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蜃気楼

2011年04月16日

ヤマシギが裏の林に来ました。東南アジアで冬を過ごしていた地味なシギです。これから
夕方暗くなる頃から林の上を行ったり来たり飛び回ります。チキッと単発の鳴き声を出して
シギにしてはゆったりとした羽ばたきで飛びます。
おばんです。小太郎でごじゃります。

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季節が揺らめき始めました。ウァーンウァーンとしたエネルギーがみなぎります。

                       ■  蜃気楼  ■

蜃気楼をよく見ます。一日中野付半島をうろついていると刻々変わる太陽の位置により空気
の温度が変わるのを肌で感じます。

それを意識するようになったのは、遠くにいる水鳥を望遠鏡で探しているときです。早朝は、姿
形がはっきり見えるのに、時間が経つうちにかげろうが踊り始め、だんだんぼやけだすのです。
こうなったら鳥の識別はむつかしくなります。

野付半島通いを続けていくうちに、水上に遠くのものが浮び上がって見えることに気付きました。
蜃気楼です。調べてみると富山湾とオホーツク海でよく見られることを知りました。

四角い太陽も蜃気楼の現象でした。

根室海峡のように冷たい海水が流れ込んでいるところでは、温度の低い海面により下層の
空気が冷やされます。すると、空気の密度が高くなります。

光は普通直進しますが、空気の密度が異なってくると、冷たくて密度が高くなった空気の方に
進む性質があります。そのため本体の上の方へ蜃気楼が出現します。遠くて水平線の下に
隠れて見えない物が見えるのはこの性質のおかげなのです。

野付半島界隈はオホーツク海側の中でも、よく蜃気楼が見られるポイントなのです。
早朝、湾内を眺めていると遠くの水平線の上を13羽のオオハクチョウが右から左へ歩いてい
るように移動して行きました。影絵のようなとても幻想的な風景でした。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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