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クマに鹿にヒマワリに・・・牧草地帯よもやま話題

2010年08月29日

牛にやる飼料が高くなってから酪農家の方々も対策を練っています。牧草だけではなく
高栄養のデントコーンを作付けしている農家も増えました。今年は例年になく道東も気温
が高いせいで作物の生育がとてもいいのです。それを求めて・・・・・・・。
おばんです。小太郎でごじゃります。



(イタリアングラスと三つ葉のクローバーを食べる小太郎です。)


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飲み屋での雑談。

・最近クマが出たという情報が多いね。
・中標津の街中でうろうろしていたクマは射殺されたらしいよ。
・農家の人がトラクターでデントコーンを刈っていたらクマにぶち当たったんだって。クマは
すぐに逃げたらしいけど、どうもトウモロコシを食べてたらしいね。今年は生育がいくて、
クマが畑の中にいてもわからんもんね。
・本別海に出ているクマは西別川沿いに移動してるらしい。発信機を付けているから位置が
はっきり分かるんだわ。川にサケを見に行くときは気をつけろよ。

クマが出ていても、皆さんおおらかであります。

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二番草の伸びも良くて、牧草地には食べ盛りのエゾジカの親子が草を食べに夕方になると
よく出ています。警戒感が強く、近づこうとするとすぐに林の中に逃げこみます。



(ちょうど食べごろの二番草を食べにきていた親子のエゾジカ)


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一方牛さんは、一番草の取入れが終わってから放牧が始まったのでしょうか、ゆったりと
新鮮な草を食べている光景が目立ちます。生草を食べ始めると乳の香りと旨さが変わります。
青草が豊富な時期のミルクは甘味が増してコクが出ます。青草の香りがのって爽やかな味に
なります。飲みなれていない人は日ごろと違うこの風味に戸惑う人もおられるようですが、
これが自然の味なのです。私がいつも飲んでいる地元の「いぬい牛乳」は65度Cで30分間
の低い温度でゆっくり生乳中の有害菌を死滅させているために、封を開けるとできるだけ早く
飲み干した方がいいのです。時間が経つとどんどん不味くなってしまいます。これはまさに
日本酒の風味と旨さが時間と共に落ちてしまうのととても似ています。



(のんびりと二番草を食べている牛たち。でもまだしっかりと伝染病対策はしています。)


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手入れの悪かった牧草地には、今年はヒマワリが植えてありました。小型のヒマワリですが
たくさんの花が一度に咲くと、迫力と美しさが百倍千倍にも増すもんですね。牛の飼料にさ
れたのかも、今日はすべて刈ってなくなっていました。
色気のない牧草地には意外と似合っていました。



(使い込んだ牧草地をリニューアルさせる前にヒマワリが栽培されました)

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アオサギの干潟

2010年08月27日

キリギリスが鳴き始めました。しかも野付半島で。例年ならか細い声で鳴いているのに
今年の声はでかい。それだけ気温が高いのですよね。おばんです。小太郎でごじゃります。


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野付半島でアオサギを見かけることが多くなりました。海水が引けた広大な干潟。満潮時は
湿地帯の中や海べりのテトラポットの上で休んでいます。大きな鳥なのでよく目立ちます。

アオサギはサギの仲間では、わが国最大のサギです。両翼を広げると160センチ以上にも
なります。人の身長ぐらいです。


(飛び立ったときのアオサギ)

野付半島の干潟には、氷が解けだす3月に姿を見せます。4月に入ると数が増えます。
標津湿原の中にコロニー(集団繁殖地)があって、繁殖期にはそこから通ってきます。
普段は魚やエビ、カニ、時にはカエルなどの水辺の生物を餌にしていますが、干潟を主な
餌場にしている例はあまり多くないようです。

5月から7月頃までは干潟が広大に出現するため、時には300羽以上のアオサギが魚を
狙って集まっていることがあります。8月に入ると繁殖を終えた個体が集まってきて、急に
数が増え、干潟が賑やかになります。タンチョウと一緒に魚を狙っている光景もよくみられ
ます。並んで見るとさすがにタンチョウの方が大きいですが、飛んでいる姿を見て、観光客
の人たちがツルの仲間と勘違いされることも多いです。

