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★ 新芽を求めて ★

2012年04月28日

植物が面喰っているような気がします。フクジュソウの花がいつもほど美しくありませ
ん。太陽の光を好むのに毎日の海霧で光がきません。凍れで出遅れ、出てきたら毎日
霧です。美しくなるチャンスがありません。フキノトウがようやく一面に出てきましたが
一斉に花茎を伸ばしだしました。遅れを取り戻そうと焦っているかんじです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  新芽を求めて・・・  ■

エゾジカが移動を始めています。川の湧水のまわりや牧草地に新芽が急激に伸び始
めました。待ちに待った柔らかくて栄養たっぷりの若草です。

我が家の下のタワラマップの森に現れた親子のシカ。湧水のまわりに早くから芽を
出していた単子葉の草を芝刈り機が刈り取ったみたいに食べ痕を残していきました。

野付半島で冬を過ごしたシカが家族ごとに牧草地のある大地の方へ移って行きます。
凍れが早く落ちた水辺のまわりで草を求めていましたが、豊富な草の魅力的な香り
には心が動くはずです。


風が半島まで新草の香りを運んで来るのでしょう。群れからポツリポツリと家族が
離れていきます。先端の方から半島の付け根に向かって、ヒトに見つかりにくい水
ぎわに沿いながら移動をしていきます。

茶志骨川の河口で待っているとメスシカの家族が次々に浅瀬を渡って行きます。
その先は牧草地と森が広がる原野です。


去年生まれの仔シカがおっかなびっくりでついていきます。よく寒い冬を越したもの
です。毛で丸まるしているように見えますが、体の中はかすかすでしょう。

これから柔らかで、土からの栄養をたっぷり含んだ新しい草を思い切り食えます。


どうか農家に嫌われないように上手く成長してくれよな。

★ すこやかに鯉のぼり ★

2012年04月27日

鯉のぼりがオホーツク海からの風で気持ち良く泳いでいます。この家には男の子が
いるんだなという合図でもあります。

私は山陰地方の米子の生まれですが、鯉のぼりを上げる習慣がなかったような気が
します。我が家には5月人形と兜の模型を飾って、節句を祝っていました。

鯉のぼりって日本の風習なんですね。その原型は江戸時代。端午の節句の厄払い
に菖蒲を用いることから「菖蒲の節句」と呼ばれていました。そこで武家では「尚武」
と結び付けて男子の立身出世と武運長久を祈る行事になりました。

武士の家庭では先祖伝来の兜や鎧を虫干しを兼ねて奥座敷に飾り、玄関には幟
(のぼり)を立ていました。この幟が進化して行ったのが「鯉のぼり」です。

ただしこの行事は主に江戸を中心にした関東地方の風習で上方(関西)にはありま
せんでした。だから、私が小さなときには鯉のぼりの記憶がなかったのです。

野付半島のような広いところで泳ぐ鯉のぼりは勢いがあって素敵です。なかなか
消えない雪をかぶった知床連山をバックに勇壮に泳いでいます。

★ お目覚め エゾアカガエル ★

2012年04月26日

ジビエの王様、ヤマシギが来ましたよ。今朝は夫婦で地面から飛び出していきました。
これから夕方に森の上を飛び回ります。縄張りを主張しながらぐるぐると飛び続けます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  お目覚め エゾアカガエル  ■


野付半島の湿地の水たまりでエゾアカガエルの鳴き声が聞こえてきました。タンチョウの
夫婦がやってきています。この時期水底から目覚めたエゾアカガエルが産卵に集まって
いるところを食っちゃおうということです。

今年は20日ぐらい遅いお目覚めのようです。1週間前までは雪がありましたからね。


クルル、クルルと合唱の声が聞こえる道路縁の水たまりに降りてみました。ハマナス
の灌木をかき分けて近寄っていくと鳴き声がぴたりと止まって、水面に浮いていたカ
エル達が水底に潜っていく姿が見えました。

逃げないで水面に浮いているカエルを見つけ、ゆっくり水際まで近寄ってみました。
たくさんいるとどん臭いやつが必ずいるものです。枯れて水の中に沈んでいる茎に
つかまって、股をおっぴろげて浮いています。

こっちが動かず、そやつを撮っていると10分ほどして潜っていたカエルたちが浮い
てきました。キュルルルル、キュルルルルとなき始めました。遠くで聞く声と近くで聞く
声では随分声の音域やキレが違います。


近い方が高くて強くて、迫力がまったく違います。カエルは口を開けて鳴きません。
鳴き袋に空気を貯めて、いったん肺に吸い込み、それから口に押し出すときに鳴く
のです。

ぷっと鳴き袋を膨らませたときに声が出ているのではなく、しぼんだ時に出ているん
ですね。鳴くのはオスです。カエルはメスは鳴かないのだそうです。

大きな声にはメスが引き寄せられます。オスはメスを誘引するために必死に鳴き袋
を膨らませて鳴きます。袋が大きい方がアピール度がありそうです。しかも声を共鳴
させて響きを大きくしているように感じます。

