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カモメ・カモメ・カモメ

2011年01月29日

明日が楽しみです。この冬でも一級の寒波が来そうです。今もじわじわカキーンと凍みこんで
きそうな空気感です。早く寝ないといけないが・・・・、深夜にサッカーの決勝戦があるし・・・。
悩むなー。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ■  カモメ・カモメ・カモメ  ■

海峡といえばカモメでしょう。この時期、野付半島には多くのカモメが集まっています。根室
海峡に餌になる魚が大挙してやってきているからです。このカモメの仲間が一種類ではなく
8種類も見られるのです。


カモメの仲間は南極を除く全世界に分布しています。正式には「チドリ目カモメ科」といい、実に
四十八種もいて、伊勢物語で「名にし負ば いざ言問わむ 都鳥・・・」と詠われたユリカモメも
カモメの一種です。

これだけ広く分布していると、俗言も多く残されています。西洋では古くから海と航海を象徴す
る鳥とされ、溺れ死んだ水夫の魂が姿を変えたものと言われてきました。そのため、カモメを
むやみに殺したり、カモメが窓にぶつかるとよくないことが起きると思われ、大切にされてきま
した。

また、水夫はカモメで魚のむれがいることを知り、カモメが陸の方へ移動すると嵐が来る前兆
と判断しました。

日本でも、漁師の間で「カモメが低く輪を描いて飛ぶと、雨になる」とか、「カモメが魚捕りに
出ている日は、海が荒れない」と言われてきました。

野付半島にはカモメ(カモメの一種です)、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカ
モメ、ウミネコ、ユリカモメ、ミツユビカモメの常連さん秋から春にかけて集まります。

十一月、十二月の猛烈な強風の日には、数万羽のカモメが防波ブロックの上に並ぶことがあ
ります。また、二月の快晴の日にこれまたすごい数の群れが飛び交って、何かをしきりに追い
回している光景の出会ったことがありました。その姿を眺めながら豊かな、鳥には魅力的な
すごい地力を持つ海だと実感するのです。

トド

2011年01月28日

朝の散歩の時にオオハクチョウが2羽、西のほうへ飛んで行きました。今朝はシバレがきつか
ったから野付湾に見切りをつけて、南下して行ったかも。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  トド  ■

トドの死体が打ち上げられていました。さすがに大きい。ゴマフアザラシの倍はあります。
オオワシの大きさから比較してもでかい。

アシカ科の仲間のなかで最も大きい種類なんですね。

根室海峡には毎年冬になると南下してきます。羅臼沖はスケソウダラやマダラ、ミズダコなど
が豊富で、それを食べに来るのです。

知床財団の調査によると、今季は十一月半ばから姿を見せ始めました。年末には180頭も
確認されています。今月24日には94頭が確認され、昨季に比べると多いらしい。

観察によると根室海峡にやってくるトドはメスが多く、そのほとんどが妊娠しているらしい。
食欲が旺盛なんでしょうね。

すでに流氷が知床半島を回って根室海峡に入ってきているので、近いうちに国後島方面に
移動していまうそうです。

大きな馬に林の中で出会う。

2011年01月27日

いまいち寒さが厳しくありません。下のタワラマップ川が凍らないのです。例年なら流れの速い
小川なのですが、がつり川面が凍り、湯気が出てくる朝が何度かきています。しかし、今年は
まだ一度もありません。つまらんのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ■  おおきな馬 バンバ  ■

ミズナラの林を歩いていたら大きな馬に出会いました。栗毛の美しい馬が二頭、じっとこちらを
見つめています。 
    
        

根室地方の酪農家は牛のほかに馬も飼育していることが多いです。
どさんこやサラブレッド、アラブ、ポニーそしてバンバといわれる種類がいます。その中でも
輓馬という大型の馬をビジネスとして飼育している方がおおいのです。

出合ったのはその輓馬です。1トンほどある大きな馬です。体重でサラブレッドの2倍はありま
す。その馬が陽だまりに出てきて、やさしい眼差しで見ています。

驚いた様子はありません。シカみたいにピーンと神経を張り、周りを警戒している様子もありま
せん。おだやかで、ゆったりとこちらを見ています。

冬になると牧草地を囲んでいる陽射しが多く入り込むミズナラの林に馬がよく放牧されます。
積雪が少ないので、足で雪をかき分け、クマザサを食べることが出きるからです。林はまた
風や吹雪からも身を守ってくれます。沢には水があります。

