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雨降りと餌台

2010年05月29日

寒さと雨。かれこれ1週間は続いています。
  

小太郎は外に出れないので窓辺にきて、じっと外を見ています。
  


雨降りのとき、餌台に小鳥はあまり来ません。
でも、この長雨でさすがの小鳥たちも空腹ではやっていけません。
やってくるわ、やってくるは、「青い鳥食堂」に。
今日は大繁盛で、2回もヒマワリの種を山盛りにあげました。

シメ君は相変わらず集団で食べに来ています。

   


次に集団で来るのはカワラヒワ。濃い緑色に黄色刺し羽が目立ちます。

   

夫婦でやってくるのはヒヨドリ。冬に比べると黒っぽくなったかな。

   

常連のカラの仲間も、今日はシメたちに負けないでやってきました。

ベレー帽をかぶったハシブトガラさん。

   


胸に太いネクタイをしているシジュウカラさん。

      

すばやい動きのゴジュウカラさん。

   


草の丈が少し伸びたらアオジさんは地面にまぎれてしまいます。

   


巣を作る場所が少なくなってその数を減らして心配されているスズメさん。

   


今日の特別ゲストはピッコロ、ピッコロと森の中を明るくしてくれる声の持ち主、
黒と橙色のコントラストが鮮やかなキビタキさん。

   


寂しかった僕の心に明るい花が咲いた一日でした。
  
    (今年は桜の花が多くついてくれたのにあめでうな垂れています)

おしまい。

エゾリス 冬毛から夏毛へ衣替え

2010年05月27日

小太郎のお気に入りはエゾリスです。窓越しにじっと見ています。カラスに向かっては
口を半開きにしてカッカッと声を出すのに、エゾリスには全く出しません。

    


エゾリスがわが家に来るようになったのは3年前からです。下のカワラマップ川の林では
甲斐犬の「静」ちゃんがいち早く見つけてくれるので、よく見ていました。

   


23年前に病院を建てたときにオニグルミの木を5本植え、シラカバとナナカマドの木を
たくさん植樹して、いつでも来てくれるように準備はしていたのです。それぞれの木が
成長して病院の建物をすっぽり覆い隠せるまでになり、環境が整ったのでしょう。

はじめに姿を見せたときは、心が凍りました。しばらく瞬きもせず、息を止めていたと
思います。すぐに女房を呼びに行き二人してはしゃぎ回ったような気がします。

   


それから餌台におくヒマワリの種の量がどんどん増え始めました。
エゾリスは満足するまで居座って食べていくからです。ひと冬越して、地面を見ると
ヒマワリの殻が耕せるほど積もっていました。

     

  
窓越し1メートルで見ると愛着が沸きます。ボインの小夏。小柄で俊敏な慎太郎。
大柄でのんびりやの大二郎。3匹、それぞれにに個性があり、見ていて飽きません。

大柄な大二郎が冬毛から夏毛に衣替えです。上半身から毛が抜けています。
耳の飾り毛がだんだん薄くなって、かわいらしさがなくなってきました。銀色の毛から
茶色の毛へ。ふっくらから細身へ。

    


抜け落ちた毛をハシブトガラとシジュウガラがせっせと集めて巣作りをしています。

        
          (カキドオシの赤紫の花がかわいい)

        
          (タンポポが地面の近くで花を咲かせました)

猫の目草(ネコノメソウ)

2010年05月25日

中標津はこのところ霧が発生して寒いです。霧よりも濃いい「じり」も発生しました。
ここ何年か霧が少なかったので、かっての道東の霧にむせぶ夏が来そうな予感が
します。

         
            (コブシの花がひっそりと咲きました)


今年はいつもなら来ているオシドリの夫婦の姿が見られません。本州の方で帰れない
事情でもあったのか。寂しいな。

毎朝散歩をしているタワラマップ川の小道にネコノメソウが満開でとても目立ちます。
太陽のような明るさがある黄色でびっちり道に張り付いています。よく見ると黄色に
色ついているのは葉っぱらしく、その上に小さな花が咲いています。

    

    

僕にとって春つげ花として定着していて、この黄色で「さあ、今年も野の花で生け花を
愉しむぞ」と気合が入ります。

朝はアオジやキビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ツツドリがしきりに囀っています。
鳥たちの合唱は寝ぼけた頭をすっきりさせる気付薬です。

               
              (もう蝶がでてきました)


今日はクロジを見かけました。いつもすばやく飛び去ってしまうので、姿をじっくり見られ
ません。ここ三年よく見かけるようになったのできっと繁殖をしていると思います。」

