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プレデター(捕食者)-1 ハヤブサ

2010年09月03日

根室では明日から「かに祭り」です。ハナサキガニの美味しい季節で、このカニを中心に
選りすぐりのカニが提供されるでしょう。いつも根室の人口より多い人がおこしになるそうで
す。美味い物を食べたいという欲求は尽きませんね。おばんです。小太郎でごじゃります。


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野付半島では繁殖を終えた鳥たちが群れを作って渡ってきだしました。なかでもシギやチドリ
は数羽から100羽以上の群れで湾内に入ってきます。干潮時は広大な干潟におりて、好み
の餌をついばみます。満潮時になると湿地や砂浜で休みます。


(干潟の上を餌場に向かってシギが群れで移動します。)

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群れで移動するということは遠くからでも目立ちます。その群れを狙って待っている鳥がいます。
タカの仲間です。なかでもハヤブサは、飛ぶスピードが早いシギやチドリを追いかけ、捕まえる
ほどのスピード飛行能力を持つ代表格です。

野付半島には1年中姿を見ることができます。季節、季節により捕獲する鳥の種類がちがい
ます。春や秋は野付半島を通過していくシギやチドリが狙われます。秋の後半から春までは
カモの仲間や小鳥。夏は半島で繁殖する小鳥たちが主なたべものです。

シギの群れを襲うのは、この時期よく見かけます。地上すれすれに飛んできて、地上で休ん
でいたシギが飛び立ち、逃げ出す数秒間が捕獲のチャンスです。100キロ近いスピードで
飛んでくるハヤブサと飛び立ちスピードが出るまでのシギでは、勝負は決まっています。
しかしシギだってとっさに方向転換し、ハヤブサの攻撃をうまくかわします。
失敗するとどんなに追いかけても、たいていは逃げられてしまいます。たまに弱っているやつ
とか、慌ててもたついているやつが餌食になるのです。


(100キロ近いスピードで餌になる鳥を追いかけます。)


先日、湿地の中の池でタカブシギという美しいシギに見とれていたら、水面すれすれに
飛んできた若いハヤブサが、突然目の前にやってきてタカブシギを捕獲しようとしました。
タカブシギはうまく逃げ、ハヤブサは目の前で体勢をを整え、近くの電線に飛んでいき、止り
ました。そこからまた鋭い眼光を飛ばして獲物を見つけて飛び立って行きました。
これを何度も繰り返して、上達していくのです。

これからこんなシーンが多くみられます。


(湿地の草陰で餌をあさるタカブシギ)


(草むらに低空で飛んできて襲いかかるハヤブサ)


(失敗して体勢を整え、飛んでいくハヤブサ)

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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