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★ あさるキタキツネ ★

2012年02月08日

今週は山に登ります。スノウシュウがいります。皆70歳前の若き男女です。標高が
千mの山です。何とか皆が愉しく登れますように。せっせと準備中です。

おばんです。小太郎でごじゃります。


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                  ■  あさるキタキツネ  ■


ひもじい、ひもじい季節になりました。雪が降るとどうしても食事の材料探しが難しく
なります。コマイの定置網が陸揚げされ、前浜は餌になるような魚がいなくなりました。

食材が無くなると鳥たちは新たな漁場にに向けて移動して行きました。寂しいものです。

しかし、陸で暮らす動物は飛んで行くわけにはいきません。海からの贈り物以外の
食べ物を探して食べなければなりません。

中でもキタキツネはネズミが主食ですから、ハンティングがむつかしくなる積雪期は
ひもじい生活を強いられます。

海からの贈り物がこんなにも楽して生活できる糧だったとつくづく実感する時季なの
です。てくてくと氷の上を歩き回ったり、海岸べりになにか落ちていないか探し回り
ます。

歩き回るものどうし、どこかで出会います。素早く逃げていくキツネがいたり、こちらが
危害を加えないと判断すると、警戒しながらも堂々としているキツネがいます。


普段日中にはほとんど会うことがありませんが、ひもじくなると出会う頻度が増しま
す。苦労してるなと思える風貌になります。顔先が黒っぽく薄汚れています。

何故そんなに汚れるのか。不思議に思っていました。とうとうその現場に出会うことが
できました。

浜辺の砂被り。以前に打ち上げられた魚やアザラシの死体が海が荒れたときに、
打ち上げられてくる砂を被って埋もれてしまうのです。その埋もれたものを穴を掘
ってあさっているのです。


皮と骨しか残っていないようなアザラシの残骸からかすかに残っている肉や軟骨を
引きちぎっては食べているのです。

零下の世界ですから、まだ腐ってはいません。塩漬けになっていい塩梅になってい
ます。砂の下に隠れているので、オオワシやオジロワシからも守れます。狙うは
目ざといカラスたちだけです。


キタキツネってやっぱ知恵ものです。

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プロフィール

プロフィール

中田 千佳夫
なかた・ちかお。1950年5月6日、鳥取県米子市生まれ。大阪府立大学農学部(現在は生命環境科学部)獣医学科卒。京都大学理学部動物学科大学院・研修員(鳥類生態学専攻)を経て、ムツプロに入る。85年に中標津町で青い鳥動物病院を開業。犬猫を中心の小動物診療に励み、今日に至る。

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