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★ 貝食うスズガモの大群 ★

2012年03月30日

雪解けすさまじき。気温の上昇と日射しの強さが1m以上はあった雪を片っ端から
解かしています。踏み固めて歩いているところは周辺の雪がどんどん痩せてきて
高架橋みたいになってきました。歩きづらくなりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ■  貝食うスズガモの大群  ■


干潮と満潮の差が大きくなってきました。そのせいで野付湾にがっちり張っていた
氷が割れてきました。割れた氷の端の厚さは50センチはあります。この厚い氷を
水は押し上げたり、引くことで簡単に割ってしまいます。

割れた氷は端の方から水に浮いて湾外に流れ出していきます。海表面が日に日に
広くなって行きます。それに伴って日本の各地で冬を過ごしてきたカモたちが増えて
きています。

中でも割れ氷の端の近くに集まって黒く見えるスズガモの群れが目立ちます。
アサリを食べるスズガモにとり野付湾は格好の餌場です。


浅くて貝の密度が高く、捕り放題に捕っても今のところ漁師から恨まれないところで
す。彼らが集まる湾の入り口の海にいるアサリは小ぶりなものが多く、スズガモが
丸呑みして食べるにはちょうどいいくらいの大きさです。

アサリの大きさをサンプリングしてみていると大きなアサリは湾の奥の方が多く、
入り口の方はいたって小さいのです。川の真水と海水が混じり合う汽水域はプラン
クトンの発生が多く、奥の方が豊なのです。成長の速さがたぶん違います。

外洋に面して栄養分の少ないところはアサリの生育が悪いので小ぶりな貝が多く
しかも密度が高い。スズガモにとっては何とも恵まれた場所ができているのです。


今季も多くのスズガモが集まっています。活気にあふれた、春の渡りのエネルギー
を感じさせてくれるポイントです。

★ あれフクロウが ★

2012年03月29日

私の次男が今春早稲田の大学院を卒業しました。去年は長女の卒業式が東北大震災
で取止めになったことを考えると世の中が落ち着いてきてよかったと思います。株価が
上昇してきて日本経済も落ち着きを取り戻してきてるのかなとクマが住む非経済地域
から考えています。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  あれフクロウが  ■

朝の散歩中、林の中で小鳥達の警戒する鳴き声がしているのを耳にしました。エナガや
ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウガラが集まって、威嚇の声をしきりに発しています。

この時季小鳥が警戒する威嚇声を出すことはめったにありません。しかも集団です。

声がする方の木に眼を凝らしました。1本1本の木を上から下まで舐め回すようにして
確認していくと、いました。木肌に紛れるように1羽のエゾフクロウが雪の重みで折れ
た枝の根もとに止まっていました。


1年ぶりに散歩中に見つけたフクロウです。ハルニレの横に並んで生えているハンノキ
の中腹に止まっています。小鳥が近くでうろうろしても全く反応なし。お地蔵さんが配置
されているみたいです。


最近朝方によく鳴いていたのはこのフクロウかもしれません。繁殖期に入って雄同士の
縄張り争いか、相手方探しに奔走しているのか、とにかくフクロウの存在がよくわかる
時季です。

慌ててカメラを取に家に帰りました。2度と会えないかもしれないからです。お気に入
りの洞にいるフクロウは行くたびに会える確率が高いのですが、枝に止まっている
フクロウはめったに会えません。

雪面が硬く締まっているので、スノウシューを履かなくても自由に歩いて近寄れます。
まずは正面。迂回して横から。さらに回り込んで後ろから。ゆっくり脅さないように移動
して撮りました。


気にはしているようです。重そうなまぶたを少し開けて、こちらの様子を確かめています。
動かぬことが一番安全だと自信があるのでしょう。周りの木肌に自分が同化している
ことを絶対に意識しています。


長く観察していたいのですが、仕事が始まるのでそそくさとその場を離れました。

★ ホタテがいっぱい ★ 

2012年03月28日

緯度が高いせいか日が昇るのが急速に早くなっている気がします。女房を真似して
暗くなったら酔っぱらけて早く寝る、明るくなったら起きて仕事をする、ように心がけて
います。朝のラジオ体操までに漫画を読んだり、新聞に目を通しておこうと考えて
眠るのだけど、最近は楽になりました。朝の強い日差しが何とか目覚めさせてくれま
す。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  ホタテがいっぱい  ■

ようやく流氷が1週間前に国後島の方に移動して行きました。ほぼ1月間流氷に漁場
を占拠されて出漁できなかった尾岱沼のホタテ船団が一斉に出て行きました。


10時過ぎ早い船が沖合から帰ってくるのが見えました。船体がどっしりと海に沈んで
います。速度を落としゆっくりと岸壁に近づいてきます。にわかに人が集まってきまし
た。

大型トラックが列を作り、待機しています。久々に岸壁に活気が満ちてきています。
入ってきた船から次々に荷揚げが始まりました。何気しか荷おろしを始めた漁師さん
の顔が笑っています。


船底からケースに入ったホタテが次々にあげられ、岸壁に積み上げられていきます。
どれも大きなホタテばかりです。


紺色の作業服を着た男たちが集団で現れました。荷揚げが終わった船から順番に
立ち寄っていきます。その場でセリが始まり、競り落とされていきます。終わると大型
トラックが動きだし岸壁に向かいます。


