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奇景・風化の山 雌阿寒岳 (1)

2011年09月29日

キリギリスの声がだんだん小さくなっていきます。寒い日にはまったく鳴きません。
寒さが虫達を黙らせてしまうのです。今年も虫合戦は1週間ほどで終わりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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              ■   奇景・風化の山  雌阿寒岳   ■

22日。午前中に台風が根室沖を通過して、猛烈な風と雨に見舞われました。
それを追いかけるようにして奈良の姉さん「まっさん」が2時間遅れの飛行機でやって
きました。


この人が来るときは必ず晴れます。今回もこのジンクスは、外れませんでした。

二人で久々に山に登ることにしました。私が修行の山として登る、大好きな雌阿寒岳
です。

二十五日の朝。空は真っ青な台風一過の快晴です。塩鮭と梅干のおにぎりを持って
百キロほど離れた阿寒湖を目指していざ出発。

雌阿寒岳に登るコースは三つありますが、私は阿寒湖畔から登るコースしか興味あり
ません。それは登って行く過程が美しくて、愉しいからです。しかも、しんどくないのが
大のお気に入りです。

湖畔から熊のでる林道を五キロほど入ったところに入山届箱があります。ここで車を
おいて、登り始めます。工程六キロ。入山していく人をカウントするセンサーが新しく
取り付けられていました。

熊が出るので、その注意書きがしっかり貼ってあります。

トドマツとエゾアカマツの植林地から登山道は始まります。傾斜はゆっくりしていて、
体を慣らしていくにはとてもいいアプローチです。道は弾力に富んでいて、足には
とても優しい。この感触大好きです。長年積もったマツの葉や苔が土になって、この
クッションを作っているのです。

植林地ですが、すでに樹齢が百年以上は経っている木々が多く、手入れがされて
いないために競争に負けた木がところどころで枯木立になっています。ゆっくり歩いて
いくとキバシリやカラの群れに出会いました。枯れ木の樹皮の下にいる虫を餌にして
いる鳥たちです。

道沿いのゴゼンタチバナが赤い実をつけています。トドマツの根もとに生えている苔
は水をたっぷり含み、その中に生えていた小さな葉っぱは赤みがうっすら帯びてきて
いました。

二キロほど歩いたところで、谷筋から尾根にとりつくと急に視界が明るくなりました。
ハイマツに覆われた山が目の前に現れたからです。見事な植物境界です。まだ標高
900mの地点です。

尾根にとりつく道端にちょうど座る椅子みたいに曲がりくねったトドマツの木がありまし
た。ひと休みして見下ろす森林は、トドマツやアカエゾマツ、ナナカマド、ダケカンバなど
の鬱蒼とした原生林に見えました。


いよいよハイマツ帯。

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コメント

写真でも見るからにいい天気でよかったですね。奈良の姉さんが極めてうれしそうあります。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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