ふゆに放牧すると林床のクマザサが食べられ、夏に他の草花が生えやすい環境ができます。
美しい林床を作る助けにもなています。

ラッキー

2011年01月26日

久々に雪が降りました。朝から静かに降っているうちに、気がつけば5センチも積もっていま
す。お客さん情報だと標茶のほうはかなりの吹雪だとか。60キロも離れると天候に違いが
ありますね。今日はえさ台が賑やかでした。

(ハシブトガラやシジュウガラが今日はたくさん来てました)

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                     ■  ラッキー  ■

十二月、ご主人がインターネットで里親探しをしている各地のホームページを見ていたら、亡く
なった犬にそっくりな犬が載っていた。奥様に見せたら「これは何かの縁ね」ということになった。

行動派の奥様は、さっそくホームページの主の中標津保健所に電話を入れた。翌日に殺処分
になるところだった。必ず引き取りに行くので処分を止めてもらった。職員がどこから来られるの
か聞いた。「茅ヶ崎です。神奈川の」。びっくりして言った。「わざわざそんな遠くから起こしに
なるのですか」。

奥様から電話があった。「2時間で、シャンプーと健康診断をして欲しい」と言われた。無理だと
断った。「それなら健康診断だけでも」ということになった。

当日新品のキャリーケースに入ったアメリカンコッカースパニエルがやってきた。まずは身体
検査と血液検査をした。どこも異常がなかった。ただ歯石がひどかった。ずい分とかわいがられ
ていたようだ。おっとりとして、人を信用している。おどろおどろしさがなかった。

洗いさらしのコンクリートの上にいたせいで、体は生臭さが漂っていた。口臭がひどかった。
体臭を消すには時間がかかるが、口臭なら時間内にできる。

麻酔をかけた。歯石を超音波できれいにした。ぐらぐらしていた歯はすべて抜いた。口臭はす
っかり消えた。あとは体臭だけ。おうちに帰ってからやってもらうことにした。

奥様と愛犬は札幌行き最終便に急いだ。

新年。年賀状が来た。「食欲旺盛!とても良い子デス」と書いてあった。「ラッキー」という名前
が付けられていた。とてもやさしい顔になっていた。

エゾジカ 氷の上を歩く

2011年01月25日

鳥インフルエンザがとうとう道東にも出ました。浜中町の火散布の小湾です。オオハクチョウと
オナガガモが相次いで死んでいるようです。私のクライアントさんが見つけられたようで、とても
大変なようです。おかげで今日再診に来られるはずだったのに、行けないという連絡をいただ
きました。いつも思うことがあります。見つかる前にこの死体をつついているカラスやカモメ、
オジロワシ、オオワシなどはその後どうなっているか。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ■  エゾジカ 氷の上を歩く  ■

湾内が一面凍ることで、ここ10数年ある変化が起こっています。エゾジカが増えてくるのです。

(川も凍ってカキンカキン)


(この氷の上をシカたちが歩いてくるのです)

かっては保護動物であったエゾジカが急激に増えて、今では狩猟動物になっています。
厳しい冬の間、多くの若い木の皮を食べ、森の行く末に大きな影響を与えるようになったから
です。

狩猟が始まると、それまでよく見られていた場所から突然姿が消えてしまいます。撃たれて
死ぬシカもいますが、大方のシカは逃げて森のなかに潜みます。

そんなシカたちが安全な鳥獣保護区に逃げ込んでくるのです。湾内の氷の上を夜中に歩い
てきて、野付半島のナラワラの森や先端の竜神の森に身を潜めます。

最近は湿地の中が硬く凍っているので、昼日中でも姿を見せることがあります。でも大半は
夕方暗くなって、森の中から出てきて、氷の上を歩き、海岸線の草が食べやすいところに
行く光景が見られます。

カワラヒワの大きな群れが・・・

2011年01月24日

今日は最高気温が零度まで上がってとても温かい一日でした。せっかくカキーンと凍ったのに
解けてしまわないかと心配です。
おばんです。小太郎でごじゃります。


(わが家のえさ台に来るコゲラ。足に足輪を付けています。)
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         ■  カワラヒワの群れが居座っています。  ■