それとライバルのオスを意識して、縄張りを主張している風です。お前ら近寄るなよ
な、という攻撃的要素がありそうです。

見ていると浮いて鳴いている雄のまわりにオスやメスが近寄ってきます。するとその
オスは近寄って後ろから体を前足で抱き込もうとします。雄だと「なんだ野郎か」と
気づくのかすぐに離れます。メスだと抱きついたまま体を細かく振動させています。


どうも自分たちの中でオスとメスの区別がはっきりついていないような行動です。
眼はしっかり開いているのに。


すでに卵塊が一塊ありました。これからこの上に次々卵を重ねていくはずです。
お邪魔にならないようにゆっくり立ち去りました。

★ 春水牧草地のオオハクチョウ ★

2012年04月24日

散歩道としているタワラマップの森の小道の雪が消えました。スノウシューでの散歩
が終わりました。長かった。でも地面は凍っていて盛り上がった道はまだボコボコで
とても歩きにくい道です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  春水牧草地のオオハクチョウ  ■

オオハクチョウの数が例年に比べ増えて来ないのが気になっていたら、漁師をやりな
がら生態写真を撮り続けている知人が「今年は来てないわ。いつもなら茶志骨川の
氷がとっくに落ちているのに、19日に開いたくらいだから遅れているのかもね」と教え
てくれました。

去年は我が家の上を編隊を組んで毎朝飛んで行ったのに、今年はあまり飛んで行く
鳴き声を聴きません。その代り病院に来てくれている農家の奥さんから牧草地に
オオハクチョウがたくさん降りて休んでいる情報をちょくちょく耳にしました。

4月10日過ぎて雪解けが進んできたとき、牧草地に水たまりがあちこちに出現しまし
た。情報地点を地図に落としてみると、太平洋側の厚岸湾から野付半島を結ぶ線上
の牧草地です。

雪解け春水が牧草地の窪みに溜まり、浅い池ができ、そこにハクチョウたちが降りて
枯れた牧草や去年に落ちた種を拾い集めて食べているのです。


4羽の家族から300羽以上の群れが降りています。繁殖地に向かうルートで地域の
状況を確認しながら、急がずゆっくり北上しているように見えます。

15日に私もそんな一団に出会えました。早朝の6時、中標津から野付半島に向かう
途中の牧草地が解けだした雪水で春水牧草地になっていました。その中に12羽の
オオハクチョウが降りて採餌したり、休んでいました。


霧が出て暗かったのでしばらく彼らを観察していました。すると林を抜けてオオハクチ
ョウが2羽、4羽、8羽と次々に集まってきました。どんどんやってきます。1時間もし
ないうちにとうとう100羽を超えてしまいました。

降りて来ると先にいた家族の群れが威嚇するように頭を真直ぐ上に伸ばして「クォー
コ、クォーコ」と甲高いトランペットコールを連発します。降りてきた家族群れも激しく
対応するので、声が森を超えて遠くまで響いていきます。


たぶんこの声が遠くのオオハクチョウを呼ぶ機能を持っているように聞こえました。
春水牧草地が賑わうのはトランペットコールコミュニケーションが大切な役割をして
います。

まだまだ旅立ち準備中が続きます。


★ 静かな朝 ★

2012年04月23日

すっぽりと高気圧のど真ん中に入る朝があります。風がぴたりと止まり、水面が鏡の
面みたいに真っ平になります。

そこに1羽のユリカモメが来て着水します。翼を振り下ろして、上にあげたとき水面に
風の絵が一瞬浮かびます。

こんな絵をいつも描きたいと思っています。


★ のこぎり カワアイサ ★

2012年04月22日

今年はフキノトウの出かたが変。いつもなら次々と若草色の頭を出してきて、開いて
いく場所で、全く気配がないのです。水辺のところはかろうじて出ています。どうも地面
の凍れがなかなか落ちないせいです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■ のこぎり カワアイサ  ■

アイサはカモです。野付湾で見ることのできるアイサはウミアイサ、カワアイサ、ミコア
イサの3種類です。どのアイサもカモらしいイメージを逸脱する変わり種のカモです。

カワアイサは3種の中ではずば抜けて体が大きく、がっちりしています。頭が緑の光沢
を帯びる黒い色で、首から胸、腹、わき腹が白いので、遠くから見てもカワアイサだと
わかります。


モヒカンの頭をしているウミアイサと比べるとカワアイサの頭はつるりとして後頭部が
膨らんでいます。高速スキーに使うヘルメットみたいな流線型をしています。潜ること
がお手のものだから、水中でいかに早く泳ぐかを研究されつくして完成した頭のように
見えます。

赤い足は体の後方にあり、太くて短い。指の間には膜があって、水の中での推進力を
生み出す原動力になります。

このように潜水して採食するのに適した機能を身に着けたカモです。


ウミアイサが群れで、小魚の大きな群れを追いかけまわして採食する傾向が強いのに
カワアイサは大きな群れを作らず、こじんまりとした2,30羽の群れで採食しています。

淡水で暮らす傾向が強いカモの仲間は潜水を得意とする種は少ないですが、カワアイ
サは頻繁に潜り、サカナを捕まえます。その時に役立つのが細く、先の曲がった赤い色
の嘴です。

