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カラスのひとり立ち

2011年08月30日

ウグイスの家族に出会いました。ヒナはまだきちんと飛べないようで、ジチャ、ジチャと
警戒の声を上げてクマザサの中を移動して行きます。姿ははっきり見せないのですが
親らしきやつが木の枝に止ってこっちを見ていました。もう秋の移動が間近です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ■  カラスのひとり立ち  ■

野付半島では、ハシブトガラスの兄弟ヒナたちが水辺で遊んでいます。

うるさい親鳥がまわりにいないところを見ると、すでに兄弟たちだけで生活を始めている
ようです。

干潟を歩き回って、食べれそうな物をほじくり出しています。
巻貝やアサリ、ゴカイらしきものを食べています。

サンゴソウも引き抜いて持ち運んでいます。植物も彼らには腹の足しになります。

草むらを歩けば虫もそこそこにいるようです。

ハンティング能力がまだ磨かれていないヒナにとり、海辺はお腹を膨らませることが
出来るやさしい場所です。

とくに、毎日干潮で水底が現れ、アマモの下に隠れている小魚や貝、虫が捕れる干潟は
生きていくための練習場みたいなものです。

ただし捕ることに夢中になっていると、オジロワシやハヤブサ、キタキツネに狙われる危険
な場所でもあるのです。

(尾羽がまだ完全に伸びきっていないヒナです)

雲の波

2011年08月27日

雨、雨、雨・・・ずーと雨です。今年の根室地方は夏梅雨です。森の中がだんだんかび臭く
なって来ました。キノコも出てきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

(耳に蚊が血を吸いに来るのもあとひと月ほど)
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                    ■  雲の波  ■       

雲の波という表現にすべきか悩みました。雲の図鑑を見ると、雲がうろこ状に並んで波に
見える様子が「雲の波」とされているからです。

それとは違う雲の波~~~~~~~~~!

野付半島の先端部から根室半島の方を眺めたとき、水平線で湧き上がった雲でした。

低くて前に進んでくる波みたいに上の方が盛り上がって白くなり、やがて先端が先に
出て、覆いかぶさるように落ちてきました。

綺麗に分かれたすだれみたいな波先です。

これは波そのものだと思いました。

太平洋から押し寄せて来た霧ガスに北からの冷たい空気が入り込んで、その下に潜り
込んだからでしょうか。

蜃気楼が多発地帯の根室海峡では、暖気と寒気のせめぎあいでいろいろ変化に富んだ
雲が愉しめます。

雲にあまり興味がなかったのですが、雲好きな友人のメールに感化され、最近は気に
なった面白げな雲を撮りまくっているのです。

ハシブトガラ 豪勢なご馳走

2011年08月25日

夕方、家のまわりはカラスでいっぱいになります。あちこちの牧草地でエサあさりをして
いたカラスの群れがねぐらに入る前に集まって休んでいるのです。道路ふちの電線の
下は糞だらけです。いまどきの糞の内容は様々です。一時のように木の実の種ばか
りということはなくなりました。種類が豊富なのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  ハシブトガラ 豪勢なご馳走  ■

春先から繁殖活動に勢を出していた森の小鳥たちは子育てを終えてほっとしているとこ
ろです。

ヒナたちをひとり立ちさせ、ようやく親鳥にも余裕が出てきました。
ヒナに全勢力を費やし、肉が削げた体はぼろぼろです。羽毛は磨り減って、みすぼらしく
なっています。

これから衣替え(換羽)が始まり、さらにみすぼらしくなります。
その前に新しい羽毛を作るための体力作りです。しっかり食べて、冬を迎えるための
羽毛を作らなければなりません。

(葉の裏にいる幼虫を丁寧にさがします)

森にはまだまだ虫の幼虫がたくさんいます。小鳥たちにとりこの幼虫たちが体力作りの
糧になります。晴れた日は幼虫の動きがよくなって、小鳥たちも活気づきます。

ハシブトガラがアゲハチョウの幼虫を見つけて食べ始めました。大きくて食べ応えが
ありそうです。尖った角を振りかざして抵抗しますが、嘴で捕まれ、足で押さえられると
身動きが出来ません。お尻の方から引きちぎって、青虫を食べ始めました。

(まん丸で美味そうな幼虫を見ーつけた)