小さなフォークリフトを改造した車にホタテがカゴから移され、横開きに開いた大型
トラックに運び込まれています。なんと手際の良い作業風景です。

尾岱沼のホタテは買い上げられるとほとんどが東京の市場に送り込まれるそうです。
サイズが整い、大きくて、しかも流氷がもたらしたプランクトンをしっかり吸い込んで
甘さと旨さが四季の中で一番上等といわれるホタテは地元にはあまり出回りません。


知り合いの漁師さんからいただいたホタテは本当に甘くて、旨味が上品なものでした。
多くを食べれませんが、一番は何もつけないお刺身です。

★ 凍解の春 ★

2012年03月27日

土曜日から日曜日に降った雪は10センチほどになりました。雪解けが進んで真っ白
から薄汚れが目立ってきていた雪面は、コーティングした白い冷蔵庫みたいに滑らか
で美しくなりました。春の雪は汚れ隠しに最高です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  凍解の春  ■

例年に比べまだまだ多く残っている雪も日中の強い日差しで表面がどんどん融けて
います。昼間融けて、夜に凍るので雪面を嵌ることなく比較的自由に歩ける時期でも
あります。

スノウシュウでつけた散歩道はスノウシュウを履かなくても、普通の道のように歩く
ことができます。これまで40分くらいかかっていた散歩時間が30分くらいで済むよう
になりました。


(スノウシュウの小道)

散歩して目につくのは樹の根もとのまわりの雪が解けてすり鉢状になってきている
ことです。樹が活発に水分を枝先まで上げている証拠です。この時期樹の肌に聴診
器を当てると水が流れる音をしっかり聴くことできます。

眼に見えて春らしさを感じるのは湧水のまわりと川ぷっちです。南斜面の湧水のまわ
りの雪がいち早く融け、下から植物が顔を覗かせました。

私がいつも飲み水用の水を汲んでいる湧水の周辺は、私が植えたクレソンとわさびの
葉っぱがしっかりと葉をもたげ始めました。

クレソンは水の中でえんじ色にをした葉っぱを放射状に広げて、太陽をできるだけ
吸収してやろうという意欲を感じます。このエネルッギィシュな時に少しづつ採って
食卓に乗せるのは最高です。さわやかな香りと若々しい触感が春らしさを味わわせ
てくれます。


(クレソンの葉はまだ水の中。水面で葉に栄養をしっかり貯めている最中)

わさびはもう少しこの寒暖の差を浴びさせて、旨味を増したところで採っていたくこと
にしましょう。


(ワサビの葉っぱが凍れから立ち上がってきています)

集団で新芽を出している名前が分からぬ水菜はサラダにしていただきます。フノリと
混ぜたり、水だこの酢の物に混ぜたり、いろいろ重宝しています。

さあネコヤナギもふっくら膨れてきました。遅まきながら春を愉しみます。

★ 朝寝のオオハクチョウ ★

2012年03月25日

林の中がにわかに活気づいてきました。カタカタカタカタ。トントントントン。木の幹を
たたく音がそこかしこで聞こえてきます。その主はアカゲラです。嘴を幹に激しく打ち
つけてだす音です。囀らないキツツキの囀りです。縄張りを主張し合う大事な音です。
よくもまあ、頭がおかしくならないものだといつも感心する行動です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  朝寝のオオハクチョウ  ■

雪解けが急速に進んでいるとはいえ、夜はマイナス10℃近くまで下がります。春別
川の河口近くの氷がまだ落ちません。上に乗って歩いてもまだびくともしません。

早朝の河口。氷の上には背中に長い首を折り曲げて、頭を翼の中に入れて眠って
いるオオハクチョウが228羽いました。遠くより見ると丸くしたお餅を引っ付かない
ようにして置いた感じ。


この1週間でオオハクチョウの数が急速に増えてきています。湾内で数えただけで
515羽はいました。東北地方で越冬していたハクチョウたちが北上してきているの
です。

旅の疲れもあるかもしれませんが、ゆっくり近寄って行っても目を開けてちらりと
こちらを見て、起きようとはしません。たまに首を上げて周りを確かめて、すぐに
頭を背中に突っ込みます。

おーい、起きてくれ。みんなの顔が見たいよー。頭を上げてくれよ。

お願いがてら大声で呼びかけても、頭を上げてくれるオオハクチョウは4,5羽です。

岸辺の護岸ブロックの上を落ちないように歩きながら眠っている近くまで行ってみ
ました。さすがに立ち上がって氷の上を歩いて移動するハクチョウがいました。


滑らないようによったよったとぎこちない歩きです。陸に上がったハクチョウは体が
重いから水の中にいる時とはまったく違います。ぬいぐるみを身に着けたデブの
おっさんです。


少し遠くに移動してすぐに座り込み寝てしまいました。東から射しこむ太陽の光で
からだがほかって来るのを愉しんでいるようです。

のんびりとしたひと時です。

★ 氷下待ち網漁が終わりかな ★

2012年03月24日

猫柳の花芽がやっと膨れてきました。南斜面の光がよく当たるところの柳がいち早く
花芽を膨らし始めました。白銀の毛が朝日に透かして美しさを増してきています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  氷下待ち網漁が終わりかな  ■」

今季の野付湾内の氷下待ち網漁は全般に不良だったと漁師が言っていました。
野付半島沖のコマイ漁も大きな成果なく終わっています。コマイが湾内に入ってこな
かったからでしょう。

しかし、氷ははんっぱなく厚く、湾内全域に氷が張りつめました。仕掛けるならどこでも
網を入れられました。魚の入り具合で漁は続くのでしょうが、早々に網を上げてしまう
人が多かった。