この嘴にはノコギリみたいな突起状の歯がついていて、一度捕まえた魚は簡単には
逃げられない仕組みになっています。捕まえたら放さんぞーという気迫がこもった嘴
です。

野付湾には秋になって姿を見せます。ウミアイサに比べると数が少なく、しかも岸から
離れたところにいる傾向が強いので目立ちません。

湾内の氷が融けだし、氷に穴が開き出すとその水面にやってきて魚を捕っています。
氷の白さに合う、美しいカモです。


★ 夕暮れの風景 ★

2012年04月21日

とうとうエゾアカガエルの卵の一塊が湧水の溜まりにありました。周りはまだ雪が残
っています。約一月遅れの産卵です。たまりにはまだカエルの気配がないので先鋒
のカエルたちです。いよいよカエル様のお目覚めです。


おばんです。小太郎でごじゃります。


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                     ■  夕暮れの風景  ■


四月一五日の野付湾の夕暮れの風景です。岸辺にはまだ氷が残っています。今年の
氷がどんなに厚みを帯びたものだったか、この時期に残った氷から伺えます。


南からの風が流れ出した氷の破片をまた岸辺に押し付けています。ザラメの氷と
がっちり氷が集まって、押し寄せる波をなだめて消しています。

氷の上には四羽のオオハクチョウが休んでくつろいでいます。二羽がまだ食べ足り
ないのかアマモを食べています。

日中氷が落ちて海面が開いた湾の奥の方では1000羽を超えるオオハクチョウが
コクガンやヒドリガモ、オナガガモ達とアマモをしっかり食べていました。その群れと
離れて静かに一家団欒を愉しんでいる風に見えます。

静かな、静かな夕暮れです。英気を養っていつでも旅立てる準備が整ったのかな。


★ 霧氷花 ★

2012年04月20日

昔の根室が戻ってきた。このところ海霧が毎朝内陸まで入ってきます。たぶん地上
から100mほどの厚さで冷たい霧の帯が地上を覆います。40年前には4月ごろから
8月まで月に20日以上霧の日がありました。このため農作物が日本で唯一できない
地域と云われていました。ことしは・・・。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                      ■  霧氷花  ■

夏に咲いた花が春に姿を変えて咲くことがあります。野付半島の草原の草木に海
からやってきた冷たい霧が付着して咲かせる霧氷花です。


この花は珍花です。海辺は海水の温度が空気より高いのでなかなか霧氷が付きま
せん。海霧と寒気が上手く折り合わないとできないきわめて珍しい現象だと思って
ください。

太平洋の海上にできた海霧が根室の原野に流れ込んでくるとき、オホーツク海の
冷たい寒気が北から下りてきてぶつかります。その最前線の地域にだけ霧氷が
付くことがあります。


野付半島がその場所になることは海が近すぎて、めったにあり得ることではありま
せん。しかも4月になって見られることはありえないことでした。

見つけたときは「え、えーっ」と唸ったほどです。シシウドの枯れた花茎の先だけ
氷が包み込むように付着して、花に変身しています。オトコヨモギの茎が、ヨシの
茎が、みな氷の花に変身です。

太陽の光が当たればもっと美しかったのに、霧曇りの空ではどうしようもありません。
でも雲を通して届く柔らかな光が、霧氷花を美しく浮き立たせていました。

★ 巣材集め ハシブトガラ ★

2012年04月19日

今年最初のダニに喰いつかれた犬ちゃんがやってきました。左目の目がしらの上が
一昨日くらいに口器を刺しこんだと思える腫れ方です。急速な雪解けを待っていた
ダニが今年は積極的に犬や猫にとりつきそうな予感がします。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  巣材集め ハシブトガラ  ■

タワラマップの森は今週に入って活気が倍増してきました。ハシブトガラをはじめと
するカラの仲間が早朝からの囀りを1オクターブ上げたようです。ソングポストに止ま
って力強く鳴くさえずりビームが激しく飛び交っている感じがします。


まだ林床に雪がしっかり残る林には、夏鳥のベニマシコやアカハラ、カワラヒワが姿を
見せました。これから2週間ほどは夏鳥たちがどんどんやってきます。

森の朝はさらにバージョンアップしていくのです。中でもレジデントのシジュウカラや
ゴジュウカラ、ハシブトガラ、ヒガラ達はすでに縄張りを宣言する甲高い声をおもいきり
周囲にまき散らしています。

そんな中、雌とおぼしきハシブトガラが雪面に落ちていた鳥の柔らかい羽毛を嘴で
拾っていました。巣材として今造りあげている巣に持っていこうとしているのでしょう。

カラの仲間は木の穴を利用して巣を造ります。灌木の中にお椀の形をした巣を造る
アオジやベニマシコなどの鳥に比べるとひと月くらい早い巣造りです。木の穴は芽吹
きの前でも、外敵から卵やヒナを守れるからです。

