなくなってしまう美しさです。


★ 囀り始めた カワガラス ★

2012年12月20日

12月に入って、下のタワラマップ川にカワガラスの「ビッ、ビッ」という威勢のいい声に
出会いました。毎年この時期には必ず姿を現します。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ■  囀り始めたカワガラス  ■


カワガラスは留鳥と言われています。住み着いた地域で1年中過ごし、暑くなろうが寒く
なろうが他の地域に移動をしません。

根室地域で夏季に見かけるカワガラスは、山間渓流の岩がゴロゴロしている川にいます。
タワラマップ川のように夏になると草で覆われる川では見ることはありません。

私が思うには、雪が深くなる山間の渓流を一時期離れ、流れが緩やかで草が枯れ、飛び
やすくなる低地の小川にやって来てるのではないでしょうか。

先日、スノウシューを履いて散歩をしていると川のそばから、どこかで録音をした鳥の声を
流しているのではないかと思える、か細くて、流麗な、とても心地よき声が聞こえてきました。

足を止めて、しばらくじっと聞き耳を立てました。抑揚がなく、ただただ流れていく川面の音
みたいに静かで美しい声です。

私にはこの声を活字でどうしても表せないので、聴きなしができて、しかもそれを表現して
いる人の記録を探してみました。

その中で、「ジョジョチッチッピスピス、ジュイジュイ、チーチーゲシゲシ・・・・・・・・・・・」が当
てはまっているみたい。

ゆっくり正体を確かめるために近寄っていくと黒っぽいカワガラスが飛んで行きました。


この声、カワガラスの囀りです。

カワガラスは他の鳥に比べ繁殖を始めるのが早く、12月ころからオスもメスも囀りを始める
そうです。カワガラスは冬季、90%は単独で分散し、オスもメスもしきりに囀ります。

私が耳にしたのはまさにこの囀りだったのです。

★ 嘴太のシメ ★

2012年12月19日

シメの顔が大好きです。太くてがっちり、頑丈な嘴が半分を占める顔。その嘴を縁取る
V字模様の黒。眼のまわりを隈どって、目がつり上がって見えます。歌舞伎役者の隈取
を彷彿させるなかなか凛々しい顔です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  嘴太のシメ  ■


最近このシメが厳寒の根室地方で越冬しています。もともとシメは北海道には夏鳥として
飛来し、冬になるとほとんどが本州より南に南下していました。しかし、中には越冬する
ものがいて、その報告が増えてきました。


             

これは野鳥と親しむ人たちが増え、庭に小鳥を呼ぶためのえさ台が増えてきたことと
関係があるかもしれません。我が家のえさ台も、その一角を担っているのですから。

シメが冬にもやってくるようになったのはここ2,3年です。他の野鳥の数も増えましたが
ヒマワリの消費量もぐーんと増えました。

シメはヒマワリが大好きです。食べ始めると、太くて大きく頑丈な嘴で、いともたやすく
ヒマワリの種を割ります。嘴の中で転がすようにして中の実を食べ、殻を出します。


見た目簡単そうですが、自分の歯で種を割ってみるとなかなか大変。割るときにかかる
力は30キロから50キロもあるそうです。確かに保護したシメに咬まれるとペンチで挟む
ほどの痛さで、涙が出ます。

シメの頭がでかいのは、嘴を動かす顎の筋肉がとてもよく発達していて、頭部を厚く覆って
いるからです。

シメの嘴は季節によって色が変わります。夏は綺麗な鉛色をしていますが、冬になると
赤味を帯びてきてピンクぽっい色になります。


これは暑さと寒さの対策ではないかと思います。冬に赤味が増すのは毛細血管が発達
してきて、血行を良くして保温をして嘴を大切にしているように見えます。逆に夏は太陽
の暑い光を遮断する工夫、クールダウン効果をしているのかも。