野付湾に面する尾岱沼の漁師はホタテやサケ、カレイ、コマイ、アサリ、ホッキ、ホッ
カイシマエビなど今や高値で取引される魚介類で生計を立てています。ですから
あまりお金にならない氷下待ち網漁をする人は多くありません。

ただ漁自体を愉しんでいる人がコツコツと網上げをしている感じがします。風蓮湖の
ように漁獲量も多くないのです。

昔はそりを引いて網を仕掛けているところを巡っていく1日仕事でしたが、最近は
スノーモービルに道具を入れたそりを付けて走ります。ずいぶん楽になったと言い
ます。


氷の上をスノーモービルで走るのは爽快です。時速100キロ出してもあまりスピー
ドを出している気がしません。カーブを切るときはさすがに怖いですが、慣れてしま
えばなんてことありません。

湾内の氷が3月半ば過ぎてようやく割れはじめ、水面が広がりだしてきています。
湾の奥の方はまだですが、そろそろ網を仕舞う人が増えました。


★ 流氷とコオリガモ ★

2012年03月23日

尾岱沼の漁師さんクロガシラというカレイの干物をいただきました。手のひらサイズの
市場にはでないものです。これが抜群に美味い。凍れ干しで臭みがなく、旨味が身に
凝縮しています。私が好きな日本酒、「天狗の舞」の大吟醸に合うこと合うこと。やめら
れません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  流氷とコオリガモ  ■


流氷がびっしり押し寄せているときは、海鳥の気配が全くしません。北東の強風が
押して押して流氷を根室海峡にくぎ付けにします。どこに行っているのやら海鳥たち
は。

冬の強風は低気圧の通過して行くコースで風向きががらりと変わります。北東の風
が一転して北西の風に変わったりします。風の力は偉大です。海岸線に盛り上がっ
ていた氷の塊を岸から沖に押し出してしまいます。

オホーツク海を移動してくるときの氷と違い、押し上げられて凸凹になっている氷の
原は風の力をまともに受けます。海面から立ち上がっている氷は帆の役目を果たし
氷はかなりのスピードで移動し出します。

これが流氷が一晩にしていなくなる理由です。流氷が風に流され出すとき、海面が
開きます。それ待っていたかのように海鳥たちが空いた海面に入ってきます。

次から次に流氷の縁に沿うように飛んできます。中でも一番目立つのがコオリガモ
です。アーウ、アーウ。アオ、アオ。と赤ちゃんが鳴くような切ない声を出しながら
やってきます。


4,5羽の群れから30羽ほどの群れ仕立てで、湧くように流氷の中にできた海表面
に入り込んできます。何とも活気あふれる瞬間です。奥に奥に入っていきます。


氷の下には彼らが好む小魚や小エビ、オキアミ、クリオネなんかが沢山いるのでし
ょう。海面に降り立つと、たちまち潜りはじめます。忙しい鳥です。


★ 春ツグミ ★

2012年03月22日

青森のむつ市からコクガンの研究者・阿部さんが仲間3人と野付湾のコクガンを視察
に来られました。あいにく湾内はまだ氷が張っていてコクガンに会えませんでしたが、
流氷を見て大感激。その夜いつもいるわけではないよ、といった翌日20日の朝、野付
半島に行ってみるとあれだけびっちりと埋まっていた根室海峡は青々とした海になって
いました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  春ツグミ  ■

野付半島にツグミが姿を見せました。周りの景色は冬そのものなのに、食べ物もなさ
そうなのに、すこしづつ増えてきている私にとっては不思議な鳥です。


そもそも私の中のツグミは焼き鳥にする鳥です。北陸地方は秋になると大陸から渡り
鳥が大群で渡ってきて、ナナカマドの実がたくさんなる北アルプスや白山の山岳地帯
に入ってきました。

そこで体力を付けながらだんだん低い山の方へ下りてきました。その群れを獲って食
べる習わしが古くからあって、北陸の人たちは工夫をして鳥を獲っていました。

中でもツグミは大群で渡ってくるのと大きさもスズメよりも大きいことから、好んで狙わ
れました。しかも美味いと評判でした。

今でこそ保護鳥で、捕って食べれば警察のお世話になりますが、今のようになんでも
手に入る時代ではなかったときは、秋の渡り鳥は大切なタンパク源でした。

それと秋祭りの時期でもあったので、大人から子供まで楽しめる大きな行事でもあった
のです。

それが戦後の鳥獣行政により禁止され、地下に潜ったのです。いわゆる密漁です。
でも長年の習慣はすぐにはなくならず、1970年頃まで北陸のスナックあたりに入ると
嘴と脚がない焼き鳥がでてきたものです。

どう見てもツグミですが、嘴と脚さえなければウズラなのです。同じことを京都の伏見
稲荷の境内の焼き鳥屋でもやっていました。

野付半島のツグミは地肌が早く開く道路縁の草地で食料を確保しているようです。
ナラワラの林に残っているナナカマドの実をついばんで腹の足しにしています。

ヒバリより早く姿を見せるツグミは野付半島の春一番の小鳥です。

★ ホタテ船団待機中 ★

2012年03月19日

日に日に暖かくなっているのを実感しています。根釧原野名物のガス、濃霧がかかり
はじめました。これからはすっきりした早朝を迎えるのはなかなか難しくなります。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ■  ホタテ船団待機中  ■

尾岱沼の港にはホタテ船がいつでも出港できるように、整然と係留されています。3月
に入ってほとんど漁に出ていません。


(港の向こうは氷が張りつめた野付湾です)