   
          (クロジのメスが偶然目の前に現れました)

これからコヨシキリやシマセンニュウ、エゾセンニュウがやって来ると夏鳥の勢ぞろいに
なります。

雌をめぐる雄の猛アピールで活気のみなぎる最高の季節です。

      

          (わが家の老猫ラムちゃんがれんがの上で昼寝中)

餌台にくるとり (1) シメ

2010年05月21日

わが家の餌台には23年の歴史がある。
窓辺から1メートルのところに設け、鳥の姿と行動が目の前ではっきり見えるようにした。
おかげで全くの素人だった嫁さん(と猫の小太郎)が鳥と餌台にはまってしまった。

今や個体を識別する能力までつけてしまった。

餌台で今、実験をしている。餌の少ない冬場はともかく、1年を通じて豊富に餌をやり続け
たら、どのくらいの鳥をひきつけられるか。

   


春から夏にかけては林の中に食べるものが多いので、例年餌台は閑散としてしまう。
なんとか自分の愉しみのために餌台に来させる作戦である。

  

(ようやくわが家の桜が咲きました)

今、餌台に来ているのは、シメにヒヨドリ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウガラ、ゴジュウガラ、
アカゲラ、コゲラ、カワラヒワ、アオジ、スズメ、コムクドリ、キジバト、ハシブトガラス、ハシボソ
ガラスといったところだ。

この頃はシメが大群で来ている。多いときだと50羽は超える。
これまでこんなに多くきたことがなかったからびっくりしている。

そもそもシメの繁殖地はユーラシア大陸の亜寒帯地域に広く分布する。日本には北海道に
夏鳥として飛来し、冬になるとほとんどが本州以南に南下する。

  


ただ最近、道内にも残るものがいて我が家の餌台にも冬中通ってきてくれた。そやつが春先
になって返ってきた仲間をたくさん呼んでくれたようだ。

北海道新聞にも載っていたが、今季は例年になく道内各地でシメの大群が見られているよう
だから、こんなに多く来てくれるのは今年限りの愉しみなのかもしれない。

シメの嘴は大きく太く、頑丈で力強く、餌になる種子を噛み砕く能力が高い。その能力は
30キロから50キロもあって私たちがリンゴを噛む力に匹敵する。

  


嘴ばかりではなく、頭も体に比べると大きく見える。これは嘴を動かす筋肉がとても発達して
いるからだ。そのため餌台にシメが張り付くと他の鳥たちが全く近寄れなくなる。

お客さんが「この鳥の名前はなんと言うの」と興味を持ってくださる。「シメっていうんですよ」
と答えるとたいていの人はきょとんとする。確かに変な名前だ。

シメの「シ」は、この鳥の地鳴きが「シッ」と聞こえ、「メ」は小鳥の表現する接尾語であること
から付けられたという説が有力らしい。

今日はここでシメます。

     

わが家から見る武佐岳

わさび畑

2010年05月18日

私は魚が好きだ。朝食から刺身と焼き魚が出てくる。刺身はもちろん「わさび」
である。しょうがもわさびも一度天然物に慣れてしまうと「練り物」は許せない。

飲み屋に行って冷奴を頼む。そこで練り生姜が出てきたら、その店には絶対
行かない。手をかけずに出せる簡単な一品に生生姜を使わない店は、店主の
人格が知れてしまう。こだわりがないから他の料理だって旨いはずがない。

もちろんわが家は「生わさび」、「生生姜」である。
しかも生わさびは自分で栽培している。もちろん湧き水が出る小さな川筋だ。

   


今、そのわさびが花をつけている。

4月の雪解けとともに芽が出始めて他の植物よりも早く緑緑した。
若芽は軽く湯がいて、かつおと昆布でとった出汁に生醤油を合わせたつけ汁
に浸ける。
半日経つと辛味が出て、酒の肴に最高だ。

    


花をつけると葉と茎が硬くなり始めるので、今が葉わさびの食べごろである。

根はもちろんすり下ろす。おろし器は福井に住んでいた嫁のおやじ正守の
手作り。鮫の皮を貼り付けたものと自分で目立てたおろし器。
細胞を壊さずに旨い香りを引き出す名器だ。

  
(小さな川床に植えたわさびが食べごろになった)

秘密の畑は毎年株分けをして、もう4ヶ所まで増えた。私たちが食べるには
十分過ぎるほどの畑だ。

他にクレソンやヤチブキの畑が食べごろです。

      


 

ようやく芽吹きだした河川の林の中

小太郎、そろそろ庭の散歩かな

2010年05月17日

キタコブシの花が満開です。

    


