« ★ 霜の落葉 ★ | メイン | ★ 破れ傘 ★ »

★ メカジキの眼を食べた ★

2012年10月30日

今年も羅臼の沖合はイカ釣り船が全国から押し寄せてきています。昨年は全国のイカ
釣り釣船のほとんどが集結していたとか。

そのイカを狙ってくるのは人ばかりではありません。クジラにイルカ。大型の魚もやって
きています。珍しく暖かい海を好むメカジキも姿を見せています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

(ユキムシが飛んでました。今年はあまり多くありません)


************************************


                ■  メカジキの眼を食べた  ■


9月の中頃、近くのスーパーで根室海峡標津沖の定置網にかかったメカジキの解体
ショウがありました。

解体したものから「たたき売り」が始まり、頭、カマ、鰭部などが出たのですが、頭は
誰も手を上げず、500円まで下がったときに、メカジキに失礼だと思い手を挙げたそう
な。

最も食べて見たかったのが眼球。大きい体の眼だとソフトボール大はになるという。
カジキ類の中でも最大の大きさで、メカジキの名はそこからきてます。

一度は食べたかったメカジキの眼がわずか500円で手に入った喜び。奥さんはさっ
そく、素材の美味さが素直に味わえる煮つけにして出してくれました。


大きさはソフトボールより小さいもののテニスボールほどはありました。眼と意識しな
ければ美味そうでしょう。

眼球のまわりには筋肉がしっかり付いていて、ちびちびつついて食べるには十分の量
です。丸い眼球を活発に動かす力を出すためか引き締まった筋肉です。とても魚の
ものとは思えない。牛筋を柔らかく煮込んだコクのある旨さ。


(眼の外側に付いている筋肉。高速で獲物を見つけるために眼球をぐるぐる回す
ためなのか)

さて中身は。角膜と前房は水分が入っていたところなので皮を食べている触感。
目ん玉と言われる水晶体(レンズの部位)。透明だったところは真っ白になって真ん丸。
魚の目ん玉は人の楕円形のレンズと違い、どこから見ても丸い。

魚眼レンズと言われるようにできるだけ広角に物を見るようにしてるのですね。

これは淡白で味がないけど、少しずつ歯で削っているとなんか美味かった。

目ん玉を食べた後はどろりとした硝子体(しょうしたい)。水晶体の後方にあり、内腔を
うめる透明なゼリー状の組織。ガラス体とも呼ばれます。すべてタンパク質(コラーゲン)
からできています。このプリプリと弾力性の強さは眼球の形を保つのに役立っている
のです。

卵の白身みたいで一気に飲み込んで食べました。肉から出た味が浸み込んで、
あっさりと喉越し最高。

食べた後に残ったのが、この写真。目ん玉の外側を覆う強膜の外に、さらに眼を
護る強固な眼の骨。

メカジキの眼を食べたビッグサプライズは、目守る硬い骨でした。

びっくり。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/19364

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

ブログ内検索

カテゴリー

最近のエントリー

バックナンバー

コメント

トラックバック