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ハシブトガラスの食事作法

2010年09月21日

仕事が終わると気配を感じて小太郎が姿を現します。診察台の上に乗ってごろりと寝転び
ます。そこからじーとこちらをにらみ「早くー」という目でこちらを見ます。全身のマッサージ
を毎日の日課にしているからです。指圧と鍼灸のつぼの研究相手になってくれていた御褒
美を今でも要求されているのです。とほほ。
おばんです。小太郎でごじゃります。

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内陸部に住んでいると、日頃は風の強さをあまり気にしません。ところが野付半島を歩くと
すごい風が吹いたんだなと思える証拠が残っています。

たとえばホタテの貝が砂浜一面に打ち上げられ、「ホタテ畑か」と見える光景に出会います。
今のシーズンだと、シーラという大型の魚が何匹も打ち上げられていることがありました。

また浜の砂がえぐりとられて段差になっていたり、新しい浜が出現したりします。

最近は野付湾内のアマモが多量に浮く季節で、湾内からどんどん根室海峡に流れ出てき
ます。そのアマモが低気圧の通過したあと、砂浜にドガーと打ち上げられます。波うちぎわ
がすべてアマモで覆い尽くされることもたびたびです。

直後の浜を歩くとカラスやカモメ、オジロワシが集まっています。アマモに混じって魚が打ち
上げられるからです。

この時期一番早くやってくるのはカラスです。大カジカの死体を食べ始めるハシブトガラスが
いました。どうやって食べるか、近くで見てみました。


(カラスははじめにコラーゲンたっぷりの目から食べます)

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まず、目をえぐって食べました。目はうまいんです。新鮮な魚の皮はしっかりと硬いので、
嘴の力が強いカラスでもなかなか破れません。あれこれ思案しているうちに嘴を肛門の穴
に入れ、足で押さえ、ぐいっと引き裂きました。


(肛門の穴に嘴の先を引っ掛けて)

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腸が出てきて、さらに引き裂きました。するとオレンジ色の肝臓が見え、瞬時に引き出して
ぺろりと飲み込みました。一番旨いのでしょうかね。それとも一番食べやすかったか。
表情からすると美味しそうです。


(ぐいっと力いっぱい引き裂く)


(オレンジ色の肝臓を一瞬のうちに飲み込んだ)

あとから来たカラスも迷わず肝臓を狙っていました。肉よりも内臓の方が旨いみたいです。

食べつくすまで見るつもりでいたのですが、後ろに何か気配を感じて振り向くと、キタキツ
ネがあわてて走り去るところでした。


(すっかり毛代わりをして美しくなったキタキツネ)

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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