12月からカワラヒワの大きな群れが居ついてます。例年なら南の方に行っているはずなのに。
群れの数は500から600羽で一斉に飛ぶと団子状になってなかなかの迫力があります。

こんなに多くのカワラヒワが残っているのには理由があります。雪が少ないのです。しかも
強風が連日吹きまくっているため、地肌が見えているのです。

地上に落ちた草の実が露出して、とても探しやすく、居心地がよさそうなのです。

そのカワラヒワの群れの中にベニヒワとユキホオジロとツメナガホオジロとハギマシコが合流
して行動を伴にしています。

(カワラヒワのなかにユキホオジロやベニヒワ、ツメナガホオジロが混じって飛んでいます)

カワラヒワの警戒心がとても強く、近づく度に飛んでいってしまいます。かといって遠くに行く
わけでもなく、待っているとまた帰ってきます。それだけ食べる実が豊富なのでしょう。

何種類かの鳥たちが一緒に群れを作るのは互いにメリットがあるわけです。その最大の理
由は、タカやフクロウから身を守りやすいということです。見通しのよい場所だからよけに助け
合えるのでしょう。

(ユキホオジロ)

(ツメナガホオジロ)

いずれ、ゆきがもっと降ればいなくなるのでしょうけど、さてさていつまでいてくれるでしょうか。

ゴマフアザラシ ただいま243頭確認

2011年01月22日

最近仕事が終わったあとにする仕事があります。小太郎のマッサージです。レジスターを
閉めてお茶をしようと診察室に入っていくと、診察台の上に小太郎が待っているのです。
ごろんと横になられて、おねだりをされるとやらねばなりません。顔から初めて首筋、背筋、
横腹、腰と満遍なく揉み解し、指圧をします。力を入れすぎると口がきます。それを何回か
繰り返しているうちに、私の指圧力とマサージセンスは最上級の腕になってきたと自負して
いる今日この頃です。
おばんです。小太郎でごじゃります。

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            ■  ゴマフアザラシ ただいま243頭確認  ■

野付湾はびっしり氷が張っています。ただ湾内に流れ込む春別川や当幌川の真水がどんどん
氷の下を這うように流れ出てきます。その真水が氷の端に出てきて、凍ってきます。氷の面積
が増えていくのはこのためです。

湾内では毎日満潮と干潮の影響を受けます。干潮になると湾内の水は外に流れ出て行きま
す。そのとき、出来立ての氷が流氷になって外へ外へと出ていくのです。

アザラシたちは凍った湾内から追い出されるように氷の端に休み場を求めます。そこで乗っ
ていた氷が流れ始めると氷に乗ったまま湾の外へ移動してくるのです。

それはちょうど氷を求めてやってくるコマイの群れに合えるチャンスでもあるのです。氷に乗っ
て移動することで、コマイのいるところにいけるというメリットができるわけです。

湾内の氷の上には数えただけで243頭のゴマフアザラシがいました。彼らがのんびりと氷の
上で休んでおれるのは、冬の間食べれるものがこの湾内には十分あるからに他ありません。

ときどき狩りをしているゴマフアザラシが近寄ってきて、うす氷の中から顔を出して、近寄って
来てくれます。白い氷と黒いアザラシの顔がとてもいいコントラスでいいのです。

寒さを忘れる、ひとときです。

コミミズク

2011年01月20日

このところシラカバの木に取り付けた脂身にヤマゲラが来ています。他のキツツキに比べ
神経質です。草色は地味です。木に張り付くと同化してきわめて見つけにくいとりです。
本州のアオゲラに比べると少し精悍でスマートな感じがします。この鳥がいるということは
まだ下の森に生気があるということです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ■  コミミズク こみみずく  ■

ようやくコミミズクが姿を見せました。

野付半島の開けた草原にはヤチネズミが多く、それを求めてやってきます。

空気のなかで浮きながら飛んでいる、という表現が合います。軽やかで、方向転換も滑らか
です。


下の草むらを丁寧に、しっかり探し回ります。狙いをつけると空中で止り、決断するやその
まま草の中に飛び込みます。

暗くなりかけた草原に翼の裏の白さが目立ちます。
「アッ、飛んでる」とすぐに見つけられるフクロウです。

風と波と凍気のアート

2011年01月19日

知床半島の北側、ウトロの港まで流氷がやってきました。昨年より17日も早いそうです。
嬉しい。オホーツク海の寒気がいい氷を作ってくれているのですね。今年は厚くてどでかい
流氷が期待できそう。根室海峡側にはまだまだでしょうが、アムール川発の流氷に早く会い
たいものです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ■  風と波と凍気のアート  ■