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(アマモが生えている干潟に集まって隠れている魚をするどい嘴で簡単に獲ります。)


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(干潮時休むためにテトラポットの上に止って毛づくろいをしている。)


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飛ぶ姿は。ツルは首をできるだけ伸ばし、頭から足先までまっすぐな姿勢で飛びますが、
アオサギは首を配水管みたいに縮めて飛びます。

生息範囲は広く、ユーラシア大陸の中部以南、インドネシア、アフリカ大陸、マダガスカル
までの温暖、熱帯地域に及びます。北海道では主に夏鳥ですが、最近極寒の冬でも残って
生活しているアオサギもいます。凍らない川で魚を捕って生きています。

干潟での魚とりは百発百中とはいきませんが、非常に確率がいいです。その効率のよさを
狙って、ウミネコやオオセグロカモメたちがアオサギを追い回して魚を横取りする光景によく
出会います。互いに助け合って生きていると解釈したら叱られますかね。


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(飛び立つと首を縮める)


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川や湿原、干潟などで孤独にたたずむ姿は、俳人にはとても印象深く映るようです。

   洲に立てる 青鷺ひとつ サロマ川  (水原秋櫻子)

   昼ねぶる 青鷺の身 たふとさよ  (松尾芭蕉)

群れでいるよりも単独でいる方が目立つかもしれません。

奈良時代までは「みとさぎ」と呼ばれていたようで、緑色もしくは水辺の水門(ミト)から採られ
たとの説があります。アオサギの名称が使われだしたのは安土桃山時代からのようです。 


  


(ヨシの干潟に入って魚を狙う)

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(首を伸ばすとヨシにまぎれてしまいます。)


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秋色

2010年08月25日

急に秋めいてきました。中標津、標津、羅臼の町内でクマの目撃情報が報告されています。
沢釣りやきのこ採りに行くときは、クマさんを驚かせないように注意したいと思います。
小太郎でごじゃります。


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道東はすっかり秋モードです。ススキの穂がどんどん伸びて花が咲き出しました。この時期
ススキの原の中を歩くと花粉がすごくて、服やカメラが花粉の粉にまみれてしまいます。
ですから、できるだけススキの原を避けて歩くようにしています。


一時数が少なくなっていたアキアカネが再び数を増してきました。黒っぽかった色が赤く
色づいてきました。色づいたやつから番いになるようで、連結しているのは皆色っぽい
やつらばかりです。

干潟の海水にもせっせと卵を産みつけていますが、はたして孵化するのでしょうか。海水
性のヤゴがいるかもしれないと思っています。



(色づく。色っぽい。婚姻色。アカアカネたちも努力してるな。)



(色っぽくないやつは一人寂しく・・・・・・)


花もフィナーレに近づいた気がします。サワギキョウの紫の花も盛りを過ぎました。
質素だけど光にすかしてみると青っぽく見えていい色なのです。フウロソウはまだ花を
次々に咲かせてはいますが、一時の勢いと美しさはなくなりました。ウンランは水水し
かったのに乾いた感じになってきました。


(キアゲハがサワギキョウにも来ていました。湿原の中でひっそりと咲いています。)



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(咲き始めの頃は花も少なくかわいらしかったのに、いつの間にか広範囲に広がって
花もいっぱいに咲かせました。)

湿原に渡ってくるシギやチドリはもうピークを過ぎてしまいましたね。ちょっと寂しい。



(7月にとても多くいたのに。すっかり小さな群れになったスズメくらいの大きさのトウネン)

タンチョウの子育て状況

2010年08月23日

猫も熱中症になるんですよ。今年は猫も犬も熱中症で担ぎ込まれた症例が多かった
ですね。のんびりと眠るのが一番、小太郎でごじゃります。


(玄関でのんびりと日光浴してます)


今季は野付半島のタンチョウの繁殖状況が良くなかったみたいです。五つがいいた
タンチョウが雛を連れていないのです。いつもなら干潟に雛を連れて出てきている姿を
観察するのですが、それもほとんど見かけません。

