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シノリガモ 荒海で越冬

2011年01月07日

酪農の畜舎には必ず猫が住み着いています。ネズミを捕ってくれるので牛乳をもらったり、
キャットフードを与えられて大事にされています。数も多く10匹以上住み着いている所も
あります。寒い時期になると集まって暖をとることが多くなります。が、中には牛と仲がよく
なって牛の背中で眠るちゃっかり屋さんが出たりして、なかなか微笑ましい光景が見られ
ます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  シノリガモ  ■

冬の荒波の中で生活しているカモがいます。シノリガモです。特に大きな波が押し寄せる場所
を好んでんでいるように見えます。野付半島では知床連山から吹き付ける風で、大波ができる
場所に多くいます。

シノリガモは正面からだと覆面を被ったように見え、後ろからだとモヒカン頭に見え、体の模様
は幾何学的抽象画を思わせる、まか不思議な羽根色をしています。

英語では「ハーレイクイン・ダック」。小布を継ぎ合わせた衣装に黒い頭巾をかぶせた道化師の
意味です。雄の特徴的な模様を見立てたものです。

荒波がかぶるような場所でひょうひょうと波の上を漂い、時に大きな波が来ると、とても素早い
動作で波の中に潜ってしまいます。そのため、体の白い斑点は波しぶきに似せて進化した、
という説さえあります。


(きれいな模様をしているのが雄のシノリガモ。雌は黒っぽい)

冬季、荒波の海上で生活しますが、繁殖期は海ではなく大半が急流のある山地で生息しま
す。カムチャッカ半島では、山岳地の狭い沢で、ハンノキやハイマツが茂って低木林になって
いるところと草原が交互にある急斜面で繁殖しています。

しかも清い水で、流れの速い礫ばかりの川だけで繁殖するのです。

泳ぎの達人で、川岸近くのよどみを利用して流れをさかのぼり、半分飛び、半分泳ぎながら
水面を突き進みます。流れに乗って早瀬や激流でもやすやすと乗り切ってしまいます。

潜水の達人でもあり、水底の岩の上を歩きながら魚や水生昆虫を巧みに捕っています。

そんな環境で繁殖するため、巣はなかなか見つかりません。ロシアで初めて見つかったのは
一九七二年。知床でも二〇〇三年にヒナの群れが確認されていますが、巣は見つかってい
ません。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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