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少し秋色めくサンゴソウ

2011年08月15日

道東にも遅れて湿っぽい暑い夏が来ています。太平洋高気圧ががんばっているんですね。
でも、もうキリギリスが鳴き始めました。暑いので声に元気があります。秋風が吹くととた
んに声が小さくなってしまいますがね。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  秋色めいてきたサンゴソウ  ■

根室地方の海岸はそろそろ秋めいてきました。

アッケシソウの茎が根元から赤味を帯びてきています。
アッケシソウは円柱の節がつながった茎と節から出る枝で出来ています。その姿と色が
サンゴに似ていることからサンゴソウと呼ばれています。

サンゴソウは満潮になると水の中に入ってしまう浅瀬に生える植物です。世界的なはヨー
ロッパやアジア、北アメリカなどの寒帯地域にごく普通に広く分布しています。

塩に強く、塩がないと生育しない、塩に依存した植物です。この時季のサンゴソウを食べて
みると節がぷちゅっとはじけ、海水より薄い塩味がします。やわらかく、苦味と甘味が絶妙
です。

(ヒトデに穴をあけられた?ホタテの殻の下から生えてきたサンゴソウ)

私は秋になると、野付半島に行く度に一握りほどのサンゴソウを持って帰ります。野菜サラ
ダに入れたり、刺身のつまに使ったり、ちょっとした小料理の彩りに使います。とても重宝し
ています。

この苦味と甘味と塩味がうま味を増し、食味をとてもまろやかにします。
天然の調味料は他の野菜と一緒に食べると、ドレッシングなどかけなくても十分に美味しく
感じます。

ヨーロッパでは昔から長い船旅をするとき、サンゴソウを船に積み込み、貴重なビタミンや
ミネラルの補給食として使われました。

サンゴソウは塩分を体内に蓄積して、浸透圧を調節する働きがあるグリシンベタインという
物質を持っていて、動脈硬化の予防や保湿する効果が有します。お化粧品として皮膚の
保湿剤としてすでに商品化されています。

お薦めしたいのですが、日本では生息地が開発で減少して来ているために身近な植物で
なくなりつつあります。地元の特権として少しおこぼれをいただきます。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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