原因は何でしょうか。雛が生活していくのに不都合な事態が生じていたのでしょうか。

六月から七月にかけての大雨がまず考えられます。半島の湿地には例年よりずっと
水が多い。干潟の出来具合が例年より広くない感じがする。

キタキツネが増えてきたような気がする。エゾジカの数が例年より増えている。

気候が例年より暖かく、湿原の草の丈が高い。

なんて挙げてみましたが、科学的根拠は全くありません。いいかげんです。

熱心な鳥仲間の話によりますと、逆に内陸部の酪農地帯に住み着いているタンチョウは
例年より繁殖率がいいそうです。営巣した夫婦のほとんどが雛を連れていて、二羽の
雛を連れている夫婦もいるそうです。

酪農地帯を流れる川の周辺の湿地帯や河川林の中で営巣し、今年は気候が暖かくて
バッタや他の昆虫、カエルが多く、それらをもっぱら餌にして雛を育てることに成功した
のではないかなと、彼は推察してくれました。

確かに牧草地を掘り起こした畑にはタンチョウがよく姿を現していることが多いです。


(5,6年使った牧草地は掘り起こされて新しい牧草地に生まれ変わります)


(土の中の昆虫を丁寧につまんでいく)



(お腹が膨れるとまた安全なところに飛んで帰ります)



(タンチョウの羽毛です)


カモメの舌にも秋の光

2010年08月19日

18日の道新夕刊のフォトプレスAnotherhokkaido異彩北海道で、中標津夏祭りの様子が
「露玉光るクモの糸}と題して2面を使って紹介されていました。見てくれましたか。
こんにちは。小太郎でごじゃります。



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しばらく姿を消していたオオセグロカモメとウミネコが根室海峡に帰ってきました。
繁殖で一時期ほとんど姿を消していたオオセグロカモメとウミネコが再び姿を見せました。


(下くちばしの先の赤がポイントのオオセグロカモメ)


(くちばしの先の赤と黒が渋いウミネコ)


ウミネコは近年日本海側の天売島から道北の端利尻島・礼文島へ繁殖の拠点を移し、
どんどん個体数を増やしてきた海鳥です。ウミネコは日本のどこに行ってもいると思われ
ているのですが、実は日本を中心とした極東だけで繁殖するカモメです。
根室海峡や道東の太平洋側にはほとんど繁殖地はありません。

またオオセグロカモメは知床半島や根室の太平洋側で繁殖しているものの、この野付
半島では繁殖していません。

この2種のカモメが、8月に入って急に大群になって姿を見せたのです。これには理由
があります。

餌となる魚が根室海峡に姿を見せているのです。しかも大群です。
野付半島から国後島側を眺めていると海峡の海面を白いカモメの大群が帯びになって
右から左に移動して行く光景を見かけるときがあります。小魚の群れを追いかけて
いそうだなくらいしか遠くて分かりませんが、その多さと行動から大群の魚を狙っている
と思えます。

羅臼や標津の漁師さんは彼らが食べる小型の魚、イワシやキビナゴのような小さな魚
には全く興味がないので、その動向と情報が入りにくいことは否がめません。

ただミンククジラやイシイルカが群れで移動しているのが観察されてはいますし、大型の
魚のシーラや小型マグロが最近多く来ていることから、この海峡に餌となる小型の魚が
大群で集まってきているだろうと推察されるのです。

大群のカモメが集まる時期は海峡に大量の魚が入り込んできている。この方程式は
証明されるはずです。

そうじゃなくては晴天の朝、カモメたちが浜辺でのんびり、ゆったり、ぼけーと休んでいる
ことはないはずです。


(浜辺に集まったカモメたち)

中標津夏祭り・お盆にあわせて

2010年08月17日

お盆が終わりましたね。お墓参りに勢をだしました。ご先祖様を気持ちよくお迎えし、
お送りすることはいいものですね。おばんです。小太郎でごじゃります。



14,15日と中標津では、お盆に合わせて「なかしべつ夏祭り」が開催されました。
毎年、盆踊り大会が開かれる会場は6000個以上の提灯が飾られます。個人や会社が
提灯を寄付して、年々増え続けていく進化型の大提灯祭りです。
設置して準備していく裏方さんたちは大変でしょうが、姿を現すとこれがなかなかの迫力を
かもちだすのです。