オスは縄張りを守る仕事。雌は巣造りに一生懸命。わくわくドキドキのシーズンに
入りました。

★ おしまいシマエナガ ★

2012年04月18日

居間から見えるシラカバの枝から出ている葉の芽がだんだん膨らんできました。すっ
きりしていた枝のシルエットが節だっています。それに伴ってシラカバの木全体の存在
が見えてきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  おしまいシマエナガ  ■

マダニが出始めました。犬や猫の体温や呼気に反応して木の上から落ちてくるダニで
す。雪の上には水生昆虫の雪虫が歩き始めました。どちらもシマエナガが好きそうな
虫です。

シマエナガは北海道に住むスズメ目エナガ科の亜種です。本州に棲むエナガに対し
北海道に住むエナガをシマエナガと言います。エナガ科の鳥はエナガ1種だけです。

北海道のエナガは本州のエナガに比べると体が白く、顔に眉の班がないのが特徴
です。本州のエナガを「森の妖精」と例えると、北海道のシマエナガは「白い妖精」
です。


我が家にはこの冬の厳寒期中、毎日やってきてそのかわいらしい姿を十二分に
愉しませてもらいました。彼らが好んでくれたのは牛の脂身と豚の脂身でした。

アカゲラやコゲラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラとともに脂をついばんでいま
した。ただ、アカゲラやコゲラと違い、群れで移動中にコースの途中のえさ場という
感じで寄っていくようでした。


(砂糖水も大好きになりました)

シマエナガさんは木の皮の裏にいる昆虫や葉っぱの裏にへばりついている昆虫を
根気よく探して食べてくれる鳥です。クモやアブラムシ、虫の幼虫などが大好きです。

冬季はシジュウカラやハシブトガラ、ゴジュウカラ、コゲラなんかと群れを作って、木
々を上から下まで丁寧に探し回って、木の害虫になる昆虫を食べていました。

足らない栄養分を我が家のえさ場で補っていたと思います。

しかしこの陽気で森には昆虫が出始めたのです。今はその虫たちを食べるのに
だんだん忙しくなってきた時期です。


先週降った雪の後から全く姿を見せなくなりました。これからは森に行って会うしか
ありません。

★ オオコノハズク回収 ★

2012年04月17日

遅まきながらフクジュソウがようやく咲き出しました。北国の太陽の花と思っている私
にとり、フクジュソウは森に遅い春の到来を断言する最初の花です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(久々に顔を見せてくれたボインの小夏)

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                 ■  オオコノハズク回収  ■

オオコノハズクというフクロウをご存じですか。声のブッポウソウといわれるコノハズク
よりも大きいフクロウ。木の葉の緑色の羽色をしているわけでもないのに木葉梟(コノハ
ズク)と付いているフクロウです。コノハズクよりも一回り大きいので大木葉梟(オオ
コノハズク)と名前が付けられています。


オオコノハズクの羽の色と模様は木の肌にとても似ています。エゾフクロウも木肌に
近い羽色ですが、オオコノハズクはもっともっと木肌色に近い色模様をしています。

しかも夜行性です。日中は木の洞に入って止まるので、周りの木肌に溶け込んでし
まうほどの忍者鳥です。

自分より弱い獲物が近づいてくるときは木肌に似せる膨らましの術を使い、自分より
強い天敵が来ると羽毛をぴたりと体に張り付けるようにして木の枝に変身する術を
使います。

この変身術のせいで野外で出会うことは全くできませんでした。間違いなく根室地域
で夏に繁殖しているのに見つけられなかったのです。


北海道ではオオコノハズクは春にやってきて秋に渡って行く夏鳥です。平地から山間
の林に住み着いて繁殖しています。根室地域では原野の森に住み着いています。
野付半島でも確認されています。

とうとうその姿を目の前にすることができました。3月中旬、街の中に住む友人の
納屋に紛れ込んで死んでいたのです。たぶん渡ってきたけれど天候が例年みたい
に春になっていなかった。そのために食事にありつけず、体力を消耗して亡くなった
と思えるのです。


エゾリスの冬毛の耳のように長く伸びた耳みたいな飾り毛が印象的でした。
冥福を祈ります。

★ 水辺のハクセキレイ ★

2012年04月16日

オシドリ夫婦が今年も姿を見せました。毎年タワラマップの森にはひと番いのオシドリ
が春になるとやってきて子育てをします。卵を産むまでは川や水たまりでよく出会い
ます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  水辺のハクセキレイ  ■

浜にハクセキレイが帰ってきました。雪が消えるまではしばらく水辺で食料調達です。

対岸から海面すれすれに飛んできて私の目の前で降りてくれました。普段は意識して
近づくとすぐに飛び立ってしまうことが多いハクセキレイです。


砂浜の波ぎわには海草が打ち上げられ、その近くにはハエみたいな昆虫が集まって
います。ハクセキレイはそれを狙います。見つけると素早い走りで捕まえます。時には
飛び立って空中で捕まえることもあります。

普段、長い尾羽を上下に振り、切れの良い動きで走り回ります。尾は素早い動きを
支える大事な役目をしています。超高速で見る羽の動きは体のバランスを崩さぬよ
うに空気の抵抗をうまく利用しています。小さなハエの動きに即応できるのは尾羽
の動きがあるからこそです。