嘴の話しかできませんでした。

★ ネクタイのシジュウカラ ★

2012年12月18日

吹雪の朝はえさ台にやってくる時間帯が遅いね、と白み始めた外を見ていました。えさ台
が雪に埋まっているし、こんな時は動かない方が体にはいい。それでもえさ台に定例時刻
に餌を運ぶと、気配がないと思っていたのはこっちだけ、鳥たちはすでに待っていたので
す。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  ネクタイのシジュウカラ  ■


シジュウカラもえさ台の常連さんです。わが家の庭では1年中姿を見ることができます。

庭に生えている樹の下の方で、幹の下や根もと、地面で食べ物になる昆虫や植物の種
などを探しています。その様子は実に巧みで、落ち葉を器用にめくったり、苔を剥がしたり
して上手く昆虫を見つけて食べています。

雪が降るとさすがにそれはできないので、樹の皮の隙間にいる幼虫を探したり、枯れ草に
ついている種を細々食べています。えさ台は彼らにとって嬉しい餌場です。

ヒマワリの種は大好きですが、昆虫が捕りずらい冬場は牛や豚の脂身が大好物になりま
す。

やってくるシジュウカラを見ていると、その特徴は胸にあるネクタイのような黒い模様です。
この黒い模様はオスにもメスにもあります。オスのネクタイは太く、お腹の方に行くほど広
がっています。その点、メスのネクタイは細くなっていきます。

(胸のネクタイがお腹に行くほど太くなっているオス)


(胸のネクタイがお腹の方に行くほど細いメス)


ですから、ネクタイの太さを見れば、オスとメスを区別することができてしまいます。

シジュウカラのもう一つの特徴は背中の緑です。地面に降りることが多いせいか、この緑
色はまわりの色合いに紛れる保護色の役割を持っています。光が当たるととても美しい
輝きを発します。

★ 木を下向きに降りるゴジュウカラ ★

2012年12月17日

雪が降ってから、わが家の餌台にに来る小鳥が急激に増えました。見ていて飽きないので
1種類づつ紹介してみようと思います。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  木を下向きに降りるゴジュウカラ  ■


ゴジュウカラは我が家の餌台に1年中やってくる常連さんです。四季を通じて近くの森に
棲んでいる留鳥なのです。  

まず、ゴジュウカラ科の野鳥は世界に25種類いますが、日本にはゴジュウカラ1種しか
生息していません。北海道に棲むものはお腹が真っ白なことからシロハラゴジュウカラ
と言われています。

このゴジュウカラ、他のカラ類などに比べると大変に気が強く、餌台では先客がいても
遠慮することなくやってきます。ただその場で食べることはないので、それなりに気を使っ
ているみたいです。


ゴジュウカラは直接飛んできてヒマワリの種を持って行きますが、時々餌台の支柱の上
から下向きに歩いて下りてきます。他の鳥はしない技です。

この技はゴジュウカラの独特の行動です。木の幹を頭を下にして縦に降りたり、幹の
まわりを下向きに軽々と回っていく「木めぐり」みたいな業です。この業ができるのは日本
に生息する野鳥の中では、唯一ゴジュウカラだけです。

この独特な器用な行動は森のために大変役立っています。他の野鳥が探せない樹皮の
下や中、苔などの間にいる昆虫を探すことがたやすくできます。また、秋になると木の実
や植物の種を幹の隙間に隠したり、隙間に挟んで割ることができます。


ゴジュウカラは他の小鳥が探さない場所を探すことで、他の鳥たちと一緒に群れを作って
行動し、森を守っているのです。

秀でた業は身を助く。ですね。

★ ややこしいトリ ★

2012年12月14日

水面に浮かぶ水鳥はややこしい。特に冬季は冬羽といってとても地味な色合いになり
ます。中には似通った色合いになる鳥がいるので、区別するのにとても苦労します。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ■  ややこしいトリ  ■


荒波が打ち寄せる海岸を歩いていたら、20mほど沖合にカイツブリのカップル?がいて
しきりに海中に潜って魚を追っていました。


一瞬、ウミスズメかなと思いましたが、浮いている姿と潜っていく行動がカイツブリのもの
です。小型のカイツブリで、頭から背中、尾までが黒い色合いです。お腹は白色で、灰色
の海に溶け込みそうな配色です。