流氷が根室海峡に入ってくる前は、天候さえよければ日曜日を除く毎日漁に出ていま
した。日が出る前の6時、それぞれに振り分けられた漁場に向かう船団が1列縦隊に
なって港から出て行きます。

薄っすらと明るくなり始めた藍色の空をバックに、船の明かりが連なってとても活気に
あふれる出漁風景です。

それが3月に入ってぱったりと見ることができなくなりました。根室海峡にびっちり
流氷が溢れているからです。港のまわりの海が空いていても、漁場に流氷が流れて
いれば、危険で作業どころではありませ。

目先の利益のことを考えれば、大きな打撃ですが、流氷がもたらす豊富な栄養分が
ホタテを大きく育ててくれます。それがこの海峡のホタテの価値を上げているからです。

尾岱沼のホタテは道内のどの産地よりもサイズが大きく、旨味成分が多いのです。
海峡の速い流れと豊富なプランクトンが作り出す傑作です。

根室海峡に面した漁港の中でも尾岱沼はホタテやウニを中心に自然をうまく利用した
養殖漁業がとてもうまくいっている漁業組合だと思います。

ホタテ船団の係留の状況は、その見える証です。


★ 口裂けカモメ ★

2012年03月17日

1週間前からクレソンの収穫を始めました。まだ湧水の中にロゼッタ状になっている
黒々とした葉っぱのクレソンです。私は雪解けが始まったこの時期のクレソンが四季
の中で最も好きです。思い切り栄養分を貯め込んでいるいると思うのです。柔らかく
口の中にうまさが広がります。たくさんは採れませんが。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  口裂けカモメ  ■

春別川の河口にはカモメも多く集まってきています。流氷で覆われた根室海峡では
食べるものが見つかりにくいからです。


川の上流はまだ厚い氷が張っていますが、氷の下では水が流れています。水は
上流からいろいろなものを流してきます。その中には食べるものが入ってきます。

何かを見つけると、オオセグロカモメやシロカモメが飛びつきます。1羽が掬い上
げるとそれを狙って他のカモメが奪おうと追いかけます。すぐ呑み込めない大きい
ものは嘴にくわえるか、喉まで飲み込んで必死に逃げるしかありません。

4,5羽のカモメに囲まれて襲われると、堪らず嘴から放すか、吐き出すしかあり
ません。それをうまく横取りして、遠くまで逃げおおせたやつが胃袋に入れることが
できるのです。

口に黒い大きなものを飲み込もうとして必死な形相をして逃げ回ってきたオオセ
グロカモメが私の上を飛んで行きました。扇形に拡がったサケの尾びれが出てい
ます。


たぶん遅れて帰ってきたサケが遡上はしたものの力尽きて、死んだものでしょう。
それが河口まで流されてきて、カモメたちの食料になったのでしょう。

身は食べられ、尾っぽのところが残ったところを丸呑みしたのでしょう。尾ひれの
幅が広くて、嘴の端が横に大きく開いて、口裂けカモメに見えたのでした。

流氷が来て、沖合で食料が調達できない時には、川は鳥たちに生きる糧を与える
大切な役目をしています。

★ チェロの仙人・土田英順チャリコン ★

2012年03月16日

去年の3月13日。野付湾の氷が割れて岸辺に2重3重に重なって打ち上げられて
いました。砂をかぶり黒々とした氷の山でした。11日に起こった東日本大震災で発生
した津波が根室半島を回ってやってきていた痕でした。あれから1年・・・・・・。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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    ■  チェロの仙人・土田英順チャリティーコンサートinなかしべつ  ■

とうとう中標津で土田さんのコンサートをやっていただけることになりました。土田さ
んは昨年3月17日、道新ブログの「ボストンバックとチェロと酒」の中で「特別プログ
ラム・・東日本大震災」と題して、宣言しました。 

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今、自分は何をやるべきなのか・・・自分に何が出来るのか・・
一人ひとりが、それを考え、例え小さな事でも出来ることを実行する時だと思います。

僕は、「ボストン・バッグにチェロと酒」で、うろついている人間です。
酒はともかく、お金を払ってでも、僕のチェロを聴きたい・・
そういう人もいるかも知れない・・じゃぁ、チャリティ・コンサートをやってみよう・・

コンサートはタダにしちゃって、「みなさん、聴きにいらっしゃぁ~い。」
って、誘っちゃおぅ・・・

僕のチェロを聴いてくれて、もし、楽しかったら、もし、感動してくれたら、
その感動の一部でいいです・・募金箱に小さいコイン1つでもよいから入れて下さい。

なに?、小さいコインを持っていない?・・じゃぁ、大きなコインでもいいですよ。

えっ!コインは持っていない?、、じゃぁ、お札を入れて下さい。

募金箱のお金は、そのまんま、ぜ~ぇんぶ困っている人達に送っちゃおぅ・・・

オレは、箱には手をつけんぞ!主催者から、直接被災地に送金してもらうのです。


助けたり、助けられたり・・・
励ましたり、励まされたり・・・
慰めたり、慰められたり・・・

人間社会って、そういうことで成り立っているんじゃないでしょうかね・・・

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こう宣言されて、中標津のコンサートで89回目になるのです。今年75歳になられる
「大将」(関西風にいうと)です。4日に1度のペースです。自分がその年になってやれ
るかと問えば「無理」というセリフがでます。