盆踊りは「北海よされ節」による太鼓と歌の饗宴ではじまり、歌い手さんが次々に変わり
ながら親子仮装盆踊りに続き、一般仮装盆踊りに入り、普通の参加者も混じった大盆踊り
大会になります。
今年は雨模様のなか、華々しく、ぐじゃぐじゃの愉しい盆踊り大会でした。雨に濡れると心が
燃え上がりやけっぱちの心境になるのか、はずかしさがはじけて、返ってとても愉しそうな
盆踊りになりました。

主催しているひとは大変だったでしょうが、見る方は雨によって引き出された踊り人の
エネルギーをいただいて元気が出ました。

きっと御先祖様も喜んでいただろうな。



ぼろぼろのオジロワシ・写真5・7・5

2010年08月15日

お盆の休みでです。ここ中標津は「夏祭り」ですごい提灯の数で彩られています。
こんちわ、小太郎でごじゃります。


先日から始めた「写真5・7・5」です。

今回はオジロワシです。
野付半島には夏場10数羽のオジロワシがいます。今年も雛が2,3羽巣立ちました。

浜辺には波によって打ち上げられる魚やアザラシ、鳥などの死体や生きた動物を
狙いに朝方姿を見せます。

今日は次の2枚の写真で「写真5・7・5」を仲間内で作りました。


(テトラポットから飛び立つ若いオジロワシ)



(そろそろ羽が冬羽に変わる時期です。若いオジロワシ)


  蒼穹に 強い意志持つ ぼろ雑巾  (修)

  戦いに おじろをなくす オジロワシ  (公)

  国境も 拉致も無縁の 野の命  (ま)

  信ずるは 己のみなり 海を超ゆ  (ま)

  お越しやす ようこそ野付へ ごっゆくり  (ま)

  子育てに 疲れましたか オジロワシ  (直)

 
写真 5・7・5 の参加者を募集してます。一報ください。
写真をはじめに送信します。  
よろしくお願いします。

エゾジカのバンビ 大きくなったよ。

2010年08月12日

台風4号が来ます。今日も昼頃からバケツをひっくり返したような大雨です。
というわけで、外で昼寝ができない小太郎でごじゃります。

(玄関で伸びをする小太郎です。)

このところ小鹿がずいぶん大きくなりました。細っそりしていた体は夏草をたっぷり食べて
がっちりとしてきました。夕方近くなると潜んでいたかん木の中から出てきて、海岸の草地
で草を食べ始めます。

小鹿を連れたメス鹿のグループは天敵がいないことが分かっているようで、堂々としていま
す。私が近寄って行ってもぴりぴりして素振りはしません。

母親の目はおだやかで、惚れ惚れするほどの優しい表情をしています。この目、私が女性
に求める最高の目です。大きな耳は凛として立派です。耳の入り口の毛がとても目立ちま
す。横向きにピーンと張り出た毛は、耳の中にゴミや虫が入らぬようにしっかりガードする
役目をしています。目の周りにある長く伸びた毛は草むらの中を歩くときにゴミや草や木の
枝などから目を守るためのセンサーの役割をしている大切な道具です。

母親の鹿の顔をじっと見ているだけで心がなごみます。

ナラワラの森では、オス鹿の2頭のグループに会いました。メス鹿たちに比べ警戒感が強く
白い尾を目いっぱい膨らませて、林の中に走って消えてしまいました。
角はまだビロードのようなつやつやした毛を被って、とても綺麗でした。

もうすこし経つといよいよ発情期を迎えます。


(がっちりとしてきた子鹿)


(弥勒菩薩さまのようなメス鹿のやさしい顔)



(いつも後方にも注意を向ける母親)


(白い尾を膨らませて警戒しながら林に逃げ込むオスの鹿たち)


花と蝶 秋っぽい花が咲き出しました。

2010年08月11日

オホーツクの高気圧と太平洋高気圧の力比べが面白い。今年は太平洋高気圧の
力がひとつ上を行っている感じがします。

おばんです。小太郎でごじゃります。


野付半島の砂浜は秋の花が咲き出しました。黄色い花が特に目立ちます。
なかでもエゾオグルマの黄色い花は存在感があります。葉と茎ががっちりして肉厚です。
花は風車のように風を受けるとぐるぐる回りそうな形をしています。
目立つ花には蝶が集まります。丸めた吸い口すーと伸ばし蜜を吸っています。まことに
旨そうに見えます。同じ花に次々に蝶がやってきては吸っていきます。花もどんどん蜜を
生産して花粉をめしべに運んでもらわないといけないので必死なのですかね。