見るたびに尾を上下させているのは尾を支えている筋肉をしっかり鍛える役目もある
のでしょう。飛ぶときに波状になるのも尾をうまく利用しているからです。

狙いを付け瞬時に動くハクセキレイの動きのなんと美しいことでしょう。精錬された
動きは日頃の鍛錬から来ているといつも鳥の動きを見ておもいます。

★ 海明け ★

2012年04月14日

10日前に切ってきたネコヤナギの花が満開です。黄色いオシベが花穂から伸びて
黄色の花に変身です。大きさは3倍くらいに膨らみました。じっと見ると美しい花です。
ネコヤナギは雄株と雌株があるの知ってますか。メシベだけが出ている花があるの
ですよ。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  海明け  ■

氷が張っている間、まったく海に出れなかった漁師さんが陸に揚げていた船を下して
海に出て行きます。早朝の海辺は人がうごめいて活気が出ました。

海明けの漁は刺し網が主流です。倉庫に仕舞い込んでいた刺し網の束を取り出して
きて、ヤマハの船外機がついた小型船に積み込みます。そして各人が狙った漁場に
網を仕掛けに走ります。


野付湾内は砂地が多いので、カレイなどの底生の魚が主流です。マガレイ、クロガシラ
といったカレイ類が多いようです。ほかにコマイやチカ、アメマス、ニシンなどがかかる
ようです。

船外機を付けた船が走ると海面に集まっていたカモやコクガンが一斉に飛び立つことが
あります。網を仕掛けると沈まないように白い浮きをつけ、遠くからでもわかるように
しています。

鳥を観察していると白いカモメが集まって浮いているように見えるので、紛らわしくて
仕方がありません。

網上げも仕掛けも3人くらいのチームでやっています。船の操作と網の引き上げを
一人でやるには大変だからです。最近の漁師さんいでたちはファショナブルで、作業
胴長やカッパの色が目立つ黄色や紫や青色です。

船上でてきぱきと動く作業風景は活気がみなぎっています。寒さが和らいだことと
魚を捕る喜びです。

遠くを浮くように走っている船は海明けの象徴です。


★ 北上準備 オオハクチョウ ★

2012年04月13日

今日は異常に陽射しが眩しい。目を鋭く突き刺す凄味があります。雪解けが急速に
進んでいます。嬉しいです。大地の目覚めです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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             ■  北上準備 オオハクチョウ  ■

オオハクチョウの北上が活発になってきました。我が家の上空を下手なトランペット
吹きの音色に似たかすれ声を出して群れが飛んで行き始めました。オオハクチョウの
声は我が家の春の風物です。

3月に入って増えてきていた野付湾のオオハクチョウは4月に入って1600羽を
超えました。広い湾内に分散して食事をとったり、休んでいるので決して多そうには
見えません。


いつもなら氷が落ちている湾の奥の方に集まってきますが、今年は氷が残ってい
るので湾の入り口の方に集まっています。アマモが採りやすい浅場が多いので
とりあえず見当がつく場所です。

冬場に古くなったアマモが高潮や干満の時に生じる水の流れで、湾内から出つくし
ているようなので、流れ藻は水際には寄せてきてはいません。

浅く藻が生えている場所に集まります。今年は半島の先端部に集まっています。
天候がいいと近くの岸辺に上がって、雪を食べて喉を潤す群れに出会えます。


喉潤しだけではなく、足休め、昼寝などの目的があるようです。近寄っても、警戒は
しますが、脅さないようにすればゆったりとしてくれます。

彼らの足跡は私たちの手を広げたくらいの大きさで、ヒレ膜がついているので雪の
上でも沈むことなく歩けます。長くない足でペタリぺたりと歩いた足跡がそこらじゅう
についています。

その場所がねぐらかどうかは、糞が多く残っているかどうかでわかります。一時の
休憩場所だとほとんど落ちてはいないのです。糞は黒緑色をしています。ほとんど
アマモを食べている証です。

太さは私たちと似ています。魚肉ソーウセイジがぐるりとどくろを巻いたようです。

群れの中には飛び立って国後島方面に飛んで行く一団が見受けられるように
なりました。これから活発に集団の飛び立ちが見られるようになります。


★ おかえりタンチョウ ★

2012年04月12日

海から濃霧が押し寄せています。どんよりと暗い一日です。その中をオオハクチョウ
がトランペットのような鳴き声を出して飛んで行きます。生き物たちに活気がみなぎ
って来ているのを感じます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                 ■  おかえりタンチョウ  ■

まだ雪は多いけれど、根室原野にタンチョウが帰ってきています。酪農家の庭先や
雪解けが早く進んだ川べり、野付半島のような干潟ができる場所に姿が見られます。


3月に農家の庭先に姿を見せたタンチョウのペアは餌の差し入れをもらいながら
近くの湿地の雪が解けるのをまっている様子です。堆肥の中にいるミミズや昆虫
の幼虫がいい蛋白源になっています。