すべてのコンサートを身銭を切って続けておられます。頭が下がります。お体が心配
です。

一番の元気づけは「コンサートの会場を人で溢れさすこと」。多くの人に聞いていただ
くことがアーティストを長寿に導けます。中標津、別海、標津、羅臼、弟子屈、根室の
皆さん・・・何としても聴きに来てください。

この願いこめた1年間のコンサートでチェロの音色が熟成して、言霊の音色になって
いるはずです。

★ 流氷満界 ★

2012年03月15日

日射しが強くなって表面の雪が解け、ザラメの雪になっています。散歩をしていると
朝の陽射しが斜めから当たって、きらきら輝きます。パウダースノウの時には見られ
なかった明るい光の反射光です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  流氷満界  ■

先日は流氷が見頃ですと申し上げましたが、今は最高といわねばなりません。
1週間前の強風でオホーツクの海から大量の流氷が根室海峡になだれ込んできま
した。

あまりにも強い風だったので知床半島から標津沿いの海岸に押し付けるように流氷
が到達しました。平たい氷の面が押しつぶされて、立ち上がったり2枚重ねになったり
山のように盛り上がったりと奇怪な流氷原になっています。


羅臼の漁師に話を聞くと「こんなに押し寄せたのは4,5年ぶり」とのこと。スケソウダラ
漁は船が出せないので完全休止状態です。今が最高においしいバフンウニ漁もお手上
げです。

反対に喜んでいるのは全国から、いやはや世界各地からやってきているオオワシや
オジロワシを見に来ている人や撮影目的に来ているカメラマンたちです。


イーグル ウッチング クルージングツアーの船は毎日フル回転なのだそうです。羅臼
港から流氷の隙間を少し沖合に出て、そこで持ってきたスケソや雑魚を氷の上にばら
撒いてオオワシたちを集めるそうです。

憧れのワシに出会った人たちはまじかに見るオオワシやオジロワシに大興奮だそう
です。そりゃー世界に1万羽もいないといわれる世界最大の美しきオオワシが目の
前でみれるのですから。

びっちり流氷に覆われた根室海峡はとても静かです。波のない海を想像してみてくだ
さい。氷がすれ合う音さえないのです。


シーンとして無我の境地に彷徨えます。

★ 河口は春 オオハクチョウ飛来 ★

2012年03月14日

日本各地で冬を過ごしていた鳥たちの北上が始まりました。三陸沿岸や函館沿岸
で過ごしてきたコクガンがようやく姿を見せました。沿岸の植物再生の目安として
生息状況の研究が始まっている水鳥です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ■  河口は春 オオハクチョウ飛来  ■


河口まで厚い氷が張っていた春別川。河口から氷が割れて砂浜の干潟が現れて
きました。カモやカモメが最初に集まりはじめました。


1週間前の北東の強風が運んできた流氷が野付湾の浅瀬に乗り上げていますが
湾内の氷は割れてきています。これからはどんどん海水面が広がっていきます。

それを見越したかのようにオオハクチョウの数が増え始めました。今季は全面結氷
のために越冬しているオオハクチョウが例年に比べるととても少なかったのです。

春別川は野付湾の入り口に流れ込む川で、湾内に注ぎこむ川の中ではもっとも早く
河口が空きます。そこにオオハクチョウやカモが集まってきます。


アマモや海草が流れてきて餌になるものが比較的容易に手にできます。まだまだ
先鋒隊のようですが、これから4月にかけて1000羽以上のオオハクチョウが集ま
ってきます。


今はこれから北の繁殖地に渡って行く数十万羽の渡り鳥たちの予兆の時期なのです。

★ 下向きの四角い太陽 ★

2012年03月13日

タンチョウ夫婦が帰ってきました。今年は雪が多く、地面は何処も空いていません。
川も氷が落ちてはいません。どうやって餌を確保できるのか心配です。たぶん親切
な酪農家の庭先にお邪魔しているような。

おばんで。小太郎でごじゃります。

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                ■  下向きの四角い太陽  ■

朝に見られる四角い太陽が、夕方に見ることはないのだろうか。以前読んだ雲の
研究をしている人が、空にはいろんな現象がどこかに起こっていますと書かれて
いたのが、いつも頭の中からはなれません。

大気の密度は温度差によって粗密ができます。その中を光が進んでいくとき必ず
曲がって進みます。

大気の密度は温度の低い方が密度が高く、高い方が粗くなります。光は普通直進
します。しかし、標高の差によって温度の差がある地球の大気の中では、真直ぐに
進むのは難しいことかもしれません。

朝や夕に太陽が赤く見えるのも、光の中の屈折率の差による現象からきています。

光は普通密度の違う空気があると、より密度の高い冷たい空気の方へ進む性質が
あります
。四角い太陽はその中の特異編。マイナス20℃以下の早朝、日の出直後
に丸く見えるはずの太陽の光が冷たく冷やされた海面の空気に引っ張られるように
放散して、四角く見える現象です。

ならば夕方に上空からマイナス35℃くらいの寒気団が西より流れ込んでくるときに、
もしかしたら、朝とは違う下向きな四角い太陽が見れないものか、ずーと気にかけて
いました。


(雲に隠れた太陽が下から顔を覗かせました。太陽の輪郭がまだしっかりみえます)

先日、そのような片鱗を見せた夕陽を見ました。下向きに四角くはなりませんでしたが
丸い太陽のまわりが膨らんで、ふっくら膨らんだもちみたいに変化しました。

雲に隠れた太陽が雲の下から出てきた瞬間でした。水平線から出てくる朝の四角い
太陽の逆バージョンです


皆さんはどう思われますか。

★ 砂止め突堤工事 ★

2012年03月12日

ミソソサザイがペアになって動き回っています。厳しい冬場は一匹で動き回っていた
のに、早くも愛しきメスをゲットしたようです。陽射しが強くなって、氷の球がついてい
た水辺の枝は軽そうに揺れています。反射する光がまぶしくなってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                ■  砂止め突堤工事  ■