マイナスの世界は美しさを育む。

雪は白いアートを創りだす。白と光だけで一日中見ていても飽きないキャンパスになります。

海岸線では。風が、波が、凍れる気温がこの時期限定の自然の造形美を豊かに実らせます。

テトラポットに打ち付ける波。風が強いほど高く舞い上がります。上がった海水が風で小さく
砕かれて飛び散ります。それが瞬時に冷却されてテトラポットに、杭に、石に張り付きます。

やがて凍った海水は自己主張を始め、とてもユニークな形を創りだします。

これが波と風と凍気のアートなのです。


ハギマシコ 萩猿子

2011年01月17日

わが家のえさ台は朝から大賑わいです。なかでもたんぱく質を必要とするキツツキの仲間は
えさ台に取り付けた豚や牛の脂身をしきりに食べに来ます。わが家に来るキツツキはアカゲラ
コアカゲラ、ヤマゲラ、コゲラの4種です。なかでも常連はアカゲラです。今日は頭が赤くない
雌のアカゲラです。


(黒い頭は雌のアカゲラ)

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ■  ハギマシコ  萩猿子  ■

ハギマシコが増えてきました。ハギマシコは遠くで見ると黒っぽく、樹木や地面にとてもよく
溶け込んでしまう「忍者」のような鳥です。降りたところに近づいても、飛び立つまで分からな
いことが、よくあります。

(手前の赤みを帯びたのが雄。奥の地味なのが雌です。)

漢字では「萩猿子」。体の色が秋に咲く「萩」の花の紫色をおび、顔やしぐさが子猿に似ている
ことから「猿子」と呼ばれています。英語では体の色を深紅のバラに例え、「ローズィフィンチ」と
言います。


夏場はシベリア東部やカムチャッカ半島、北米大陸の高緯度地帯の岩が露出した丘の上の
頂上や山腹、人気のない山や孤島の高原などで繁殖しているので、暖かい季節にお目にかか
るには、大変な努力を要します。

日本でも日高山脈や大雪山系の高山帯にいますが、私は何度行っても見たことがありません。

そんな鳥が野付半島のような平地に渡ってきて、越冬するのです。十月下旬から四月上旬に
かけて姿を見せ、10羽から5,60羽の群れでいることが多いです。

雪原の中から突き出たテンキグサ(ハマニンニク)やウラギク(ハマシオン)の種子を歩きながら、
こまめに食べ、春先になると、雪の上を歩いている小さな虫も捕らえて食べます。

トドワラあたりでは、疎林の中のこずえで、じっと休んでいる群れに出会ったりします。タカ類に
襲われない安全な場所では、いたってのんびりした忍者ハギマシコの姿が見られます。

(顔が子猿に似ていますかな)

コマイの群れがやってきた そお3 コマイ漁ピーク

2011年01月16日

秋にドングリを拾っておきました。倉庫に入れておいたらほとんどのドングリに小さな穴が開い
ています。どうもゾウムシの仲間のようです。卵を産みつけて中で幼虫になったのですね。
せっかくエゾリスにと思って大量に集めたのに残念です。でも一応えさ台に出してみるつもり
です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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         ■  コマイの群れがやってきた。その3 コマイ漁ピーク  ■

コマイの群れを待っているのはワシやカモメばかりではありません。漁師も大漁を期待して
野付半島の沖にコマイ定置網を仕掛けます。

(沖合いの定置網で操業する船、船、船。)

今年も五日から水揚げが始まりました。各所に仕掛けられた定置網には、尾岱沼漁港から
船で向かう漁師と野付半島の番屋から船を出して向かう漁師がいます。

野付半島の番屋漁師は、定置網がすぐ近くにあるので、小型船で向かい、網からコマイを
回収して浜に水揚げします。大漁の時はピストン輸送ができます。

(出て行くときは船は軽いので海面から上がよく出ている)