(さて、柔らかなお尻の方から食べよ・・・)

水みずしく緑の栄養がいっぱい詰まっていて、とても美味しそうです。嘴で引っ張っても
柔らかくて食べやすい。パンパンにはちきれるそうな体がだんだんしぼんで、小さくなって
行きます。一見大きく見えても体のほとんどが水分なので、お腹に入るとそれほどお腹は
膨れないかもしれません。

(中身はみずみずしく美味いよ)

(だんだんしぼんできました)
彼らが食べることに費やすのは起きているうちの90%くらいです。生きていくためには
食べることに勢を出すことが大切なんです。

(ぺったんこになった。これで丸呑みだ)

エゾイトトンボ 水辺の青い天使

2011年08月23日

せっかく暑い夏が戻ってきたかと喜んでいたのに、この一週間雨模様。しかも寒い。
雨が少なかったので大地には潤いの雨です。しかしこの寒さは植物にはよくなさそうです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  エゾイトトンボ 水辺の青い天使  ■

エゾイトトンボが産卵に忙しい。
六月下旬頃から姿を見せていましたが、八月に入って急に数が増えました。

エゾイトトンボはブルーがとても美しいイトトンボです。青と黒が交互に並ぶ模様は、エゾ
イトトンボをより美しく見せています。

北海道では平地の池や沼でごく普通に見られるイトトンボだそうです。しかし、本州では
長野や福島、新潟の山岳地域の寒冷地でしか見られません。しかも、日本特産種なの
です。

彼らが生息する場所は水辺に根を張り、茎や葉が水上に出ている水挺植物が多い湿原
や池です。

私がシギを観ている湿原の水辺では、たくさんのエゾイトトンボが水面に出てきいます。
それを狙ってハクセキレイやショウドウツバメ、シギ、アジサシなどが集まってきます。

草の中にいる方が安全なのに、彼らはこの時季水面に集まります。目的は産卵です。
水面上にたくさんのオスが飛び交っていいます。産卵に出てきたメスをすばやく捕まえる
準備です。オスは尻尾の先に把握器を持っていて、メスの首根っこを捕まえます。

この連結はタンデムといいます。オスはこの瞬間のために必死の努力を怠りません。
一度メスを捕まえたオスは産卵するまでけっしてメスを放すことはありません。
メスはタンデムになると、尾の端をオスの腹にある副性器に入れて、交尾を完了します。

二匹が産卵するときは迫力満点です。水辺に行くとメスが一気に水に潜ってしまいます。
そのとき出す波の輪が他のオスを引きつけます。まわりにオスが5~10匹ほどのオスが
集まってきます。すきあらばメスの頭を捕まえようとしているように見えます。

この産卵合戦、なかなか見ごたえがあります。
ただこの瞬間に彼らが鳥の口に入ってしまうことも多いのです。


ナベサダさんがやってきた

2011年08月20日

改装工事が最終局面にきています。私と一級建築士のSさんとはこの頃毎晩のように
怒鳴りあいの電話をしています。両者とも最高のものを完成させたいがためです。しかし
言葉が思うように出ず、相手を傷つけてしまいます。電話の後はいつも反省ばかりです。
明日も悪い予感。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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              ■  ナベサダさんがやってきた  ■

私的にイベントが続きます。    

18日の夜にナベサダ(渡辺 貞夫)さんのジャズライブが標津町のあすぱるでありました。

ここ何年間、渡辺さんは道内のコンサートツアーのたびに標津に来て、小さなライブをやっ
ていただいています。あかつき塾という進学塾を経営されている菊池御夫婦が渡辺さんの
大ファンだからです。個人的なつながりが世界的ジャズマンを引き付けているのです。

渡辺さんは4人の仲間とともに心温まるバランスのとてもいい、アグレッシブなジャズを
演奏しました。ノンストップ1時間半。熱気ムンムンのライブでした。

昨年奥さんを亡くされ、そのあと東北の大震災。たくさんの仲間が東北におられ、大きな
悲痛を受けられたそうです。

そのあとに作られた曲「She is gone・・・・」が心に沁みました。

打ち上げはお宿の食堂。ひと風呂浴びたゆかた姿で参加していただきました。顔はすっ
かり和らいだやさしい顔になっていました。皆さんと写真に納まり、サインしたり、談笑を
して、なじみになった地元のスタッフさんをとても大切にされているようでした。