この一週間に急に蝶の数が増えました。
羽の模様がヒョウに似ているオオウラギンスジヒョウモンという蝶やヒメアカタテハという
世界中に広く分布しているが寒い地方には夏から秋にかけて移動してくる蝶もいました。
モンシロチョウもたくさん集まっています。

花の前でじっと待っていると来るは来るは。

(エゾオグルマ)

(エゾオグルマの花に集まった蝶たち)

アキアカネもすごく増えました。歩くたびにそこらじゅうからアキアカネが舞い上がります。
浜に集まっている数はきっと天文学的なものになっていそうです。

こんな空間を歩ける喜びは年に数日しかないかもしれません。
いつも思うことは「今日の光景は二度と見られない。だからこの瞬間を愉しもう」という
ことです。

(ハマニガナの花の蜜を吸いに来たモンシロチョウとオオウラギンスジヒョウモン)

(ハチジョウナの花。八丈は八丈島産と誤り伝えられた花だそうですよ)

(ハマベンケイの花に来たオオウラギンスジヒョウモン)

(エゾオグルマの花に来たオオウラギンスジヒョウモンの裏の羽模様)

(ハチジョウナの花に来たヒメアカタテハ)

(アキアカネ)

(シカギクも咲いています)

(エゾカワラナデシコ)

エゾリスの若造3匹

2010年08月08日

24節の立秋が過ぎました。昨日の2時ごろまでは汗が滴り落ちていたのに夕方の
バケツをひっくり返したような通り雨でようやく暑さも一息です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


(暑い日ざしが眩しい)


そろそろ林に木の実が目立ち始めました。でも、まだ熟すまでにはいっていません。
この時期エゾリスたちは何を食べているんでしょうか。ボインの小夏はこのところ姿を
見せません。子リスたちが大きくなって、目を離せないくらい世話で忙しいのでしょうか。


代わって、最近は若造リスが3匹やってきます。すっかり夏毛に変わっているので
春先につけた名前のやつかどうか識別できません。

かって京都嵐山のニホンザル300匹以上の個体識別をしていた経験から、それぞれの
個体の体にはたいていケンカをしたときの傷跡があって、その場所や傷跡の形などで識別
できるのもです。顔つき、毛色、大きさも参考にはなりますが、客観的にはむつかしものです。

まだ3匹をじっくり見ているわけではありませんから分かりませんが、3匹とも綺麗な体を
していてこれといった特徴がみあてりません。
エゾリスって咬み合いのひどいケンカをしないものなのでしょうか。

これから窓辺に陣取ってしっかり観察してみます。ただ3匹ともきびきびして、思うようには
行きませんが。


(木の葉の中よりエゾリスの爽やかな毛並みの尾っぽが見えます。)


(やがて耳が見えてきました。)


(目が見えてきましたね)



(エゾリスでした)



(マユミの木に抱きついてじっと身を潜める)


(餌台には強いもの順でくる)

ヒヨドリの子育て、あと一息。

2010年08月05日

鳥の鳴き声がめっきり減りましたね。ピッコロ、ピッコロとよく透る声を響かせていた
キビタキのオスの気配がなくなりました。もうなわばりがいらなくなったのですね。


全国的に今日は暑かったですね。小太郎でごじゃります。

朝の散歩の愉しみが音的に寂しくなりました。静かです。鳥の姿をなかなか見つけられ
ません。ただ気配は感じます。

今朝はヒヨドリの親に会いました。くちばしに虫をいっぱいはさんでいました。木の枝に
止って雛にしきりに声をかけています。巣立ちしてそんなに時間が経っていない雛に
少しでも飛ばせようと必死なんです。繰り返し繰り返し声を出し、呼びかけています。

ふっわとしていた羽毛は先が擦り切れて灰色から黒っぽい色に変わり、なんと
みすぼらしくなったことか。必死なんです。食欲旺盛な雛に餌を見つけ、運ぶだけで
羽毛の手入れなんかしている時間はないのです。