私が面白いと思ったのは、浜に着いた船をそのままブルトーザーで引き上げてしまうことです。

(ブルで引きながらゆっくり降ろしたり、上げたり)

引き上げた船にトラックを横付けして、コマイをトラックの荷台に積み込みます。空になった船は
再び浜から海に降ろされ、定置網に向かいます。

(船に横付けしたトラックにコマイを移す。みんな真剣)

トラックは尾岱沼まで走らなければなりませんが、船は短時間の作業でコマイを網から運べま
す。効率のいいやり方だと思います。

昨年の一月はとんでもない豊漁でした。網からコマイを回収して荷を積み替え、回収しに行く
と、またコマイがどっさりと入っている。そういう状況が、朝から夕方まで続いていました。
しかも毎日。すごい活気でした。

(コマイを船底に一杯入れているので船が沈みそう)

今年は昨年に比べると4割ほどしか獲れていないとか。しかし、去年が多すぎただけで、今年
は例年どうりなのです。

コマイの群れが来た。その2 氷下待ち網漁始まる

2011年01月15日

日差しが強くなってきました。一月なのにゴジュウカラがしきりに囀りはじめました。この極寒
にすでに春の兆しです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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             ■  コマイの群れが来たら氷下待ち漁が始まる  ■

コマイが沖にやってくる頃、野付湾は結氷します。今年は年始めまで、まったく凍らず、いらいら
しましたが、記録的な寒波で全面結氷しました。おかげで例年どうり氷下待ち網漁が始まりました。

(奥の船が走っているところまで凍っています)


(氷の上を心配もせず歩けます)

文字通り、氷の下に網を仕掛けて魚を捕るやりかたです。1910年頃から始まったそうです
から、もう百年の伝統をほこる漁です。

待ち網は氷に穴を開け、30メートルほど離れた場所との間に固定して張ります。網を張ると
きは、網の先にロープをくくりつけ、棒竿が届く範囲に穴を開け、次々とロープを伸ばして反対
側まで持っていきます。そしたらロープを引っ張って網を手繰り寄せます。

(平たい刃の斧で切り出した氷の厚さは15センチほどでした)

氷の下でぴーんと張れたら完了です。あとは毎日見回りに来て、網を引き上げれば、魚が
獲れるわけです。

氷の厚さは15センチほどになっていました。日曜日のことでしたから、今はもっと厚くなって
いると思います。30センチにはなっているかな。

野付湾の上を移動するのは、広くて時間がかかります。個々の漁師さんはほとんどが
スノーモービルに荷台そりを引いて各網を回りをします。

コマイの群れがきた。その1-ワシとカモメ

2011年01月14日

晴天が続きます。ただし風が強い。海は「しっどいウサギが走ってる」状態です。中標津は
快晴なのに羅臼は前がほとんど見えないほどの猛吹雪。こんなことがよくあります。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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            ■  コマイの群れ。集まるワシとカモメ  ■

今冬もコマイの群れが来た。ワシもカモメもこの群れが来るのを待っていた。コマイの産卵は
一月に集中する。その産卵に集まってくるたくさんのコマイを狙ってワシもカモメも浜に集まって
いるのだ。

海を見ているとカモメが群れだし、海上を飛び回る。それに気づいたワシが浜辺に集まりだし、
半島から飛び出して行く。


(コマイを狙って捕まえたところ)

シロカモメやオオセグロカモメはコマイを捕まえると頭から丸呑みする。オオワシやオジロワシ
は海上に浮いてきたコマイをわしづかみにする。一匹を捕まえると両足でしっかりつかんで
岸まで飛んでくる。それを浜に下りて、嘴で引き裂いて飲み込む。
食べ終わると、また沖に出てコマイを捕まえる。

(両足でしっかりコマイをつかんでいる)

(テトラポットの上でコマイを食べている)
群れがいなくなるわずか小一時間は、海上と浜はおおにぎわいだ。

写真 5・7・5  ワシが2羽。氷の上で。

2011年01月10日

今朝1時頃、飲んで帰ってきたときにドアをすり抜けてジュジュが外に出たらしい。酔っ払って
いたので、まったく分からず、そのままにして眠ってしまった。5時半に起きてきた女房が外で
ニャーニャー鳴いているジュジュに気づいて慌てて回収。今朝もマイナス13度だったから四時
間と30分は寒くてつらかったろうな。食事をして、いつもの寝場所で丸くなって眠ってしまいま
した。そうとう懲りたのか今日は外に出たがりません。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                   ■  写真 5・7・5  ■

