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★ くさむぐり シマセンニュウ ★

2012年07月20日

火野正平さんが中標津にやってきた。NHK BSプレミアムの番組「こころ旅」。チャリオ
と旅をしてとうとう道東までたどり着きました。この10年野付半島に入りびたりの私には
日本各地の人と風景と鉄道とバスとチャリンコの旅は40年前の私の旅を思い出させて
くれます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ■  くさむぐり シマセンニュウ  ■


シマセンニュウはまずは小鳥です。ウグイスの仲間です。漢字で「島仙入」。なんで「仙」
なのか理解に苦しむ当て字です。繁殖期の行動からなら絶対「潜入」です。


彼らはまずハマナスやオトコヨモギなどのこんもりとした灌木や多年草が多く生えている
乾燥した草原に棲んでいます。草の背丈は40-60㎝ほどのわりと低い草原です。その
草の中をちょこまかと枝から枝を歩きながら行動します。表に出てくるのはオスが囀るた
めにソングポストに止まっているときと草の中から飛び出して空中で囀るときぐらいです。

1日のほとんどを草の中で生活している鳥なのです。ですから「潜入」とした方が行動学
的にはぴったり当てはまります。


根室地方の海岸線に住む漁師さんたちは、この鳥とよく出会ったのでしょう。シマセンニ
ュウなんてややこしい名前では呼びません。「くさむぐり」と言い捨てます。

彼らが海岸の草原を歩き回ったときに、草むらから次々とこの鳥が飛び出してきたから
でしょう。彼らの縄張りはとても狭く、30mおきに1番いの縄張りがあるほどですから、
頻繁に見たに違いがありません。

英名にグラスホッパー(grasshopper)とつけられています。日本名に直せばバッタドリです。
彼らが時々見せる草むらから急に飛び出してきて、空中で囀り再び草の中に入っていく
飛行跡のパターンが、昆虫のバッタが飛び出して草むらに飛び込むのにとてもよく似て
いるからです。

昆虫のバッタの行動からにしても、漁師の「くさむぐり」にしても「潜入」という字を当て
はめた方がいいようです。


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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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