厳寒期に入って始まった海岸の工事が仕上げに向かって活気づいています。いま
やられているのは、砂止めの突堤を作る工事です。


野付半島は地図を見ていただければわかりますが、標津の海岸線から「つ」の字
にカーブした日本最大の砂嘴半島です。知床半島から根室半島までの根室海峡
に流れ込む川から出た土砂が集まってできた砂嘴です。

40年前は砂が堆積した海岸がとても美しい半島でした。護岸工事も行われていな
いきれいな浜辺がずーと先端まで続いていました。

それがいつのころからか浸食が進み始め、その浸食を止めるための護岸工事が
次々に始まりました。それまで砂の中にできていた道がアスファルト道になり、工事
の車が活発に行きかう半島になりました。

海岸は浸食と堆積の均衡により維持されます。何らかの原因により、浸食が堆積
を超える状態が続きだすと、海岸がどんどん削られてしまいます

逆に堆積が浸食より増えてくると、砂浜が広くなってきます。

野付半島は知床半島側の根もとの部分の方が著しく浸食が進んでいます。つの字
の先端の方は堆積が進み、半島は年に数メートルづつ尾岱沼の港がある方に伸び
ています。

海岸の浸食は風や波の影響を受けます。知床おろしが強く吹く北側はもろにその
影響が強い海岸です。強力な低気圧や台風のなれの果てが通過した時の浸食は
激しい現実を見せつけます。

最近よく出てくる高潮は風を伴ったときさらにひどい浸食を生みます。

この浸食のもっとも大きな原因は、砂防ダムです。知床半島と其の周辺の海域が
世界遺産に登録されるとき、問題視されたのが知床半島から流れ出す河川の砂防
ダムです。砂防ダムを撤去しないと登録しないぞと脅されるくらいでした


河川からの海岸へ流れ込む土砂が砂防ダムにより著しく減少したことが一番の
原因にあげられます。それと港と突堤の建設です。海岸線に沿ってスムースに移動
していた砂が、沖合に突き出るように作られる港により連続性を絶たれていまうの
です

上手では砂が堰き止められ、堆積します。下手では砂の供給が不足し、えぐられて
浸食されます。この浸食がさらに下手の方に伝搬し、野付半島全域に影響が出て
いるのです。


半島の根もとの方はがっちりとした護岸工事が行われ、途中からは砂が流れて行
かないように砂を止めるための突堤つくりが5百㍍間隔で行われています。

結果はなかなかいい効果が出ていて、砂浜が回復してきています。この工事は毎年
冬にやられるのが普通です。


★ 疥癬のキタキツネ ★

2012年03月09日

キタキツネの発情の季節真っ只中です。メスを求めて雄が活発に歩き回っています。
イヌやネコも発情が来ているのでしょうか。このところ去勢手術と避妊手術が増えて
きました。喧嘩で足を腫らしてくる猫がやってきます。たいてい玉たまを付けた雄猫
です。明るさを増した太陽が仕掛けてているような。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  疥癬のキタキツネ  ★

尾っぽの毛がぱさぱさになったキタキツネに会いました。仕草や顔つきからすると
昨年に生まれたまだ若きキツネです。


尾の付け根から先まで太いごぼうみたいな尾っぽです。じっくり見ると皮膚が厚ぼ
ったく腫れています。かさぶたもできています。長い毛がポツリポツリ残って、まるで
山火事の後に残った木の幹みたいです。

しきりに肩や耳の後ろ、顔を掻いています。まだ毛は抜けてはいませんが、いずれ
バッサリ抜けてしまいそうです。


1990年頃から目立ちだした疥癬に罹っています。疥癬はヒゼンダニが原因の皮膚
病です。人間も含め多くの哺乳類にとりつき、卵を産み増えていきます。

交尾をした雌が皮膚にとりつくと、皮膚の角質の内部に入って疥癬トンネルといわ
れる穴を掘り進め、寄生します。一日によく掘って5ミリの速度で掘り進めながら
一日に2,3個の卵を産みます。死ぬまでに120個以上の卵を産むといわれてい
ます。

急激には増えませんが、時間をかけてゆっくり症状が進行して行くのが特徴です。

イヌにも多く見られます。かかった犬はほったらかしにされると、パイみたいにパサ
パサの皮膚になってしまいます。みすぼらしい姿に変身してしまいます。たいてい
嫌われて、家族から敬遠されていることが多いのです。

この若いキツネはカラスが集まるところに来ては地面の中に埋まっている魚の死体
やアザラシの残り骨を齧っていました。時には漁師が置いて行った油の缶をしきりに
舐めておなかの足しにしています。


海岸に降りて行って波際に打ち上げられたものを探索して、活発に歩き回っていま
す。尾に毛がないのでみすぼらしいのですが、まだ体力はあります。まだ3回ほど
しか出会っていませんが、ようやく慣れてくれました。何とかでしてあげたい。