今回は「夕ぐれ時に氷の上におりていたオオワシ」がテーマです。


                厳寒に なにを語らう 水の中 (公)

                語り合う 北方領土か 尖閣か (直)

                凍雲(いてぐも)が 二人の仲を 近づける (思百)

                静けさや 氷の上で ワシ休む (ポチ)

                ねえあなた 今夜はどこに 止ろうか (ポチ)

                腹減った 明日は魚 来るだろか (ポチ)

流氷初日

2011年01月09日

今朝は寒かった。マイナス16度。乾燥してとても気持ちいい快晴でした。明るくなりかけた
頃からエゾリス君は餌場に来ていました。鳥たちより早いのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  流氷初日  ■

題名を見て、びっくりされている方が多いかもしれません。でも流氷初日なんです。

野付湾でできたほやほやの氷が北の風に押し出されて、湾内から帯状になって根室の方へ
流れ出したのです。

嬉しいです。一週間前にはまったく凍っていなかった野付湾がほぼ全面結氷したのです。
この一週間とてもいい寒気が入って、日中の気温が0度以上にはなりませんでした。

これまでだと十二月中旬くらいから凍りだして一月中旬に全面が凍ることが多かったのです。
それをわずか7日ほどで完成させた寒気はえらい。

今朝の中標津の気温はマイナス16度ありました。野付半島に着いたときの気温はマイナス
11度でしたから、やはり凍りますよね。

湾内が凍るといいことが起こります。湾内に棲んでいるゴマフアザラシが氷の上に乗って湾外
に出てきます。近くで見られるチャンスが増えます。


氷下漁が始まります。コマイが産卵に集まってくるのです。寒さが安定するので氷が厚くなり、
氷の上を安心して歩けるようになります。

まずはこれからが楽しみです。


シノリガモ 荒海で越冬

2011年01月07日

酪農の畜舎には必ず猫が住み着いています。ネズミを捕ってくれるので牛乳をもらったり、
キャットフードを与えられて大事にされています。数も多く10匹以上住み着いている所も
あります。寒い時期になると集まって暖をとることが多くなります。が、中には牛と仲がよく
なって牛の背中で眠るちゃっかり屋さんが出たりして、なかなか微笑ましい光景が見られ
ます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ■  シノリガモ  ■

冬の荒波の中で生活しているカモがいます。シノリガモです。特に大きな波が押し寄せる場所
を好んでんでいるように見えます。野付半島では知床連山から吹き付ける風で、大波ができる
場所に多くいます。

シノリガモは正面からだと覆面を被ったように見え、後ろからだとモヒカン頭に見え、体の模様
は幾何学的抽象画を思わせる、まか不思議な羽根色をしています。

英語では「ハーレイクイン・ダック」。小布を継ぎ合わせた衣装に黒い頭巾をかぶせた道化師の
意味です。雄の特徴的な模様を見立てたものです。

荒波がかぶるような場所でひょうひょうと波の上を漂い、時に大きな波が来ると、とても素早い
動作で波の中に潜ってしまいます。そのため、体の白い斑点は波しぶきに似せて進化した、
という説さえあります。


(きれいな模様をしているのが雄のシノリガモ。雌は黒っぽい)

冬季、荒波の海上で生活しますが、繁殖期は海ではなく大半が急流のある山地で生息しま
す。カムチャッカ半島では、山岳地の狭い沢で、ハンノキやハイマツが茂って低木林になって
いるところと草原が交互にある急斜面で繁殖しています。

しかも清い水で、流れの速い礫ばかりの川だけで繁殖するのです。

泳ぎの達人で、川岸近くのよどみを利用して流れをさかのぼり、半分飛び、半分泳ぎながら
水面を突き進みます。流れに乗って早瀬や激流でもやすやすと乗り切ってしまいます。

潜水の達人でもあり、水底の岩の上を歩きながら魚や水生昆虫を巧みに捕っています。

そんな環境で繁殖するため、巣はなかなか見つかりません。ロシアで初めて見つかったのは
一九七二年。知床でも二〇〇三年にヒナの群れが確認されていますが、巣は見つかってい
ません。

