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奇景・風化の山 雌阿寒岳 (2) ハイマツ帯

2011年09月30日

去年は実をいっぱいつけていたマユミの木に今年は全く実がつきませんでした。
他の木も気になって実がついているかを調べています。ミズナラのドングリがほとんど
実をつけていないみたいです。そういえばミズナラも去年は豊作でした。
エゾリスが早めに姿を見せているのは森の木の実の実り具合と関係あるかな。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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          ■  奇景・風化の山  雌阿寒岳 (2)ハイマツ帯  ■

ハイマツ帯に入ると根や幹が道に張り出ています。

揚げたつもりの足に引っ掛かり、ずっこけます。油断禁物です。この道は日頃から
膝まわりの筋肉をきたえ、大腿二頭筋で膝から下を高く揚げる訓練を意識させてくれ
ます。自分の体がまだ軽やかに動けるかどうかの試し道です。

ハイマツは角ばった玄武岩の上に覆いかぶさるように根と幹を張り出しています。
タコが8本の足で包み込むみたいです。

道がなければとてもとても登ることは難しい山です。

斜面づたいにハイマツの道を登っていくと、硫黄が露出した岩場の斜面にでます。
純度の高い黄色い硫黄。かっては、ここから煙が出ていたのですが、最近は見られ
ません。いつもなら乾いている沢の上の方から水が流れていました。珍しいねと手を
水に浸けてみると熱い。地熱で温泉になっています。「足湯」にはならないけど「手湯」
にはちょうどいい加減でした。


以前は火山と地震の観測機器が設置されていましたが、跡形も残っていません。

ハイマツのトンネル道をゆっくり上がります。こんなハイマツだらけの山でもエゾジカ
がいます。斜面の草を食べに来ているのです。5年前に登ったときは、甲斐犬の静ち
ゃんがシカの群れを見つけて追いかけたことがありました。シカも犬もハイマツの中を
走るのはとても大変そうだったことを思い出しました。

高度ををかせいでいくとトンネルの先に突然三角形の尖った岩山が現れます。どっしり
とした勇壮な山です。通称「剣ヶ峰」。どこかイエローストーンの渓谷のイメージです。

迫力をもって迎えてくれます。朝の陽射しをいっぱい受けて輝くのは、左に剣先の
ピークがあり、右側に要塞のようなテーブル状の岩山がそびえています。
どちらも外輪山の一角をなす山です。

ここで一服。硫黄の鉱脈に足をかざし、感触を愉しみました。地面はほんのりと温かく
虫がしきりに鳴いています。

剣ヶ峰のすそ野を巻くように道は進みます。ごつごつした岩が露出して足元は不安定
です。

ハイマツの背丈が低くなってきて、視界がパーッと開けます。北の方向に頂が雲を
かぶった雄阿寒岳が見えます。その左下には阿寒湖が。右側には遠く摩周岳や
西別岳、斜里岳が見えます。

雄阿寒岳はかっての地震で頂上近くから転げ落ちた大岩の木々をなぎ倒していった
痕跡がしっかり下までついています。

いよいよ剣ヶ峰のコルを目指して。愉しき登頂は続きます。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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