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★ 花より団子(果実) ★

2012年10月17日

朝、雪虫が飛びました。ふわふわと暖められた地面からの上昇気流に乗って浮いている
ようでした。寒気がすっかりいすわった様子です。今朝の気温は2℃ほどでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  花より団子(果実)  ■


秋枯れが急速に進んできました。生け花用に元気そうな葉っぱを持ち帰っても2,3日で
しおれてしまいます。葉っぱの色が毎日黄ばんできて、しな垂れていきます。、

そんな中に真っ赤に色づいて、ピカピカに輝く実が、森のそこかしこで目立ってきました。
花の時期に全く目立たなかったマムシグサです。


仏炎苞の中で咲く花は全く目立ちませんが、果実は強烈に目立ちたがり屋さんです。
大豆ほどの大きさの柿の実がたくさん貼り付いた塊りが茎の先について、自己主張を
している感じ。

近寄ってみると艶々した肌をして、プリプリと張りがあって美味そうです。これなら鳥が
来てすぐに食べてしまうだろうと毎年、頭の中をよぎるのですが、鳥がついばんで食べ
た痕を見たことがありません。

図鑑によると球根や葉、実は毒性があると書いてあります。シュウ酸カルシュウムが
含まれ、これが有毒なのです。


シュウ酸カルシュウムと言えばイヌやネコの尿路結石の成分ではありませんか。顕微
鏡で覗くと四角い結晶で、角が鋭そうです。

以前、試しに食べた人の感想は、「ビリビリして死ぬかと思った」、「舌の裏や喉に針を
突き刺すひどさ」など相当強烈らしい。

一度はやらなきゃ話にならんと常々思っていたので、今日は覚悟して試してみました。

一粒つまんで押しつぶして、にじんだ汁を舐めました。

どっぎゃーん。

舌先に大量の針がちくちくと連続で刺さってくる。慌てて唾を出して吐き出そうとしたら
歯茎や舌うら、粘膜に痛みがどんどん広がっていきます。

しまった、水がない。ひたすら唾を吐くしかない。イタイイタイ。涙が出てきてたまらん
です。ひりひり、ちくちく。火を吐くような痛さ。止まらない止まらない。

掻きむしりたくなるとんでもない痛さです。思い出した。これ痛風の痛さに似ています。
いやはや参った、参った。

美しいものには棘がある。金輪際、マムシグサは口にしたくありません。

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コメント

えらい目にあいましたな。無事でなにより。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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