オオワシにお年玉

2011年01月06日

ジュジュが発情しました。まだ乳歯が生え変わってないのにびっくりです。栄養状態が良かった
のか、早熟してしまいました。オヤジとしては心配になってしまいました。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(顔のマッサージは気持ちいい)
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              ■  オオワシに海からのビッグなプレゼント  ■

一月二日。野付半島の海岸にゴマフアザラシの死体が打ち上げられていました。数えたら4頭。
大人のアザラシと子供のアザラシも混じっていました。


(子供のアザラシにハシブトガラスが集まっています)


いまの時期、コマイ漁の定置網に入り込んで溺れ死んだアザラシが浜に投げ置かれることは
よくあります。しかし、年末年始、漁は休んでいるので網にまぎれ込んだアザラシではありま
せん。まぎれもなく、溺れ死んだアザラシです。

年末年始に通過していった低気圧の威力は想像できないほどの力があったようです。泳ぎの
うまいアザラシが6メートルを越す波浪に翻弄されたのです。

北東の強風と高潮と満潮が重なったのか、大きなアザラシが波ぎわより10メートル以上離れ
た浜に横たわっていました。そこにオオワシやオジロワシ、カラス、カモメが集まってきていまし
た。彼らにとっては思いがけないお正月のご馳走です。

強者はオオワシです。いつもなら警戒感がとても強く、近寄っていくとすぐに逃げて行ってしま
うのに、この日はどういうわけか逃げません。肩白の美しい成鳥がアザラシの周りに集まって
います。

観察していると、この中に強い弱いの順位がありました。強いワシは翼を半開きにし、頭を突き
出し威嚇姿勢をとります。チンピラが肩をゆらし威張るようにして、必死にアザラシの肉を引き
出しているワシの方に大股で近づきます。「おらおら」と翼を大きく広げて、蹴散らしました。


どっかとアザラシの上に乗って、周りに眼を飛ばします。それでも逃げずに食べているワシを
左の翼を上げて威嚇します。なかなかの風格です。


あとはゆっくり満腹するまで、独り占めして食べました。

まわりのワシやカラスはいつか順番がまわってくるのを、ひたすら待つばかり。
風雪で二日間身動きがとれず、ひもじい日々を送っていたんですね。

コクガンと夕陽  ★ 新年のご挨拶 ★

2011年01月05日

明けましておめでとうございます。

小太郎でごじゃります。今年もどこにでもいるネコスタイルでまいりたいと思います。
どうかよろしくお願いします。


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                ■   コクガンの群れ 夕陽に  ■

元旦は地吹雪で始まりました。身動きとれず。二日になって野付半島の竜神様に初詣を
してきました。あいにくの曇り空で初日の出は拝めませんでした。

ところで、私の生まれ故郷の米子は記録的な大雪でした。その被害の大きさにびっくりして
います。かって私が小学生の頃は、山陰地方は豪雪地帯と言われていました。積雪が40
-50センチはあたりまえの地域でした。

昭和38年には1ヶ月近く連続して雪が降り、1メートル以上の積雪があり、身動きがとれない
ことがありました。それ以降、だんだん雪が降らなくなり、私にとりつまらない冬になりました。

そして今回の豪雪です。狙い撃ち的豪雪でした。ニュースが米子、ヨナゴ、よなごと連発。
これだけ年明けにトップニュースで流れると、しばらくは『米子』の名前が全国の皆さんの
頭の中に余韻として残るでしょう。地名の宣伝料としては5-6百億円の価値になるので
はないでしょうか。

そんなことはさておき。野付半島の積雪はごらんのとおり、ほとんどありません。


例年なら湾内が半分近く凍っているのですが、今冬はほとんど凍っていません。とても
あたたかな野付半島です。

まあ、自然には毎年同じことはないのでこれからの成り行きを楽しみにしてみます。
それを今年も愉しんでいただければと思っています。

その第一弾。夕ぐれの半島でのんびりしていたら湾内から飛び立ったコクガンの群れが
湾外に出て行くところでした。ちょうど寒気が入ってきていて、太陽の光がサンピラー状に
輝いていたところに群れが通り過ぎていく美しいシーンです。


プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

青い鳥動物病院ホームページ

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