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★ 托卵家カッコウ ★

2012年07月14日

大阪発釧路行の飛行機でやってくる奈良や大阪の姉さんたちは、夏限定の初便で毎年
やってきてくれます。今年も今日、雨の大阪から快晴の釧路に着きました。なんと運の
いいことでしょう。今夜は塘路の民宿「かむほーむ」に泊まるそうです。明日はカヌーで
釧路川下り・・・。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(我が家の犬と猫のお墓です)

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                   ■  托卵家カッコウ  ■

ハマナスやエゾカンゾウが咲いている野付半島の草原をピルルルルルル・・とかクゥワッ、
クゥッワ、カッコウと鳴いて3羽のカッコウが連るんで飛んでいます。


(3羽のカッコウはいつも連るんて飛んでいます)

この3羽メスだけなのか、オスが混じっているのかよくわかりませんが、卵を他の小鳥の
巣に産み付けるために連携しています。

見ていると1羽がナナカマドの灌木の上に止まり、あとの2羽が木の下の枝に止まったり
シシウドの枯れ茎の上に止まったりしています。見つけたノビタキやアオジ、ノゴマ、シマ
センニュウがしきりに警戒の声を出して、カッコウのまわりに張り付きます。


(目立つところに止まってまわりの小鳥を引き付ける)

どうもこれが彼らの作戦のようです。コチョウゲンボウに似ているといわれるカッコウの
外観は小鳥を怖がらせて、引き付ける力があります。

目立つところに止まるカッコウがその役を担い、注意をひきつけている間に他の奴が卵
を産み付けるチャンスを狙うのです。

確かに1羽でやるよりは産み付ける確率は高そうです。

巣のありかを見当つけると低く飛んできて、どさっと草の上に降りて潜ってしまいます。
出てきては周りを探り、移動して潜る。その繰り返しをします。


カッコウがなぜ他の鳥に卵を托すのか、いまだ明確ではありませんが、カッコウの仲間は
他の鳥に比べて1日の体温変化が安定せず、自分で抱卵すると上手くふ化しないようで
す。

ですから体温が安定している他の鳥にお願いして温めてもらった方が有利で、そうした
方が子どもを多く残せる確率が高いのです。それで一生懸命卵を産みまわっているので
す。

という説が今のところ賛同を得ているようです。

生存競争に勝ち残るための進化を考えるには、なかなか楽しい鳥さんです。


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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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