これはこれでなんと美しいことか。しばらく愉しませてもらいました。


今日、森の中で出会った鳥。

子育て中のアカゲラのオス。まだ胸の黒いネクタイ模様が薄いシジュウガラの雛。
ぼそぼその黒い羽毛のハシボソガラスの雛でした。

今年も立派に雛たちが多く育ちました。来年、元気で帰ってきてね。

(子育て中のアカゲラは警戒心が強くてなかなか近寄れません)


(目の前にひょいと出てきてくれたシジュウガラの雛)



(カラスの雛は草を刈ったあとの虫取りが餌捕りの訓練になる)

ホヤ・・海のパイナップル 旬を食べる

2010年08月03日

暑さも峠を越えたかな。夕焼けが美しくなり始めました。
これは秋の前兆です。根室地方の秋の夕焼けのすごさは、本州では絶対見られない
鮮やかなショッキングピンクが見られることです。


おばんです。小太郎でごじゃります。

夕焼けの赤みが鮮やかになるこの季節に、美味しくなる食べ物がこの根室地方に
あります。「赤ボヤ」です。

ホヤといえば東北・三陸のマボヤが有名です。「青ボヤ」といわれ、全国でホヤと
言われるのはほとんどがこの青ボヤです。岩手・宮城の三陸両県で全国の95%
を生産しているのですから。

ホヤは柔らかな身を保護するためにチュニックと呼ばれる皮袋のような厚い外皮で
覆われています。ホヤが「海のパイナップル」と呼ばれるのは、マボヤの外見が
パイナップルに似ているからとも、爽やかな甘味のある食感がパイナップルに似ている
からとも言われます。

「爽やかな甘味のある食感・・・?」。ウソだろうと思っている方、私が根室に来る前と
同じ思いをした方かな。あなたはお気の毒なことに鮮度の良いホヤを食べたことがない
からです。

初めてホヤを食べて「まずい。二度と食べたくない」と嫌いになる人が多いようです。
それは強烈な風味にあります。生きているものは磯の香りしかしませんが、採って
数時間もするとオクタールやシンチアノールなどが生成され、強い風味となります。
鮮度の良い状態を保っていれば、この風味こそまさしくホヤです。

磯の香りとすっきりした甘味と苦味が混じりあった旨味が味わえます。

ところが鮮度が落ちてくると香りは臭みに、旨味は苦味に変わり果て、それを食べる
とホヤ嫌いになってしまうのです。ホヤは特に鮮度が命です。

赤ボヤ」は知名度と生産量ではマボヤの足元に遠く及びません。これまで北海道
では漁業資源として軽視されてきたからです。ホタテ漁などで混獲されると邪魔物
扱いされ、海中に投棄されてきました。魚屋に並んでもひと山100円、200円が普通
でした。お金がななかったときはよく食べました。ところが今では一個が350円、500円
という高値です。

冬のカキ」、「夏のホヤ」といわれ、栄養満点の優等生だということが一般に知られ始め
たせいです。

夏ボヤは冬に比べグリコーゲンの含有量8倍になります。甘味と旨味の増す旬となり
ます。冬のカキは「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価の高いことが知られています。
しかし、夏のホヤもけっして引けを取りません。

ホヤは様々な病気の原因となる活性酸素の生成を防ぐ最強のミネラル「セレン・セレ
ニウム」を含む数少ない食品のひとつです。セレン・セレニウムの抗酸化作用はビタミンEの約500倍といわれています。ガンの予防や心筋梗塞、脳卒中の予防、血行障害や
更年期障害の改善などの効果が期待できます。他にもタウリンや鉄分などの有効成分
を豊富に含む優等生なのです。



ホヤの効果を調べているうちに、私はすっかりホヤは老化を防ぐ天然のサプリメントだと
思うようになりました。世の中、これでもかこれでもかと老人狙いのサプリメントが宣伝されるの
を見ながら、生こそ最高、ビールに酒に最高、旨くて体にも良くて、いつまでも健康で
いられる美味い物を食べ、薬知らずで死のうと思っています。


(私はシンプルなガクアジサイが大好きです。大仏さんに合いませんか)

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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