フィラリア(犬糸状虫)の薬であるイベルメクチンの飲み薬があるので今度行くときは
それを持って行って、肉に包んであげることにします。

うまくいくといいのですが。

★ 流氷見頃 ★

2012年03月08日

えらい雪でした。窓辺の雪が窓を塞ぎそうです。風速20mの強風と地吹雪。吹き溜
まるところは積雪1mにもなりました。風が吹くときの雪は締まります。がっしとして、
ママさんダンプを雪に突っ込むと跳ね返されそうです。今季は日本海側だけかと思
っていましたが、こっちも大雪です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                    ■  流氷見頃  ■


一人の少年がやってきました。手には一眼レフのデジタルカメラを抱えています。
しかもズームレンズがついた本格的なカメラです。私の近くに来て、流氷を狙って
います。


今、流氷が美しいのです。根室海峡の流氷は海流にのってどんどん流れていく
まさに流氷中の流氷です。

車から降りてさらりと流氷を見ていくと分かりづらいのですが、双眼鏡で氷を覗いて
いると、氷の群れが左から右へ流れているのが分かります。これを見て感激するか
どうかは個人の感性によります。

氷が流れていくから流氷なのです。簡単です。止まっている流氷では意味がありま
せん。せっかく遠くから来ていただくわけですから、じっくり見てほしい。

船に乗ってみる流氷は、すぐに見飽きますが、野付半島で見る流氷は場所を移動
していく先々で変化に富んでいます。

ぎっちり海面を埋めているところもあれば、海面にまばらにしか浮いていないとことも
あります。風向きで海岸にたくさん押し寄せてボコボコの流氷になっているところもあ
ります。

知床連山をバックにしていっぱいの流氷が漂う風景も迫力があります。時には蜃気
楼がでて海面に浮き上がる氷もいいものです。


少年はひとしきりシャッターを押して、私が狙っていたオオワシとオジロワシが休んで
いる流氷に気づいてにっこり。ゆっくり近づいて連写。


Vサインを出して、両親が待っている車に帰っていきました。

★ 薄暮のエゾジカ ★

2012年03月07日

猛吹雪です。朝から北東の風が荒れ狂っています。まずは雪かき。8時に始めて
良かった。まだ気温が-4℃はあったので雪が軽くて済んだのです。それから0℃
に上昇し、窓に吹き付ける雪がすぐに水滴になってきました。朝と違ってべっとりと
した重たい雪です。体力消耗を50%以上得した気分です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  薄暮のエゾジカ  ■

野付半島、ナラワラの林。まわりに広がるススキの原にエゾジカが食べ物を探しに
集まっています。その数300頭はいるでしょうか。

立派な角を持った雄シカがいます。子連れのメスたちもいます。これまで雄シカだ
けのグループ、雌しかだけのグループで行動していたシカたちが同じ場所に集ま
って食事をしています。


2月の後半から雪が降り、けっこうな雪が溜まりました。しかも流氷がやってきて
気温が海水の影響を受けづらくなりました。安定して寒いのです

そのためか、半島に散らばっていたシカの群れが風の影響を受けにくいナラワラの
林に集まってきたと考えられます。白い雪原では目立つので日中の隠れ場所として
利用しているとも考えられます。

ともかく野付半島に棲むエゾジカが林の中に身を潜め、ヒトがいなくなる夕方になって
出てきます。出始めは近くの草むらで食べ物を掘りだし、お腹を少し膨らせ、氷の
上を歩いて移動します。


長年野付に通っている漁師の話では、エゾジカが姿を見せたのは20年ほど前で
年を経るごとに増えてきてると話してくれます。彼はエゾジカがコケモモなどの高山
植物などを食いつぶしてしまうのではないかと心配をしています。

宮城県の金華山や奈良県の大台ケ原など、鹿の食害被害がひどい例が多く、貴重
な植物の消滅したと聞くに、野付半島もその二の舞にならぬように祈るばかり。

それにしても鹿の群れがゆったりと食事をとる風景はいいものです。なごみます。

★ 我が家のヒヨドリ ★

2012年03月06日

部屋の天井からぽたぽたと水滴が落ちてきた。すっわ、水道管の破裂か。慌てて
設備屋さんに電話を入れた。さらに我が家を改装してもらった建築屋サンにも。

すぐに飛んできてくれました。断熱材をたっぷり入れているので凍ることはありえ
ない。水道管は通っていない。結論は屋根から。屋根の雪が解けて、その水が
下の氷でダムのように溜まってトタンの継ぎ目から入ってきたのです。どでかく
なった屋根の雪だまりをすべて落として、一件落着。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  我が家のヒヨドリ  ■

ヒヨドリが飢えています。ナナカマドの実を食べつくして、とうとう天からの贈り物が
無くなってしまったのです。


先日のどか雪の影響も大きい。せっかく出始めていた南斜面の地肌を覆い尽くして
しまいました。お気に入りの餌台から餌が採れなくなってしまった。雪かきが大変な
ご高齢の家の餌台は補給が難しかった。などなど。

おかげで朝から開店する我が家の餌台には、太陽が上がった直後からヒヨドリが
殺到しました。一度に15羽のヒヨドリがやってきたときには、バナナが置いてある
餌台はルールなしのバトルでした。


跳びけりあり、体当たりあり、横入りあり、翼のチョップあり、そのすさまじさに笑いが
止まりませんでした。

バナナを1本平らげるとさっさと移動して行きます。「しかたないわね。もう1本あげ
るか」と台の上に置けば、いなくなったはずなのにどこから姿を見せてバトルの始ま
り。

最近は病院の期限が切れた犬や猫の処方食をばらまきます。カラスにやっていた
のですが、ヒヨドリも飲み込んで食べています。考えてみれば犬や猫のフードは
小麦やトウモロコシ、コメなどの粉が入っています。大豆やトウモロコシ、砂糖大根
の絞りかすが大量に使われています。骨の粉と魚の粉も入っています。