(左がミミカイツブリ。頭から頸にかけての白と黒がすっきり。右がハジロカイツブリ)

2羽がとても似ていたので、その時点で同じ種類と思いこんでしまいました。オスだと思っ
た個体を双眼鏡でのぞくと、頭から頸にかけて伸びていく黒い模様が真直ぐで、下側の
白と対照がはっきりしています。

これはミミカイツブリの羽色の特徴です。ミミカイツブリだ、と喜んで写真を撮っているうち
に、もう1羽の色合いが微妙に違ってることに気づきました。

眼の後方に白い色が反り込みを入れたみたいに上がってきています。それに背中の黒
がやや薄い。後ろから見ると背中から頭にあがっている黒の模様が片方が太く、片方は
細い。しかも、頭の黒い模様がはっきりと違います。


(左がミミカイツブリ。右がハジロカイツブリ。頭の黒い模様の違いに注目)

オスだと思いこんだのがミミカイツブリで、後ろ頭に反り込みが入っているように見えたの
ハジロカイツブリでした。

似た者同士が集まることは鳥の仲間では多いみたいです。脳天気な私にはこういうやや
こしいトリは苦手です。根気が足らんというか、根性がないか、情けない。

★ 凍れにも負けず フッキソウ ★

2012年12月13日

大雨が降った後、寒さがリセットされてきました。朝方の最低気温がマイナス5℃から8℃を
維持しています。地面がじわじわと凍っていくのが分かります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  凍れにも負けず フッキソウ  ■


積もった雪が強力な低気圧のせいですっかり融かされ、また林床の植物が顔を出しました。
その中で目立つのが、緑の葉っぱを付けてしおれ気味な草?です。

霜が降りた朝、陽に当たると緑の葉が輝きます。何とも旺盛な生命力を感じさせます。

霜にも負けず、凍れにも負けず、冬の寒さにも負けず・・・ 。見ているとそんな言葉が
浮かびます。

フッキソウです。富める貴き草と書いて富貴草。


とても縁起の良い名前が付けられました。吉日草、吉事草、吉祥草などの別な呼び名も
あります。どれも慶賀ないいつけ方です。

草となっていますが、実はツゲ科の常緑小低木です。日本全国で見られますが、厳しい
寒さにも耐える能力を持ち、根室地方みたいなマイナス20℃以下になる場所でも、常に
緑の葉を絶やすことはありません。

シャクナゲの葉のように寒くなると葉を丸め、下向きに垂れ、茎は地面に伏すようにして
越冬します。雪が降り積もっても、その重さに耐えるように工夫して来た進化が見えます。

そんな強靭さと地面を這うように延びる茎から、どんどん株が増えていく様子が「富」に
なぞえられたようです。

そして秋になると熟す、真珠のような白い実には、森の宝石とのイメージから「貴」の字が
あてられたのでしょう。
  
フッキソウという名の縁起の良さは、まさに「繁栄」のシンボルを謳ったものなのです。

★ 今年最後のシギ ★

2012年12月12日

四季の浜辺を歩くことをライフワークにして、早くも10年。ただただ修行のためと始めた
砂浜歩きが、いつの間にか野鳥をはじめとする生物との出会いに目覚めさせてくれました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  今年最後のシギ  ■


石と砂が運ばれてできた野付半島の外側の砂浜は、一見無味乾燥な自然に見えました。
しかし、歩いてみると大きな石が打ち上げられた場所、小石ばかりのとこ、細かい砂浜と
かなり変化に富んでいることが分かりました。

さらに季節によって海の魚を餌にするカモメたち以外にシギやチドリが立ち寄って行くこと
に気づきました。

シギやチドリは外観が地味で、しかも日頃身近で見ることがないので、識別をすることが
きちんとできませんでした。ただ、大きさがいろいろ違い、嘴が短かったり、長かったり、
真直ぐなのや曲がったのや変化に富んでいます。足の長さだっていろいろ。

