★ イソガニ ★

2019年06月10日

朝ぼらけハシブトガラスがカニをくわえて目の前を飛んでいきます。一瞬だったので種類はまったく分かりません。野付半島周辺で私が知るカニはケガニ、クリガニです。外観がずいぶん違う気がしました。今時季、海岸にやってくるカニ・・・・?。

おばんです。小太郎でごじゃります。

190602-045211001.JPG

************************************

                      ◆  イソガニ  ◆

海岸からカニを捕ってくるということはカニが海岸に上がってきてるということ。おそらく年に一度あることが起こっているはずです。

過去の経験からするとクリガニが産卵に上がってくる季節です。以前、根室の春国岱の海岸でクリガニの集団が上がり、産卵している現場に立ち会ったことがあります。

波ぎわに列をなし、クリガニがいました。すでにたくさんのカモメとカラスが集まり、突いて食い荒らしていました。足がもげ、お腹を見せた死体が転がっています。まだ、泡を口からだし、生きているカニもいました。

数が多く、食べ残されたカニたちです。ほとんどが弱っているようでした。力尽きたカニたちです。

そんなことを思い出しながら干潟を歩いているとこれまで出会ったことのないカニを見つけました。アマモの割れ目に隠れ、まったく動きません。初めに見つけたカニは口から泡をぶくぶく出していたせいで見つけることができました。

190602-084158003.JPG

大きさは手のひらの中に入るほどの大きさ。体つきはやや扁平、甲表面はほぼ平滑で、やや膨らんでいます。

体色は甲表面がくすんだ緑色、紫の斑模様が混じっています。大きな爪脚や歩脚も緑灰色に紫色の模様が混じり、周りのアマモに合わせた保護色になっています。

190602-084137002.JPG

一匹を見つけ、周りを探すとたくさんいました。みんなじっとして動きません。弱っているのかと思い、突いてみると爪脚を上げて威嚇してきます。

調べてみるとイソガニでした。これまで6月の干潟で見たことがなかったので、おそらく干潟に集まってくるのは数日の短期間でしょう。クリガニは産卵が目的でしたから、産卵にあつまってきたのではないでしょうか。

190602-092723006.JPG

全国の岩礁や石がごろごろしている海岸の潮間帯・潮下帯に生息し、外洋・内湾ともに見られるカニです。

隠れ方からするとすごく見つけづらいのかもしれません。多くみられるとカニ大好きなホウロクシギやダイシャクシギなどが立ち寄ってくれるのに。少数しか立ち寄りません。

190602-085922004.JPG

ひっそり暮らすカニなんですね。隠れ場所が全くない砂泥地には居ないそうですが、アマモが生えているならその物陰に潜めます。扁平な体は物陰に潜むのに都合がよくできているのです。

海水が増してくると近くの物陰へ逃げ込んでいきました。素早い。食べる物は雑食性。海草、小魚、ゴカイ、貝類など、いろいろなものを食べるそうです。野付半島周囲なら生息場にぴったりです。

190602-090717005.JPG

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

              身近な風景 : 早朝の牧草地にエゾジカが

190602-042054001.JPG

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/10682

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)