(雪の中にばらまいたフードを探しています)

小鳥にやるすり餌によく似ているのです。食べるはずです。味的に好みかどうか
分かりませんが、寒さをしのげる栄養価はあります。彼らの飢えをしのぐには
何とか役立っているようです。

★ ひな壇のヒメウ ★

2012年03月05日

雪が急激に痩せてきました。太陽の陽射しが強くなってふっくらしていた雪が解け始
め、中の空気が押し出されます。一日で5㎝は積雪の深さが少なくなります。スノー
シューで歩くには雪がしまって楽になりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  ひな壇のヒメウ  ■

3月はひな祭り。それにちなんでウの仲間の「ヒメウ」を紹介します。「ヒメ」は小さい
という意味があります。また「日の女」とも書き、大地に対する太陽の意味もあります。
ヒメウはどちらの意味も入っているようなトリです。


日本に分布するウの仲間では最も小さなウです。他のウと比較して付けられたか
どうか知りませんが、ヒメという和名が小さいことに由来しているようです。

他のウに比べ頭から首がとても細く、体全体がすっらとしているからでしょう。

このヒメウ、野付半島周辺には1年を通して見られますが、冬季はもっとも多く見られ
る季節です。北太平洋の岩礁の多い海岸で繁殖して、周年その地域で生息すること
が多い鳥です。


冬季に目立つのは編隊を組んで空高く飛んでくるからです。20羽、30羽という群れで
V字編隊を成して、夕方近くになると根室海峡の沖合からねぐらにしている標津港に
帰ってきます。

ウの仲間は潜水能力に長けていますが、沿岸からあまり離れないで生活する種が
多いです。ところがヒメウは餌を捕るために、ねぐらから遠く離れた外洋に出て行来
ます。英名のpelagicは「外洋」の意味で、この行動から付けられた名前です。


海面に浮かぶと体のほとんどが水の中に沈んでいるように見えます。潜水するのに
適応した姿です。中でもヒメウはウの仲間のうちでもっとも深く潜る種です。40m、
50mは潜るそうです。様々な魚を食べますが、イカナゴをよく食べます。野付半島
近辺にはイカナゴもワカサギの仲間もイワシなどの群れが入ってくるので、それを
捕りにいているのでしょう。

流氷が根室海峡に入ってくるとヒメウ達も困るようで、海面が空いた場所を探して
移動しています。広い海面が流れてきた氷でいつの間にかにか狭くなってくるとき、
滑走して飛ばなければならないヒメウは、よくオオワシやオジロワシに狙われます。

潜って逃げようとしますが、浮いてきたとき繰り返し襲われているうちに力尽きます。

鳥たちにとっては厳しい季節ではあります。でもそれもあとわずかです。


★ 流氷のキタキツネ ★

2012年03月01日

突然、春が来ました。日中の気温がプラス8度まで上がりました。せり出していた隣の
屋根のかきんかきんのひさし氷層。とうとう落ちました。下にあった石油タンクを破壊
することなく無事に落ちました。一つ心配事が消えました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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               ■  流氷のキタキツネ  ■

薄暮。地平線に太陽が沈んでしまい、野付半島の竜神岬のまわりには人っ子一人
いません。静かです。氷に覆われた海は打ち寄せる波の気配が全くしません。本当
にシーンとしています。

そこにしじまを破るキョーンキョン、力強く高音で遠くまで届く声が始まりました。
繰り返し繰り返し、何かに呼びかけている切ない響きを持っています。

声をたよりに海岸に出ました。1頭のキタキツネが海砂を盛った高みに上がって
しきりに流氷で埋め尽くされた海の方を見て、気にしています。

もっこり、ふわふわした分厚い冬毛のキタキツネです。オスかメスか分かりません。
お座り姿勢でおしっこをするスタイルからするとメスです。でもその姿勢を移動しては
繰り返しています。自分のにおいをつけるマーキングです。

オスなら片足揚げのスタイルでマーキングを繰り返すはずです。でもお座り小便を
続けています。メスかな。メスはこんなに激しくやることあるかな。どうしても腑に落ち
ません。鳴き方からすると威嚇している感じがします。


ひとしきりマーキングを終えると海岸線を移動して行きました。

キタキツネが気にしていた方向の流氷に目を凝らしました。きっと威嚇する相手が
いると思ったからです。するといました。氷の陰からもう1匹のキタキツネが顔を出し
ています。警戒して尾っぽを下げています。

私がもっと見やすい高台に上がると、気づいたようで慌てて沖合の方に走って逃げ
て行きます。どんどん沖合の方に向かいます。このまま国後島まで行ってしまいそ
うな気配がします。

中間ラインあたりの流氷は根室に向かって流れています。万が一氷に乗ったまま
流されることになれば、大冒険になってしまいます。

考えてみると風土病になっているエキノコックスはキツネが流氷に乗ってロシアから
持ってきたといわれています。軽快に流氷の上を走っていく身軽なキツネを見ながら
「あり得るかな」と思わせられます。

さっきのマーキングの仕方から考えるに流氷の上を逃げていくのはオスで、海岸から
威嚇泣きをしていたのもオスのような気がします。おしっこスタイルは確実ににおい
を残すためにしていた行動とも考えられます。

さっきの奴は縄張りに侵入してきたやつを鳴き声で威嚇していたに違いないかなと
かってに解釈して、そこから立ち去りました。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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