いつもなら桜が咲いているのに、まだピンクのつぼみです。
それでも太陽さんが出れば中庭はぽかぽかと暖かく、家の中で暇そうにしている
小太郎もドアの前にきて、外に出してくれとせがみます。


寒いうちはネコ草を食べて胃酸のコントロールをしているのですが、春めいてきた
この頃は外の草に興味を示します。


草木は新しい芽を出し、活発に養分を吸い上げます。新鮮な匂いや胃腸を活性化
させる養分が、猫を引きつけるのでしょうね。

小太郎は笹や牧草のチモシー、イタリアングラスなどの単子葉植物を好み、がし
がし咬んで飲み込みます。笹はチクチク感が胃を刺激するようで、そのあと必ず
吐きます。胃洗浄をして、胃の状態を整えるのですかね。


わが家の庭には猫が食べて中毒を起こすアイヌネギやバイケイソウ、スイセン、
スズランなどが生えています。もしかすると食べちゃわないかと心配するのですが
匂いを嗅ぐ程度でまったく食べようとはしません。

       


でも病院にはアイヌネギのシーズンになると多量のアイヌネギを食べたと連れてくる
飼い主さんが必ずいます。吐かしてみるとびっくりするほどのアイヌネギが次々に
出てくるは。なんでこんなに食べちゃったのと飼い主さんともども、安堵しながら
呆れます。

    


(フッキソウの中に植えたアイヌネギ。花壇にアイヌネギは似合いますよ)

小太郎を見ながら、なんで野に生えているものは食べないのかいつも不思議に
思っています。


タンチョウとキタキツネ

2010年05月15日

毎週、日曜日は私のリフレシュの日です。

たいていあさの6時頃から野付半島に向かいます。私が修行の場と
決めたところだからです。

じつは京都にいたとき京都五山のひとつ東福寺の栗棘庵という寺に
下宿をしていました和尚の北川清洲さんは何も強制しない人でしたが
日々の生活態度はすごく影響を受けました。そのせいで私も修行する
ということに興味を持ちました。以来、山行に精を出し京都周辺の山々
と北アルプスの山に通いました。


中標津で開業してからは近くの武佐岳と標津岳、西別岳を中心に犬と
ともに山行を繰り返しました。


  IMG_9332.JPG


(夕暮れ。雲がかかった武佐岳)

しかし、冬山は年とともにしんどくなり、あれこれと考えた結果、雪が降
っても歩ける海岸線を選んだのです。

野付半島は日本一の大きさを誇る砂嘴です。グーグルアースの天空
写真を見ると「つ」の字に見えます。

幕末の蝦夷通辞だった上原熊次郎さんの「蝦夷地名考」では、その昔
大きなクジラが流れより、その下あごがこの岬となったという言い伝え
を紹介しています。

半島の付け根から先端の野付崎まで26km。40年前は大学の
ワンダーフォーゲル部の研修地として人気があった場所です。

ところで先週、タンチョウの夫婦を見ていたら2羽で突然へんなダンス
を舞い出しました。


求愛ダンスかなと思っていると枯れ葦原の中からキタキツネが飛び出し
逃げ出してきたのです。

雄がしつこく追いまわし、嘴でキツネを突き刺しそうでした。



営巣に入る準備をしているタンチョウ夫婦にとって卵や雛をかっさらう
キタキツネは警戒しておかないといけない動物なのです。

小太郎でごじゃります。

2010年05月13日

我が家には「小太郎」という猫がいます。
縞虎に白が混じったどこにでもいるデブ猫です。

人が好きで、私の目を盗んでは待合室にやってきて、お客さんの
足元に寄り添うように座ります。ただ座るだけ。何もしません。
初めてのお客さんはびっくりしますが、自然と手が出て、頭をなでます。
すると小太郎は目を細め、体を預けるように擦り寄るのです。これで
お客さんはいちころです。とろけるような笑顔になります。小太郎の
絶妙な接近術なのです。

さらに小太郎は「ニャン」と鳴いて膝の上に乗ってしまいます。
ただ乗るだけ。丸くなってゴロゴロと声を出します。これで心を鷲掴み。
やさしく体をなでてもらい、こちらがお呼びするまで膝の上。

今や、私の目の届かないところで接待係になっています。ただし私に
見つかるとすばやく飛び降りて逃げます。いけないと心得てはいるのです。

小太郎には多くのファンがいて、「今日は小太郎はいないの」とよく催促
されます。おかげでお客さんと話をするのがスムースで、とても助かって
います。

今日から小太郎ともに仲間入りします。
皆さんと良き縁ができますように。

プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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