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ホッカイシマエビ。旬なものを食べる。

2010年07月28日

トウモロコシの成長が今年はいい。家のまわりを散歩している小太郎でごじゃります。



根室地方で今、旬なものといえば”ホッカイシマエビ”。正式な名は「ホッカイエビ」。
緑褐色の体に三本の白い縦縞があります。

塩茹でにするとあか橙色にみごと変身します。茹でたものを冷凍せずに口にほおばる
とこれは絶品。ぷりぷりと引き締まった身。あふれんばかりの濃厚な甘さ。殻を剥いで
かぶりつくと、海老味噌のさらっとしてコクのある海の風味が抜群に広がります。



(7月のホッカイシマエビは締まりよく、旨さ抜群)

根室産やロシア産、浜中産、野付産などいろいろありますが、中標津では野付湾産の
エビの人気が高い。値段だって倍くらい違います。
野付湾内は水深が浅く、アマモというガンやハクチョウがよく食べる海草がいたるところ
に生えていて、エビはその中で生活しています。

このエビの棲息地を傷めないために帆と風の力で網を引く打瀬網漁が発達しています。
獲る量が限定され量が少ないため、地元以外ではあまり見かけません。冷凍物も多い
ですが、旬の時期に美味いものを食べてしまうと他の時期には食べたくないです。

中標津に住み着いて可能な限り実行していることがあります。

一、地元の旬なものを食材にすること。
二、運搬エネルギーコストがほとんどかかっていないものを食べること。
三、自分でとれるものは自分でとってくる。

この三つです。以前はフクやタイ、ブリ、アジ、メバル、ノドグロ、ハモなどが大好き
でしたが、今はほとんど口にしません。いや、この地域のものがそれ以上に美味しい
ので、欲しいと思わないのです。決意して、実行してみると意外とできるものです。

私はフィールドワークを二十代に10年近くやりました。フィールドのある現地で
食べるものを見つけ、それを定番にする。繰り返し食べているうちに、どうしたら
美味く食べれるか見えてくる。見えるとあとはもう愉しむだけです。

京都東福寺の栗棘庵に下宿していた頃、北岡清洲和尚に言われたことがります。
「命あるものですからね。命をつなぐために命のあるものをいただくのです。」
いつも合掌。

京都に行ったとき。店の前で水打ちをしていた女性に昼食をお願いしたら、運良く
偶然に入れたお店。「草喰なかひがし」。

ご店主「中東久雄」さんが理念とする料理は、「お客さんをもてなすために、あちこち
まわって材料を集める。走り回ってもてなすからご馳走なんです。」、毎日店から
20キロ圏内で取れる食材にこだわった料理を出すこと。

「草喰料理」と名乗るのは
「足元にある自然の草でさえ美味しく、そして体にいいものを食べて欲しい」
という思いが込められているのです。

「人間は大地の恵みを吸収した植物の力を借りて生命力を取り入れているんです。
野山を歩いていると、野のもの山のものが料理のイメージを教えてくれます。」

(今季最後のとれたてフキ)

なんとも清洲和尚から聞いた言葉と合致するものでした。
以来、私はこのことを中標津でできうる限り修行してきました。

運良く、それを支えてくれる料理の上手いいい嫁に出合ったのもラッキーでは
ありましたが。


(今が旬のトキシラズの皮頭)

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コメント

山海の 幸にていのち 日々あらた
手料理を 目当てに友の 集う家

でも、間違っても

旬過ぐも 味わい深し 妻なりき

なんて言っちゃダメでございますよ。

こんにちは~

そうか・・・・これまで教えていただいたことは、
千佳夫先生がいつも実践されていることだったんですね!

当地は、ハモ・鯛・ブリ・カツオの産地だから、
それを食べなさいということですね~ (^-^)

有難うございます。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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