識別図鑑片手に見やすいシギから覚えて行きました。一番最初に覚えたのがハマシギで
した。春と秋に群れでやってきて目立っていました。春はまだ氷が残るころにやってきて
5月まで次々に群れが北上してきます。秋はほとんどのシギやチドリが南に渡っていった
あとに姿を見せます。

寂しくなった12月の浜辺で静かに翼を休めているハマシギを見つけると今年も終わりだな
としみじみ思います。ツグミほどの大きさの鳥ですが、飛び立って翼を広げるととても大きく
見えてしまいます。春の元気さはほとんどなく、こっそと渡っていく感じです。

21世紀に入って急激に減ってきているハマシギ。20年ほど前に見られていた1000羽以
上を超える群れの数がほとんど見れなくなっているのはとても悲しい。

先週出会った2羽のハマシギが今年の見納めかもしれません。


★ オオハクチョウ入門 ★

2012年12月11日

興味なかったものでも付き合っていくうちに、いつの間にか魅了されてしまうことがあります。
最近オオハクチョウに傾いてきています。その魅力にはまっている人はネットで検索すると
全国に沢山おられます。多くの情報を教えていただける大先輩たちです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  オオハクチョウ入門  ■


オオハクチョウが春と秋に集まる野付湾と風蓮湖。近くに住んでいる地の利をもっと強く
認識しなければと最近すごく思うようになりました。

衛星通信を使ったオオハクチョウの追跡調査によると、本州で冬を過ごすオオハクチョウ
は道東を経由していくものが多い。特に春は3月初旬ころから集まって来て1ヶ月ほど過ご
し、サハリンを経由して、アムール川河口付近まで北上します。河口で10日間ほど滞在し、
オホーツク海を越え、ロシア東部沿岸に上陸します。


野付湾はオオハクチョウにとり、とても重要な中継地であることが分かってきています。

そんな貴重で魅力的な場所に住んでいる者がオオハクチョウのことをもっと発信していか
なければと、私め思っています。とにかくやれるところから始めてみます。

オオハクチョウ入門ということで自分で気づいたことを発信してみます。


★ あれから1ヶ月 ★

2012年12月10日

朝から猛吹雪。今年は偏西風の進路がかなりグニャグニャ曲がっていて、北海道はその
影響をかなり受けています。北海道らしからぬ湿気のすごかった夏。不安定な天候。そし
て1ヶ月も早い寒波。いい経験になります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                     ■  あれから1ヶ月  ■

11月3日に偶然、6歳を超える体格の立派なエゾジカの臨終に立ち会ってから早くも36日
が経過しました。

息を引き取る瞬間を見届けたことは、このエゾジカとの因縁をすごく感じています。
息を引いとる前の、宇宙をさまような、力がすべて抜けた瞳が強烈に心に残りました。


お釈迦さんの
 ● これありてこれあり 
 ● これ生じるがゆえにこれ生じ
 ● これなければこれなく
 ● これ滅すればこれ滅す

思い出して、このシカさんの屍が消えるまで見届けてあげようと心の中で決意しました。

野付半島に行くたびに屍のあるところに足を運んでいます。

11月11日に行ったとき首から下の胴体は骨を残してすべて食べられていました。それ
と四肢の橈骨尺骨と脛骨腓骨から下がきちんと残っていました。いつもならすぐに食べら
れる眼球が残ったままです。


11月25日には骨は赤みが全てなくなって白くなっていました。骨の皮が剥がれてきてい
て、骨に糸が絡まっている風です。頭と肢はまだしっかり毛が残り原型のままです。
風のせいか頭のまわりの砂が吹き飛んで、頭が砂の中に埋まっていってました。


12月2日には頭がさらに砂の中に沈んで、角がなければ砂の中に埋まってしまう状態に
なっていました。降った雪が上にかぶさり、このまま冷凍保存されそうです。


★ コクガン いよいよ東北へ ★

2012年12月08日

先ほど地震がありました。椅子に座っていたら小刻みに揺れてきました。自分で貧乏ゆすり
しているのかなと立ってみるとやっぱり揺れています。小刻みで長い揺れは怖い。最後に
どっかんと大きな横揺れが来るからです。3回も大きな地震を経験した教訓です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ■  コクガン いよいよ東北へ  ■

