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野付半島。「花と鳥」フェスタ開催中

2010年07月08日

夏に入りましたね。小太郎でごじゃります。

(小太郎に変わりましてラムです。中庭の陽だまりで眠るのが大好きです)

タワラマップ川の散歩道は2回目の草刈をしました。
雨が降って、お日様が出て、エゾハルゼミが鳴くと草の成長が著しいのです。
わさびの畑は他の草で覆われてしまいました。

日曜日は天候が悪いと予想が出ていましたが、野付半島に早朝から遊びに行きました。
今、野付半島は花々しいエネルギーを出し続けています。その中で、鳥たちが育児に
大忙しです。そこで、今回は花と鳥のコラボレーション「花と鳥」フェスタを企画しました。
札幌で開催される企画に比べれば、全く金がかかってはいませんが・・・・。


まず人気者のハシブトガラス。育児真っ最中。お花畑の中の低いナナカマドの木に巣を
作っていて、近くに寄るものなら夫婦して威嚇してきます。センダイハギの花を引きちぎって、
脅す行動を転化するのが得意です。黒光りの姿が黄色と緑に似合いますが、小鳥には
雛を食う悪魔です。

次はセンダイハギのお花畑の中のハマナスのかん木の中に巣を作っているノゴマちゃん。
赤い喉を膨らませてソプラノの美しい声を聞かせてくれます。こちらでは「日の丸」どりと
呼ばれています。
天性の明るさに魅了されますが、声と姿がシンクロしないので意外と探しづらい鳥です。

(ノゴマのオスは赤い喉をいっぱいに膨らませていい声をだします)


チッチッチッ チュルチュルチュルチュルチュル・・・と草むらから飛び出してくるのは
シマセンニュウ。ウグイスのようにとても地味な鳥ですが、僕は大好きです。
英名では「グラスホッパー ウオブラー」と呼ばれています。素直にバッタドリです。
道東では「草むぐり」と呼ばれます。

エゾノシシウドの上に出て囀るのが大好きです。見晴らしがよくて、隣の浮気者を
追い出す見張り台になっているんです。

(エゾノシシウドの花の上で囀るシマセンニュウのオス)


同じところにノビタキもいます。
空中をヒラヒラ飛ぶノビタキは、エゾノシシウド枯れ茎や花の上によく止ります。
ノビタキの声はリズミカルで軽やかで草原の遠くまで響きます。
オスとメスは子育て上手で、巣の近くにイタチみたいな敵が来ると、共同で敵がなわばり
の外に出るまで自分らの方に注意を向けさせます。しつこく頑張るのです。

「エゾノシシウドの花の上に来たノビタキのメス)

オオジュリンという鳥もいます。
草原を広く飛び回り、湿原の方まで雛のために餌を捕りにいきます。この鳥も地味な色合い
をしていて、草原では目立ちません。

(花の上の昆虫を捕りにきたオオジュリンのメス)


その点、ベニマシコは目立ちます。
くちばしが短くてタンポポやフキの花の種が大好きです。警戒心が強くてなかなか近くまで
やってきてはくれません。お花畑にはとてもお似合い。


(ベニマシコのオスは真っ赤か。でもハマナスの鮮やかな花には負けるね)


オオジシギは地面に巣を作ります。空中を鳴きながら旋回して目立ちます。
区切りがつくと、すっと地上に降りてきて、シシウドの枯れ茎の上に止ることが多いです。
そこで休んで、また飛び出していくのですが、一度止ると周りに同化してなかなか見つけら
れません。花になってしまうのです。

(オオジシギのオスはエゾノシシウドの花の周りが大好き)


お花畑は、黄や白の花が昆虫をたくさん呼び寄せるため、小鳥にはかっこうの食事どころ
です。それに花が目立つために鳥たちの姿が目立ちにくいという利点もあるのです。
共に助け合って生きている、そんな感じです。

ここしばらく心行くまで「花と鳥」を愉しみます。


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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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