今回のクインテットのひとり竹丸一哲さんはなんと21歳。13歳からドラムをはじめ、20歳
からナベサダさんと一緒に仕事をしているつわもの。渡辺さんを踏み台に世界の竹丸として
羽ばたいてほしいのもです。

堤燈のなかしべつ夏祭り

2011年08月18日

お盆の前にお墓を洗ってきました。一年間の垢は歯垢みたいにべっとりとつくものですね。
ごしごしタオルでこすり落としていくうちに墓石が輝いてきます。乾いたタオルで磨き上げ
るとつやつやの石に戻りました。気持ちいいものです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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              ■  提灯のなかしべつ夏祭り  ■

なかしべつ夏祭りが十二日から十四日まで開催されました。

なかしべつ夏祭りは提灯が飾りの主役です。

メイン舞台の中心に主塔が建てられ、そこから放射状に線を張り巡らし、提灯が飾られま
す。主催者発表によると6000個の提灯が使われていることになっていますが、毎年企業
や個人が一個2000円で提灯を買い上げて、自分の名前を入れて飾ってもらうシステムに
なっています。

ですから、毎年数が増え続け、迫力を増しています。
始まって今年は五十五回を数え、私が思うにはすでに一万個以上の提灯が会場内外に
飾られて、色取りを増し続けています。

提灯はお盆には付き物です。裸電球が入った温かな光が会場をピラミッド状に浮き立たせ
ます。お盆に帰ってこられる御先祖をお迎えするのですから、この地域の先祖さんたちはと
ても喜んでおられると思います。

メイン会場では、毎年仮装盆踊りが奉納されます。子供もおとなも毎年工夫を凝らし参加
しています。見るよりも参加するほうがずっと愉しく、特に子供たちはいい思い出として残る
ものです。老人から子供まで、個人から仲良しクラブ、職域などなどまでそれぞれが企画
から製作までこなし、愉しんで作るお祭りになっています。

ほんわかとして、心から安らげるお祭りです。

少し秋色めくサンゴソウ

2011年08月15日

道東にも遅れて湿っぽい暑い夏が来ています。太平洋高気圧ががんばっているんですね。
でも、もうキリギリスが鳴き始めました。暑いので声に元気があります。秋風が吹くととた
んに声が小さくなってしまいますがね。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  秋色めいてきたサンゴソウ  ■

根室地方の海岸はそろそろ秋めいてきました。

アッケシソウの茎が根元から赤味を帯びてきています。
アッケシソウは円柱の節がつながった茎と節から出る枝で出来ています。その姿と色が
サンゴに似ていることからサンゴソウと呼ばれています。

サンゴソウは満潮になると水の中に入ってしまう浅瀬に生える植物です。世界的なはヨー
ロッパやアジア、北アメリカなどの寒帯地域にごく普通に広く分布しています。

塩に強く、塩がないと生育しない、塩に依存した植物です。この時季のサンゴソウを食べて
みると節がぷちゅっとはじけ、海水より薄い塩味がします。やわらかく、苦味と甘味が絶妙
です。

(ヒトデに穴をあけられた?ホタテの殻の下から生えてきたサンゴソウ)

私は秋になると、野付半島に行く度に一握りほどのサンゴソウを持って帰ります。野菜サラ
ダに入れたり、刺身のつまに使ったり、ちょっとした小料理の彩りに使います。とても重宝し
ています。

この苦味と甘味と塩味がうま味を増し、食味をとてもまろやかにします。
天然の調味料は他の野菜と一緒に食べると、ドレッシングなどかけなくても十分に美味しく
感じます。

ヨーロッパでは昔から長い船旅をするとき、サンゴソウを船に積み込み、貴重なビタミンや
ミネラルの補給食として使われました。

サンゴソウは塩分を体内に蓄積して、浸透圧を調節する働きがあるグリシンベタインという
物質を持っていて、動脈硬化の予防や保湿する効果が有します。お化粧品として皮膚の
保湿剤としてすでに商品化されています。

お薦めしたいのですが、日本では生息地が開発で減少して来ているために身近な植物で
なくなりつつあります。地元の特権として少しおこぼれをいただきます。

夕焼けの逃げ水

2011年08月11日

久々に雨が降りました。植物には恵みの雨でした。今朝は陽射しの強い夏らしい快晴
です。湿気がない北海道の夏がようやく来てくれました。何日か続くといいのですが。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  夕焼けの逃げ水  ■

