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ノビタキの夏

2011年08月04日

野草の生長が止りました。日曜日に2回目の草刈りをしましたが、1回目の半分の
時間ですみました。葉先が黄色く変わってきている草が多くなっています。8月は
寂しい季節です。

おばんです。小太郎でごじゃりました。

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ノビタキの親子がノハナショウブの花畑でせっせと餌探しをしています。
花あるところに必ず虫が集まります。虫にとってもいい環境ですが、鳥たちにとっても
効率よく餌を探せる環境です。

南に旅立つ前にしっかりした体力をつけることが、翌年ここに帰ってくるためにはもっとも
必要なことなのです。

野付半島のノビタキは四月中旬のまだ湾内に氷が残っている頃に渡ってきます。
越冬していたアフリカやインド、東南アジアなどから長い距離を旅してきたのです。

日本国内の繁殖地は本州と北海道です。北海道では平地でごく普通に繁殖しています
が、本州では涼しい山地でしか繁殖しません。

頭部が黒くなったオスは渡ってくるとすぐにお気に入りの場所(前年に繁殖した場所か、
その近くが多い)になわばりを作ります。ピッコロを吹いているような柔らかくて複雑な
声で囀り、後からやってくるメスを待ちます。

メスがやってくると、ノビタキ独特な低く飛んで降りるというプロポーズダンスを繰り返し、
何とかメスと結婚します。
この時季に彼らを観察するのが最高に愉しい。

巣作り、産卵、抱卵はメスだけでします。オスが参加して、メスと仲良く子育てをする
のは、餌運びだけです。巣にいるヒナは二週間ほどで巣立ちますが、その後しばらく
オスとメス親はヒナに餌を運び、一人立ちを待ちます。

この頃、人が近づくと近くまでやって来て「ジャッ、ジャッ」という威嚇と警戒の声を
しきりに出します。ヒナを守る大切な仕事です。

ヒナにはなわばりの意識はないらしく、次第にゆっくりと移動して行きます。
こうしていつの間にかいなくなってしまいます。

八月は移動が始まる時季なのです。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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