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★ カッコウのヒナを育てるシマセンニュウ ★

2012年09月05日

中標津小学校の前にある横断歩道でエゾリスが交通事故に会いました。ちょうど下校
する小学生の前の惨事でした。たぶんこ校内に落ちているオニグルミの実を採りに
やってきてたのでしょう。我が家にいつも来ていたサケマスふ化場に棲んでいたエゾ
リスです。偶然通りがかった女房が回収してきてくれました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  カッコウのヒナを育てるシマセンニュウ  ■

カッコウのヒナがシマセンニュウという小鳥から餌をもらっているところに偶然出会っ
てしまいました。

かって私が研究していたシマセンニュウはカッコウに托卵されるという報告が今まで
ありませんでした。ただ野付半島で観察するようになってカッコウがシマセンニュウの
巣に卵を産み付けてもおかしくないなとは思っていました。

シマセンニュウが6月はじめにやってきて、産卵を始めるのは6月20日ごろからです。
そのころカッコウもしきりに産卵するための鳥の巣をうかがっている姿が目立っていま
した。

カッコウが托卵する里親を地域によって変えているのはよく知られています。信州の方
ではオオヨシキリやウグイス、コルリ、モズ、オナガなどが知られています。

野付半島では確実な報告例がないのですが、カッコウをよく追い回しているノビタキや
オオジュリン、アオジ、ノゴマ、コヨシキリなどが考えられました。

8月12日。ナナカマドの灌木の下枝に止まっているカッコウのヒナを見つけました。
観察していると草むらの中からシマセンニュウの親鳥が頻繁に餌を運んでいるのが
分かりました。


ヒナはジッジッ、ジッジッ、ジッジッと低いけど空気に沁み込んでいく力強い声をしきりに
出して里親におねだりしている風でした。里親は草の中から現れて、カッコウのヒナの
口の中に餌を突っ込んでいました。けっして飛んでくることはありません。

ヒナは時々飛び出して移動します。里親が餌を探している場所に近いところに行くよう
です。シシウドの枯れ茎の上に止まると姿がほとんど分からなくなります。


巣立ちしてしまうとなかなか観察しにくいと思われているゆえんです。でも意外と簡単に
探せることが今回の観察経験でわかってきました。それはしきりに発するヒナの声です。

慣れてしまうと次々に給餌を受けるヒナが多いのにびっくりしました。来年はじっくり
探してみるつもりです。

★・・・もしかするとカッコウのヒナがシマセンニュウに育てられている記録写真は
    今までにないように思います。しかとご覧ください。


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コメント

シマセンニュウがカッコウに給餌している写真しかと見ました。体格の差に驚きました。

一枚目の写真は、屈強なオノコに甘えている女の子に、二枚目は、豹変したオノコが女の子に襲いかかって行かんと・・・・
というように見えましたね。
野付通い、この夏一番のご褒美ですかね。小太郎の父さんにとっては。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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