野付半島の夕方。家路に向かって帰るときでした。それまで晴れていた空が、海から
やってきた冷たい海霧で急速に暗くなりました。

陸の方は晴れているようで地平線のすき間から明るい太陽の光がこぼれていました。
なんとも幻想的な光景です。

突如、道路がつやつやに見え出しました。夕方には珍しい「逃げ水」です。

暖められていた道路に海霧を伴った冷たい空気が流れこんできたからです。

上が冷たく、下が暖かい空気の層が出来て「逃げ水」が発生したのです。これは下位
蜃気楼というそうです。

一般的に灼熱の陽射しのもとで出現する現象ですが、夕方の気温が低くなってから
できるのは、ちょっと珍しいのです。

クイナ 水鶏

2011年08月10日

今夏は雨が少なくて、昨年に比べると川の水が少ないです。ですから川の中の魚の姿
がよくみられます。ヤマメが慌てて姿を隠す様子から釣り糸をたらせば、きっと入れ食い
状態です。たぶん10分で今夜のおかず分は釣れそうです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ■  クイナ 水鶏  ■

とうとう野付半島でクイナをカメラに収めることができました。
夏季に道路を横切る姿をちょくちょく見かけていたのですが、警戒心が強く、すぐに草の中に
走りこむので探しづらかったのです。

1974年七月に厚岸沖の大黒島に行ったとき、ブヒーブヒーという豚の鳴くような低い声で
夜中に鳴きあっていたクイナが印象に残っています。

草丈の高いオトコヨモギの群落の中に巣を見つけたときは、びっくりしました。枯れ茎などで
組み上げた大皿の巣の中には、山盛りになった卵がありました。数えて見たら12個もあって
もしかしたら隣近所のクイナたちの産卵場かと思ったくらいです。

そこはコシジロウミツバメの巣がたくさんあるところで、土の中にはたくさんのミミズがいまし
た。餌が豊富で、たくさん卵を産んでもヒナを育てていけるんだなと思ったものです。

冬季は京都の嵯峨野にある大覚寺の大沢の池の横の小さな湿地で、三羽のクイナを観察
しました。とても警戒心が強く、観光客が通って行く度に枯れて倒れた草の洞のなかに隠れ
ていました。いなくなるとすぐに出てきて湿地の中の昆虫や水生昆虫、草の種などを食べて
いました。

近くの広沢の池にもいて、このクイナたちはNHKの「自然のアルバム」という番組に「冬の
クイナ」として収めました。

クイナは水鶏と書きます。ツルに近い仲間です。足が生まれたときからがっちりしていて、
飛ぶより歩く方が得意です。草むらから草むらへ素早く走る姿は電光石火という表現が
ぴったりです。

色合いも地味です。目立ちません。今回もシギが集まる淡水の池で潜んでいるときに、
目の前に現れたところを何とか撮ったものです。

茶志骨神社のチャシコツって?

2011年08月08日

最近対向車線を走る車が突っ込んでくるかもしれない、なんてことを先走り想像して
クルマの往来が少ないミルクロードを選んで走っています。ミルクロードは綺麗に
舗装されていますので、のんびり走るのには快適です。おかげでいろんな動物に
出会えます。この頃はノネコです。道路わきに出てきて草むらの小鳥やネズミを狙って
いるようです。この猫たちかわいいんです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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            ■  茶志骨神社のチャシコツって何なの  ■

野付半島の付け根に茶志骨神社という小さな神社があります。本当に小さなオモチャ
みたいな社です。そのお祭りが先日ありました。

以前からこの「チャシコツ」という言葉が気になっていました。
チャシ」は北海道を旅しているとあちこちにある地名だからです。「チャシ」ってなんで
すかと聞いても、答えてくれる人はなかなかいません。

調べてみるとチャシとは一般的に「砦」とか「城」と言われています。もともとアイヌ語
」とか「柵囲い」を意味する言葉です。チャシコツとは「砦址」を表わす言葉だったの
です。

