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★ 草原のアオジ ★

2012年07月27日

植物の成長がほぼ止まりました。シシウドもウバユリも皆、花茎を伸ばしきって花を
咲かせています。クレソンは花を咲かせて、ほぼ立ち枯れ状態です。これから再び
新芽を出して秋の食卓にのってくれます。いよいよ秋波が立ち始めます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  草原のアオジ  ■

アオジはとても地味な鳥です。スズメほどの大きさで4月の終わりごろに本州の方から
やってきます。野付半島では夏鳥です。

地味といったのは羽色も行動も含めてです。たいていの人はほとんど興味を持たれ
ません。夏場に本州の方から野鳥を撮りに来られる人でさえ、積極的に探す人はあ
まりいないようです。


(アオジは主に明るい林の中にいます)

羽色は、頭と背中が茶色が混じった草色、胸からお腹にかけて薄い黄色をしています。
オスとメスはよく似ていて、慣れないと区別は難しい。ただ、メスはオスに比べ羽色が
薄く、オスは目先から嘴にかけて黒いので何とか区別ができます。

地味なのですが、5月に入って囀りはじめるとその美声ゆえに目立ちます。アオジが
四季の中で一番目立つときかもしれません。アオジは芽吹き始めた木の枝に止まっ
て「チョリン・チュリンチュリン・チョリン」と抑揚をつけて囀ります。その音色は高くて、
透き通り、強くないのにきちんと耳に入ってきます。

一般に林の鳥と思われていますが、野付半島ではハマナスの灌木やシシウドなどが
生えている草原で繁殖しています。ノビタキやシマセンニュウ、ノゴマ、オオジュリン
などが生息する草原です。


囀るときはぽっつんぽっつんと生えているナナカマドの低い灌木の枝先や電線に止
まっているので、林の中にいるよりずっと目立ちます。ただハヤブサなどの捕食者に
狙われやすいので、警戒感が強いです。

ちなみにアオジは漢字で「蒿雀」と書きます。蒿(こう)はヨモギとかヨモギのように背の
高い草を意味する字で、アオジが好む環境を表しています。もしかすると昔から徐々
に生息環境を変えてきた鳥かもしれません。


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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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