野付半島のタンチョウは氷が落ちて姿を見せた干潟で魚を狙っています。春先は
干潮と満潮の差が大きくて、広大な干潟が出てきます。冬場に落ちた体力をいち
早く回復させるにはもってこいの環境です。

水温が低いと魚の動きが悪く、比較的容易に捕まえることができます。巻貝も多く
います。魚が捕れなくても、活力源にはなります。


湿原のタンチョウは雪解けを一刻も早く待ち望んでいるはずです。産卵をしに起き
出してくるエゾアカガエルが春一番のご馳走だからです。水たまりに集まってくる
エゾアカガエルはまだ動きが悪く、メスのカエルに注意がいって簡単に捕まえる
ことができます。たら腹食べるには最高なのです。


雪が残る水辺にたたずむとタンチョウは景色に溶け込んでしまいます。必ずいる
と念じて探さないと見つかりません。白と黒の配色が雪解け期の景色にぴったり
はまるのです。

★ ヒバリがようやく姿を ★

2012年04月11日

雪の保水力すごい。先日降った大雨で川が増水すると思っていました。ところが水
かさが思ったほど増えませんでした。濁りも一瞬で、半日のうちに透明に戻ってしま
いました。ヤマメのピンコが目立ちます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ■  ヒバリがようやく  ■

雪が解けて地肌が見えだした半島の砂地にヒバリが姿を見せました。なんといつもの
年より20日ほど遅い出現です。


凍れがきつく、雪が降っても解けない地域のヒバリは冬になる前に南の方へ渡って
行きます。そして雪解けが始まるとまた渡ってきて生活を始めます。

野付半島には多くの夏鳥が渡ってきて繁殖します。そのせいかヒバリは目立たない
鳥になってしまいます。ノビタキやノゴマなどの美声の持ち主達に存在をかき消さ
れてしまうのです。

ヒバリが目立つのは渡ってきてから5月のはじめくらいまで。大地から新芽が吹き
はじめる頃までです。

渡ってきたときは雪が無くなった砂地の枯れ草の中に集まって、下に落ちている種を
ついばんでします。雪が無くなっていくにつれ分散します。

いち早く縄張りを確保したヒバリからさえずりが激しくなります。周りを一望できる場所
に陣取って、一生懸命囀ります。その姿はエネルギッシュで、ほかのオスが入ってくる
のを絶対許さんぞという威圧感があります。


ドンドン雪が解けて、地面から早く若芽が出てくれるといいですね。

★ チェリスト英順・仙人でした ★

2012年04月10日

東京から帰ってきた人が言いました。桜が満開だったよ。その中で結婚式を挙げら
れたそうです。花桜、花嫁、花婿。ご両人にとり最高の一日だったでしょう。飛行機
から下りてきたら真っ白な桜吹雪でした。と喜んでおられました。朝から雪でした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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            ■  チェリスト英順・仙人でした  ■

名声を博した人ほど腰が低いと言われます。本当でした。チェリスト土田英順さんは
日本フィル、新日本フィル、ボストン交響楽団、ボストンポップス交響楽団、そして
札幌交響楽団の首席チェロ奏者でいらした方ですよ。その偉い芸術家が初めて
会った瞬間に「小太郎さん」と笑顔で話しかけてこられたのです。

私は芸術家に弱いのです。特に音楽家には近寄れません。小学校の時にリコーダー
を馬鹿にして練習をほとんどせずに先生の前で吹いて、コテンパンに叱られたことが
トラウマになっているからです。

楽器が上手い人の前に出ると意識して体がこちこちになってしまいます。同世代の
南こうせつや武田鉄矢、フォークの神様岡林、倍賞千恵子さんの旦那様の小六礼
次郎さんに会った時もコチンコチンでした。

楽器が弾ける人や歌が上手い人は尊敬してしまいます。私には絶対音感というのが
ないからです。音符が頭の中でメロディーになってしまうことがもう尊敬の念として
浸み込んでしまっています。

そんな男が世界を股に駆け巡ったチェリストにあいさつしに伺ったのです。この年で
心はコキンコキンでした。それを察して英順さんは「せっかくだから写メを撮ろう」と
私の肩に手をまわしてくれました。

ハグされると人間の心、不思議ととろけますね。肩に乗った手のひらからすーと硬い
ものが吸い上げられるみたいでした。これをオーラというのです。


英順さんは75には絶対見えません。日頃の練習と生活が年を取らせないのです。
頭を使い、からだを使い、美味いものを旨そうに食べ、花あるときは花に酔い、酒あ
るときは酒に酔う。これが体に年を取らせない秘訣みたいです。

人となりはジャッキーの「酔拳」みたいでした。日本の七福神のもとになった中国の
八仙人の酒の酔い方からとった酔八仙挙から来ています。日頃からの精進の仕方
が、酔っ払ってもにじみ出てくるといものです。