7日午後5時18分ごろに起こった、東北の三陸沖を震源とする地震でした。青森県、岩手県、
宮城県で震度5弱の揺れを観測しました。この3県をまたがるリアス式海岸は日本最大の
コクガンの越冬地なのです。

3.11の津波で彼らの越冬生息地の藻場は大きな被害を受けました。飛ぶことができる
コクガンはどこかに避難して行ったと思います。よく観察された蒲生海岸はこっぴどくやられ
以前の風景は消えてしまっていました。

それから1年。今年の1,2月は東北を拠点に活動している「ガンを守る会」の会員の方たち
がコクガンが帰ってきていることを確かめてくれました。

野付湾に集まってくるコクガンの個体数調査からは、昨年の秋、今年の春、そして今年の秋
とも大きな個体数の変化は見られませんでした。7000から9000羽のコクガンが野付湾を
利用して行きました。


今季も多いときで7000羽が10月の中旬に集まって来ていました。次々に南下して行く群れ
が見られ、12月2日に残っているコクガンは1600羽ほどになっています。

寒気が例年より早く下りてきているので、今季の野付湾は氷が速めに張りそうな様子です。

残ったコクガンの南下が早まりそうです。

★ リス君への贈り物 ★

2012年12月07日

わが家にやってくるエゾリスさんに差し入れがありました。なんと栗の実がナイロン袋に
一杯入っていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ■  リス君への贈り物  ■


11月のある日曜日の朝、病院の玄関のドアの前にナイロン袋が一つ置いてありました。
また誰かが子猫を置き去りにしていったのかと、一瞬思いました。

でも、すぐにそれは杞憂に終わりました。袋には1枚のカードが結び付けられていました。

リス君へ  庭でとれた栗です。 林でんで より


手にしてみると親指大の栗が両手のひらにいっぱいほど入っていました。どれも艶々として
美味そうな栗です。

クルミは森や庭でたくさん実りますが、栗となるとめったに見ることはありません。ブナ科
クリ属の栗は分布的には根室地方では生育していないはずです。

文献では北海道の西南部から本州、四国、九州に分布する木です。暖帯から温帯を好む
木で、寒冷地の根室では育たないとずーっと思っていました。

常識なんであてになりません。分布を気にせず植えて育てる人がいるものです。最近では
自分のお庭で栽培している方が増えて、しかも立派な実を収穫されているのです。


林でんで君はわが病院の患者さん。お父さんと窓辺にやってくるリスを見ながら、「この辺
でも栗が成るんですね」と会話が弾んだこと思い出しました。

林さんはそれを覚えておられて、自宅の庭で実った栗をそっと置いて行かれたのです。
カードを見て、涙がほろっ。

林さん。ありがとうございました。何よりも嬉しい。ヒマワリの種はその場で食べるリスくん
が1個づつ口にくわえて、どこかに消えていきます。大切な冬の食料として貯め込んで
いるような気配です。

★ 12月の夕陽 ★

2012年12月06日

今は寒気と暖気のせめぎ合い。雪が降ったり、雨が降ったり。昨夜の猛烈な風と雨は
根雪かなと思っていた雪をすっかり融かしてしまいました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                     ■  12月の夕陽  ■