各地のチャシに残るアイヌの伝承によるといろいろな役割があったようです。
戦場の場(いわゆる砦)、祭式を行う場、談判の場、鮭漁などに関係した見張りの場
などです。

そうした伝承のうちの約半数が戦争伝承であったことから、一般にはアイヌの砦と言わ
れているのです。

ちなみに北海道で確認されているチャシは現在545基以上あるそうです。

ノビタキの夏

2011年08月04日

野草の生長が止りました。日曜日に2回目の草刈りをしましたが、1回目の半分の
時間ですみました。葉先が黄色く変わってきている草が多くなっています。8月は
寂しい季節です。

おばんです。小太郎でごじゃりました。

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ノビタキの親子がノハナショウブの花畑でせっせと餌探しをしています。
花あるところに必ず虫が集まります。虫にとってもいい環境ですが、鳥たちにとっても
効率よく餌を探せる環境です。

南に旅立つ前にしっかりした体力をつけることが、翌年ここに帰ってくるためにはもっとも
必要なことなのです。

野付半島のノビタキは四月中旬のまだ湾内に氷が残っている頃に渡ってきます。
越冬していたアフリカやインド、東南アジアなどから長い距離を旅してきたのです。

日本国内の繁殖地は本州と北海道です。北海道では平地でごく普通に繁殖しています
が、本州では涼しい山地でしか繁殖しません。

頭部が黒くなったオスは渡ってくるとすぐにお気に入りの場所(前年に繁殖した場所か、
その近くが多い)になわばりを作ります。ピッコロを吹いているような柔らかくて複雑な
声で囀り、後からやってくるメスを待ちます。

メスがやってくると、ノビタキ独特な低く飛んで降りるというプロポーズダンスを繰り返し、
何とかメスと結婚します。
この時季に彼らを観察するのが最高に愉しい。

巣作り、産卵、抱卵はメスだけでします。オスが参加して、メスと仲良く子育てをする
のは、餌運びだけです。巣にいるヒナは二週間ほどで巣立ちますが、その後しばらく
オスとメス親はヒナに餌を運び、一人立ちを待ちます。

この頃、人が近づくと近くまでやって来て「ジャッ、ジャッ」という威嚇と警戒の声を
しきりに出します。ヒナを守る大切な仕事です。

ヒナにはなわばりの意識はないらしく、次第にゆっくりと移動して行きます。
こうしていつの間にかいなくなってしまいます。

八月は移動が始まる時季なのです。

ツバメチドリがやってきた

2011年08月02日

八月に入りました。今や暑かった日が懐かしい、そんな気温が続いています。とうとう
今夏は暑苦しいと思った日は一度もありませんでした。まだ期待は出来ますが・・・?

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  ツバメチドリがやってきた  ■

野付半島でツバメチドリに私ははじめて会いました。
地面に溶け込んでしまいそうなベージュ色の地味な色合いをした鳥です。

でもツバメチドリは面白い顔をしていました。
口裂け女のように大きく開く嘴を持っています。しかも嘴のふちが真っ赤な色をしていて
柔軟性に飛んでいるからよけいです。これは飛びながら昆虫を一口で捕まえるために
おおいに役立ちます。

下まぶたが白く眼を縁取っています。黒い瞳がその白さでより大きく見えます。
両目の下から出ている黒い線が、喉を縁取るように半円形描きます。この黒い線がヒゲ
のように見えます。それは中国の人の鯰髭(ナマズヒゲ)のイメージを私の中に浮び上が
らせます。何か「ニーハオ」と呼びかけたくなる顔です。

実際、中国の北東部などで繁殖しているので、よけいにイメージが膨らんで笑えます。

ツバメチドリは湿地の中にある池の中洲に降りていました。じっとしていると本当に
分かりづらい色合いです。時たま飛び立ち、湿原の上を飛び回ります。

飛び立つとハヤブサのように力強く、速いスピードで飛び回ります。先の尖った長い翼
二股に分かれた短い尾をV字に広げて飛ぶ姿はまるでツバメです。しかも湿原の草の
上を撫でるように飛び回る様子までそっくりです。

ただ、ツバメのように軽やかに方向転換したり、ひらひら空中を飛び回る小細工はでき
ません。どちらかといえばハリオアマツバメの力強さとスピードのそっくりです。

観察中にイトトンボやコガネムシ、チョウの仲間を口に放り込んでいました。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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