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ハシブトガラ 豪勢なご馳走

2011年08月25日

夕方、家のまわりはカラスでいっぱいになります。あちこちの牧草地でエサあさりをして
いたカラスの群れがねぐらに入る前に集まって休んでいるのです。道路ふちの電線の
下は糞だらけです。いまどきの糞の内容は様々です。一時のように木の実の種ばか
りということはなくなりました。種類が豊富なのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  ハシブトガラ 豪勢なご馳走  ■

春先から繁殖活動に勢を出していた森の小鳥たちは子育てを終えてほっとしているとこ
ろです。

ヒナたちをひとり立ちさせ、ようやく親鳥にも余裕が出てきました。
ヒナに全勢力を費やし、肉が削げた体はぼろぼろです。羽毛は磨り減って、みすぼらしく
なっています。

これから衣替え(換羽)が始まり、さらにみすぼらしくなります。
その前に新しい羽毛を作るための体力作りです。しっかり食べて、冬を迎えるための
羽毛を作らなければなりません。

(葉の裏にいる幼虫を丁寧にさがします)

森にはまだまだ虫の幼虫がたくさんいます。小鳥たちにとりこの幼虫たちが体力作りの
糧になります。晴れた日は幼虫の動きがよくなって、小鳥たちも活気づきます。

ハシブトガラがアゲハチョウの幼虫を見つけて食べ始めました。大きくて食べ応えが
ありそうです。尖った角を振りかざして抵抗しますが、嘴で捕まれ、足で押さえられると
身動きが出来ません。お尻の方から引きちぎって、青虫を食べ始めました。

(まん丸で美味そうな幼虫を見ーつけた)

(さて、柔らかなお尻の方から食べよ・・・)

水みずしく緑の栄養がいっぱい詰まっていて、とても美味しそうです。嘴で引っ張っても
柔らかくて食べやすい。パンパンにはちきれるそうな体がだんだんしぼんで、小さくなって
行きます。一見大きく見えても体のほとんどが水分なので、お腹に入るとそれほどお腹は
膨れないかもしれません。

(中身はみずみずしく美味いよ)

(だんだんしぼんできました)
彼らが食べることに費やすのは起きているうちの90%くらいです。生きていくためには
食べることに勢を出すことが大切なんです。

(ぺったんこになった。これで丸呑みだ)

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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