1月並みの寒気がやってきて野付湾の水面が軽く凍り始めました。しばらくは凍ったり、
融けたりの繰り返しで、やがて広範囲に凍っていきます。

12月2日の朝の我が家の寒暖計はマイナス6℃でした。地面はカッキーンと硬く凍り、2日
前に履き替えたブリジストンの冬タイヤがしっかりと地面を捉えて走りやすい。

午前中、猛吹雪で視界が50mほどしかなかったのに、昼を過ぎると快晴になりました。
しかも寒い。マイナス25℃に備えた服装を着てきたのにぬくぬくにはなりません。

こういう時の夕ぐれの空色はなかなか美しく映えます。寒気が赤系の色を選んで西の空を
鮮やかに演出してくれるからです。

北に北に行くほど、寒くなればなるほど、夕陽の色合いが美しいと思うのは私だけでしょうか。

2日の夕陽。雲が出てきて太陽さんの顔ははっきりとしませんでしたが、湾内の薄氷と雲を
暖色から寒色まできめ細かく彩ってくれました。


初冬の野付湾色です。

★ コマイを狙うゴマフアザラシ ★

2012年12月05日

魚のコマイが岸辺に寄ってきだしました。根室海峡に面する各港ではコマイを狙いに来た
太公望が釣果を争っています。引きのいいコマイ釣りは寒くても魅力のあるものなのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  コマイを狙うゴマフアザラシ  ■

野付湾にはゴマフアザラシが1年中住み着いています。

ゴマフアザラシと言えば日本の水族館や動物園でアザラシの仲間では一番多く飼育されて
いるアザラシです。子供たちにはもっとも馴染みのアザラシだと思えます

北海道近海やオホーツク海、ベーリング海などに生息していて、推定40万頭。オホーツク海
には20万頭が住んでいます。冬から春の時期は流氷とともに移動し、氷上生活をする回遊
アザラシです。

ほとんどのゴマフアザラシが回遊性のグループなのですが、野付湾にいるゴマフアザラシは
数少ない定住グループです。

野付湾は大食漢のゴマフアザラシが暮らせる食べ物が豊富な場所だということなのです。

コマイは11月から1月にかけて彼らを支える重要な食べ物です。野付半島周辺は日本国内
最大のコマイの産卵場所で、この時期にはオオワシやオジロワシ、カモメの仲間が大挙集ま
ってきます。

普段は湾内にいることが多いゴマフアザラシですが、11月に入った頃から外海で見かける
ことが多くなります。産卵で寄ってくるコマイを食べにやってくるからです。

当然、釣り人も多くなります。人によっては10本以上の竿を仕掛けて楽しんでいる人もいま
す。


コマイを捕りににやってくるゴマフアザラシが、釣り人の様子をうかがいに時々海面に顔を
出します。一緒についてきている子供たちがキャーキャと歓声を上げる時です。

愛想のいい「海坊主」は釣り人の人気者。彼らが出てくれると近くにコマイが来てると釣り人
はとても喜びます。


★ 荒磯のシノリガモ ★

2012年12月04日

シノリガモがやってきています。11月初めごろから野付半島の北側、浸食が著しい半島の
付け根の荒磯で生活しています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  荒磯のシノリガモ  ■

シノリガモは変わりものです。他のカモ類のように穏やかな湾内や湖、沼、河川ではあまり
見かけません。


波が荒い岩礁地帯や磯、テトラポットが防波目的で設置されている海岸を好んで、集まっ
ています。そこに張り付いて生えている海苔などの海草をむしり取って食べているのです。

もちろんそこを棲み処にするカニやウニ、貝類もよく食べています。

そのためシノリガモのシノリには「舐海苔」の意が込められているとの面白い見方があり
ます。嘴で海草をこそぎ落とし食べている様子を「海苔を舐めている」とむかしの人は見て
いたようです。


現場で観察している者としては、とても説得力のある名前の付け方です。

「舐海苔」ガモ。いいですね。


★ 一刻、猛吹雪 ★

2012年12月03日

朝5時30分。ラジオによると釧路は快晴とのこと。中標津の上空は曇りで1時間前は星が
見えていました。東の根室方面は晴れている確率が高いかもと淡い期待をかけて家を出
ました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  一刻、猛吹雪  ■

甘かった。がっくりときました。野付湾に近づくにつれ知床連峰を乗り越えてきた黒い無機
質な雲が追いかけてきました。

朝陽の中でゆったり過ごすオオハクチョウの親子を蜃気楼の風景を取り込んで撮りたいと
いう私の思いは見事にぶっ飛ばされてしまいました。

西寄りの強風とが吹きだし、瞬くのうちに花びらのような雪が横に走ってきました。さっきまで
見えていたオオハクチョウの親子の姿は灰色の紗を覆うみたいにぼやけて行きます。

