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ハイイロヒレアシシギが避難

2010年10月06日

子供はエネルギーのかたまりです。疲れるという言葉がないくらいに飛んだり跳ねたり、
いくら付き合っても終わりというものが見えません。子猫のジュジュがとうとうわが家の
家族になりました。拾い猫ですが、だんだんかわいくなってきました。
おばんです。小太郎でごじゃります。


(ジュジュとラムちゃん。初対面)

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               ■ ハイイロヒレアシシギ ■

ここ何年間、十月に入ると台風並みに発達した低気圧が道東をよく通過します。
秋サケの定置網が流されて大きな被害をもたらしたのは、5年前くらいでしょうか。
沖合いの海上は想像をはるかに超える猛烈な荒れようです。


そんな低気圧が去ったあとの愉しみがあります。それは普段なら姿さえ見るのが難しい
鳥たちが、浜辺に避難して来ることです。私はそれを「今日のサプライズ」と称して、我が嫁
に報告するわけです。

今日はハイイロヒレアシシギです。
九月二十六日。前日強風を伴った低気圧が通過した後だったので、何か来ているかもしれ
ないと胸膨らませて出かけたのです。

浜には強風を避けて沖合いからやってきたオオセグロカモメやセグロカモメ、ウミナコたちが
休んでいました。風波が高く大波がどんどん打ち寄せています。


ミユビシギの50羽ほどの群れも砂浜に来て餌をあさっていました。群れを観察していると
少し離れた波の上にハイイロヒレアシシギが1羽だけ浮いているのに気づきました。
「ラッキー」と思わず叫びました。初めての出会いだったからです。


(波の上に浮いて餌をとっている)

いつもは根室海峡の沖合いを春と秋に通過して行く旅鳥なので野付半島ではめったに見つ
けられません。羽毛はすでに冬羽になっていました。背中の羽毛が灰色で、顔から胸にかけ
て白く、眼の後ろの過眼線と翼の風切羽が黒っぽく見えます。足の指を縁取るようにヒレが
着いています。泳ぐのに適応している足です。

この鳥の和名は背中の灰色と足のヒレから由来します。

仲間からはぐれたらしく、元気がなさそうでした。砂浜に上がって私を無視するかのように
餌を捕って食べていました。

夏は北極圏で繁殖します。鳥としては珍しく一妻多夫です。オスが枯れ草や地衣類で巣を
準備するとメスがやってきて卵を産み、終わるとさっさと次のオスのところに行ってしまいま
す。どんな環境条件でこんな婚姻形態ができたかは知りませんが、興味深い鳥には違い
ありません。

彼らはこれから南アフリカまで旅をするのです。


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コメント

えっ!ジジ じゃなかった?ジジ=魔女の宅急便 と思ってました。ラムちゃんとのツーショットは正に魔女宅のジジそのもの。きっと地元の人に「こんな子猫に爺はないべサ」と言われたのかな。
 荒々しい海の色、餌をついばむその強さ。目の前にその光景が広がるカメラアングルのすばらしさ。いつもいつも感服。そして楽しんでます。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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