人柄と酒の飲み方が穏やかで、暖かく、ヒトを引き付けるオーラがいっぱい出ていま
した。英順ファンが沢山おられるのがとてもよくわかりました。

一週間、英順さんのCDを聞きまくりました。音響のいい会場で聞かせていただいき、
しかも同じフロアの生音が今でも心地よく思い出されます。いい音、最高。


仙人の音がもっと多くの人に届きますように。多くの人の心と善意が東北の人たちに
しっかり届けられますように。お祈りします。

★ コクガンが来ない ★

2012年04月09日

今朝の気温マイナス7度でした。昨夜は満月でしたので、野付湾は久々に干満の差が
大きくなって、干潟が沢山出てきました。氷がかなり減りました。それでもまだ30%の
氷が張って残っています。ひと月遅れでタンチョウとアオサギが姿を見せました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  コクガンが来ない  ■

いつもなら野付湾内に張っている氷は4月に入れば90%以上が消えています。それ
が8日になってもまだ30%以上の氷が残っています。例年なら2000羽以上のコクガン
が北上して来ているのに、今年はとても少ないです。

今日(8日)観察したコクガンの数はわずか154羽でした。朝から尾岱沼から観察を
始め、ぐるりと野付半島の先端まで丁寧にチェックしたのにです。


根室の方から群れで入ってくる様子を4時間ほど先端で見ていましたが、来たのは
わずか2群れのみでした。3月25日には797羽を数えていたのにどうしたのでしょうか。


オオハクチョウも少ない。4月1日に1635羽と順調に増えてきていたのに今日は878羽
でした。本州と道内からのガン・カモネットワークからの情報ではどんどん北上して
来ているはずです。

これは氷の落ち具合が悪いことが影響していると考えるのが妥当でしょうか。

アマモが多く生えている湾の奥の氷が残っているために、大食漢のオオハクチョウは
もっと採りやすい地域に移動している可能性があります。コクガンもしかり。


考えられるのは国後島の南側の浅瀬です。ケムライ湖という汽水湖があってそこが
怪しいのです。ただし野付湾ほど広くありません。野付湾の氷が無くなればおそらく
移動してくるかなと思いたいです。

それにしてもあと20日もすれば北極圏への渡りがピークになります。来週が楽しみ
です。

★ 跳ねるエゾリス 恋の季節 ★

2012年04月05日

今日も風が強かった。何年かぶりの強力低気圧でした。通過してまでもおまけを
引っ提げてきました。屋根を飛ばされるやら、浸水するやら。根室地方はこれで急激
に雪が解けました。川が増水して氷が落ちたことでしょう。これでアメマスが河口で
釣れます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  跳ねるエゾリス 恋の季節  ■

からりと晴れあがった朝。私に向かってふっくらエゾリスが走ってきました。じっとして
いる人間が目に入らない様子です。硬くなった雪の上をぽっいぽっいと跳ねてきます。

5メートルまで近づいて初めて気づきました。ひょいと止まって、耳を立て、背中と
尾っぽの毛を立てました。眼がはっとして真ん丸です。ほんの一瞬時間が止まりま
した。


それから近くのハルニレの木に飛びついて、脱兎のごとく上に走りました。そこから
隣の枝に飛び移り、タワラマップ川の向こうにあるハルニレの大木にたどり着きまし
た。


ホッとしたのか、縦に溝が走っている木肌をうまくつたって下向きに垂直下降です。
超一流のロッククライマーさえできないすご技です。前足と後ろ足の使い方が巧み
です。こうやって足を運べばうまく降りられるんだぜ、という見本です。


背骨が軟らかく、芋虫もどきの動きができます。時にはヤモリの動きも出してきます。
何とも見事です。

急いでいたのでしょう。するするっと雪面に降りて、また急いで走り出しました。そう
いえば何日か前にメスを追いかけて走り回っていたっけ。隣のオスと1匹のメスを
追い回して、しきりに太い尾っぽを振り回していたな。


恋の季節なんです。盲目なんです。人なんか見ていません。子孫残しに必死なのです。

★ ドサンコ隊 野付半島を行く ★

2012年04月04日

昨夜の土田英順さんのチャリティーコンサートは大嵐に見舞われてしまいました。
隣町から来ていただける人たちが帰りのことを考えて、来ることを控えられてしまい
ました。風速30メートルなら仕方がありません。それでも40人は来てくださいました
のでよかったです。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■  ドサンコ隊 野付半島を行く  ■

根室地域にはこよなく馬を愛する人たちがいます。しかもドサンコといわれるずんぐり
むっくりの馬を好みます。優しくて、原野に放牧しても生き抜ける体力があって、手が
あまりかからない馬たちです。

馬というとサラブレッドやアラブ系の競走馬を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、日本では乗馬を目的にした馬より農耕馬として利用価値のある馬が
重宝されてきました。

日本在来馬の源郷はモンゴルの高原だとされています。その起源は古墳時代まで
遡ります。家畜馬としてモンゴルから朝鮮半島を経て、九州に入れられた体高が
130㎝ほどの蒙古系の馬にあるそうです。

北海道には18世紀の終わりごろ本州から連れてこられ農耕を中心に力仕事に
携わってきた歴史があります。根室地方にはパイロットフォレスト事業やパイロット
ファーム事業に携わってきて大切にされてきました。