せっかく太陽が水平線から登る前に着いたのに、「クソ、ミソ、タコ」と叫んでしまいました。


砂浜は波がほとんどないのに、陸から海に向かって雪が強い風に乗って流れて行きます。
水平線の境が明るいところを見ると、やっぱり太平洋側は晴れていそうです。

ダンプカーが走ってきて、うしろ姿を見たら雪煙が巻き上がっていました。こりゃ、相当な
雪の量だ。働き者のダンプの運ちゃんはこんな天候でも、早朝からせっせとお稼ぎです。


強風と雪の時はカラスも動けません。海岸の枯れ木に止まって吹雪が通り過ぎていくのを
待っています。五日前にやって来た強烈な低気圧のせいで打ち上げられた大量の貝を
一つ一つ確かめて、自分の糧にしています。

★ ハマナスの実を食べる鳥 ★

2012年12月02日

どんどん凍れてきました。今朝の最低気温マイナス6℃。明日の予報ではマイナス8℃
まで下がる予定です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ■  ハマナスの実を食べる鳥  ■


野付半島の野鳥仙人・Fさんから携帯に連絡を頂きました。
「ハマナスの実にギンザンマシコが付いて食べてますよ」

1時間はかかる場所にいたので間に合わないこと覚悟で、教えていただいた場所に向か
いました。    

ハマナスの実は水分が抜けて、皮をむいてみると中は乾燥が始まってぱさぱさになって
来ています。白い種が放射状にいっぱい詰まっています。


これまでハマナスの実が食べられているような食痕を見たことがなかったので、鳥は好ん
では食べないのかなと思っていました。

聞いた場所に行ってみるとギンザンマシコは他の場所に移動して姿はありませんでした。
しかし、そこにはついさっきまでギンザンマシコがいた証拠がいっぱい残っていました。

ハマナスの実の赤い皮ががことごとく破られて、中の白い種が食べられています。強い
力で食いちぎられ、中の白い実を割って食べた痕が残っています。


見た目美味そうです。こんもりとしたハマナスの灌木になっていた実をほとんど食い破って
います。20個以上はあります。なかなかの大食漢です。

4羽の群れだったようですが、野付半島のハマナスの大群落の実を食べつくしてくれる
ほど長く滞在して、美しい姿を愉しませてくれるといいな。

★ カモメのみなさん ★

2012年12月01日

12月1日だというのに気候はお正月に近い雰囲気です。外は雪がしんしんと降っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ■  カモメのみなさん  ■


カモメがたくさん集まって来だしました。北極海の方で活動していたカモメたちが寒さの
南下とともに増えてきたのです。

風が強く、沖に白い兎が走るときはカモメが海岸に集まって休息をとっています。こういう
ときはカモメのお勉強をしましょう。


9月の頃はオオセグロカモメやウミネコばかりでしたが、11月の後半ともなると種類が
急に増えてきます。

北極圏で繁殖していたシロカモメにワシカモメ、ミツユビカモメ、カモメ、セグロカモメが
同じところで休んでいます。もちろんオオセグロカモメもウミネコもいます。


脅さぬように砂浜に腰を下ろして、1羽1羽をチェックして見て行きます。外から見るカモメ
の形は大きさは違ってもよく似ているので丁寧に丁寧に確かめます。

まずは、大きさ。次に翼の色。嘴と足の色。尾の先や翼の先の模様。細かくなると、眼の
周りの瞼の色、瞳の色。一つ一つ確認していくとカモメを見ることが愉しくなってきます。

これから寒さが厳しくなると彼らはさらに南下して、千葉県の銚子沖や和歌山県の方まで
行ってしまいます。


魚いるとこに カモメ寄り
カモメ寄るとこに 魚いる

漁師には頼もしい味方です。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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