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エゾアカガエル 産卵

2011年04月22日

訂正。昨日オオハクチョウの北上が終わったかも、と書きました。ところが今朝6時45分ごろ
次から次に4,50羽の編隊がわが家の上を通過して行きました。どうも太平洋側の厚岸方面
から北上してきたようです。
おばんです。小太郎でごじゃります。

(わが家の上空を知床半島に向かって編隊飛行をするオオハクチョウ)
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              ■  エゾアカガエル 産卵  ■

エゾアカガエルが産卵しています。二週間前からぽつりぽつりと卵かいが見られていました。

今年は雪解けが早かったのですが、地面の凍れがきつかったせいか、カエルの出方がばらば
らです。日中暖かくても夜になると氷点下になります。カエルも水温が低くて水溜りに出てきに
くい条件です。

四月も15日を過ぎると待ちわびていたカエルたちが出てきました。卵かいの上にまた卵かいが
産み付けられ、山盛りになってきています。初めはひとつひとつの卵を包んでいるゼラチンが
小さくてプリンプリンしています。日がたつにつれ大きく膨れ、はち切れんばかりの張りがなく
なってきます。水に溶け込んでいくかんじです。

(卵かいの上にまた卵かい。先に産み付けられた卵かいは下に沈む。孵化が遅れます)

ゼラチン卵の中ではオタマジャクシになりかけの黒いかたまりが時々くるんくるんと動いていま
す。

(黒いオタマがくるりと動く)

卵かいは落ち葉がいっぱい沈んでいる浅い水溜りにたくさん産み付けられています。深いとこ
ろではありません。卵の塊りが水面に出るくらいの浅い場所です。南側の太陽がしっかり当る
場所が選ばれています。水温が太陽によって上昇しやすい暖かな環境が選ばれています。

(浅いところに卵かいは産み付けられます)

もともと北海道に生息しているカエルはエゾアカガエルとニホンアマガエルの2種類だけです。
北海道に来た頃は、カエルの種類が少ないのと本州のようにかわず合戦が聞こえないことに
寂しく感じたものです。

しかし、早春にエゾアカガエルのクルル、キロロ、キリリと舌を震わせるようなやわらかな、かわ
いらしい声を聴いてからは、風情があっていいものだと心待ちにするようになりました。

じつは、エゾアカガエルは北海道の特産種です。道内の平地から標高2千㍍の大雪山まで
広く分布しています。長い間、ヨーロッパに広く分布するアカガエルと同じ種類だと思われて
いました。ところが1991年に北海道とサハリンだけに生息する別な種類であると認められまし
た。

そしてこのカエルにかわいらしい学名が付けられたんです。アカガエルの仲間を示すラテン語
の「ラナ」にアイヌ語で美しいという意味の「ピリカ」を付けて命名されました。学名を「ラナ・ピリ
カ」といいます。

姿が美しいかどうかを別にして、北海道らしいきれいな名前です。
エゾアカガエルは北海道を代表する唯一のカエルなのです。

(卵が産みつけられる水溜りの近くには谷地坊主が多くある)

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エイワンケヤ?How are you? おはようございます  今日は、学名に「アイヌ語が入っている生き物がいる!」と... [詳しくはこちら]

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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