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黒光りのビロードキンクロ

2011年02月28日

胃の幽門部が狭くなって、食べたものが消化されても十二指腸に送られなくなる症状で手術
をした猫ちゃんが元気になりました。魚のチカを二匹ペロリとたいらげるようになり、抜糸に来ま
した。また、ワクチンだけで来るようにします、と飼い主さんもニコニコです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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              ■  黒光りのビロードキンクロ  ■

「ビロードキンクロ」。けったいな名前の海鳥です。「ビロード」は「天鵞絨」と書きます。
ポルトガルから来た添毛織物の名称で、「天鵞」は白鳥のこと。ビロードの生地が光沢のある
白鳥の翼に似ていることから、付けられました。

「キンクロ」はよく分かりませんが、考えてみると「金」は太陽で、すべての色が混じり合った
「黒」が太陽の光に照らされ、いろいろな色の光沢を発することから、名づけられたのでは。
光り輝く黒い海鳥ということでしょうか。

この鳥はいつも沖合いにいて、なかなか海岸に近づいてくれません。オスは全身が藍紫色
の金属の光沢をした黒色しています。瞳はハスキー犬の目みたいに青白く、目の下側に
三日月形の白い模様があります。飛んだときに見える赤い足、前の方が橙黄色のくちばし、
シンプルながらとてもサイケデリックな色合いをしています。

( 左側の地味なのがメス。右側の目のしたの白い三日月の模様があるのがオス)

その姿を「思い切り、じっくり、超アップで見たい」といつも思い続けていたのです。
猛烈な北北東の風が吹いたとき、その願いが叶いました。野付半島に大量の流氷が押し
寄せて来たからです。

(国後島を遙かに望んで、流氷の上を飛ぶビロードキンクロの群れ)

沖合いにいたクロガモやアラナミキンクロなどと一緒に、海岸近くに出来た氷のすき間に
運良く集まってきたのです。

それぞれの鳥で、朝日に当たる角度でいろいろと多様に変化する黒の反射光の色を比較
出来ました。青、紫、緑、黄、橙、桃などの色を感じました。嬉しくて、愉しくて、珍しいやら、
興奮するやら・・・・。

黒色の色合いと光沢の美しさでは、ビロードキンクロがピカイチでした。

潜水するときに、翼を少し開き、尾羽を空中に立て、素早く潜る姿は無駄がなく、切れがよく
しぶきを立てない。その俊敏な潜りに、またまた惚れてしまいました。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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