ですから今でも酪農家には馬を何頭か飼っている家が多いのです。牛を放牧する
牧草地や林に放牧しておいて、適度に管理をしておけばいいので、手軽に飼える
のです。

それでもきちんと乗馬できるように調教して、放牧している牛を集めに行ったり、夏
から秋に各地で催される馬事競技大会に出て楽しんでいます。

最近は馬好きな一般の人たちも馬を購入して、農家に預けてかわいがる人たちが
増えてきています。そういう人たちが年に何回か企画し、野付半島の長い砂浜に
馬を連れてきて乗馬を楽しむのです。

流氷が去った4月1日に海岸線に20頭近いドサンコに乗った人たちが現れました。
いろいろな馬を掛け合わせてできたドサンコの特徴をしっかり残した馬たちです。


防寒用の服をしっかり着込み、ドサンコと同じくらいに丸くなったスタイルでしっかり
ヘルメットで頭を保護して、まだ流氷が残る砂浜をゆっくりやってきます。


おやじがいます。かわいい子供もいます。お母ちゃんがいます。蹄鉄を付けない
足元でしっかり砂地を歩いていきます。冬の間に伸びた蹄を削るにはもってこい
の場所です。

背筋を伸ばし、しっかり手綱を張って馬を手の内に入れているベテランばっかり
です。馬も落ち着いて雪の中を行きます。

なかなかかっこいい騎馬隊の一団です。いいなー。

▼ 今夜・チェロ仙人がやってくる ▼

2012年04月03日

チェロを弾く弓の値段が500万円。聞いてびっくり。見るだけで価値がありそうです。

世界にはすごい名工がいるものです。名工 ドミニク・ベガットさんの作品。それを
使ってチェロを弾く人がいます。両者が響きあって、はじめて心地よい音が溢れだし
素晴らしい演奏が生まれます。


その名工の弓を引っ提げてコンサートをやってくれる名人が今夜、中標津にやって
きます。夜の7時から中標津の「しるべっとコミュニティーホール」での開催です。

            ★  土田 英順のチェロコンサート  ★

このコンサートは東日本大震災の被災地を支援する為に、開催されるコンサートです。
入場料は無料です。多くの方のご来場をお待ちしております。


ちなみに4月1日のコンサートで弾かれた曲は、平和への祈りのような音楽から入り
鳥の歌、バッハの無伴奏組曲、ラフマニノフのヴォカリーズ、ヘンデルのオンブラマイフ、
調子に乗って、夏の思い出、浜辺の歌、ふるさとの弾いちゃいましたとさ。

みなさん・・・いらっしゃーーーい。待っとるけんね。待ってまっしぇー。待っとるよ。

土田英順

つちだ・えいじゅん。日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任し、ボストン響およびボストン・ポップス響でも演奏。現在はソリストとして札幌を拠点に活躍するかたわら、2007年には役者デビュー。国内のみならず「春の夜想曲~菖蒲池の団欒~」では海外公演も果たす。73歳にして初めてパソコンを購入し、ブログの新世界で弓を引く。

小澤 征爾さんや山本直純さんから厚い信頼を得られているチェリストさんです。

★ シロカモメ舞う ★

2012年04月02日

雪解け絶好調なんて書いた途端、今朝の気温はマイナス17度。よくぞ下がってくれ
ました。昨夕は猛吹雪。車の前方が白くて、超ゆっくりの運転でした。路肩に落ちて
いた車が2台。急がず、慎重に。新年度はこんな感じで行きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  シロカモメ舞う  ■


シロカモメは北極圏で繁殖するカモメです。冬の時期は野付半島ではごくごく普通の
カモメです。白い風景にとても似合うカモメと言って過言ではありません。


流氷が来ていた時は、餌が採れる場所に移動してほとんど姿を見ることができませ
んでしたが、流氷がが去るとともに帰ってきました。

カモメたちにとり流氷は美味い食料を運んで来てくれるサンタクロースではあります
が、あまりにもいっぱいだと流氷砂漠になってしまいます。越冬している拠点を移動
して行かなくてはなりません。

福の神と鬼とを演じた流氷がすっかりいなくなりました。大きくて砂底に座礁した流氷
が少しだけ浜の近くに残っています。シロカモメたちがそこに集まってくつろいでいる
ひと時に出会えました。


シロカモメが氷の白さに溶け込むという表現がぴたりとあてはまる光景です。彼らも
それが気に入っているのか、流氷の上に降りてくつろいでいます。浜辺に降りている
表情に比べ、眼がトロントしています。

ときに飛び立ち浜辺に打ち上げられた食べ物を漁りにやってきます。日頃は目の前
まで飛んでくることはないのですが、その日は私を気にする様子もなくやってきました。


ほぼ全身真っ白な体の色がまぶしい。嘴の黄色と先の赤い色が鮮やかです。下から
見る足の色が淡いピンク色。何とも色っぽい。成鳥になるとここというときに決めるの
が野鳥のすごいところです。


これから北極の地に彼らの長い旅が始まります。


プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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